No.657054

九番目の熾天使・外伝 -蒼の物語- Extra Story

Blazさん

これは、Blazが「アレ」を手に入れる少し前の話・・・

2014-01-23 23:08:12 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:885   閲覧ユーザー数:845

Extra Story

 

 

 

 

「蒼の日」

 

 

 

 

 

 

これは、Blazがニューや鈴羽たちと出会う前の話。

 

ジオンを抜けて、一人クロガネに拾われたBlazはレイチェルと出会い、やがて自身の力を開花させていく。そして、彼は術式を手に入れ、当ての無い次元の間を旅する筈だった。

 

 

そんな、日が。何時までも続く事はなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、雨の降り続ける次元世界の事である。

クロガネの次の補給ポイントを探す為に一人先行して偵察に出ていたBlaz。

しかし、その世界には時空管理局が今まさに、その世界を「管理」しようとしていたのだ。

 

 

Blaz「・・・・ヒデェ・・・・・」

 

Blazは双眼鏡を持ち、一人崖の上に立っていた。

その向こうには、魔法で抵抗する者達を倒し、バインドで拘束。正に、武力での併合がなされようとしていたのだ。街は焼かれ、抵抗する者達の中には親もいたのか、両親が連行されるのを泣いて止めようと頼んでいる女子供などが居たのだ。

 

Blaz「・・・・・・クソッタレが・・・!」

 

破壊と蹂躙。「魔法で非殺傷だから大丈夫。」そんな馬鹿な考えを持つ者達が、その街を破壊していたのだ。命の価値も知らない。力の大きさも知らない。ただ本当の偽善を振りかざす者達。そんなのを、Blazは「法と秩序の守護者」とは呼ばない。唯の偽善者の宗教集団だ。と言って吐き捨てたのだ。

 

Blaz「命の重さを知らねえテメェ等が・・・・!」

 

ついに、我慢できなくなったのか、Blazは双眼鏡を閉まって、街に向かって走り始めたのだ。目的はただひとつ。

 

管理局の部隊への攻撃。

 

 

 

 

局員「抵抗する者は全てバインドで拘束しろ!」

 

街では局員達が抵抗する者といい、自警団の人々を拘束していたのだ。

この世界の最大の街であるこの街は大規模な自警団が組織されて、自治管理されている。

それで世界の均衡は保たれていた。

だが、突如管理局が管理を申し出てきたのだ。条件は自警団の解体と兵器の押収。完全に自身が神と思う行動だ。それを表しか知らず、今日も局員達はせっせと偽善を行っていたのだ。

 

 

「くっ・・・非戦闘員や女子供を非難させろ!このままでは・・・!」

 

自警団の隊長の一人が汗をかきつつも冷静な指示で団員達に指示を言い渡し、抵抗する。

これで少しは時間が稼げると思った隊長だったが、突如局員と戦っていた前線とは別の方から爆発があったのだ。

 

隊長「ぐっ!?何だ!?」

 

団員「た・・大変だ!あっちら敵が・・・!」

 

隊長「何っ・・・数は!?」

 

団員「ひ・・・一人・・・しかも女だ!」

 

隊長「なっ・・・・・!?」

 

 

 

フェイト「フォトンランサー!」

 

その魔導師とは、フェイトだった。彼女もこの世界の制圧作戦に参加していたのだ。

彼女も最初はこの作戦に異議と疑問があった。だが、今はこれで多くの人を「後で」助けられる。そう信じて今こうしていたのだ。

 

フェイト「抵抗を止めて武装解除しなさい!いまならまだ間に合います!」

 

団員「ぐっ・・・・このままでは、この街は・・・!」

 

団員「200年も俺たちや・・・先祖が必死に守ってきたのに・・・!」

 

フェイト「・・・大丈夫。それを私達が引き継ぎます。だから・・・」

 

団員「だから!?そんな理由で・・・むざむざと渡せるかよ!!」

 

フェイトは団員の一人からの罵倒を聞いて少し黙っていた。

そして、やがて再びスフィアを展開したのだ。

 

フェイト「・・・・なら・・・ごめんなさい・・・!」

 

 

ドドドドド!!

 

 

団員「「「「「ぐわあああああああああああああああ!!!」」」」」

 

 

フェイトは唯一言、謝罪の言葉を言い、団員達を倒したのだ。その後に、バインドを掛けてこれでここは終わったとの様な顔をしていたのだ。だが、その時だった。

彼女に向かって一人の局員が慌ててきたのだ。

 

局員「た・・・大変です、執務官!!」

 

フェイト「どうしたんです?」

 

局員「東の部隊が次々とやられているのです!それも相手はかなりの手練で、死者がもう何人も・・・」

 

フェイト「え!?敵の数は!?」

 

局員「・・・・・・・たった一人です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

その街の東の方では、Blazが戦闘に乱入して、局員を大剣で切り裂いていたのだ。

局員達はBlazに向かって攻撃を放つが、全て回避されて、Blazは魔法を局員達に放ったのだ。

 

Blaz「消えろ!べギラゴンッ!!」

 

 

紅蓮の炎が一気に局員達に襲い掛かり、あたりに局員は全て灰になったのだ。

突如乱入し、局員を攻撃したBlaz。それを唖然として自警団の面々は見ていたのだ。

 

団員「あ・・・アンタは・・・」

 

Blaz「・・勘違いすんな。俺は連中が気に入らない・・・そんだけだ。」

 

Blazはそう言うと大剣を構えて局員達が居たほうに走って行った。

向かってくる局員。逃げようとする局員。Blazはそんな者達を片っ端から切り倒していったのだ。

 

Blaz「この雑魚共がぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

Blazは大剣を振るい、人を切り、燃やし、倒していった。

だが、その時。突如、Blazの前に魔法スフィアが着弾し、Blazはバックステップで後退して大剣を構えたのだ。彼の前にはフェイトが立っており、Blazは今まで以上のにらみを利かせていたのだ。

 

Blaz「テメーがアイツ等の大将か。」

 

フェイト「・・・どうしてこんな事をするの?」

 

Blaz「こんな事だぁ?テメ馬鹿か。」

 

フェイト「ばっ・・・・」

 

Blaz「テメー等のんな嘘ばっかの正義をこんな奴等に振りかざしているのがムカツクんだよ!」

 

フェイト「・・・・。」

 

Blaz「テメー。今まで人殺したことあるのかよ。」

 

フェイト「なっ・・・!?」

 

Blaz「・・・その顔じゃ、ゼロらしいな。よく生きてたもんだ。管理局ってのは其処までお前らみたいな偽善者にお優しい組織なんだな。」

 

フェイト「ぎっ・・偽善!?」

 

 

Blaz「そうだ。テメー等が言ってるのは全部偽善だ。ここの街の連中の為とかいって、街の連中とっ捕まえて自分達のものにしようとしている。そんなの、略奪以外に何て言えって言うんだよ!」

 

フェイト「違う!ここはこの世界だけでは治安を維持しきれないから、私達が変わりに・・」

 

Blaz「変わりに?「成り代わって」だろ?」

 

フェイト「えっ・・・・」

 

Blaz「・・・ここの自警団の連中が、どんな思いで戦ってんのか、テメーは知ってんのかよ。捕まった奴の子供が、どんな顔してたか知ってんのかよ・・・・!」

 

フェイト「そっ・・・それは・・・・・」

 

Blaz「んな見てみぬフリをしてるテメー等なんざ、俺がぶっ潰す!」

 

刹那。Blazは右手から炎を出し、それをフェイトに向かって放った。それをフェイトは回避し、目つきを変えるのだった。

 

フェイト「・・・・貴方を・・・逮捕します!」

 

Blaz「やれるもんならやって見ろよ・・・このクソ野郎がぁ!!」

 

大剣を振るい、Blazはフェイトに食いかかった。フェイトは攻撃を回避して距離を取ってスフィアの攻撃をしようと考えるが、Blazの方が一手早く、次の呪文を唱えていたのだ。

 

Blaz「メラミ!!」

 

フェイト「っ!?フォトンランサー!!」

 

 

フェイトは遅れて攻撃を牽制しようとするが、メラミはスフィアを物ともせずにフェイトに向かって行ったのだ。

 

フェイト「そんな!?」

 

一撃でフェイトには当たらなかった。しかし、隙は出来たのでBlazは一気に間合いを詰め、大剣を構えて突進したのだ。その一撃はフェイトはガードしたが、反動で近くの民家に叩き付けられた。

 

フェイト「がはっ!?」

 

Blaz「っと・・・。」

 

Blazは着地すると、歩いてフェイトの方に寄って行ったのだ。フェイトは抵抗しようと、デバイスを探すのだが、デバイスのバルディッシュはフェイトから少し放れた場所に突き刺さっていたのだ。

 

フェイト「あ・・・・」

 

Blaz「・・・デバイスが無きゃ・・唯の馬鹿か。殺す気にもなんねーぜ・・・」

 

フェイト「っ・・・・馬鹿に・・・して・・・!」

 

Blaz「事実を言ったまでだっての。ったく・・・後は、雑魚を片付ければ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

刹那。

 

 

 

 

 

「ウロボロス・・・!」

 

Blaz「っ!!」

 

突如、Blazの後ろから緑の鎖で、先端に蛇の様な顔のアンカーが付けられた鎖が襲い掛かり、Blazはそれを大剣でガードしたのだ。

 

Blaz「今のは・・・「蛇双・ウロボロス」ッ!って事は・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

そして、気付けばBlazの後ろには黒いスーツと帽子。そして、緑の髪と、見えているかどうか解らない目の男が立っていたのだ。その姿を見た瞬間。

 

 

 

 

Blaz「テメェ・・・・テルミィィィィ!!」

 

Blazは力の限りその者の「もう一つの」名前を叫び、テルミと呼ばれた男。「ハザマ」は少しの笑みを浮かべていたのだった。

 

ハザマ「イヤだなーBlaz君。私は「ハザマ」です。ここでその名前はNGですって。」

 

Blaz「んなモン関係ねー!どうしてテメーがこんな所に居やがる!!」

 

ハザマ「・・・簡単なことです。貴方を排除しに来たのですよ。」

 

Blaz「・・・・俺を?」

 

ハザマ「ええ。様々な世界を渡り歩いたリンクス。その中で最も弱いのが・・・貴方です。」

 

Blaz「・・・テメェ・・・・今すぐぶっ殺す!!」

 

ハザマ「・・・・・はぁ・・仕方ありません。私もこんな熱い場所はオサラバしたいので・・・直ぐに終わらせましょう・・・・」

 

 

(BGM”Nightmare Fiction Ⅱ”)

 

 

THE WHEEL OF FATE IS TURNING

 

 

 

Blaz「ここでテメーに引導を渡すッ!!」

 

 

 

REBEL1

 

 

 

ハザマ「さて・・・それはどっちの台詞でしょうねぇ?」

 

 

 

 

ACTION!

 

 

 

刹那。Blazは先制攻撃でヘルズファングを放つ。だが、それをハザマは回避し、持っていたバターナイフで反撃を仕掛けたのだ。

 

ハザマ「ほいっと!」

 

Blaz「効くかよ!!」

 

Blazは続けて大剣を地面にふるって砂埃を起こして行方を隠した。だが、それもハザマには無意味で、上をみると大剣を振りかぶろうとしているBlazが居たのだ。

 

Blaz「おおおおおおおお!!」

 

ハザマ「小賢しいことをしますねぇ・・・ですがぁ・・・!」

 

刹那。二人はディストーションドライブを発動し、その場は大爆発が起こった。

だが、その中でも二人は大剣とバターナイフを交え続け、何度も鉄の音を鳴らし続けていたのだ。

 

そして、Blazとハザマは一旦距離を取り、戦闘態勢を整えていたのだ。

 

Blaz「ちっ・・・・!」

 

ハザマ「全く・・・しぶといのは同じですか・・・」

 

Blaz「ケッ!言ってろ!!」

 

 

 

ハザマ「ですが・・・流石にそろそろ時間切れです。私も忙しいですからね。」

 

Blaz「あ!?どういう・・・・」

 

ハザマ「だから・・・・こう言う手を使わせていただきます。」

 

 

ハザマはそう言い、倒れていたフェイトに向かって襲い掛かり、彼女を掴んで盾にしたのだ。更に、バターナイフをフェイトに向け人質にしたのだ。

 

Blaz「っ・・・テメー・・・何のつもりだ!!」

 

ハザマ「おっと。古典的な手段ではありますが・・・一歩でも動いたら、この女性の命と身体は保障しませんよ?」

 

フェイト「っつあ・・・・・」

 

ハザマ「貴方も静かにしていてくださいね。でないと・・・間違えて貴方を刺し殺すかもしれませんからねぇ・・・!」

 

だが、Blazにとっては彼女は何の価値もない。Blazは腰に入れていた銃に手を置き、構えていたのだが・・・

 

ハザマ「さぁて・・どうします?大人しく武器を捨てて私に殺されるのなら、この女性は助けましょう。ですが・・・もし貴方が抵抗をしたら・・・・わかりますよね?」

 

Blaz「・・・・そうだな。けどなぁ・・俺にとっちゃソイツには何の価値もねぇ!!」

 

Blazは叫びと共に銃を構えた。だが、それを見てハザマはあざ笑っており、独りでに話しを続けたのだ。

 

ハザマ「あららー。まぁ大人しくするとは最初から思っていませんでしたが・・・・・・

いいでしょう。では・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェが死ねや。」

 

 

 

 

 

ドリュッ。

 

 

 

 

刹那。Blazは少しの痛みと爽快感。そして、何かが千切れた音がしてたので右を向いた。

其処には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-何も無かったのだ。-

 

 

 

 

 

大剣が落とされ。地面に刺さる。それと同時に何かが落ちたのだ。それを見たフェイトは顔色を変えたのだ。それは、Blazの「付いていた筈の右腕だったのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「えっ。」

 

 

 

 

そう。Blazの右腕は「無くなったのだ。」

 

 

 

 

Blaz「がアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

叫びと共に大量の血が腕からあふれ出る。地面に膝を付いたBlazの足元にはみるみると自分の血が溜まっていったのだ。

 

 

フェイト「あ・・・ああああ・・・・・・・」

 

 

ハザマ「っ・・・・フフフフフ・・・・フハハハハ・・・・・どうよ、Blazちゃん。腕を肩から先まで吹き飛ばされたその感覚。痛いだろ?痛くないはずがねーだろ?だったテメーはよええからなぁ・・・!だから簡単に腕が飛んじまったんだよ!」

 

Blaz「てる・・・・みぃぃぃぃぃいいい!!」

 

Blazは残っている左腕で右の肩があった場所を押さえて、ハザマを睨み続けていた。

そのハザマはフェイトを放すと、ウロボロスで拘束してBlazに近寄ったのだ。そして、狂ったような喋り方で一人で話し始めたのだった。

 

ハザマ「あのスキマのババアとクソ吸血鬼は「もう一人のあのヤロー」を見たかった。だがなぁ、そんなんじゃ結局はこうやって弱っちいだけなんだよ!テメーは弱い。弱すぎんだよ!!」

 

Blaz「くそっ・・・・・くそがぁあああ・・・・・」

 

ハザマ「・・・さてと。俺はそろそろ用も無くなったし、帰るとするが・・・最後にお前に「ある事」を教えてやんよ。」

 

Blaz「なっ・・・・・に・・・・・」

 

ハザマ「伍長。あの女は今は・・・どうなってんだろうなぁ?」

 

Blaz「ご・・・ちょ・・・・・・・テメェ・・・・やっぱり・・・・!!」

 

ハザマ「・・・そういうこった。また会おうぜ。「大尉」さんよぉ。」

 

ハザマはそう言い振り向くと軽く手を振って歩いて行ったのだ。そして、フェイトを触ると、彼女に対して転移魔法を展開したのだ。

 

フェイト「っ・・・転移・・・魔法!?」

 

ハザマ「貴方はまだ利用価値がある。だから・・・また会いましょう。フェイト・テスタロッサさん。」

 

フェイト「貴方は・・・・いった・・・・」

 

フェイトは話しの途中で転移され、それを確認したハザマは少しだけ後ろを向いたのだ。其処には貧血で倒れていたBlazがいたのだ。それを確認したハザマは少し笑みを浮かべるとその場から転移したのだ。

 

 

Blaz「クソ・・・・・・・ったれぇぇぇ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分たってからである。街の炎はまだ燃えていた。だが、局員は撤退し、自警団の人々が消火作業を続けていたのだ。そして、Blazが倒れている場所に一人の誰かがやって来て、Blazと共に転移したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???・・・

 

その後Blazは何処かの屋敷か何かの所にある一室で寝ていたのだ。

Blazの身体は服が布団の前に置かれており、体には包帯が巻かれており、右腕には包帯が厳重に巻かれていたのだ。

 

そして、Blazはゆっくりと目を開けて気を取り戻すのだった。

 

Blaz「っ・・・・・ここは・・・・・何処だ?」

 

 

 

レイチェル「紅魔館よ。」

 

Blaz「・・・・・ウサギ?」

 

Blazの隣にはレイチェルが椅子に座って紅茶を飲んでいたのだ。そして、溜め息を吐くと話しを始めたのだ。

 

レイチェル「全く・・・貴方をココまで運ぶのに色々と苦労したわ。」

 

Blaz「・・・・・・。」

 

レイチェル「・・・・。」

 

 

レイチェルは静かにBlazの元によると彼の腕があった場所に手を置いたのだ。

 

レイチェル「腕・・・なくなったのね。」

 

Blaz「・・・・ああ。あのヤローにぶっ飛ばされたよ。」

 

レイチェル「・・・・そう。」

 

Blaz「つかよ、ウサギ。俺の右腕は?」

 

レイチェル「・・・回収は取り合えずしたわ。けど、あれを体に引っ付けようだなんて馬鹿な考え・・・しないでよ。」

 

Blaz「するかよ。誰がそんな胸糞悪りぃことしなきゃいけねぇんだよ。」

 

レイチェル「・・・・・・・後。貴方の持ち物も回収しといたから。感謝しなさい。」

 

Blaz「・・・・・・。」

 

 

Blazは身体を無理に起き上がらせると、左手で右半身を触った。其処にはあったはずの右腕がなくなっており、唯の平面しかなかったのだ。それをみたBlazは左腕に力を入れると顔を歪めたのだ。

 

 

Blaz「ウサギ・・・・いや、レイチェル。」

 

レイチェル「・・・・何。」

 

Blaz「俺に・・・新しい腕をくれ。」

 

レイチェル「・・・・・・・どうして?」

 

Blaz「俺はアイツを倒す。んで、あんな腐った組織をぶっ壊す。あんな組織なんざ・・・・組織とは言わねぇ。唯の馬鹿の集まりだ。」

 

レイチェル「・・それを成す為に・・・腕を?」

 

Blaz「・・・・それに、腕ねーとネクストとか動かせねーし。色々と不便だ。」

 

レイチェル「・・・・・・・・・いいわ。ただし、条件が一つあるわ。」

 

Blaz「・・・・何だよ。」

 

レイチェル「腕をつけたら・・・ある場所に向かってもらうわ。其処で私の手伝いをなさい。でないと。貴方を腕をもう一度取る。」

 

Blaz「・・・・・わったよ。どうせ腕のリハビリを必要だ。乗ったぜその話。」

 

Blazはレイチェルの条件を飲むといい、レイチェルは「フフ・・」と笑ったのだ。そして、彼女の手からは黒い何かが現れたのだ。

 

レイチェル「・・・これを付けると、最初には苦痛が待っているわ。けど、その代わりに貴方は力を手に入れる。それでもいいのね?」

 

Blaz「元よりそのつもりだっての。」

 

レイチェル「・・・いいわ。じゃあ・・・始めるわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「っ!!」

 

刹那。Blazは飛び起きて目を覚ましたのだ。其処はクロガネの艦内で、Blazの足元には寝ているニューと鈴羽が居たのだ。

 

Blaz「・・・・んだよ、夢かよ・・・・」

 

どうやら、Blazは鈴羽たちと昼寝をしていたらしく、再びラウンジのソファに寝転がるのだった。そして、思い出した記憶と共に自分の右腕を掲げるのだった。

 

Blaz「・・・・蒼の魔道書・・・・・か。」

 

Blazはそう言い再び睡眠の世界にダイブしようとしていたのだが・・・

 

 

 

パシュッ。

 

 

「アレ。起きてたのかよ。」

 

Blaz「ん?何だお前かよ。どうした?つかお前、今日イカルガ行ってるとか言ってなかったか?」

 

「今戻ってきた。」

 

Blaz「・・・あっそ。誰に会ってた?」

 

「獣兵衛さん。」

 

Blaz「師匠かよ・・・・あの人もなぁ・・・」

 

「んで。アタシはBlazを呼んで来いって頼まれた。」

 

Blaz「あ?俺を?」

 

「そ。「さっさとイカルガの封鎖地区に来い!」・・・だってさ。」

 

 

「やれやれ・・・」と溜め息を吐いたBlazはゆっくりと身体を起こして近くに立てていた大剣とテーブルに置いていた銃を腰に入れたのだ。それに気付いた鈴羽とニューも目を覚ましたのだった。

 

鈴羽「んっ・・・・アレ・・戻って来てたの?」

 

「まぁな。それよりも、今からイカルガに行くか?」

 

ニュー「ニューも行くー・・・」

 

 

Blaz「・・・やれやれ。んじゃあ・・・行くとするか。」

 

 

そして、Blazたちは準備をすると、ラウンジを後にしてイカルガに向かったのだった。

 

 

 

 

                         

                            END

 

 

オマケ。

 

 

熾天使・外伝 アーケード風の次のメンバーが決定しました!

 

ロキ(キリヤ)さん

 

蒼崎さん

 

okakaさん

 

Falsigさん

 

の四人です!

 

どうぞお楽しみに!

 

 


 
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