前回までのあらすじ
バリツは探偵が総合的に使用する格闘技である
(゚д゚)
(|y|)
この格闘技を
極めることにより…
(゚д゚)y=- y=-
(\/\/
攻撃効果は120%上昇
(゚д゚)y=-
(\/\
\y=-
防御面では63%上昇
ー=y―
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(゚д゚)
ー=y_/|y|
バリツを極めた探偵は
無敵になる!
ー=y (゚д゚) y=-
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あれから、一週間、旅路は何事も無く進んだ。
「くぉらああああ、高柳ぃぃぃぃ、勝負だああああ!」
仁の周辺以外は…
「高柳、今日こそ貴様の命日だっ!」
毎日のようにミーシャが勝負を挑み、負ける…そんなことが、繰り返されていた。
今日も仁に挑んだミーシャであったが、あっという間に地面に転がる羽目になり…
「クッ、どうして私は勝てぬのだ!」
「坊やだからさ」
「私は女だ!」
新たな負け星を刻んでいた。
仁も断ればいいのだが、必死に挑んでくるミーシャを断るのもかわいそうだと思い
旅が遅れない程度には引き受けるのであった。
「まー、イノシシのように突っ込んで来る内は勝てねえだろうよ」
「…私はこれ以外の戦い方など知らぬ、騎士の戦いは常に正々堂々と正面から行うべきだッ!」
「正々堂々を謳いたいなら、もちこっと力をつけにゃ…てか、騎士って、もしかしてナイトって奴か?」
「うむっ!私の父上は羅馬の生まれでな、こちらに来て色々苦労したようだが、劉度様が暖かく迎えてくれたのだ」
「そして…父は年を取り引退した為、私が劉度様に仕えることになった。我々一族は劉度様に拾った恩義に報わねばならんのだ!」
「へー、苦労してきてるのな」
「ふんっ!だから貴様程度に躓いていてはならんのだっ、そういうわけで…」
「あれ?今ちょっといい話で終わるところじゃなかった?ねえ、ミーちゃん、なんで斧を振りかぶってるのかね?」
「斬ッらッれッろぉぉぉぉぉ!」
思い切り斧を振り下ろすミーシャ。
しかし、その途中で腕を仁に取られ、後方へと宙を舞う。
ずべしゃっ…鈍い音を立て顔面が地面とキスをする、とても痛そうだ。
「いやぁ、まぁ、俺も早々負けてやる気もないんでな、ごめんよ」
「むぐぅ…」
すぐにガバッと起き上がるミーシャ、顔に泥がついているのはご愛嬌。
「何故私は投げ飛ばされたんだ!答えろっ、高柳ッ!」
「ん~、ミーちゃんにゃ、言っても難しいかもしれんな、ちょっとした合気の応用というか、柔術というか…」
「私にも分かりやすいように言えッ、後ミーちゃんはやめろっ!」
仁は、あの戦いが終わった後ミーシャから真名を預かっている。
仁自身は別に良いといったんだが、梅華と金熊が説得したようだ。
なんでも、ミーシャにとってケイ道栄と言う名前は劉度が与えたもので、本来の名前がミーシャらしい。
ミーシャも、梅華の笑顔と金熊の笑顔(意味深)には反対できず、渋々といった表情で預けた。
「ミーたんの方がよかったかい、ミーちゃん?」
「ムキー!」
頭に湯気を出して怒るミーシャの頭を手で掴んでそれ以上進まないようする
「で、なんで投げられたかだって?ん~簡単に言えば、ミーちゃんの突進してくる力を利用して投げたって所だな」
「私の力を???」
疲れたのか、ハァハァと荒い息をつきながら突っ込んでくるのをやめ、顔を袖でごしごしと拭うミーシャ。
「まぁ、慣れだ、慣れ…つーても、ミーちゃんの目指す武は其処じゃないんだろ?」
「ミーちゃんはやめろと!…もう、いい」
「確かに私の目指す武は、そのような小手先の技ではなく一撃で相手を叩きのめす武だ」
「とはいえ、そういう技に対抗する技術を覚えるのは、まぁ、悪いことじゃねえな」
「そう、なのか?」
「そりゃ、そうだ…いかに卑怯と言われても、戦場じゃ死んじまったらお仕舞いだからな」
「うーむ」
「とはいえ、俺は斧の戦い方なんてしらねえし、後数日でお別れだ…興味があるなら金熊の旦那にでも聞くんだな」
仁はミーシャの頭に手をやり撫でてやる。
ミーシャは何故かこういう時は嫌がらない、実に不思議である。
「考えておこう…ふんっ、次に立ち会うときは必ず勝たせてもらうからなッ!」
「おお、楽しみにしているさ」
次に会うなんて何時になるのだろうか?
現在と違い、連絡手段など乏しく、此処は広い中国大陸である。
だが、お互いにそんな事を言うのは無粋だと分かっているのだろう、どちらも口には出さない。
そして、この約束は意外なところで果たされることになるのだが、それはまた別の話である。
「なんだか、年の離れた兄弟みたいで微笑ましいですねぇ~」
「まぁ、慢心してたミーシャの嬢ちゃんもちったぁ、わかったんじゃねえか?力一辺倒じゃ勝てない相手がいるってことを」
「私はぁ…なんだかんだで、彼等の境遇を考えて甘やかしてしまう悪い君主ですからねぇ~」
「そんなことはねえさ、ただ回りに自分より強い奴が居ないってのがあの子の不運だったってだけだ」
「はぁ…しかし、残念ですねぇ、折角仲良くなれたのに仁さんとは、もうお別れですかぁ」
「さすがに、洛陽までは連れて行けねえだろ。しっかし、将軍様も今更俺に何をさせようってんだろうな」
「私まで呼ばれたからには、人手が足りないって事じゃないですかねぇ?」
「余り城を開けると、鞏の奴が煩いから困るんだがなぁ」
「あはは、私も妹達に苦労させてしまいますねぇ」
二人とも顔を見合わせて苦笑する。
「ところで、仁さんを預ける人と言うのはどのような人なのでしょうか?」
「あー、昔、ちょいと喧嘩の仲裁で手を貸してやったんだが…名前は徐福、何処となく」
「つかみどころのない男だよ」
夜の帳が下りる頃。
薄暗い部屋の中、書を読みふけっている人物が居る。
燭台の灯りに照らされた顔から辛うじて男だと分かる。
だが、髪も髭も伸ばし放題の為年齢は分からない。
「…ゴホゴホッ」
時折激しく咳き込み、口元を拭う
其処には紅い血が混じっているが、男は動じず、しばらくすると再び書に取り掛かる。
「天命…未だ尽きずか」
ふと、書を読む手をとめ、窓から外を見る
其処には無数の星が煌いており、男はその星を見上げる。
「早く来い、我が天命…それまでは、この徐福死にはせん」
それだけ告げると、机の上の書に目を戻し黙々と読み進めていくのであった。
続く
あとがき
今回も短いね!
なのに、投稿は二日もかかる罠
色々と伏線を張ってみました
というか、徐庶伝なのに、まだ徐庶が出てこない辺りがタイトル詐欺
それをいったら、恋姫SSなのに、女の子が出てきてな…あれ?劉度さん、その手にもった剣は…
残念 さばはんぺんの ぼうけんは ここまでだ
次回は1月8日までには書き上げられるようにしたいなと思っております
金さん達との別れと徐福さんとの出会いかな?
もちろん、予定は未定ですが…
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今回も短め
次回辺りから、ようやく話が少し動けば良いなと
つまり…今回は話がうごかな…げふげふ