No.655290

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 905

soranoさん

第905話

2014-01-17 09:04:02 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1429   閲覧ユーザー数:1363

~戒の領域・最奥~

 

「………………………」

アリオスから3年前の真相を聞いたダドリーは複雑そうな表情で黙り込み

「「……………ガイさん………………」」

「……最後の最後までガイらしかったようね………」

セシルとティオは涙を流して辛そうな表情になり、ルファディエルは目を伏せて呟き

「……そんな事が……」

「……因果な話だぜ。」

エリィは複雑そうな表情で呟き、ランディは疲れた表情になり

「―――だからこそ、この”領域”ですか。」

「………多くの罪の意識に囚われた”自戒”か…………」

「アリオスさん…………」

「………………」

フェミリンスとヴィクターは静かな様子を纏って呟き、エオリアは複雑そうな表情でアリオスを見つめ、ツァイトは目を伏せて黙り込み

「……ありがとう。兄貴の最期を教えてくれて。」

ロイドは目を伏せて呟いた。

 

「……礼を言うな……イアン先生は……多分、揺らがないだろう……そして……キーアの決意も固いようだ……二人を崩せるかどうか……お前達の全てをぶつけてみろ……」

ロイドの言葉を聞いたアリオスは目を伏せて呟き

「……わかりました。」

ロイドは重々しい様子を纏って頷いた。

「………アリオスさん。今ここで貴方に一つだけ教える必要がある事を言っておきますね……」

「……一体何だ……?」

目を伏せて呟いたセシルの言葉を聞いたアリオスはセシルを見つめ

「――――シズクちゃんを拘束しようとしたリウイさん達に頼んで、シズクちゃんは私とリウイさんの娘として引き取りました。このままシズクちゃんが貴方の娘であり続ける事は、あの娘の将来が暗い未来になる事は目に見えていました。既にシズクちゃんからも了承してもらい……エルファティシアさんに事情を説明して現状のクロスベルの法律を司るヴァイスさん達の仲間の方――――フェルアノさんに手続きを取ってもらいました。ですから今のシズクちゃんは貴方の娘ではなく……私とリウイさんの娘です。」

「なっ!?」

セシルの説明を聞いて目を見開いて愕然とした表情でセシルを見つめ

「なるほど……………これがお前なりの”裁き”か、セシル………俺にとって最も痛手となる所を突いてくるとは………………」

すぐに気を取り直して重々しい様子を纏って目を伏せて呟いた。

「………言っておきますけど、あの娘を引き取ったのは”復讐”の為ではありませんし、拘束しようとしていたのはリウイさん達の判断です。私がその事を知ったのはあの娘がリウイさん達によって拘束されようとした時だったのですから。私はあの娘を看護師としてずっと世話していた立場として、シズクちゃんの将来を考え……あの娘を自分の”娘”として引き取る事にしたのですから。」

アリオスの言葉を聞いたセシルは静かな表情で答え

「そうか………フッ………確かにお前の言う通り、シズクが今回の事件を引き起こした元凶の一人である俺の娘である限り、あの娘に明るい未来は訪れないだろうな………………ガイが死んだ原因の一人である俺が頼むのは図々しい事だと承知している……どうかシズクの事を頼む…………」

「……………はい。」

頭を深く下げたアリオスの言葉にセシルは頷いた。するとその時ロイドがアリオスに近づき

「―――――元クロスベル独立国、国防長官アリオス・マクレイン。クロスベル帝国法に基づき、”ガイ・バニングス殺害事件”に関与した容疑並びに捜査妨害、傷害、騒乱、不法侵入並びに不法占拠などの数多の容疑で逮捕する…………!」

警察手帳を出して宣言した後、アリオスの両手に手錠をかけた!

(ガイ…………)

自分に手錠をかけたロイドを見つめたアリオスはロイドの背後にガイの幻影が見えて驚き

「……それでこそ貴方よ、ロイド………………」

「…………………………拘置所で今までの自分の行いを見つめ直して来い、マクレイン。」

「……クロスベルの為に今まで誰よりも多くの依頼を請けて解決して頂き……ありがとうございました、アリオスさん………………」

ロイドの行動を見たルファディエルは静かな表情で呟き、ダドリーは目を伏せて呟き、エオリアは頭を下げて言った。

「フッ……………やはり兄弟だな…………」

そしてアリオスは静かな笑みを浮かべて呟いた後気絶して地面に倒れた!すると結界が解けると同時にアリオスの背後に転移魔法陣が現れた!

 

「………………」

気絶したアリオスをロイドは複雑そうな表情で見つめ

「ロイドさん…………」

ティオはその様子を心配そうな表情で見つめていた。

「はは……これでやっと……兄貴に届けた気がする。ありがとう……みんなのおかげだよ。」

気を取り直したロイドは笑顔でエリィ達を見つめ

「はは……何言ってるんだっつーの。」

「……ロイドさんの意志がアリオスさんという”壁”を突き崩したんだと思います。そしてガイさんの死という過去の暗闇に光を当てた………」

「ええ……私達はその手伝いをしただけだわ。次ばかりは手伝いなんて言っていられないけど……」

ランディは静かな笑みを浮かべ、ティオは静かな表情で語り、エリィは口元に笑みを浮かべた後複雑そうな表情をした。

「ベルお嬢さんにイアン先生、それにキー坊か……」

「………次で全てが終わる時か。」

エリィの言葉を聞いたランディは複雑そうな表情で呟き、ヴィクターは目を伏せて呟いた。

「………最後の”領域”も解放した。とりあえず………拘束したアリオスさんを”メルカバ”に連れて行って、休憩した後全員でマリアベルさん達に挑もう。」

「ええ、それでいいかと。次の戦いで全てが終わるのですから戦力の出し惜しみは必要ありません。」

そしてロイドの提案を聞いたフェミリンスは静かな表情で頷いた。その後ロイド達は”領域”を出て、メルカバに戻った……………

 

 

 

原作と違ってロイドの手でアリオスを逮捕しました!つーか、あんだけの事をやった上ガイ殺害にも絡んでいるのですからむしろ当然だと思うのですよね。クロスベルが危機的状況だったから見逃されたんでしょうかね?


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択