桃香「それじゃあ、わたしから。わたしは「劉備玄徳」えっ!?」
一刀「そうだろう?」
桃香「そうですけど・・・なんで知ってるんですか?」
愛紗「貴様!!妖の類か!!」
一刀「教えてもらったのだよ、気配だけだけどね」
華琳「誰にかしら?」
一刀「管理者、さっき来ていただろう?此処にいる殆どの全員を知っている。って言っても顔と名前が一致してないから名乗って欲しいかな、真名以外」
桃香「真名以外ですか?」
一刀「そうだ」
桃香「判りました・・・・わたしは劉備玄徳」
愛紗「関羽雲長」
鈴々「鈴々は張飛なのだ」
朱里「しょっ、諸葛孔明でしゅ」
雛里「あわわ・・・姓は鳳、名は統、字は士元でしゅ」
翠「私は馬超、字を孟起ってんだ」
蒲公英「たんぽぽは、馬岱だよ」
白蓮「私は公孫賛」
紫苑「わたくしは黄漢升と申します」
桔梗「ワシは厳顔」
焔耶「魏文長」
雫「わたしは徐元直」
瑠璃「僕は姜維、字は伯約」
月「わたくしは董仲頴」
詠「賈駆、字は文和」
恋「呂布・・・奉先」
音々音「ねねは陳公台」
華雄「私は華雄」
麗羽「わたくしは袁本初ですわ」
猪々子「あたいは文醜」
斗詩「わたしは顔良です」
雪蓮「私は孫策、字は伯符よ」
冥琳「周公謹だ」
祭「儂は黄蓋じゃ、字を公覆」
穏「わたしは~陸遜ですぅ、字は伯言ですぅ」
蓮華「孫仲謀だ」
思春「甘寧だ」
明名「私は周泰です」
亜莎「私は呂蒙です、字は子明と言います」
小蓮「わたしは孫尚香よ」
琥珀「太史慈よ、字は子義」
百合「わたくしは諸葛瑾、字は子瑜」
大喬「私は、大喬」
小喬「小喬よ」
美羽「妾は袁公路なのじゃ」
七乃「わたくしは張勲です」
一刀「ありがとう、全員認識できた」
桃香「どういたしまして、では真名を預けますね」
一刀「・・・・悪いけど、今の状態では君たちの真名は受け取ることができない」
桃香「!!!???」
桃香は驚きを隠せずにいた。一方で華琳たちは一刀が次に何を言うのか黙ってみていた。
桃香「どうしてですか?」
一刀「答えなんて簡単であろう?」
桃香「???」
愛紗「と、桃香様!?」
一刀「・・・・・・・・・華琳」ジトーーーー
華琳「言わないで・・・・・桃香はいつもこんな感じだから」
桃香「はぅ・・・・華琳さん、酷いですぅ~」
華琳「本当のことよ」
一刀「劉備、君たちにとって真名とはどれくらいの価値があるものなのだ・・・」
愛紗「命の次に大切なのもだ」
一刀「そうだな・・・・華琳から真名の価値は聞いている。とても神聖なものだということも。しかし劉備は簡単に許そうとしている、それは何故だ?」
桃香「だって御遣い様だよ?」
一刀「まず、その考えがおかしい・・・・他の人が御遣いの名を使ったら君ならどうする?劉備」
桃香「教えますよ」
一刀「・・・・・・・・・・華琳」ジトーーーー
華琳「言わないで・・・・私だって頭が痛いわ・・・」
一刀「蜀軍が可哀想に思えてくる・・・・」
桃香「えぇ~~~~なんで!?」
一刀の発言で、蜀軍がそれぞれ頭を抱えて苦悩した顔をしていた。
一刀「・・・・取り敢えず、真名の件だけど御遣いとしてではなく一人の人として見定めて欲しいんだ。君たち自身が預けてもいいと値するかどうかを・・・・・俺もそれなりに見させてもらうよ。正直言って、魏以外の人物がどういった人柄か判んないしね」
そういって一刀は周りを見渡していく。
焔耶「ふんっ、そんなの当たり前だ、大体魏の連中がなんでこんな奴に真名を預けたのか!!」
桔梗「焔耶!!口を慎め!!」
一刀「・・・・それは、華琳たちを馬鹿にしているのか?・・・・・」
焔耶「そうだ!!」
一刀「・・・・・その言葉、取り消してくれないかな・・・・・・」
焔耶「断っ!!!!????」
一刀「・・・・・・・次は外さん・・・・・・・」ゴゴゴゴッ!!!!!
一刀は、一瞬のうちに背中に背負っていた弓を焔耶目掛けて射抜いた。
魏呉蜀「「「!!!!????」」」
桔梗「紫苑・・・・見えたか?」
紫苑「・・・・いいえ、いつの間にか弓を持っていたわ」
祭「なんという、速さじゃ・・・・儂でもあそこまで早く打てぬ」
華琳「秋蘭、あなたならどう?一刀の様にできるかしら?」
秋蘭「私でも、難しいかと」
華琳「そう・・・・(一刀、かなり成長したようね)」
三国の名手は一刀の早撃ちを捉えることが出来ずそれぞれ感じたことを口にしていた。
一刀「・・・・・これが、最後の通告だ・・・・・訂正してもらおう・・・・」ゴゴゴゴゴッ!!!!!
一刀は弓を焔耶に向けたまま呟く。
焔耶「・・・・・・・」
桔梗「焔耶!!」
焔耶「・・・・・・すまなかった・・・・」
一刀「劉備・・・・部下はきちんと躾けた方がいい、野放しにしておくといらぬ諍いが起こることになるぞ」
桃香「すみませんでした」
華琳「一刀、殺気を治めなさい」
一刀「・・・・あぁ」
秋蘭「ところで、一刀」
秋蘭が不意に声を掛ける。
一刀「ん?」
秋蘭「その技、誰に教わったんだ?」
一刀「婆ちゃんだよ」
秋蘭「良ければ、私にも教えたくれまいか」
一刀「別にいいけど・・・・でもすぐ習得できないよ、俺でさえ半年は懸かった」
秋蘭「それでもいい」
一刀「そこまで言うなら、でも厳しくやらせてもらうよ」
秋蘭「あぁ!!」
紫苑「秋蘭さん、あなただけ狡いわよ」
桔梗「そうじゃのぅ」
祭「儂も知りたいのぅ」
一刀「別に構いませんよ・・・・何人増えようが、教え方は変わりませんから」ニコッ
魏呉蜀「「「////////」」」
一刀「どうかした?」
秋蘭「な、なんでもない////」
一刀「????」
華琳「(更に強力になってるじゃない/////)一刀」
一刀「ん?」
華琳「あなたは、私の物よ」
一刀「ばーか」ニコッ
華琳「/////」
桂花「ちょっとあんた!!」
一刀「ん?どうした、桂花」
桂花「華琳様とイチャイチャしないで!!」
一刀「やれやれ・・・・4年振りなのに、いつも通りだな」
桂花「ふんっ///」
華琳「一刀、修行はすぐにでもできるものなの」
一刀「できるけど?」
華琳「だったら今すぐに始めなさい」
一刀「仕事はいいのか?」
華琳「明日にするわ」
一刀「そうか・・・中庭に移動するか、秋蘭たちは自分たちの武器を持って中庭まで来てくれ」
秋蘭「判った」
紫苑「判りました」
桔梗「判り申した」
祭「うむ」
一刀は、秋蘭たち以外を引きつれ中庭に移動を始める。
5分ほどしたら秋蘭たちが中庭に現れる。
一刀「来たね」
華琳「一刀、どんな風に行うの?」
一刀「やり方はそこまで難しくないよ」
秋蘭「で、どの様に教えてくれるのだ?」
一刀「まずは、氣の質量を調べさせてもらうよ」
紫苑「質量?」
一刀「そう、質と量。北郷流弓術には3つの攻撃パターンがある」
桔梗「ぱたーん?」
一刀「攻撃の型というべきかな」
祭「なるほどのぅ・・・それで3つとは?」
一刀「力、速さ、技術、この3つだよ」
秋蘭「2つは判るが・・・技術とは?」
一刀「テクニックとも言うけど、簡単に言えば遠隔操作に優れているといったところだ。とはいっても、テクニックは稀なものだから中々ないけど」
紫苑「どうやって調べるんですか?」
一刀「俺の手を握ってくれればいい、先ずは秋蘭から」スッ
一刀はおもむろに手を差し出す。
秋蘭「うむ////」スッ
一刀「ゆっくりと吸って、ゆっくり息を吐いて気持ちを落ち着けて」
秋蘭「すーーはーーすーーはーー」
一刀「・・・・・・・(量はそれなりにあるようだな、質の方は・・・パワー4、スピード6ってともろだな)もういいよ」
秋蘭「どうなのだ」
一刀「後で説明するよ。次、黄忠さん」
紫苑「は、はい////」
一刀「秋蘭と同様にお願いします」スッ
紫苑「判りました/////」スッ
一刀「・・・・・・・(秋蘭程ではないものの量はある、質は・・・パワー5、スピード5半々だな)」
紫苑「(暖かい手ですね、全身が包まれる感じがしますね////)」
一刀「もう大丈夫ですよ」
紫苑「判りました」
一刀「厳顔さん、来てください」
桔梗「うむ」
一刀「はい」スッ
桔梗「よろしく頼む」スッ
一刀「・・・・・・・・(やはり、厳顔さんはパワータイプ・・・パワー7、スピード3.量に関しても問題はない)いいですよ」
桔梗「うむ」
一刀「最後、黄蓋さん」スッ
祭「よろしく頼む」スッ
一刀「・・・・・・・・(量の方は厳顔さんと同等、質は全くの秋蘭と真逆・・・パワー6、スピード4)ありがとうございます」
祭「うむ」
秋蘭「それで、一刀これからどうするのだ?」
一刀「ちょっと、情報を整理したいし・・・・明日でもいいかな華琳?」
華琳「仕方がないわね・・・・いいわ、明日の朝ちゃんと見せてもらうわよ、一刀」
一刀「あぁ」
こうして、秋蘭たちの修行は明日に持ち越された。
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