No.658668

ガールズ&パンツァー nazi zombie army 美女と美少女に会いに行きます!

さぁ、ショウ(殺戮)タイムだ!

2014-01-29 20:02:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:499   閲覧ユーザー数:499

砲声が響いた後、ゾンビの集団が吹き飛んだ。

血の煙が上がり、大多数のゾンビは肉塊にして倒せたが、両足か片足を失ったゾンビが這いずりながら来る。

 

「うわ・・・凄い・・・」

 

照準器を除く華は、その光景が目に焼き付いた。

這いずっているゾンビは随伴している者達が排除するが、軍属の者達とは違ってお世辞にもならない程、射撃は下手くそだった。

Ⅳ号を盾にしながら進む革コートの将官(ショウグンと命名)が、それを見て口にする。

 

「後で撃ち方を教えてやらんとな」

 

そんなことがあったが、村の出入り口の前のゾンビは全滅した。

直ぐに村へとみほ達は入った。

無論、彼女等を出迎えたのは、ゾンビ達である。

街路で死んでいたはずの兵士が起き上がり、身近な鈍器類なので襲い掛かってくる。

 

「お、起き上がってる!?」

 

「ちょっと、誰かゾンビに塩の付いた武器で倒してよ!」

 

麻子が起き上がるゾンビ達を見ながら声を上げれば、沙織がとある大人気な海洋冒険漫画のゾンビの倒し方を叫ぶ。

無論、あのゾンビはただ塩の付いた武器で倒すなど全く意味もないが。

こうしている間にも、砲撃か爆撃で破壊された廃屋からもゾンビが出て来た。

だが、瞬く間に次々とやられていく。

彼女達を歓迎したゾンビ達は僅か一分余りで全滅した。

このまま進もうと思ったが、通りはバリケードやIS-2重戦車に封鎖されており、Ⅳ号の砲撃で吹き飛ばすという考えもあったが、どう見てもIS-2が真横に並んでいて、Ⅳ号が通れるスペースが無く、断念して迂回する。

 

「通れないな。迂回するぞ」

 

狙撃手の工作員が裏に回っていくと、皆そこへと向かった。

みほ達もその後へと続く。

通りの裏へ来ると、またもやゾンビが地面から這い出たり、起き上がったりして、彼女等を出迎える。

 

「また砲撃しますか?」

 

「いえ、数的には機関銃で十分です。沙織さん、機銃でお願いします」

 

「わ、分かった!」

 

華からの問いにみほは機関銃だけで十分と答え、華が機関銃の発射ペダルを踏むと、沙織は返事をしてから機関銃を手に取り、向かってくるゾンビに撃ち始める。

機関銃を手に取る手は震えており、照準も乱れていたが、群がるゾンビには効果はあった。

残りのゾンビも他の者達にも一掃され、裏も容易に突破できた。

再び通りにはいると、またもやゾンビが現れた。

だが、彼女等の攻撃で呆気なく全滅する。

戦車に乗っていない者達は建物の中に入っていくが、みほ達のⅣ号が入れるはずもなく、また迂回する羽目になった。

暫く塀を薙ぎ倒しながら進んでいくと、徒歩組の者達と再開する事が出来た。

銃が撃つのが下手な者達は銃を取り上げられており、代わりにゾンビが持っていた手軽な凶器を持っている。

どうやら誤射を防ぐための対策のようだが、近接武器を持っている者達の顔は不満そうな表情だ。

車内にいたみほ達は彼等を見て、味方に撃たれずに済むと安心した。

なにせ、みほ達は銃が撃つのが下手な彼等に戦車を何度も撃たれたからだ。

少し前進すると、またしてもゾンビが現れたが、今度も同じく次々と倒されていく。

銃が撃つのが下手な者達は、手に持つ手軽な武器でゾンビを倒していた。

 

「まるで水を得た魚のようですわ・・・」

 

「うぅ・・・こ、怖い・・・」

 

華が奮闘する彼等を見て呟いた後、麻子は震えながら操縦レバーを握っている。

少し進むと、先が霧で見えないくらいまでに覆い尽くされた場所へと辿り着いた。

 

「なんだ、あれは・・・?」

 

狙撃手が呟けば、霧からゾンビの唸り声が上がった。

 

『ヒヤァァァァァァァァァァ!!!』

 

「来るぞ!全員迎撃態勢!!」

 

ショウグンが怒号を飛ばせば、一同が慌てながら迎撃態勢を取る。

狙撃銃や機関銃を持つ者達が建物の二階に上がって、霧に向かって構える。

他の銃を持つ者達も迎撃態勢を整えた。

銃を持たない者達は、取り敢えず形だけの迎撃態勢をしておく。

みほは全員が視線を向ける場所へ砲身を向け、いつでも撃てるよう指示する。

 

「12時の方向に砲を合わせてください!」

 

「あぁ、砲撃支援を頼めれば・・・」

 

次弾を抱えながら優花里が呟けば、麻子が汗を吹き出しながら身震いしながら何かを口ずさみ始める。

 

「おばぁよりマシだおばぁよりマシだおばぁよりマシだおばぁよりマシだおばぁよりマシだ」

 

キューボラから上半身を出したみほが大多数のゾンビの姿が目で捉えると、砲撃を命じた。

 

「射うてっ!」

 

砲声が鳴り響いたと同時に他の者達の銃声が連続してみほの耳に入ってきた。

ヘッドフォン越しからも銃声が十分に聞こえる。

爆発音が響き、ゾンビの断末魔が連続した銃声に混じって聞こえてくる。

徐にみほは双眼鏡を手にとって覗いてみると、挽肉になった無惨な死体や頭や四方のない死体が多数転がっており、原型の整えない死体や内臓を撒き散らしながらも向かってくるゾンビが見えた。

これを見た彼女は吐き気を覚え、双眼鏡から目を離して口を抑えた。

余りおぞましい光景を見たことがない18の少女にとっては慣れない光景だ。

バタバタと銃弾の前で倒れたり、吹き飛ばされたりしていくゾンビの中に、凄まじい速さで叫びながら向かってくる爆薬類を巻いたゾンビが出て来た。

 

「あれが例の奴か!」

 

「爆薬を身体に巻いてやがる!特攻ゾンビだ!」

 

「最優先に撃ち殺せ!何処でも良かったはずだ!」

 

ボニファーツが指示を飛ばせば、銃を持つ全員が自爆ゾンビを優先的に排除し始めた。

自爆ゾンビが死ねば、身体に巻いていた爆薬が爆発する。

周りのゾンビを巻き込んで爆発してくれた為に、ゾンビの殲滅も効率的に進んだ。

次に倒れていたゾンビ達が起き上がってきたが、近接武器を持つ者達に排除された。

最後の一体が頭を撃たれて地面に倒れると、一行は先へと進んだが、行き止まりであった為に断念して、導かれるかのように爆発で破壊されたか戦闘で破壊されたか分からない廃車のトラックがある場所へと向かう。

やはりそこにもゾンビが待ち伏せており、返り討ちにされると脳内には無い状態で襲ってくる。

後方からも数体やって来た。

誰一人掛けることなくゾンビを一掃したが、第二波が自爆ゾンビとセットで現れた。

 

「また特攻ゾンビだ!」

 

近付かれる前に自爆ゾンビを優先的に排除した為に、難なく一掃できた。

掃討を終えれば、コルネリウスが居た小屋と同じ壁にマークが描かれ、頑丈なドアがある建物に入っていく。

Ⅳ号では入れない為、取り敢えず、同じⅣ号戦車の残骸から、まだ使えそうな弾薬を引き抜いて気休めの弾薬補充を行うことにする。

補充を終えれば徒歩組と共に別の通りへ出た。

そこにもゾンビが居たが、数は少なかったが、近接武器組がゾンビを全て倒すと、逃げ道が霧で覆われ、多数の肺と光る心臓だけがある骸骨が現れた。

骸骨を見た沙織は某大人気海洋冒険漫画のキャラクターの名を口にした。

 

「ちょ、ブルックの大群がやってきたんですけど!?」

 

「ち、違う!あ、あれはドラクエのガイコツ剣士だ!」

 

沙織に続いて麻子が震えながら口走った。

骸骨の弱点はコルネリウスから知らされていた為、心臓を狙うようにみほは指示する。

 

「あの真ん中で光ってるのを撃ってください!」

 

「弱点を晒してますね・・・」

 

骸骨を見た優花里が呟いた。

近接武器組では対処するには難しい為に銃器組の後ろへ下げられる。

的確に心臓に当てて倒していくが、一人が引っ掻かれた。

 

「うわぁぁぁ!斬られたぁ~!?」

 

叫び声に釣られて視線を向けると、18歳の白人の少年だった。

何不利構わずガイコツが向かってくる。

さらに十数体のゾンビの援軍が現れた。

軍人組や狙撃手達の手際よい対応であっさりと殲滅できた。

広場まで来ると、またもや複数のゾンビが現れる。

 

「こいつ等、沸いて出すぎだぜ!」

 

銃を撃つのが下手な少年が言えば、次々とゾンビが撃ち殺されていく。

次に魔法陣が浮かび上がり、そこからガイコツが出て来て一同は少し驚いたが、難なく倒せた。

広場のゾンビやガイコツを全て始末し終えると、徒歩組は先と同じ壁のマークと同じ建物を見付け、その建物に入っていった。

無論、戦車が入れるわけがないので、車内で少し水筒の水を飲んで、みほ達は水分補強をしておく。

 

「あっ・・・」

 

華は自分が履いているズボンを見て、少し蒸れているのを感じていたが、気にせず行くことにする。

休憩が終わると、建物から徒歩組が出て来た。

負傷した白人の少年は応急処置を済まされて、引っ掻かれた場所だけ包帯が巻かれていた。

美女と美少女が待っていると思われる教会近くまで来た。

短機関銃M3A1グリーズガンを持つ日本人の黒髪の少女が先行した瞬間、足の甲を何者かに撃たれて倒れた。

 

「狙撃兵だ!物陰に隠れろ!!」

 

みほ達の戦車の後ろに隠れたボニファーツが叫んだ後、全員が近くにある物陰に隠れていく。

狙撃された少女は地面を這いずりながら、隠れられる場所まで下がる。

 

「ひ、人が飛んでおります!」

 

笑いながら人とは思えぬ飛び方で移動するライフルを持った奇妙な人影を見た華は、車内に聞こえるような声量で叫んだ。

戦車にも銃撃が加えられた為に、全員が車内に篭もったままになる。

 

「なにか化けになるような物をちらつかせろ」

 

工作員な狙撃手が、何か囮になるような物を出すように指示している。

銃が撃つのが下手だった少年が、自分の武器である角材に近くにあった無惨なソ連兵の死体から取ったヘルメットを被せ、敵の狙撃兵から見える場所に態と出す。

銃声が響くと、数秒後にはヘルメットが吹き飛び、身を隠していた狙撃手が物陰から飛び出し、自分が持つ狙撃銃M1903A4スプリングフィールドのスコープを覗き、敵の狙撃兵の頭を撃ち抜いた。

 

「どうやら、あれがゾンビのスナイパーらしい・・・」

 

物陰から顔を出した女軍人が、敵の狙撃兵をスナイパーゾンビと察した。

倒したのと同時に自爆ゾンビが数体ほど突っ込んできた。

もう一体スナイパーゾンビが狙撃して来たため、みほは上半身をキューボラから出して、周りを見渡し始める。

 

「気でも狂ったか!?」

 

帽子と眼鏡を掛けた人物、通称メガネがWSリボルバーを片手に持ちながら、撃ってくれと言わんばかりに頭を出したみほに向けて叫んだ。

スコープの眼鏡が教会の鐘楼(しょうろう)に光っているのが見えた。

直ぐに車内に戻り、華に砲撃を命じる。

 

「教会の鐘楼を撃ってください!」

 

「はい!」

 

砲塔は教会の鐘楼に向けられ、砲声が響いた。

鐘楼が吹き飛んだのと同時にスナイパーゾンビが持っていたとされる狙撃スコープ付きの自動小銃Gew43が肉片と共に飛び出してきて、銃本体が地面に落ちてバラバラになった。

スナイパーゾンビを倒したのと同時にゾンビが空襲で破壊された馬小屋や建物から出て来る。

容易に殲滅して、墓場を通って教会内まで辿り着くと、残された弾薬箱や食い散らかされた死体から弾薬補充を行い、動けるようなトラックを見付けた。

 

「よし、早速あのトラックへ・・・」

 

ボニファーツが向かおうとした瞬間、教会の周りが見えないくらいの霧で覆われ、ゾンビの雄叫びが聞こえてきた。

 

「あぁ、不味いな・・・」

 

大柄のウシャンカを被ったヒゲがトレードマークなソ連兵の通称ヒゲが手に持つPPsh41を構える。

何名かが二階に上がって、外からやって来るゾンビの迎撃に当たった。

教会内で死んでいた筈のゾンビが置き上がり、生存者に襲い掛かったが、近接武器組に排除された。

 

「みぽりん!きりがないくらいゾンビが来るよ!」

 

「え!?教会内まで下がります!!麻子さん、お願い!」

 

「わ、分かった!墓石を押し倒してでも入る!!」

 

「罰が当たりそうな気がします・・・」

 

流石にゾンビに取り付かれると不味いので、慌てながらみほ達は墓石を崩してでも教会内に入った。

第一派を全滅させると、銃を持っている者達は弾倉を取り替え始める。

みほ達は一息ついて、戦車の搭載機銃の再装填を終えた後、水筒を手にとって水分補給する。

 

「また来たぞ!」

 

誰かの叫びに自爆ゾンビとガイコツを加えた第二波が来た為、直ぐに迎撃態勢を整えた。

華は砲撃して良いかをみほに問う。

 

「砲撃の許可を願います!」

 

「はい、主に密集している場所に!」

 

即答したみほに、直ぐさま華はゾンビが集まっている場所へ砲撃した。

榴弾で数十体以上が纏めて吹き飛び、数体が宙を舞う。

他にも手榴弾が大量に外へ投げ込まれ、そとのゾンビが纏めて駆逐されていく。

何十体以上を倒していくと、連続した銃声が外から聞こえてきた。

どうやらコルネリウスが言っていた汎用機関銃MG42を持った巨体なマシンガンゾンビだ。

目に映るみほ達のⅣ号戦車に向けて手に持つ機関銃を撃ってくる。

 

「あいつの言っていた機関銃を持ったゾンビだ!」

 

「集中砲火だ!撃ち殺せ!!」

 

銃を持つ全員がマシンガンゾンビに向けて一斉射撃を行った。

集中砲火を受けた巨体のゾンビは怯みながらも機関銃を撃ちながら向かってきたが、数発以上食らって頭が吹き飛び、頭を失った巨体は大きな音を立てながら地面に倒れた。

 

「やっと全滅か・・・」

 

ボニファーツがStg44の空になった弾倉を捨てた後、口にした。

一同が動けるトラックまで向かい、安全確認を終えれば、トラックに乗り込み始める。

 

「燃料が底を尽きかけている・・・」

 

「もう燃料が・・・では、補充しに行きましょう」

 

後へ続こうとしたが、麻子が燃料切れと言ってきた為、みほが一人で近くにあるジェリカンを拾いに行った。

華も優花里もみほについて行く。

その頃には全員がトラックに乗った後であり、外にいるのはみほと華、優花里の三人だけだ。

周りが安全と分かった為に、沙織も車内から頭を出す。

 

「あぁ・・・肩痛い~」

 

沙織はぐったりしながら寝そべった。

操縦席に座る麻子も椅子に寝そべって深呼吸をして、落ち着こうとしている。

ジェリカンを回収し終えて、注ぎ口の蓋を開けて、燃料を注ぎ始めた。

この間にみほ達は無防備になる。

トラックの荷台から、ショウグンがそれを見て呟いた。

 

「なんという無防備さだ。歩哨も立てておらん」

 

余りの無防備さに少し苛ついていたが、その予感が的中してしまった。

自爆ゾンビがみほ達に向けて叫びながら突っ込んできた。

 

「危ない!逃げろぉー!!」

 

トラックに乗っていた者達は叫んだが、みほ等の反応は遅く、車内から銃を取り出そうにも間に合わない。

 

「あっ・・・」

 

ジェリカンを持ったまま、みほは凄い脚力で向かってくる自爆ゾンビを見ながら自分が死ぬと思う。

だが、一発の銃声が聞こえると、自爆ゾンビの額に穴が空いて地面に倒れた後、爆発した。

みほが銃声が聞こえた方を見ると、サイドカーに跨った狙撃スコープ付きのkar98kを構えた金髪碧眼の長身な美女と荷台に座っている少しピンク色が混じったブロンド髪の少女が目に見えた。

 


 
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