No.65776

真・恋姫無双 蜀伝 男女逆転恋姫無双の悪夢の巻

勢いで恋姫無双ss書いちゃいました・・・投稿が遅いとか言わないでください。いまさらとか言わないでください。あとは、できることなら楽しんでください。 

byクロクアル

2009-03-29 02:58:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5195   閲覧ユーザー数:4612

 「う・・・っここは・・・?」

 

 その時、一刀は気がつくと自分の部屋のベットに横たわっていた。なぜそんな所に自分が寝ていて、そしていつから寝ていたのかわからない。

 

 「どうなってるんだ?」

 

 そう思い一刀はあたりを見回すが当然この世界には電波時計も日めくりカレンダーもない。だが一刀はだんだんといろいろなことを思い出してきた。

 

「たしかここは三国時代の中国で、俺は蜀の国の英雄である劉備や関羽などと肩を並べて戦ってたんだ・・・夢じゃない。」

 

 夢じゃない・・・そう言えるのもこの自分の周りに広がるいかにも中華的な風景が証拠となるからだ。そして何よりここには美少女の武将たちと過ごしてきた思い出の場所だったからだ。

 

 「そう言えばはじめてもここだったな~」

 

 そんなのんきな独り言をつぶやいていた時である。

 

 「オニイチャーン!!」

 

 この呼び方には覚えがある・・・いやあるはずなのに・・・

 

 「ここにいたのだ~」

 

 そんなセリフと共に入ってきたのはちっちゃくてカワイイ鈴々などではない。髭のマッチョだったのだ。声も低い・・・

 

 「おにーーーちゃん探したのだ!」

 

 「ひいっ!」

 

 あろうことかその髭マッチョは一刀に頬をすりよせる。

 

 「ッ誰かー誰かいないのか!この筋肉男を取り押さえろー!」

 

 「筋肉男とはひどいのだ。お兄ちゃん。」

 

 筋肉鈴々は目をウルウルさせる・・・そんな目で見るな・・・

 

 「何事ですかご主人さま!」

 

 そう言い飛び出してきた者も長身長髭の漢、愛紗である。

 

 「ぎゃー!」

 

 一刀は飛びのく。反射的に。

 

 「なな何なんだ!?」

 

 「鈴々は鈴々なのだ」

  

 「ご主人様どうなされたのですか?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・

 

「どわーーーーーっ」

 

 一刀は逃げた。全力で。

 

 「逃がさないのだ!お兄ちゃん」

  

 「なっ!ヒキョウ!後ろをバックに!」

 

 しかし鈴々はいつの間にか後ろに回り込むとはがいじめにしようとした。

 

 「おとなしく捕まるのだ!オレン・・・お兄ちゃん。」

 

 「え・・・今オレンジって・・・?」

 

  鈴々が首をかしげた瞬間を一刀は逃がさない。さっとすり抜けると一刀はそのまま走り抜けた。

 

 「何をやっているのですか二人とも!このまま逃げてもご主人様は一平卒からやり直すか、オレンジ畑を耕すかですよ。」

 

 わけのわからないことを愛紗は叫ぶ。

 

 「あなた方から受けた恨み、こんな形でいただきましたっ」

 

 一刀は自分でも何を言っているのかわからない・・・とそうこうする間に玉座のままで来てしまった3人。

「もう逃げられないのだ!」

 

 鈴々と愛紗が立ちふさがり八方ふさがり…とそんな所へ、ほかのメンバーもぞろぞろと出てきた。もちろんみな漢。

 

 「あら御主人様そんなところでどうなされたの?」

 

 普段なら艶めかしい紫苑の声も初老の男が言ってはただただキモイ。まるで一刀は悪夢だと思う。いやそうなのだろう・・・多分。

 

 「みっみんな!俺の話を聞けーーーーーーーーーーーッ!」

 

 いきなり場は静まり返り一斉に視線が一刀のほうに向きなおる。一刀は困惑しながらも全員にこのことを伝えた。

 

 「以上だ。そう言うことだから皆、俺のそばに近寄るなぁぁぁぁぁ!」

 

 「そんことを言ってると持てなくなってしまいますぞ。主!」

 

 この口調は星だろうっとかろうじてわかるがその言葉の出た先は青い髪の美少女ではなく、単発の青年だ。

 

 「なにを言おうとお兄ちゃんはお兄ちゃんなのだ」

 

 「そうだ星。ご主人様がこうなってしまったのにも絶対わけがあるのだから。」

 

 「ねーみんな!処で今夜の伽は誰だっけ?」

 

 劉備玄徳らしき人は唐突にそう切り出した。

 

 「都議・・・富来・・・伽!」

 

 一瞬ののちに一刀は硬直する。今彼女・・・いや彼らはみな男で・・・それで伽となるといったい自分がどういうことになるか・・・それを理解したのである。

 

 「山なし。落ちなし。意味なしの世界!」

 

 一刀はそう呟くがそんなことほかの誰にも聞こえない。

 

 「じゃあみんなで2組に分かれて、戦って勝ったほうがご主人様の伽というのはどうでしょう?」

 

 その声は諸葛孔明、別名はわわ軍師のものである。

 

 「オシ!じゃあそれで決まりだ。」

 

 「そうね。」

 

 「うむ。それでいこう。」

 

 

 「決定なのだ」

 

 「まあしかたない」

 

 「ちょーッとまった!」

 

 一刀はこれを全力で阻止する。

 

 「ダメダメ、そんなみんなで切りあったらこの国が保てなくなる。そうなればこの国に住む民草の運命はまごうことなき死。」

 

 「ところがどっこいそうはなりませーん。」

 

 朱里がそれを制す。

 

 「私たちはそんなことにはなりません!」

 

 そして桃香こう付け加える。

 

 「私たちは今回魂の結晶。そばに立つもの!スタンドで戦います。」

 

 「スタンド?」

 

 一刀は考えた。そう・・・そう言えば聞いたことがあるこの世界には自分の魂のビジョンを具現化させるスタンド使いなるものがいるというこを。

 

 「でもそれってもっと危険なんじゃ?」

 

 それが皆に届く前に一刀は玉座に縛り付けられた。

 

 「じゃあ私は雛里ちゃんとくーもお♥」

 

 その声と同時に次々とチームが決まっていく。

 

 雛里と桃香チーム。

 

 星と紫苑チーム。

 

 愛紗と朱里チーム。

 

 翠と鈴々チーム。

 

 あとの人員が来ていなかったのは幸運だろう一刀は思う。

 

 

「では、勝負の期間は今日の日暮れまで。場所はこの城全域。」

 

 「よーいドンなのだ!」

 

 鈴々の掛け声とともに全員が一気に飛び散る。といきなり玉座の間にあった壺が爆発した。

 

 「っち!」

 

 誰かの舌打ちと共に次は柱が爆発する・・・これは大丈夫なのか?

 

 「我キラークイーンから逃げおおせるとは・・・」

 

 その不敵な声もすぐに書き消え玉座の間には一刀ひとり残される状況となった。

 

                   続く・・・多分いやキット・・・


 
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