No.65465

貂蟬✝無双

4989@さん

貂蟬が出てきます。
最初の「あなたはそこにいますか」の続編です。
変なところがあればコメントおねがいしまーす。

2009-03-27 03:48:53 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3282   閲覧ユーザー数:2817

「男が増えるよ、やったね一刀!」

 

おえっ、男だらけの恋姫after始まるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは魏の一刀の部屋であり、華琳と一刀が対峙しているところである。

 

「で、申し開きか、辞世の句はあるかしら?」

 

「だから、あれは事故だ、忘れてたわけじゃないって言ってるだろ」

 

「それは関係ないわ‼あなたは私が呼んだ時に来なかった…それが重要であり、他のことは関係ないの」

 

今日は華琳との食事会があり、華琳はずっと待っていたのだが、一刀は警邏の仕事の都合でこられなかったのだ。

 

「だから、済まなかったって言ってるだろ」

 

しかし、華琳は許す気などはない。

 

魏の覇王の怒りは収まらなかった。

 

「許してください。私こと北郷一刀が尊敬し、敬愛し、神のように崇拝し、片時も心の中に存在して私の心の安定をお助けくださる華琳さま!」

 

一刀は頭に浮かんだ賛辞の言葉をこれでもかと並び連ねた。

 

「よく噛まなかったわね…、まあいいわ、でもなぜそこまで遅れたの?」

 

「ああ、なんか町に変な格好の人がいるとかで出動したんだ、まあ見つからなかったけどな」

 

事実、今日は「ほぼ裸の男が若い男を捕まえようとしている」という情報が入ったので一刀自ら部下を引き連れ警邏に向かったのだ。

 

しかし、実際の遅れた理由は帰り際の町の人からの熱烈な歓迎と春蘭の後始末(華琳さまの治世への悪口を言われたということに切れた春蘭が暴れたというもの)などである。

 

「では、その男を捕まえるまで城に帰らなくていいわ」

 

「すまん、華琳もう一回言ってくれるか?」

 

「その不埒ものを捕まえるまで帰ってくるなと言ったの」

 

「だって、今日は久しぶりに華琳といっしょにいられると思ってたんですけど…」

 

結局、一刀は帰ってきてからというものそれまでの埋め合わせをさせられて、華琳と会う時間も少なかったのだ。

 

「その機会を不意にしたのは誰かしら?」

 

猛禽類のようなまなざしで一刀にそう言い放ち部屋を出て行ってしまった。

 

「まじすか…」

 

そうして、一刀の不埒もの捕縛物語が始まるのであった。

 

 

次の日

 

結局、あのあと華琳の親衛隊の手により城から追い出された一刀は隊舎で晩を過ごすことになったのだ。

 

「じゃあ、隊長のためにその不埒ものをつかまえるで~」

 

そう言ったのは三番隊技監の真桜である。

 

ちなみに「●●隊」はそれまでの局長制の話を聞いた一刀がさらに新撰組をまねて、警備隊を一番隊から四番隊まで分けたものだ。

 

「わかったのかなの~。わかったのなら返事をしやがれなの~」

 

「さー、わかりました于禁上官‼」

 

やはり「隊長」という肩書は一刀だけというおもいが強いため、彼女たちは一刀にそれぞれ新しい肩書を貰っていたのだった。

 

「では楽進隊は市を見回る。三人ひと組で何かあれば発煙筒を掲げるように」

 

「「「はいっ、楽進師範」」」

 

それぞれ、「師範」、「技監」、「上官」である。

 

「じゃあ、俺の隊は城の周りをまわるぞ~」

 

そうして、不埒もの捕縛が始まった。

 

 

~凪師範の邂逅~

 

私は市の方を見回っていました。

 

いつもの警邏に加え、不審者の情報集めと少し多い仕事量でしたが、そつなくこなしていました。

 

「楽進師範、東側の見回り終了しました」

 

いつもと変わらない報告でしたが、西側の報告はいつもとは少し違っていました…。

 

「楽進師範、西側の見回り終了しました。それと、不審者の情報も入手しました」

 

「よし、ではそれも報告してくれ」

 

今思うと、この報告は聞かない方がよかったのかもしれません…。

 

「はい、最近この近くで裸の大男が若い男を連れ去ろうとしているという情報のほかに、その男が変な仮面をつけて市民に暴行を加えていたのを見たという情報を得ました。」

 

「暴行か…、最悪こちら側でも戦う可能性があることを他の隊にも伝えておいてくれ。」

 

暴行までやらかしたとあっては隊長には申し訳ないけれども、殺す覚悟さえきめて当たる気になりました。

 

しかし、殺す覚悟のあるものは殺される覚悟も持ってなければならないということを忘れていたのかもしれません。

 

「市にはいないようだな…。では私はこのまま他の隊に合流するから皆は市の見回りを続けてくれ」

 

そうして、私は沙和の待つ屋台街の方へ向いました。

 

その途中であってしまったのです。

 

化け物と…

 

私が「それ」を見たのは屋台街へとつながる道すがらでした。

 

「あら~ん、いい男じゃない。これからお姉さんといいことし・な・い?」

 

六尺はあろうかという大男が青年に対して裸で迫っていたのでした。

 

「おい、そこのお前‼その青年から離れてこちらを向いて手を挙げろ‼」

 

私はそう声をかけました。

 

「だれよ~ん。私とこの若いつぼみとのストロベリートークを邪魔する子は?」

 

「警羅隊だ。お前が最近噂の裸男だな?」

 

後ろから見た姿は裸そのものでした。

 

「裸じゃないわよ~ん‼‼‼‼‼‼‼‼‼それよりも私は漢女よ‼男じゃな~いわよ~ん」

 

そう言いながら漢女は振り返りました。

 

感想は「化物と魑魅魍魎をまぜて腐らせて、衝車でつぶしたような存在」というものでした。

 

以前、隊長から聞いた波多利郎の話に出てきそうでした。

 

私は危険を感じました。以前、武闘大会で張飛と戦った時並の恐怖でした。

 

「人の恋路を邪魔する奴は漢女に蹴られて地獄へ落ちろ~‼‼‼‼‼‼‼‼」

 

そこで、なぜか「お前のセリフではない、お前の同族の弟子のものだ」と叫びたくなりましたが、それよりもまずその危険物の氣の大きさに驚き、戦闘態勢をとることを優先させました。

 

「刃向うならこちらもそれ相応のことはさせてもらうぞ‼隊長のためでもある」

 

こうして、私とその遊星からの物体えっくすとの戦いが始まりました。

 

私もその妖怪も獲物は自分の体でした。

 

しかし、その「顔面つぶれ肉まんを三日置いてカチカチになったような存在」は強く、私はおされ始めてしまったのでした。

 

「ふう、つよいわねあなた。ひとつ聞きたいんだけど北郷一刀がいるのはここかしら?」

 

私はなぜこの男が隊長について聞くのかという疑問の前に、隊長の貞操の危機を感じました。

 

「知っていたとしても、お前のような顔面つるべ落としに教えるつもりはない」

 

「知ってそうね…。あなた、もしかして北郷一刀の恋人?」

 

「断じて違う、隊長は魏の皆の妻もとい恋人であり、私は隊長に身も心もささげている」

 

「つ・ま・り、私は北郷一刀のものだというわけね。まさかその傷も一刀に?そういうぷれいもするのね…」

 

「ちがーう」

 

その後も20合以上も渡り合ったが、その筋肉だるま(鉄製)は春蘭さま並みに強く、このままでは負けてしまいそうだった。

 

しかし、隊長のお尻の穴のためにも負けられない私は力を振り絞り最後の一撃を放ったのでした。

 

 

~沙和上官の邂逅~

 

私は~屋台街を見回ってたの♪

 

でも~、めんどくさいから部下のクソ虫どもに見回りを任せて屋台でお茶をしてたの~♪

 

そしたら、あの顔が18禁の裸変態大男がやってきたの。

 

「ふぅ~、えらい目にあったわよ~」

 

その顔がおふさいどな大男は私の後ろのせきに座ったの。

 

最初はオカマさんかな~と思ったけど店主さんがあいこんたくとをしてくれて事態に気づいたの。

 

振り返るとそこには怪物漢女がいたの。

 

あまりのきもさに思わずひざまづきそうになったのをこらえながら剣を取って対峙したの。

 

「あなたが噂の裸男ね?」

 

「だ~れがあまりのキモさに魚が溺死するようなからだですって~」

 

私はそこまで言った覚えはなかったけどあのほむんくるすさんは聞いてはくれなかったの…。

 

「お仕置きする前に一つだけ聞いておくわ。北郷一刀はどこか知っているかしら?」

 

なんだか、このまま教えたらあっーな感じの展開がうかんできたの。

 

「しらないの。知っていてもあなたみたいないかにもほらーに出てきそうな人には教えないの」

 

そうして、私はその筋肉100%配合な人と戦ったんだけど、とてつもなく強かったの。

 

春蘭さまや霞さまよりも強く感じたの。

 

その後も何度も向かって行ったんだけど、全部私の攻撃は流されちゃったの。

 

こっちはどんどん疲れて行って、負けそうになったの…。

 

ものすごく、二重の意味で怖かったけど、隊長の貞操のために頑張ろうってきめて最後の力を振り絞ったの。

 

 

~真桜技監の邂逅~

 

うちは鍛冶屋街の警邏を担当しとったんや…。

 

此処は門に通じる裏道だから大通りを歩けないお尋ね者は此処を通るはずやった。

 

で、見事に予想はあたったんや。

 

その怪物(怪物に失礼のれべる)はうちの目ぇの前に現れおった。

 

「はぁ、ダーリンはこの世界ですごい愛されているのね…。でも、私の愛でふりむかせてみせるわよ~~~~」

 

初めてその怪物(純度100%)を見た時の感想は「人?」やった…。

 

なんというか、口では言い表せへんくらいの悪寒やったわ。

 

でも隊長のためやから、うちはその怪物(桂花だったら死んでしまう程度)と対峙することに決めた

 

「そこのお前、止まりぃ。そして、おとなしく縛につき‼」

 

「あら~ん、またなの?もう疲れたんだけどぉ」

 

そういいながら怪物(華琳さまが見たら一族郎党皆殺しにするくらいの)は体をひねらしていた…。

 

「隊長のためにも負けられんへん」

 

「あなたは北郷一刀を知っているかしら?知っていたら居場所を教えてほしんだけど…」

 

なぜ、この怪物(怪物という次元を突き抜けた怪物)は隊長のことを探しているのか気にはなったが、それよりも先に隊長の腸が心配になったんは天命やと思ったし、螺旋槍をもつ力もつようなった。

 

「おおきい。おおきすぎるわぁぁぁぁあ。その剛直で突かれてるの?」

 

「違うわいぼけぇ、隊長はあのときはすごいやさしいんや‼」

 

そう言いながらもうちは螺旋槍の一撃をおみまいしたんや。

 

でも、受け止められてしもたんや。

 

「あら、御馳走様。でも、恋する漢女は強いのよ~~~~~~」

 

えらいその怪物(もざいく処理をしなければいけない感じの)は強かったんや、春蘭さまよりも強かったかもしれへん…。

 

とはいっても、ここを抜けられたら隊長まではすぐやし、一般の警備兵なんかじゃ太刀打ちできへん強さなそいつにはもう、うちの最後の力を込めた一撃をおみまいしてやることにしたんや…。

 

 

~北郷一刀の邂逅~

 

華琳があそこまで怒るとは…。

 

想像はしてたけど、城への出入り禁止まで言い出すとは思わなかった。

 

俺は城の周りを警邏していた…。

 

この感覚は懐かしかった…。

 

普通に警邏をして、兵たちと話をして、凪や沙和、真桜たちと飯を食べて、春蘭に絡まれて、それを秋蘭がとめて、季衣と流琉の作る飯を食べて、桂花に悪口を言われて、風に振り回されて、稟の鼻血の処理をして、霞と遠乗りをして、三姉妹のマネージャーをして、華琳と生きる。

 

もう、これが普通になったんだ。

 

俺にとっての現在は、今みんなと生きるこのときであるし、未来は、みんなと朝を迎える明日である。

 

過去はあったのかもしれない…。

 

でも、俺は、今ここにいる。

 

それでいい。

 

「あら~~~ん、いい男になったじゃない。さすがは私が見込んだオ・ト・コ♡」

 

そう、これでって…。

だれだ?この声は聞き覚えがあるぞ…。

 

「あら嫌だ、運命を誓い合った仲じゃないの~」

 

そう、この声は……………。

 

「あのときのオカマ~~~~~~~~~?」

 

そして、俺は振り返り、そのオカマを拝むこととなる。

 

「オカマじゃないわよ~ん。私は花も恥じらう漢女よ~~~」

 

花も枯れるオカマだと言いたかったが、一応?恩人ではあるから、言わないでおこう…。

 

始めて見るが、これはひどい(ルックス的な意味で…)

 

北郷一刀は見たくないものを見て目を壊すのと、見ずにヒンシュクを買い、つれ返されるかの間を漂い、焦点を合わせるのをやめた…。

 

まぁ、少なくとも華琳と桂花は卒倒するだろうな…。

 

 

「とりあえず、あのときの人で間違いないんだな?」

 

「そうよ」

 

あの時、この人?貂蟬だったけな?が発破をかけてくれなければ新世界の神か、メンマ職人にでもなっていたかもしれない…。

 

それは嫌だな…。

 

~蜀~

 

省ry

 

「とりあえず、お礼を言わせてもらうよ。ありがとう貂蟬さん」

 

「ああああああああぁぁぁぁあぁぁああぁぁぁあぁぁん。いいわぁああああ。」

 

うっ、近づきたくないし、逃げたいけど…。

 

「で、今回は何の用かな?」

 

早く用件があるなら済ませてほしい。

 

そして、連れ戻すというのなら、全力で抗ってみせる。

必要とあらば、逃げるし、泥水を啜っても俺は此処に居続ける覚悟はある。

 

「経過の確認とあなたに会いたくなった。それだけよ」

 

「そうかですか…。よかった」

 

最悪の展開でなかったのは良いことだが…。

 

「すいませんけど、貂蟬さん…」

 

俺には使命がある。

 

「なにかしら~ん」

 

「縛られてください‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

 

そう、この人を捕まえないと俺は城には入れないんだ。

 

恩人といえど、そこは譲れない。

 

「そんな、あったばかりなのよ私たち」

 

何を言ってるかわからん…。

 

「いや、あなたを捕まえないと俺の進退と身体が危ないんです…。」

 

「だめよ~~ん、私は違う外史で五回も殺されそうになったもの」

 

「でも、こっちも困るんですよね…」

 

そう、このまま隊舎生活ではいろいろと面倒だ。

 

「そうね、いい案があるけど…」

 

「教えてください、あなたにも、俺にもいい案なんですか?」

 

やっぱり、恩人をひっ捕らえるのはさすがになぁ…。

 

「じゃあ、ひとつ質問するけど、あなたはどういう命令を受けてきたの?」

 

「ええっと、『捕まえて来い』ってだけだな…」

 

「じゃあ大丈夫ね、私が抵抗したから殺したってことにすればいいのよ」

 

「いや、華琳がそれでごまかされるとは思わないな…。首でも持っていけば別だけど、それは勘弁してくれ」

 

そう、あの覇王が言葉だけでだまされるはずはない。

 

「だから、首の代わりをもってけばいいの」

 

「?。どういうことか説明してくれ」

 

「私はさっきあなたの部下さんたちに追われて格好を覚えられているの。だから、この心のベールを持っていけば大丈夫なはずよ」

 

「なるほど、確かに、そんなおぞまし、もとい美しい(口が腐る)ベールはないから凪たちの証言と合わせれば完璧だな」

 

「でもね、ひとつだけ難点があるの…」

 

此処にきて難点か…。

 

「わかった。俺にできることなら何でも言ってくれ」

 

「替えの下着がないのよ‼‼‼‼‼‼‼‼」

 

 

 

 

理解

 

把握

 

納得

 

得心

 

 

 

 

「で、どうしろと?あいにくだが、俺も替えの下着なんか持ってないぞ」

 

替えの下着を持ち歩いている奴がいたら連れてきてほしいくらいだ。

 

「そうなのよ。そこで提案よ。あなた…」

 

「応」

 

「脱ぎなさい。そしてあなたのパンツを渡しなさい‼‼‼‼‼‼‼‼‼」

 

「ぶほっ」

 

何を言い出すんだこの使徒は…。

 

「渡さなければ声をあげてから逃げるわよ…」

 

脅してキターーーーー

 

兵の前で逃げられたことが知れれば、確実に城へは戻れない…。

 

「渡すことで、あなたも私も助かるのよ」

 

確かにそうだ。

 

だが

 

しかし

 

but

 

何に使われるかわかったもんじゃねえぇえええぇぇぇぇぇぇぇ‼‼‼

 

北郷一刀は渡してパンツを悪用されるか、渡さずに隊舎生活をするかの間を漂い、パンツを渡すことに決めた。

 

~兵士の証言~

 

隊長は泣いていました…。

 

血の涙でした。

 

それと、相当疲れていたみたいでした。

 

何でも、相当な戦いだったそうで、その後、武人の情けだと言って自分で埋葬までしたらしいです。

 

とりあえず、あのときの隊長は哀いていました。

 

あれが天の御使いなんだなぁとおもい、一生ついていこうという気持ちがわきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、一刀は晴れて城へ帰れることになったが、最強変態怪物の話を聞いた春蘭が、凪たちで倒せないものを一刀に対し、手合わせを挑み一刀が手加減なしの春蘭の一撃をくらい長い病室生活を送ることとなったのは別の話である。

 

 

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
42
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択