No.658633

1「今日から宇宙海賊!?」

虎命!さん

アニメのモーレツ宇宙海賊のお話。主人公は茉莉香の兄であるが、二人は本当の兄弟ではない。主人公は1度死に、転生してモーレツの世界にやって来た。その正体を知っているのは、梨理香とシュニッツァーだけである。

2014-01-29 18:06:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:6685   閲覧ユーザー数:5774

 

俺の名前は拓人、転生者だ。前世の世界ではモテなく太っていた俺は、酔っ払いが運転する車に引かれて死亡した。そしてそのまま天国か地獄に逝くんだろうなと思っていた時に、全てを仕切っている神様と出会った。神様曰く、俺は本来死ぬことはなかったそうだ。俺は唖然としていたが、御詫びに別の世界に転生させてくれるそうだ。その時に色々な能力をつけてくれた。俺は、前世でやっていたマジ恋の能力とルパン三世の能力を注文した。後は見た目を格好よくしてもらい、神様の計らいでフラグ建設王の能力がついていた。因みに、第1のターゲットは、この能力をつけた神様であった。それでは、モーレツの世界へといきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拓人「んん~!!」

 

俺は目を覚ましてベットから降りる。朝食の準備をする為に顔を洗い台所に向かう。リビングにはまだ誰もいない。俺は前世の時の記憶があり、独り暮らしが長く多少だが料理は出来る。しかし、マジ恋のまゆっちの料理の腕が追加されたので、其処らの店よりは旨い。

 

拓人「米は炊けてるし、だし巻きと豆腐の味噌汁にぬか漬けもいい具合に漬かってるし出すか。」

 

献立も決まり、準備に取り掛かる。その前に、珈琲を用意しておく。もうじきあの人が起きてくるからな。

 

??「もう起きてたのかい拓人。」

 

拓人「おはよう梨理香さん。ほい、目覚めの珈琲。」

 

梨理香「何時も悪いね。」

 

拓人「それは言わない約束でしょ?俺を拾ってくれてここまで育ててくれたんだから。」

 

梨理香「そっちこそ、それは言わない約束だろ?」

 

そう、俺はこの世界に転生した時には赤ん坊だった。それを梨理香とシュニッツァーに拾われた。そして、俺が高校1年の時に梨理香さんが話してくれた。もっとも、記憶があるから全部知ってるんだけどね。

 

拓人「さて、もうじき朝食も出来るし、アイツを起こしにいくか。」

 

梨理香「何時も悪いね。」

 

拓人「血は繋がってなくても、可愛い妹だ。」

 

義妹の茉莉香は、俺の1歳下だ。朝は弱く中々起きてこないので、何時も朝食の準備が終われば起こしにいく。これも日課である。

 

拓人「茉莉香、そろそろ起きないと遅刻だぞ。」コンコン

 

ドアをノックするが返事はない。そのまま俺は部屋に入りカーテンを開く。

 

拓人「茉莉香、いい加減に起きろ!!」

 

茉莉香「ん~・・・拓兄~後5分・・・」

 

拓人「いつも5分で起きないだろ。ほら、さっさと起きる。今日は俺が朝食作ったんだから。」

 

茉莉香「本当に!!急いで起きる!!」

 

拓人「俺は先に行くから、早く顔を洗ってこい。」

 

そのまま茉莉香の部屋を後にして、リビングに戻る。3人分の食事を用意し終わると、慌ただしくリビングに入ってくる茉莉香。

 

梨理香「おはよう茉莉香。いつも慌ただしいね。」

 

茉莉香「おはよう梨理香さん。だって寒いんだもん。」

 

拓人「ったく、シャキッとしろよな。流石に遅刻は勘弁してくれ。」

 

茉莉香「は~い。」

 

3人揃い、俺の作った朝食を食べて学校に向かう。俺達は自転車で通学している。俺が漕ぎ茉莉香が後ろに座って俺に抱き付いている状態だ。この光景はもうお馴染みになっており、学校に近づく度に周りから暖かい目で見られるのだった。俺達が通っている白鳳学院。2年前までは女学院だったが、俺が入学する年に共学となった。それでも、女学院だった為か未だに男子生徒の数は少ない。もっとも、白鳳学院は多少頭がよくなければ入学出来ないので、それが理由だと思う。俺のクラスでも男は俺の一人なのである。

 

拓人「さてと、俺は向こうだから。」

 

茉莉香「それじゃあね拓兄♪」

 

今日の授業が俺は別れて家に戻る。部屋に戻ってのんびり過ごす。暫くして茉莉香がバイトから帰ってきた。

 

拓人「お帰り茉莉香。」

 

茉莉香「ただいま。」

 

梨理香「もうすぐ出来るからもう少し待ちな。」

 

茉莉香「そう言えば梨理香さん。今日バイト先で梨理香さんの知り合いって人が来てたよ?」

 

梨理香「知り合い?誰だい?」

 

茉莉香「さ~?ただ、宇宙からこの惑星を見てみないかって。宇宙関係の人かな?」

 

ガチャーン

 

梨理香さんは皿を落とした。そして俺は思った、いよいよ話が動き出す。

 

ピンポーン

 

玄関のチャイムが鳴る。すると弁天丸乗組員のミーサとケインがやって来た。

 

ミーサ「久し振りね梨理香。その前に伝えなきゃ。弁天丸船長、ゴンザエモン加藤が亡くなりました。」

 

そう言うと、梨理香さん達はワインを入れて飲み干す。

 

梨理香「ろくでなしの船長に!!」

 

梨理香とミーサはワイングラスからジョッキに変えワインを飲む。

 

ミーサ「ホントなら、加藤船長もこんなことしたくなかったでしょうけど。」

 

そう言うと梨理香とミーサが茉莉香を見る。

 

茉莉香「あの~さっきから言っているゴンサエモンとか船長とか誰ですか?」

 

ミーサ「梨理香、あなた何も説明してないの?」

 

俺はさっきから勝手に言ってるけど、俺にも我慢の限界がある。

 

拓人「一寸いいですか?」

 

ミーサ「どうしたの?」

 

拓人「さっきからそっちの都合で話を進めてますけど、茉莉香の意見を無視するのはどうかと?」

 

ケイン「・・・(コイツ、中々出来るな。)」

 

梨理香「それもそうだね。取り合えずゆっくり考えな。」

 

こうして、船長の話は茉莉香に委ねて部屋に戻った。翌朝、話が進んだんだから、今日は俺もランプ館に行くか。

 

茉莉香「いらっしゃいませ。って拓兄!?」

 

拓人「よっ♪」

 

マミ「今日は拓人さん。」

 

拓人「久しぶりマミちゃん。所で、今日はえらい客層が凄いな。」

 

茉莉香「うん・・・」

 

マミ「茉莉香のファン?」

 

そんな話をしていると、チアキが入ってきた。

 

チアキ「随分余裕ね。」

 

茉莉香「はい?」

 

チアキ「それとも自覚が無いのかしら?」

 

拓人「心配するな。」

 

チアキ「あなたは?」

 

拓人「茉莉香の兄の加藤拓人だ。」

 

チアキ「そう・・・あなた自分の立場を分かってるの?」

 

マミ「茉莉香・・・」

 

??「加藤茉莉香さん・・・ですね?」

 

茉莉香「はい。」

 

役人「新オクハマ空港の者です。管制官の加藤梨理香さん、お母様から緊急保護の要請が出ています。中継ステーションで問題が。詳しくは車の中で。」

 

チアキ「ふ~ん・・・空港のセキュリティが緊急保護?」

 

拓人「あり得ないな。それなら俺にも緊急保護が出ててもいいはずだぞ?チアキさんって言ったか?茉莉香を頼む。」

 

偽管理者は、手に何かを出して茉莉香に襲い掛かろうとした。

 

拓人「川神流奥義・・・秘孔突き!!」

 

偽管理者「カハッ!!」

 

それを合図に周りも銃等を撃ち出す。

 

拓人「さっさと終わらせて茉莉香達を追わなきゃいけないんだ!!かわかみ波!!」

 

俺はさっさと片付けて茉莉香達の後を追う。

 

 

茉莉香side

 

 

茉莉香「誘拐!?」

 

チアキ「あいつ、何処の所属か分からないけど、貴方を連れ出す気満々だったでしょ?」

 

茉莉香「なんで・・・」

 

拓人「それはな・・・」

 

 

sideアウト

 

 

拓人「茉莉香が加藤茉莉香だからだ。」

 

チアキ「その通り。恐らくあそこに来ていた連中。軍の情報部、警察の起動部隊に政経軍の特殊部隊、後は宇宙マフィアの機動隊かな?」

 

拓人「ありゃ、全員ボコボコにしてしまった。」

 

チアキ「・・・マジで言ってるんですか?」

 

拓人「ああ。」

 

チアキ「・・・取り合えずそれは置いといて、そろそろお迎えが来たみたいね。」

 

チアキがそう言うと、ケインが凄い勢いで車で走ってきて俺達の前に止まる。

 

ケイン「無事みたいだな。」

 

茉莉香「なんとか・・・」

 

拓人「とにかく・・・兄パンチ!!」ドゴン

 

俺はケインを1発ぶん殴った。

 

拓人「あんたら、ちゃんと茉莉香を守れ!!今回は俺がいたからいいものの!!」

 

ケイン「・・・悪かった。」

 

拓人「取り合えずあんたにはもうない。後、あの女も殴る。」

 

ケイン「マジか・・・」

 

俺と茉莉香はひとまずランプ館に戻った。ミーサには軽くだが殴っておいた。

 

ミーサ「酷いわね。」

 

拓人「どっちがですか?」

 

ミーサ「それじゃあ私達は戻るわ。」

 

ケインとミーサは帰り、俺達も戻ろうとする。すると、目の前に梨理香さんがいた。

 

茉莉香「梨理香さん仕事は?」

 

梨理香「自分の娘と息子が、街中で銃撃戦に巻き込まれてるって聞けば、よっぽどの事が無い限り早あがりだよ。」

 

拓人「・・・所でなんでこれで来たんです?」

 

梨理香「仕方ないだろ?お前達二人とも自転車で通学しているんだから、乗せれるのはこの車しか無いんだよ。」

 

拓人「だからと言って、この車だと茉莉香を俺の膝上に座らせないといけないんですけど・・・」

 

茉莉香「えへへ///」

 

梨理香「いいじゃないかい。茉莉香も嬉しそうだし。」

 

こうして目的地に到着するまで、茉莉香は俺の膝上に座っていた。目的地に到着すると、梨理香は後ろに積んでいたケースを開ける。中には大量の銃やバズーカ砲が入っていた。

 

茉莉香「あの~梨理香さん?これ持っていたら犯罪なんじゃ・・・」

 

梨理香「軍や警察には、特別に甘く見てもらってるのさ。」

 

茉莉香「それってかなり凄いんじゃ・・・」

 

梨理香「・・・1発目の花火にしちゃいいかな?」

 

梨理香は、一丁の銃を取りだし構える。

 

梨理香「二人ともこれを着けな。目がやられちまうよ。」

 

渡されたゴーグルを装着する。すると、梨理香は目の前にある柱に目掛けて放つ。物凄い光に包まれながら、柱は崩壊していく。

 

梨理香「久々に撃ったけど、かなりの衝撃だったね。」

 

拓人「・・・」

 

俺は梨理香がここまでした事の覚悟を確認し、茉莉香に秘密にしている事を打ち明けようと決心した。

 

拓人「茉莉香、少し大事な話があるんだ。」

 

茉莉香「どうしたの拓兄?」

 

梨理香「拓人、あんたまさか・・・」

 

俺は梨理香の方を向き、ゆっくりと頷く。それを見た梨理香は、これ以上自分は何も言わないといった顔で見てきた。

 

拓人「茉莉香、俺とお前は本当の兄妹ではないんだ。」

 

茉莉香「えっ・・・」

 

拓人「俺は、茉莉香が生まれる1年前に梨理香さんに拾われたんだ。」

 

茉莉香「本当なの・・・梨理香さん?」

 

頭が混乱していると茉莉香だが、少しだけ冷静さを取り戻し梨理香に訪ねる。

 

梨理香「ああ、茉莉香が生まれる1年前に、拓人を拾われたんだよ。」

 

茉莉香「そう・・・なんだ。」

 

拓人「本当は、茉莉香が学院を卒業した時に言うつもりだったんだ。けど、今回の件で少し早いが話してしまおうと思ったんだ。」

 

茉莉香「・・・」

 

拓人「後、これは梨理香さんにも話していないんだけど、信じてもらえるか分からないけど、俺さ・・・本当は一回死んでるんだ。別の世界だけどね。」

 

茉&梨「「!?」」

 

二人は驚きを隠せなかった。それはそうだ、何を言い出すかと思えば、自分は1度死んだ等と言われて納得がいくはずはない。

 

梨理香「拓人、どう言うことだい?」

 

拓人「俺は、前いた世界で酔っ払いが運転する車に引かれて死亡したんです。で、その時に神様に会い色々な能力をつけてもらったんです。例えば・・・これですね。川神流奥義・・・かわかみ波!!」

 

俺は、一番見えやすいかわかみ波を先程梨理香さんが崩した柱目掛けて射つ。

 

拓人「本来なら、こんなこと出来る人間なんていません。でも、俺は自分の大切な人達を守るために、神様から力をもらったんです。それが今日実行出来てよかったと思ってる。確かに茉莉香とは、血は繋がってなくても、俺の大切な妹・・・家族なんだから。」

 

茉莉香「拓兄・・・」

 

梨理香「・・・それがどうしたんだい?あたし達が家族なのは当たり前だろ?」

 

拓人「梨理香さん・・・」

 

茉莉香「そうだよ拓兄!!梨理香さんの言う通りだよ。それに、自分の気持ちに我慢しなくてよくなったしね。」

 

拓人「自分の気持ち?」

 

茉莉香「それは又、おいおい話すとします。」

 

梨理香「自分で決めたんなら、アタシは何も言わないよ。」

 

茉莉香「うん!!私、弁天丸の船長になる!!」

 

拓人「そうか・・・頑張れよ。」

 

茉莉香「うん♪それでね拓兄・・・」

 

拓人「なんだ?」

 

茉莉香が甘えたように話すときは、大抵何かお願いがある時である。

 

茉莉香「もしよかったら・・・拓兄も一緒にやらない?副船長ってことで。」

 

拓人「はい!?」

 

梨理香「それはいい。拓人が側にいれば安心だよ。ミーサにはアタシから伝えとくよ。」

 

俺の意見は聞かれずに、梨理香さんはミーサさんに連絡してました。

 

茉莉香「駄目・・・かな?」

 

拓人「別に構わないさ。」

 

茉莉香「ありがと~♪」

 

こうして、俺は成り行き?かは分からないが、弁天丸副船長に就任?しましたとさ

 

 
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