No.654660

真・恋姫†無双 ~桃始華のつぼみ~

ゆきなさん

第十二話でございます。

今年成人になられた方おめでとーございます!

妹が成人になったから祝いとして万札渡した後カード会社から料金滞納してますよと言われてやるせない状態デス……

2014-01-14 18:41:56 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1150   閲覧ユーザー数:1028

 

 

 

 

 

「秋蘭、熱いお酒を持ってきて」

 

「御意」

 

「さて…白馬陣の公孫瓚に義勇軍の劉備、江東の孫策も加わるようだけどどうなるのかしらね」

 

「華琳様お持ちしました。……籠城されたら難しいですね」

 

「孫策が出たのには意味があるのでしょう。それより私はあの黒髪の山賊狩りの関羽が一番気になるわ」

 

「はあ…」

 

「あらヤキモチ?大丈夫よあなたも可愛いわよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

寒いところで熱いものを飲んで体の芯を温める、なかなかいいものね。

 

それにしてもあの義勇軍の大将の劉備、何を思ってあんなことしたのかしら?

 

誰もが面倒臭がってる時に発言するなんて無謀だわ。

 

麗羽を総大将に推した時軍師が動揺していたから多分あれは劉備の独断なはず。

 

だから劉備が前線に送られることを見越してやったのか意図せずこうなったのか直ぐにはわからなかった。

 

でもあの様子だと多分後者でしょうけども。

 

一度孫策の実力も把握しておきたかったし、なんだか私のいいように動いてきてるわね。

 

 

「ふふっ」

 

「華琳様?」

 

「気分がいいわ、秋蘭今宵は私のところに来なさい」

 

「っ!御意」

 

 

 

 

 

 

 

突然押しかけて来た時は何事かと思ったけど、孫策は援護してくれるらしい。

 

孫策もいいとこあるなー、流石胸がでかいだけのことはある。

 

桃香たちが帰ってきたすぐ後に孫策と周瑜がやってきた。

 

周瑜もデカかった。

 

小覇王を見たかった俺としては嬉しい来客だった、胸もでかかったしな。

 

孫策はそのうち袁術から独立することを俺たちに告げ、その時に力を貸して欲しいから今力を貸すという交渉を突然持ちかけた。

 

先行投資ってやつですね。

 

桃香なんて考えずに返事してしまうからこの会話はすぐ終わってしまった。

 

こいつが俺の時代にいたら部屋中ツボだらけなんだろうな……。

 

作戦内容は孫策が華雄を挑発して愛沙がこれを討つというのが大体の作戦内容だ、華雄は孫堅繋がりですぐ釣れるらしい。

 

関羽が討ち取るし、私達は援護するんだから汜水関は取らせろというのが向こうの意見だ。

 

こっちだけで汜水関を突破することは不可能に近いので仕方なく相手の条件を飲むことになった。

 

ハムとメンマと鈴々と朱里は孫策が突破するまでの間別のところから汜水関を攻める、つまり陽動だな。

 

また防衛にきた張遼の迎撃役も任されている。

 

関羽と雛里は出てきた華雄を打つために始めは孫策とともに行動。

 

てかなんであのバカは前線に送られるような真似したんだ…桃香だからしょうがないと思わないとやってられない。

 

そのデカイ胸に感謝するんだなっ!

 

 

「お兄ちゃん目線がえっちぃ……」

 

「今回はお前が悪い」

 

「突然なんで!?」

 

「また話は変わるが普通華雄は挑発を無視して張遼が騎兵で前出て荒らし、城防衛を華雄にさせるはずなんだけどな」

 

「隊長、何を言っても現状は変わりませぬぞ」

 

 

義勇軍の大将の桃香と親衛隊副隊長の関平と話してる余裕があるくらいまでは戦場に慣れてきた。

 

といってもまだ人が死ぬことは気分が暗くなる。

 

 

「隊長、大丈夫ですか?」

 

「敵にだけ気を付けてたらいいよ。もうそろそろ孫策が始めるから気を抜くなよ」

 

「…わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

「華雄よ、そんなところに籠ってそんなに私が怖いの?お母様に一撃で無残に負けたことがあるものね。お母様と似ている私を見ただけで震え上がってるのかしら?そんなところで泣いてないで負け犬はさっさとご主人のところに尻尾振りに行きなさい!」

 

「誰が負け犬だゴラァ!!」

 

「かなり怒ってるわね。ま、あとは任したわよ」

 

「貴方に言われなくともやりますのでご安心を」

 

「あらら、つれないわね…」

 

「雪蓮何かしたのか?」

 

「これがまったく心当たりが無いのよ」

 

 

関羽が自分の部下を連れて華雄に向かって行く様は、皆怒ってる事はわかるのだが理由がわからなかった。

 

挑発されて頭が回らない華雄と理由は分からないが攻撃衝動が溢れ出して八つ当たりしたがってる関羽。

 

孫策は自分がしたことだが少しだけ華雄を可哀想に思ってしまった。

 

 

 

「孫策はどこだぁぁぁぁぁ!!」

 

 

雑魚が多くなかなか孫策の元にたどり着けない。

 

さっさとあの小娘を殺してやらないと気が済まない。

 

ふと今までの雑魚とは違う武将が前方に立っているのを見てさらに怒りが湧いてきた。

 

これでは私ではなく奴の方が逃げているではないか!

 

また足止めのつもりだと思ったので会話など交わさず一撃で地に伏せようと獲物を振り切った。

 

ーーーギンッ!

 

まさか弾かれると思ってなかった私は思わず名を聞いてしまった。

 

 

「貴様…誰だ?」

 

「我が名は関羽雲長貴様の首貰い受ける…」

 

「黒髪の山賊狩りか面白い。あいつとの前に貴様で肩慣らしといこうか」

 

「そうか…少しは私の恨みに耐えてくれ…」

 

「何の話だ?」

 

「……………ボソボソ」

 

「何か言ったか?」

 

「気にしないでくれ、敵に言うことじゃないのでな」

 

「そうか、では雑魚は雑魚らしく散れ!」

 

 

華雄の振り下ろしを大きく後退してかわす。

 

地面が大きく陥没していることからかなりの威力だろう、鈴々と同等の威力だろう。

 

華雄は私がよけた後に追撃をして来なかった。

 

恐らく今避けたことで少し私を警戒したのだろう。

 

冷静になりかけている、少し不味い。

 

華雄は挑発すると弱いが冷静になると強いらしい。

 

ここで時間をかけることは張遼と合流される可能性も出てくるので一刻も早く終わらしたい。

 

 

「なんだもう終わりか?馬鹿は馬鹿らしくかかって来たらどうだ?」

 

「減らず口を!一度避けたからっていい気になるなっ!!」

 

 

華雄の横薙ぎは冷静さを失ってまるで脅威では無くなっていた。

 

 

「遅いッ!!」

 

 

青龍偃月刀を下から切り上げ華雄の獲物を大きく逸らす。

 

武器を捨て一気に距離を詰める。

 

華雄も後退するも反応が遅れている分距離を離せない。

 

 

「セヤッ!」

 

「かハッ……」

 

 

鳩尾に掌底打ちをいれ華雄の動きを鈍らせる。

 

直ぐに偃月刀と手に取り再び構える。

 

最早誰の目から見ても勝敗は明らかだ。

 

少し時間がかかってしまったが仕方が無い。

 

無駄話が過ぎたな…

 

 

「終わりにしようか、華雄」

 

「終わりだと?貴様の死を持って終わらせてせやる!」

 

「引くで華雄!」

 

「なっ張遼!貴様何をする?!」

 

「またな関羽今回は下がらしてもらうわ」

 

 

あー…これは怒られる。

 

追い詰めておいて逃がしてしまっては、ウチの功績は何も無いことになりそうだ。

 

 

「まて!華雄逃げるのか?」

 

「くっ…次会う時は私が必ず勝つ」

 

 

颯爽と張遼が乗ってきた馬が遠ざかって行く、兵士達が邪魔で見えなくなった。

 

私も連れてきたらよかった…

 

前線に突然配置されるわご主人様は大きな胸ばかりに目が行くわ華雄には逃げられるわ…本当に今日はいいことない。

 

 

「もおぉぉぉぉぉぉ!!!………………………はぁ…もどろう」

 

 

張遼が華雄の救出に来たことにより城門はほぼ落ちかけていた、それでもなんとか張遼と華雄は逃げ出した。

 

しかし孫策率いる軍勢が汜水関を攻略出来たのは事実であり劉備達はそこまで功績を立てれなかった。

 

 

「あら、秋蘭新しいお酒持ってきてくれたの?それにしても熱くはないのね」

 

「いえ、それは先ほどの分ですが」

 

「そう…」

 

 

まだ少しだけ暖かい…ふふっ流石は関羽ね!

 

 

 

 

 

 

 

「白蓮さんが汜水関を突破出来たのなら虎牢関なんて私にかかればあ〜っという間ですわ!オーッホッホッホッホ!」

 

「七乃〜妾も行くのじゃ!」

 

「手柄を横取りですね!さっすが美羽様ずる賢い!!」

 

「うははははは、もっと褒めてたもうぞ!」

 

「華琳さんもそれでよろしいですね?」

 

「……もう勝手にして…」

 

「では、雄々しく気高く美しく進撃ですわ〜!!」

 

 

 

 

 

 

「りょ、呂布だーーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

「なんだかちゃんちゃんって感じだな…」

 

「そんな余裕振舞ってる暇ではないですよ御主人様!」

 

「そうだよお兄ちゃん!袁紹さん達が大変だよ!」

 

 

 

 

「雪蓮…」

 

「わかってるわよ……」

 

 

 

「華琳様、このままでは連合が…」

 

「そうね、もう少し私達の準備が整うまでは連合解散なんてされたら困るものね………」

 

 

 

 

 

「「「はぁ〜〜〜〜…………めんどくさ…………………」」」

 

 

 

 

 

 

 
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