No.654580

北郷一刀の外史紡ぎ 第七話

ユウヤさん

第七話なのです
裏ルートではとんでもないことを口走ったのです
でもこちらの一刀君は幼くなったりしませんので・・・麗羽と幼いころに出会うことは出来ないのです。
翆に関しては・・・ファンの方には申し訳ないのです。
ですが言って後悔はしていない!

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2014-01-14 10:08:25 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4510   閲覧ユーザー数:3622

第七話―嫉妬と少女と新たな出会いの予感

 

 

 一刀達が旅立って数日がたった。今は揚州最西端、もう少しで荊州入り出来る所まで来ていた。そして今は森の中、その中で少し開けた場所。

 

 一刀「そら美羽、動きが単調だぞ。」

 

 美羽「ぬぅ!?一刀、少し本気すぎやしないかえ!?」

 

 一刀「そうじゃなきゃ訓練にならないだろう?そらそら。ほれほれ。」

 

 美羽「ぬ、この!」

 

 一刀「お、今のは良いぞ。それじゃ、基本技の復習行こうか?」

 

 美羽「分かったのじゃ!」

 

 何故一刀が美羽に武術の手ほどきをしてるかと言うと、話は村を出てすぐまで時を遡る。

 

 

 

 一刀「訓練を付けてほしい?」

 

 美羽「そうなのじゃ。妾も自分の身ぐらい守れるようになりたいのじゃ。懐刀だけだと心許なくての・・・」

 

 一刀「俺は構わないけど・・・」

 

 一刀はどうしたものかと七乃を見ると七乃はゆっくりと首を縦に振る。どうやら了承してくれているようだ。

 

 一刀「分かった。美羽はどれぐらい強くなりたい?」

 

 美羽「そうじゃの・・・出来れば一刀が教えられること全部教えてほしいの」

 

 一刀「えぇ!?ま、まあ何とかなるけど・・・爺ちゃん直伝の古武術を教えよう。それでいいかい?」

 

 美羽「うむ!」

 

 このようなやり取りがあり一刀が美羽の武術指導をする事になった。

 

 

 

 

 美羽「まずは基本じゃな。歩法『瞬歩』」

 

 どっ!ざぁ!!べしゃ!

 

 美羽「ぶぅ!?」

 

 一刀「瞬歩はそんな力んでやるものじゃないぞ?歌を歌うときのように自然な感じでやるんだ。」

 

 美羽「わ、分かったのじゃ・・・ふっ!」

 

 しゅ!ざざぁ!

 

 美羽「とと・・・で、出来たのじゃ。」

 

 一刀「ま、数日で此処までなら上出来だな。」

 

 一刀は美羽の頭を撫でながらそう言うと七乃の方を見て

 

 一刀「どうだった?七乃。美羽は本当に優秀だな。」

 

 七乃「はい、そうですね。・・・さすが私達の娘です。」

 

 一刀「・・・そうだな、俺達の娘だな。だからその不機嫌な顔を辞めてくれ。」

 

 七乃「何のことですか?不機嫌なんかじゃないですよ。別に一刀さんが最近お嬢様に付きっきりで寂しい訳じゃないですよ。別にお嬢様に嫉妬してる訳じゃないですよ。別に・・・別にぃ・・・」

 

 一刀「うぉう!?七乃、終わった。鍛錬終わった。だから今から一緒にご飯作ろう!!うんそうしよう。美羽、それでいいよね?」

 

 美羽「な、なのじゃ!七乃、妾は大人しく待っておるから一刀と“仲良く”昼食を作るのじゃ!」

 

 七乃「ぐすん・・・良いんですか?いつもなら歩法、無手格闘、柔道、剣術、棒術、弓術、からくり指南をやるじゃないですか・・・」

 

 美羽「そ、それは・・・そう、瞬歩が出来るようになったご褒美じゃ。のう一刀?」

 

 一刀「そ、そうそう。だから七乃、涙を拭いて。ほら、ね?」

 

 七乃「・・・はい(ニコ)」

 

 一刀「・・・カハァ!?」

 

 美羽「一刀!?その様な漫才やってる暇はないぞ!?」

 

 一刀「す、すまない・・・今のはそれなりの破壊力が・・・」

 

 美羽「自身の笑顔の破壊力に比べればどうという事もあるまい・・・」

 

 七乃「それでは一刀さん、こちらに来てください。ほらほら、もっと寄ってくださいよ~」

 

 美羽「・・・これを大人しく見てなくてはいけないのかえ?」

 

 はい、その通りでございますお嬢様。

 

 美羽「・・・鬱じゃ・・・」

 

 ガンバw

 

 七乃「ふふふ。」

 

 一刀「あ、あはは・・・七乃、包丁使ってるから・・・危ないから、ね?」

 

 七乃「仕方ないですね~」

 

 こうして一刀と七乃の昼食料理教室が美羽の目の前で繰り広げられた。途中から一刀も悪い気はしなくなったのだろう。七乃と夫婦よろしく調理が進んでいった。

 

 美羽「・・・」

 

 ・・・

 

 美羽「・・・・・・」

 

 ・・・・・・

 

 美羽「・・・・・・・・・」

 

 ・・・・・・・・・

 

 美羽「まだ出来るのかえ?」

 

 そのようで・・・

 

 美羽「もう・・・五品じゃぞ?」

 

 湯、麻婆茄子、炒飯、水餃子、饅頭・・・もう食堂開いたらどうです?

 

 美羽「食堂で大陸統一・・・悪くないのう・・・」

 

 あ、お嬢様の頭がおかしな方向に向かってますね?一刀さ~んこっちもひどい事になりそうですよ~

 

 一刀「??おお!!美羽!?どうした!?どうしたんだ!?」

 

 美羽「一刀か?この料理を見よ!妾たちはこの料理で大陸を統一するんじゃ!!」

 

 一刀「ちょ!?戻ってきて美羽!!カムバーック!美羽―!!」

 

 美羽「フフフフフ、アハハハハハ」

 

 七乃「お嬢様?・・・えい!」

 

 美羽「ぴぎゃ!?なんじゃ??何があった!?」

 

 七乃「なんでもないですよ。それではご飯にしましょうか。」

 

 美羽「う、うむ?では食べようかえ?」

 

 一刀「そ、そうだな。それじゃあ皆手を合わせてご一緒に」

 

 三人『いただきます』

 

 こうして三人は少し多すぎる昼食を食べ再び益州へ向けて旅を再開させたのだった。

 

 

 

 場所は変わって此処は荊州。街中でどうやらトラブルが発生してる模様。

 

 小柄の少女「ちょっと、あんた達何やってんのよ!」

 

 悪漢「あぁん?てめぇには関係ないだろうがよ。」

 

 小柄な少女「お姉さんが困ってるだろ?手を離してやんなよ!」

 

 悪漢「クソガキが・・・ナマ言ってんじゃねぇぞ!!」

 

 小柄な少女「だまれ、我が名は関平。我が双剣に賭けて貴様のような悪漢には負けはせん!」

 

 悪漢「嘗めんなやぁ!!」

 

 関平と名乗る少女は悪漢の大ぶりな一撃をかわすとそのまま剣を鞘から半抜きにして柄を悪漢の鳩尾へとめり込ませた。

 

 悪漢「おぐぅ・・・て、てめぇ・・・俺に手を出して・・・ただで済むとは思うなよ??」

 

 関平「そんな台詞は聞きあきたな。」

 

 悪漢「それはどおかなぁ?」

 

 関平「ほざけ!これでしmがぁ!?」

 

 憲兵「まったく・・・騒がしいな。」

 

 悪漢「へへへ、わりぃな。」

 

 憲兵「なに、良いってことよ。だがあの女は逃げたようだぞ?」

 

 悪漢「あ?あぁ!くそ・・・まあいいか。こいつは頭の好みだし連れてきゃ褒美くらいもらえるだろ。」

 

 憲兵「それじゃあ俺はこれで失礼するぞ?」

 

 悪漢「ああ、それと・・・」

 

 憲兵「分かっている。次の村は追って連絡する。」

 

 悪漢「へへへ、さすが分かってるね。“黄祖様の兵”は。」

 

 憲兵「はっ。よく言うぜ。お前も元黄祖軍だろうが。」

 

 悪漢「ちげぇねぇ」

 

 そのまま悪漢は関平を連れて街を出て行った。

 

 

 あとがき(と言う名の人物紹介)

 

 

 関平 真名双葉

 

 容姿 髪の色は黒髪。長さは腰まであり、頭に団子にしている。目の色も黒くまんま日本人の容姿。

 

 武器 双剣『色即是空』『空即是色』(まんま日本刀です)

 

 備考 忠義の将。関羽とは別に義姉妹でも養子でもはたまた面識がある訳でもない。趣味は舞い(剣舞踏)

 

 

 

 黄祖

 

 備考 悪い人。以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 羽生「・・・結璃。どうしたのですか?」

 

 結璃「ふぇ?何?羽生。」

 

 羽生「いえ、何やら呆けているようだったので・・・何があったのかと。」

 

 結璃「いえいえ、あの原稿を読んでたらですね・・・こう・・・なんかもやもやと・・・」

 

 羽生「・・・それ以上言わなくてもいいのです。詰まる所“しすぎた”んですね?」

 

 結璃「・・・えへw」

 

 羽生「まったく、出番まで此処でボクと会話するのは良いのですが・・・ちょっとイラッとするのでそのニヤケ顔を辞めるのです。」

 

 結璃「むり~。えへへへへ~~~」

 

 羽生(・・・むぅ・・・ボクが望んだ事とは言えどうしてこうイライラするのでしょうか??)

 

 結璃「羽生、そんな不機嫌な顔しないでよ~。温かく見守ってよ親友~」

 

 羽生「!?・・・・し、しょうがないのです。結璃はボクが世話しなきゃ此処まで来れなかったどうしようもない奥手さんなので、このまま見守ってやるのです。」

 

 結璃「えへへ~」

 

 羽生(まったく・・・いつ以来ですか、ボクを親友呼ばわりしたのは。本当に・・・久しぶりなのですよ。)

 

 結璃「えへへのへ~」

 

 羽生「やっぱり一発殴っていいですか?」

 

 結璃「えぇ!?なん、いで!?」

 

 羽生「ちょっとすっきりなのです。」

 

 結璃「うえ~ん、酷いよ~」

 

 羽生(まったく・・・本当にまったくなのです・・・結璃、ボクの大好きな親友・・・貴方は必ずボクが・・・)

 


 
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