No.657136

ランドシン伝記 第2話(アーカーシャ・ミソロジー)

クエスト準備会に出席するヴィル達。
そこで、ダーク・エルフのトゥセは
剣聖シオンのパーティ・メンバーと
問題を起こし、決闘をする事になる
のだった。

2014-01-24 05:04:11 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:298   閲覧ユーザー数:298

 第2話 迷宮クエスト-前

 

 公民会館では様々なギルドが集まっていた。

 その中にはヴィル達も居た。

 今、クエスト準備会が始まろうとしていた。

アーゼ「あっ、シオンさんのギルドですよ、あれ」

 広間の片隅には昨日の美女達が話していた。

ヴィル「だな・・・・・・。だけど、シオンは居ないな」

アーゼ「まぁ、本人が-こんな所に居たら、大騒ぎになるでしょうから」

トゥセ「そんな事より、あの美女軍団、一人くらい俺の相手してくれないかなぁ?」

アーゼ「シオンさん-くらい、強くて格好(かっこ)良ければ-あり得るな」

トゥセ「おい。何だよ、それ。否定するなら、素直に否定してくれよ。

    遠回しに言われると余計-傷つくんだよ」

アーゼ「す、すまん」

 一方、モロンは我関せずという風(ふう)に、人形を撫(な)でていた。

 すると、壇上に初老の男が上がった。

ヴィル「始まるな」

 そして、初老の男の話が始まった。

初老「皆さん、本日は-お集まり頂(いただ)き、誠(まこと)に

   ありがとうございます。私は今回のクエストの依頼者で

   ある-アチェスと申します」

 とのアチェスの言葉に、人々は拍手を贈った。

アチェス「ありがとうございます。さて、今回の依頼は単純な

     モノでして、セルクの森に位置する古代迷宮の探索を

     依頼したいのです。というのも、近頃、その周囲

     から異様な魔力の発生を確認しました。そして、

     探知-能力者に中を探らせたのですが、具体的な

     情報は-あまり得れませんでした」

アチェス「そこで、皆さんの力を-お借りしたいのです。

     街の治安のためにも、是非、迷宮を攻略し、

     そして、願わくば、迷宮の封鎖をお願いした

     いのです」

 とのアチェスの言葉に、皆は押し黙った。

 すると、ヴィルが手を挙げた。

アチェス「どうぞ。あ、ただ、発言の前に、所属のギルド名と

     お名前をよろしく-お願いします」

 との言葉に、ヴィルは少し-とまどいを見せた。

アーゼ「あ・・・・・・」

ヴィル「・・・・・・ヒ・・・・・・ヒ・・・・・・・メ団のヴィルです・・・・・・」

アチェス「失礼。ギルド名が良く聞こえなかったのですが」

ヴィル「・・・・・・ヒヨコ豆(まめ)-団(だん)のヴィルです」

 とのヴィルの発言に、周囲の人々は失笑した。

アチェス「で、では、ヴィルさん、どうぞ」

ヴィル「・・・・・・はい。えぇと、迷宮の封鎖と言われましたが、

    それは専門の結界術士の力が必要では無いでしょうか?」

アチェス「確かに、完全な封鎖は-その通りです。しかし、簡易の

     封鎖なら、迷宮の中心さえ、抑えてしまえばいい。

     ただし、中心とは-すなわちマナの吹き荒れる場所、

     そこでは大抵(たいてい)、強大な魔物が存在してい

     るワケでして、その退治をお願いしたい」

ヴィル「なる程。承知しました。しかし、お話では探索だけで

    も報酬は出るようですが?」

アチェス「ええ。そもそも、今回、迷宮の中心部さえ分かって

     居ません。なので、中心部や-その周域に繋がる道を

     見つけてくださった方には-それに応じた報酬を支払

     わせて頂(いただ)きます」

ヴィル「分かりました。ありがとうございます」

アチェス「では、次の質問に移らせて頂(いただ)きます。どなたか、

     いらっしゃいますか?」

 そして、クエスト準備会は進んで行くのだった。

 

 ・・・・・・・・・・

 広間では準備会の打ち上げ-が行(おこな)われていた。

 そこは立食形式のバイキングで、かなり豪勢な食事となって

いた。

 そして、日頃、さもしい食事しかとれないトゥセ達は、必死に胃袋に

食べ物を詰め込(こ)んでいた。

 ただし、ヴィルは考え込(こ)んでおり、あまり食事に手を付けようと

しなかった。

トゥセ「団長ッ、何やってるんすか!肉、肉ですよッ!今、

    喰わないでどうするんすか?」

ヴィル「あぁ・・・・・・。まぁなぁ」

アーゼ「団長、何か気がかりな事でも?」

ヴィル「いや・・・・・・何か妙なんだよなぁ。大体、古代迷宮って

    言っても、構造の解析が済んでないなんて、まずあり得ない

    ワケで。まぁ、地殻変動とかで構造が変わる事も有りうるけ

    ど。でもなぁ」

アーゼ「確かに・・・・・・・言われて見ると、妙ですね」

ヴィル「しかも、依頼内容が-あやふやだ。普通、クエストは

    目的や報酬が-きちんと決まっている。後になって

    支払いでモメないようにな。でも、今回は・・・・・・」

トゥセ「でも、こんだけ気前が良いんですから、取りっぱぐれ

    は無いんじゃないですか?」

ヴィル「あぁ。というより、報酬が高すぎる気がするんだ。

    話が-うますぎるというか」

アーゼ「でも、アチェスさん-は、この街を治める男爵さん

    ですよね。確かに、ここらは地方ですけど、それで

    も、金は余ってるんじゃないですか?」

ヴィル「まぁなぁ。そうなんだろうけど」

 すると、モロンが菓子を両手に、駆けてきた。

モロン「団長、このワタ菓子、とっても-おいしいよ」

 とのモロンの言葉に、ヴィルは緊張を崩した。

ヴィル「ふぅ、まぁ、考えすぎても仕方ないか。

    なされるが-ままさ。俺達は」

アーゼ「ですね」

 すると、一人の女性がヴィル達に近づいてきた。

女性「やぁやぁ、ヒヨコ豆-団の皆さん、どうもどうも」

ヴィル「えぇと、君は、シオンのギルドの人だね」

女性「そうそう。私の名前はニアだよ。よろしくよろしく」

 そう言って、ニアはヴィルに手を差し出した。

ヴィル「ああ、よろしく」

 そして、ヴィルは手を握り返した。

ニア「いやぁ、シオンの先輩って言うからには相当、

   強いんだろうね?」

ヴィル「まぁ、弱くは無いと思うよ。一応、団員達の命を

    預かってるんでね」

ニア「はは、そりゃそうか。重心移動も-しっかりしてるしね」

ヴィル「君もね」

 とのヴィルの言葉に、ニアは妖(あや)しく微笑(ほほえ)んだ。

トゥセ「はいはい!俺も結構(けっこう)、強いです!いや、本当ですよ、

    マジで」

ニア「・・・・・・口だけの人は嫌いかな」

 とのニアの言葉に、トゥセは口をあんぐりと開けた。

トゥセ「・・・・・・アーゼ、俺、もう生きてけない・・・・・・」

アーゼ「ま、まぁまぁ、元気だせよ」

 と、後ろで、アーゼはトゥセを慰(なぐさ)めるのだった。

ニア「でも、ヒヨコ豆-団って、中々、カワイイ名前だよね。

   誰が付けたの?いや、皮肉とかじゃ無いよ」

モロン「あ、僕です」

ニア「君?・・・・・・って、君、よく見たら、すっごくカワイイ

   ね。え?お姉さん、びっくりだよ。ねぇ、良ければ、

   ウチのギルド来ない?」

モロン「え・・・・・・?だ、団長・・・・・・」

 と、モロンは困った風(ふう)にヴィルを見た。

トゥセ(クッソ、うらやましい・・・・・・) 

 と、一方でトゥセは思っていた。

ニア「駄目かなぁ?ウチらのギルド、すっごく楽しいと思うよ」

トゥセ「はいはい!俺が行きます!俺が代わりに」

ニア「君は-お呼びじゃないんだよ。分かろうよ・・・・・・」

 と、ニアは少し哀(あわ)れんだ目つきで言うのだった。

トゥセ「アーゼ・・・・・・俺は-もう駄目かも知れない・・・・・・」

アーゼ「お前も黙ってれば、それなりにモテると思うんだけどなぁ」

トゥセ「何だよ、それ・・・・・・」

 

ニア「ねぇねぇ?駄目かなぁ?」

と、ニアはモロンを後ろから抱きしめながら言うのだった。

モロン「だ、団長ーーー!」

 と、モロンはヴィルに助けを求めるのだが、ヴィルも困って

おり、中々、助けれなかった。

トゥセ『おい、アーゼ・・・・・・何だよ、あれ。うらやまし過ぎる

    だろ・・・・・・』

アーゼ『まぁなぁ。相当な巨乳だもんな』

 と、アーゼとトゥセは小声で話すのだった。

トゥセ『だよなぁ・・・・・・しかし、巨乳・・・・・・巨乳なのに剣士?』

 そして、トゥセは立ち上がった。

トゥセ「ニアさん、その胸、剣を振る時、邪魔じゃないですか?」

 とのトゥセの言葉に、場は凍り付いた。

アーゼ「馬鹿・・・・・・」

 と、アーゼは頭に手を当て、呟(つぶや)くのだった。

ニア「・・・・・・別に、胸当てはしておさえるし、それに私は

   片手剣だから、あまり問題は無いよ。しかし、君、

   なかなかに失礼な奴だね。少し、決闘でもする?」

 とのニアの言葉に、周囲は-ざわつき出した。

男A「おいッ!決闘だぞッ!」

男B「美人剣士の戦いだッ!これは見逃せないだろッ!」

 そして、場は白熱しだした。

トゥセ「え?えぇ・・・・・・?」

 と、トゥセは青ざめながら、辺(あた)りをキョロキョロ見るのだった。

 

 トゥセとニアは中庭に移動していた。

ニア「さぁ、始めようか?」

 そう言って、ニアはレイピア〈刺突剣(しとつけん)〉を取りだした。

トゥセ「えぇい、ヤケだッ!」

 そう言って、トッセも-トランプを取りだした。

アーゼ「だ、団長、止めなくて良いんですか?」

ヴィル「いや・・・・・・まぁ、失礼な事、言ったのはトゥセだし、

    少し、こらしめられた方が良いんじゃ無いか?」

アーゼ「ま、まぁ、そうかも知れませんけど・・・・・・」

 すると、ニアは他のギルド・メンバーの方を向いた。

ニア「エレナ、問題ないよね?」

 との言葉に、シオンの彼女とおぼしき女性は口を開いた。

エレナ「こうなったら、仕方無いでしょ?でも、もう二度と、

    こんな事はしないでよ」

ニア「分かってるよ。・・・・・・さて、おいで、トランプ使い君(くん)」

 と、言って、トゥセに対し、手をクイクイっとして挑発した。

トゥセ「・・・・・・あ、あの一応、俺、ジョブはギャンブラーで。

    まぁ、トランプ使いっちゃトランプ使いですけど」

ニア「ふぅん、まぁ、どうでも-いいや」

トゥセ「・・・・・・あ、そうすか」

ニア「じゃあ・・・・・・始めようか」

 次の瞬間、ニアの姿は消えた。

 そして、トゥセの体は空中を舞った。

 トゥセは地面を転がり、沈黙した。

ニア「・・・・・・つまらないね。最悪だよ」

 そう言って、ニアは去って行こうとした。

トゥセ「待てよ・・・・・・」

 そう言って、トゥセは立ち上がった。

トゥセ「てっめぇッ!メチャクチャ、いてーんだよッ!

    ふざけんなよッ!死んだらどーすんだよ、

    死んだらッ!」

ニア「・・・・・・それが決闘じゃないのかな?」

トゥセ「古いんだよッ!いつの時代の決闘だよッ!」

 との言葉に、ニアは顔を怒りに歪(ゆが)めた。

ニア「だ・・・・・・誰が歳(とし)だって?」

トゥセ「へ?」

ニア「誰が古い人間だって?」

トゥセ「えぇ?」

 と、トゥセは困った風(ふう)に答えた。

ニア「許さない・・・・・・」

 そして、トゥセは次々と、剣の鞘(さや)で打ちのめされていった。

 

 勝負は完全につき、トゥセは地面で悶(もだ)えていた。

ヴィル「・・・・・・トゥセ、大丈夫か?」

トゥセ「団長・・・・・・痛いです・・・・・・うぅ、氷・・・・・・」

ヴィル「仕方ない。治癒(ちゆ)魔法、かけてやるよ」

 そう言って、ヴィルは魔法をかけていった。

 すると、シオンのギルドのメンバーが-やって来た。

エレナ「もうしわけありませんでした。ウチのメンバーが-

    迷惑をおかけして。クエストは明後日(あさって)だと言うのに」

ヴィル「い、いえ。気にしないでください。ある意味、

自業自得ですし。ところで、今日は-シオンは

どうしたんですか?」

エレナ「シオンは、人が大勢-居るところは苦手ですから」

ヴィル「あぁ、そう言えば、そうでしたね。昔っから-そうでした。

    一緒に端(はし)の方(ほう)でしゃべってたりしたなぁ」

エレナ「・・・・・・失礼します」

 と言って、エレナは去って行った。

ヴィル「俺・・・・・・なんか、失礼な事、言ったかな?」

アーゼ「いえ、普通だったと思いますけど」

トゥセ「そんな事より、団長、なんで、向こうの治癒(ちゆ)術士に

    俺の治療(ちりょう)を頼まないんですかぁ?」

ヴィル「・・・・・・トゥセ。お前の-その厚かましさは、ある意味、

    うらやましいよ」

トゥセ「え?マジすか。まぁ、それ程でも有りますけど」

アーゼ「褒(ほ)めてないから・・・・・・」

 すると、モロンが走ってきた。

モロン「トゥセーー!氷、作ってもらったよ!」

 と言って、モロンは氷を見せた。

トゥセ「おおッ、ありがとよ」

 そう言って、トゥセは氷をかじり出した。

アーゼ「トゥセ・・・・・・腫(は)れた所、冷やすためにもらったんじゃ

    ないのか?」

トゥセ「いや・・・・・・何か、無性(むしょう)に喰いたくなって」

モロン「トゥセに喜んでもらえて嬉しいよ」

トゥセ「おう、ありがとなモロン」

 との-やり取りを見て、ヴィルは-ため息を吐(つ)くのだった。

 

・・・・・・・・・・

 その晩、テントの中でヴィル達は横になっていた。

ヴィル「しかし、トゥセ、お前、もう少し、動けたんじゃ無いのか?」

トゥセ「まぁ、そうなんすけど、女性には手をあげないのが、

    俺のモットーっすから」

モロン「トゥセは偉いねぇ」

トゥセ「まぁな。もっと褒(ほ)めてくれ」

モロン「偉い、偉い」

トゥセ「まぁなぁ、あっはっは」

 と、大声で笑い出した。

アーゼ「あー、うっさい」

トゥセ「わ、わり」

 そして、しばらく沈黙が続いた。

トゥセ「でも、たまには女性に殴られるのも良いかもな」

アーゼ「頼むからMには目覚めないでくれ・・・・・・」

トゥセ「べ、別に目覚めてねーし」

アーゼ「もう、何でも良いよ」

ヴィル「お前達、もう寝るぞ」

 とのヴィルの声で、就寝となった。

 

 ・・・・・・・・・・

 翌日、ヴィルは森を歩いていた。

ヴィル「さて、魚釣りをしますか・・・・・・。食費を浮かすため

    にも」

 そう言って、ヴィルは泉に向かうのだった。

 そして、泉に辿(たど)り着くと、そこには剣聖シオンが居た。

 さらに-その横には、エレナが座っていた。

 二人は泉の前でイチャイチャしていたのだった。

ヴィル(・・・・・・帰ろう・・・・・・)

 そう思い、ヴィルは去って行こうとした。

シオン「先輩?」

 すると、声がかけられた。

 そして、シオンが走ってきた。

シオン「あぁ、やっぱり先輩だ。どうしたんですか?」

ヴィル「え・・・・・・いや・・・・・・」

シオン「あぁ、魚釣りですね。どうぞ、どうぞ」

 

 そして、ヴィルは気まずい中、魚釣りをしていた。

ヴィル(き、気まず過ぎる・・・・・・。というか、エレナさん、

    微笑(ほほえ)んでるけど、笑いが怖い。そりゃ、怒るよな。

    デートを邪魔されたら・・・・・・。早く、帰りたい)

 と、ヴィルは思うも、今日に限り、大漁(たいりょう)だったりした。

シオン「先輩、先輩は-この十年、何をしていましたか?」

ヴィル「ん?まぁ、放浪してただけだよなぁ」

シオン「はは、じゃあ俺と同じですね」

ヴィル「なんだ、シオンも-そうだったのか」

シオン「はい。もう、戦いは十分にしましたから。とはいえ、

    完全に剣を捨てる事は出来ないんですけどね」

ヴィル「あぁ、気持ちは分かるよ。俺達には-それしか無い

    からな」

シオン「ええ・・・・・・」

 そして、二人は笑い合うのだった。

シオン「先輩、例の噂、聞いてますか?」

ヴィル「何だ、例のって?」

シオン「・・・・・・エシュタス皇(おう)が、戦(いくさ)の準備をしていると」

ヴィル「戦(いくさ)?何の戦だ?」

シオン「あぁ、本当に知らないんですね。ククリ島への侵攻

    が-あるそうなんです」

ヴィル「おいおい・・・・・・。いくら何でもそれは。あそこは、

    相当に攻めづらいぞ。大体、地の利は向こうに

    あるワケだし」

シオン「しかし、エシュタス皇は対ゴブリンのため、ゴブリン

    の拠点であるククリ島を攻めるつもり-らしいです」

ヴィル「もし、それが本当だとしたら・・・・・・大勢、死ぬな」

シオン「でしょうね」

ヴィル「もし、本当に、そんな戦争が起きたとして、剣聖は

    どうするつもりだ?」

シオン「どうもしませんよ。今までどおり、旅を続けるだけ

    です。俺一人ならまだしも、仲間を戦争に巻きこめ

    ませんよ」

ヴィル「そうだな。その通りだ・・・・・・」

 いつしか、日は暮れていた。

ヴィル「・・・・・・そろそろ戻るよ。明日は-お手柔(てやわ)らかに」

シオン「こちらこそ」

 そして、二人は握手をし、別れるのだった。

 

 ・・・・・・・・・・

 翌日、ヴィル達は完全武装して、古代迷宮の前に居た。

 周囲には、他のギルドの面々も、揃(そろ)っていた。

アーゼ「トゥセ、怪我は大丈夫か?」

トゥセ「怪我って程のモンでもないって。メッチャ調子

    いいぜ」

 すると、迷宮への攻略の合図である笛が鳴った。

ヴィル「さぁ、行こう」

 そして、他のギルドが迷宮に入って行く中、ヴィル達も

中に進むのだった。

 

 ・・・・・・・・・・

 

 

 


 
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