アレからまたしばらくした頃、束姉さんが何時もよりウチに来る頻度が増えた
今日は空中にディスプレイを浮かべながら千冬姉さんと話し会っている
そんな二人にお茶と茶菓子を持って逝くと
束「あっ、かずくん!ねぇねぇ、かずくんコレ見てくれないかな?」
そう言ってお茶と茶菓子を置いた俺の目の前にディスプレイを持ってきた
どれどれ?・・・・・・・・・・
一刀「束姉さん?」
束「うん?な~にかずくん♪」
千冬「之がわかるのか一刀?」
一刀「うん、わかるよ千冬姉さん。それよりも之はまだ、俺達以外誰も知らないですか?」
束「もっちのロンだよ!ちーちゃんとかずくんに最初に見てほしかったからね」
一刀「・・・・・束姉さん、多分世界は姉さんが創った姉さんの夢を・・・・・人類の新たなフロンティアへ導く事の出来る可能性を秘めた『インフィニット・ストラトス』を凡人である人間たちには理解できない」
千冬姉さんは俺の行った事に対し。目が飛び出るのではないか?と言う程に驚いている
そして、俺にこれを見せてくれた束姉さんは
束「うん、ヤッパリかずくんにも見せて良かった」
千冬「おい束、如何言う意味だ?」
束「言葉通りの意味だよちーちゃん、もし束さんがちーちゃんにだけ之を見せて行動して行ったら、ほーきちゃんやちーちゃん。それに・・・・・・・かずくんが泣いちゃう未来が出来てしまうから」
千冬「なぜ」
束「そんな事がわかるのかって?ちーちゃん、束さんは人類最高の天災なんだよ?神様にだって解からないことが束さんには分かるんだよ♪」
ほんの少しの寂しさと安堵の色が濃く、その無垢な、それでいて不思議な魅力を持つ瞳に映っていた
一刀「でも本当に、どうして俺がISの様なオーバーテクノロジー一歩手前の代物が解かるって知ってたの?」
束「それはね~、君が束さんに似ていたからさ」
一刀「似ている?」
束「うん、束さんに凄く似ている、未来を見通して。未来への道を作る事が出来るような、普通の人達には理解してもらえない何かを持っている・・・・・・・・・・そんな感じがね♪」
一刀「感じって・・・・・・・・さっき神様よりも知っているみたいなこと言ってなかった?」
束「あっはっは♪かずくんに一本取られてしまったよ♪」
一刀「はぁ・・・ヤッパリ大好きだよ、『束』」
束「うん、束さんもかずくんよりもずっとず~っと大好きだよ?『一刀』」
そして二人は見つめ合い・・・・・・二人の影が重な
千冬「ちょっとまてぇい!?」
らなかった
束「も~っ!何?ちーちゃん、今は束さんと一刀がぶちゅ~♪ってする所だったのに」
一刀「そうだよ、たまには空気を読んでよ」
千冬「一刀まで?!って本当にちょっと待て」
千冬「まず整理させてくれ」
千冬「束が作ったコレは、束の夢であると同時に人類に大きな可能性を与えるほどの代物であると?」
束「うん」
一刀「そうだよ」
千冬「そして束はこれを学界などに発表しようとしていたが、先ほど言ったように私や箒、一刀やお前が泣いてしまうような悲しい未来を見つけ。自分と限りなく近い存在である一刀にもコレを見せた」
束「そうだよ」
一刀「っと言うよりISが解かる俺に驚かないんだね?千冬姉さん」
千冬「当たり前だ、お前は私の弟であり、私はお前の姉だぞ?私はお前の事を束と同等に知っているし。お前は私たち二人の事を世界で一番知っているだろう?」
一刀「ありゃりゃ。千冬姉さんにまで一本取られちゃったな」
千冬「ふっ♪・・・・さて話は戻って」
千冬「コレを見た一刀は束と同じ意見になり。そして束は一刀が自分と同類であると確信した」
千冬「そして一刀は束に一本取られた・・・・ここまでは分かった・・・・・・・分かったが」
バン!
千冬姉さんは机を叩いて(破壊して)建ちあがり俺達を指さして
千冬「何故そこから互いを呼び捨てに成り!口づけをする流と成った!?」
束・一刀「「千冬に抱く感情と同じで。『一刀を』『束を』愛しているから」」
顔どころか耳や首筋などすべてを真っ赤にして嬉恥ずかし照れくさそうに固まり、少しして頭を抱えながら身悶え転げまわる千冬であった
色んな感情の渦に飲まれかけていた千冬姉さんが落ち着きを取り戻したところで俺は本題を切り出した
一刀「束姉さんの事だから、ISはめちゃくちゃすごいよ~?って宣伝するためにとんでもない事考えてたんじゃない?」
束「うん♪世界中にハッキングして何千発ものミサイル群を『白騎士』に乗ったちーちゃんが日本に迫り来るミサイルを斬って斬って斬りまくる予定だったのだ!」
ガシィ!?
千冬「ほう?貴様は私にそんな碌でも無い事の片棒を担がせようとしていたのか・・・・・・・ふんっ!」
ビキィ!?
束「にゃわぁああああ!!ちーちゃんちーちゃん!ストップだよ!束さんの素晴らしい脳が壊れちゃうよ?!」
千冬「そのまま砕け散れ」
一刀「そう言う訳にもいかないから離してあげて?」
千冬「・・・・・・一刀に感謝するんだな」
ドサッ
束「かずく~ん、ありがと~////」だきっ♪
千冬「やはりkill(斬る)か?」チャキ~ンッ♪
一刀「千冬姉さん落ち着いて!?それと虎鉄を何処から出したの?!」
千冬「教えてやろう一刀、女と言う生き物は男にはないモノと秘密を多く持つ者だ」
一刀「そう言うモノなの!?とりあえず刀を仕舞って?話が進まないよ」
千冬「ちっ」チンッ
一刀「ゴホンッ、ええっと束姉さんが世界中から生死を問わない指名手配犯になってしまう寸前まで話したよね?」
一刀「その後世界中の軍は日本の、白騎士の鹵獲するために戦力を持ってくるだろうけど。ISに乗った千冬姉さんに死者を殆ど出さずに全滅させてしまうだろうね」
一刀「そしてISの最大の欠点にして永遠の謎・・・・・ISは女性にしか乗れないし、反応しない」
一刀「それでも世界中の兵器を、下手すれば核も効かない程の力を有するISを軍事利用すればとんでもない事になる。そこでアラスカ辺りがISに関する条約を決めてISを宇宙開発でも兵器としてでも無く。スポーツの一つとして取り入れるんだろうね」
一刀「そしてISを作ったのが日本人って言う理由で。ISに乗れる女性を集めた学び舎を作り、その費用やら手に入ったデータなんかを他所へタダで渡さなくてはイケなくなる、最早日本は二度目の無条件降伏を行ったも同じ状況と成る」
一刀「そして世界最強の兵器としてのISを使える女性たちは男達を家畜以下の存在として見始める者もあらわれるだろうな」
一刀「そしてその筆頭達は一部の愚かな男共に傷を負わされた者達になるだろうな」
一刀「それらが引き金となって世界は女尊男卑の時代が到来する」
一刀「俺が予測したのは此処までだよ。束姉さん」
束「うんっバッチリだよ♪かずくん。束さんの戦略予想と殆ど同じだよ」
千冬「確かに、ISを使えるのが女だけと言うのは力の無い女達にとってはまさに最強の矛と成るだろう・・・・そしてそこから始まる男女逆転の今よりもひどく歪んだ世界・・・・か」
一刀「そう、世界の流には逆らえない」
一刀「だから俺は世界の流れを少しずらそうと思うんだ」
束「避けられないのなら少しでも違う可能性を残す・・・・・・なんだね?」
一刀「そう言う事、そこで束姉さんに色々とお願いがあるんだ」
束「かずくんのお願いは何でも叶えてあげられると思うけど」
一刀「前払いで俺の唇。上手く行ったら中学三年生か高校生に成った俺の貞操を上げるよ」
束「束さんに出来ない事なんて何もないよ♪//////」
千冬「ちょっと待て一刀!?」
一刀「勿論、千冬姉さんも俺を食べてくれるよね?」
千冬「当たり前だ!!私に出来ることなら何でも言ってくれ♪/////」
一刀「ただし最初は三人一緒にね?/////」
束「うん♪約束だよ♡///」
千冬「うむ、約束だ///」
一刀「それじゃぁ詳しい計画は明日に」
束「うんっ」
千冬「ああ」
これが後に世界に記される、正史の『白騎士事件』が始まるまでのほんの少し前の物語である
・・・つづく?
あとがき
どうもアサシンです
ハンターズの時や天軍割拠編の時の様にかなり書けた気がします
次回から世界を変える為の行動に移ります
では次回予告を
次回 真・恋姫IS 第四話
吾輩は猫である♪
ではでは
再来~~~
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ISの世界に織斑一刀として生を受け早や数年
一刀はもうすぐ訪れる青天の霹靂に備える