No.657433 真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第九十五話 悲しき戦い、スバルVSギンガohatiyoさん 2014-01-25 09:26:51 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:788 閲覧ユーザー数:784 |
ティアナは見事勝利した
ならば相棒であるスバルも負けるわけにはいかない
しかし、相手は実の姉
手の内は互いに知りつくしている
ギンガの心を取り戻す為、スバルよ! 何としても勝て!
スバル「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ギンガ「っ!!!!!!」
スバルとギンガの拳がぶつかり合う
すると、スバルの方が押し負けてしまう
スバル「グッ」
右手に走る痛み
それが、この状況を現実だと教える
ギンガ「はぁ!!!!」
ギンガに顔を殴られ、吹き飛ぶ スバル
お互いにウイングロード上で戦っている為、スバルは落下する
マッハキャリバー【相棒!!】
スバル「わかってる!! ウイングロード!!」
自分の落下位置に道を創り、地面への激突は防いだ
スバル「クッ」
口から出た血を拭きながら、少し上に居るギンガを見上げる
スバル「やっぱりギン姉は強い」
スピード、パワー、体力、魔力、センス、経験、反射神経
全てが劣っている事が実感できる
いや、元々パワーと体力はギンガより上であった
しかし、今のギンガはスカリエッティの改造により、確実に強くなっている
そして何より、新たに追加された左腕の強度が凄まじい
ノーヴェに連れ去られた時、左腕を失っていた
その左腕を治したのがスカリエッティだ
普通の腕では無い
明らかに強度が異常なのだ
ギンガ「っ!!!」
スバルのウイングロードに飛び移り、迫ってくる ギンガ
ギンガ「はぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
スバル「えぇい!!!!!!!!!!!!!!!」
ギンガに対してカウンターを放つスバルだが、読まれていたのか、受け止められる
スバル「そんな!!!」
動揺してしまい、その隙を付かれる
ギンガ「っ!!!!」
ギンガの肘が、スバルの腹にめり込む
スバル「うぅぅぅぅ」
呼吸が一瞬止まったかのような感覚
しかし、攻撃は止まらない
ギンガ「っ!!!!!!」
更にギンガの拳はスバルの顎を捕えた
スバル「ガァ!!!」
口から血を吐きながら、吹き飛ぶ スバル
今のギンガは無慈悲だ
スバル「……ギン……姉」
戦いの疲労感からか、スバルは昔の思い出を思い出す
母親であるクイントとギンガで出かけた事や、ギンガと喧嘩してしまった事
そして、スバル・ナカジマの物語が始まった出来事を…………
レリックによって、炎に包みこまれた空港
運悪く、その時ギンガと逸れ、迷子になっていた女の子
その女の子は、なのはによって救われた
その時見た魔法
自分を苦しめる紅蓮の炎を消し去る砲撃
あれを見た時から、スバルはどうしようもない衝動に突き動かされるようになる
私も魔導師になりたい!!
困っている人達を救いたい!!
その想いに支配され、スバルは魔導師になった
スバルにとって、あの時のなのははまさにヒーローだった
格好良いと思った
憧れてしまった
そして、追いつきたいと思った
なのはの様に…………なってみせる
それが、スバルという少女の願いとなった
そして、機動六課のメンバーに選ばれた時、胸が高鳴った
憧れのなのはと共に戦える事が嬉しくて仕方なかった
あの空港火災の時、名前を名乗っていなかったから、なのははあの時の女の子がスバルだとは知らないだろう
それでもよかった
助けられたのは事実だから
しかし、スターズの一員として戦うたびに思い知らされる
自分は共に戦っていなどいない
自分は守られているんだ
そう思わずにはいられなかった
子どもの頃はギン姉に
そして今はなのはに
情けない…………この感情がスバルの頭を支配する
けど、なのはの過去を知った
信じられなかった
あのなのはが撃墜されていたなんて
その時漸くスバルは理解する
そうだ、勝手になのはに憧れていた
なのはは決して神なんかじゃない
例え強くとも、人間なんだ
あの強さは才能だけじゃない…………努力によるものなんだ
スバルはますます、なのはに憧れた
なのはと共に戦う事
正直諦めかけていた夢だ
けど、きっと叶う
スバルは自身の力を信じる!
スバル「っ!!!」
ギンガ「っ!?」
スバルは倒れると思われていたが、何とか両足で着地する
スバル「負けないよ………ギン姉」
ギンガ「……………………………」
スバル「ここで勝てなきゃ、なのはさんに追いつくなんて出来ない。それに大切な人を救えないのは御免だよ」
スバルは真っ直ぐギンガを見つめる
スバル「私は……………勝つ!!!」
その瞬間、目の色が黄色に染まる
戦闘機人モードだ
スバル「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」
ギンガに急速接近する スバル
スバル「ギン姉ぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
ギンガ「っ!!!!!!!!!」
スバルの拳を受け止めるギンガだが、力を殺しきれず、よろける
状況不利と感じたのか、ギンガも戦闘機人モードへとなる
ギンガ「IS発動」
スバル「IS発動…………振動破砕!!!」
スバルもISを発動する
そして、お互いの拳が交り合う
ギンガ「っ!?」
スバルの振動が、ギンガの風を破壊する
スバル「っ!!!!!!!!!!」
その後、ギンガの左腕を掴む
ギンガ「っ!!!!!!!!!!」
自由に動く右腕で、スバルの腹を殴るが、微動だにしない
スバル(なのはさん、知っていますか? 私があなたに憧れている事を)
あの時、助けられたのは私なんですよ?
スバル(覚えていますか? 私に希望を与えてくれた技を)
あなたの得意技です
あなたにとってはただの技でしかないでしょう
でも、私にとっては夢と希望を与えてくれた光なんです
ずっと、ずっと憧れていました
だからこそ、勝手に技名を使う事を許して下さい
スバルの左腕には魔力が溜められており、青色に光り輝いていた
ギンガ「っ!!!!!!」
スバル「これが……私の想いの一撃…………絶対救って見せるよ! ギン姉!」
ギンガに向けて、あの魔法が放たれる
スバル「ディバイン…………バスタァァァァァ!!!!!!!」
一気に魔力を放出する
青白い閃光に飲まれたギンガは、その場に倒れる
スバル「ギン姉………………」
ギンガに寄って嬲られた体を引きずり、彼女の元へと近づいて行く
ギンガ「うぅ………スバル」
どうやら、元に戻ったようだ
スバル「ギン姉…………良かった。本当に良かった」
ギンガ「今の一撃………………かなり効いたわよ」
笑みを浮かべる ギンガ
妹の成長を噛み締めているのだろう
スバル「訓練の…………賜物だよ」
ギンガ「フフ、まさかスバルに助けられる日がくるなんてね…………ありがとう、スバル」
ギンガもスバルも魔力切れが近い為、ここでリタイヤ
他のメンバーが勝っている事を願いながら、眠りにつく2人
姉妹の絆が、ギンガを目覚めさせた
これからも力を合わせながら生きていけるだろう……………きっと
次回はレイン&アマル視点です
お楽しみに~
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スバルは立ちはだかる姉を救えるか?