No.651615 真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第七十九話 目覚める古竜ohatiyoさん 2014-01-04 12:24:46 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:689 閲覧ユーザー数:682 |
エリオの渾身の一撃を受けても、倒す事が出来ない ガリュー
ガリューは何を思ったのか、エリオに近づき、彼に触れようとしていた
その様子から、エリオに止めを刺そうとしているわけではなさそうだ
しかし、それを許さない者が現れる
そう、フェイトだ
彼女はガリューに敵意を剥き出しにする
フェイト「言葉が通じるかは知らないが一様言っておく、この場を去れ…………そうすれば、手を出さない」
本来ならばエリオを傷つけたガリューを許したくは無い
しかし、キャロの方も気になる
傷が痛む今、無駄な戦闘は極力避けるべきなのだ
ガリューは人間の言葉を理解できる
フェイトが自分に去れと言っているのも勿論わかっている
そして、敵意を剥き出しにしている事も…………
そんな状態で、まともな話し合いなど出来る筈がなかった
ガリュー「!!!!!!!!!!!!!」
ガリューは構える
つまり、フェイトの警告を拒否したと言う事だ
当然だろう
敵意を剥き出しにしている人に去れと言われても、去れる訳が無い
後ろを突かれる可能性があるからだ
フェイトは決して、そんなことはしない
しかし、フェイトの事を知らないガリューが、フェイトの言葉を信じられる筈が無かった
フェイト自信、傷ついて倒れているエリオを見て、頭に血が上った事と、傷の痛みによる焦り、キャロの心配
これらの負の感情が、フェイトの頭と理性を支配し、まともな思考を邪魔していた
何時もの冷静な彼女ならば、敵意を出さずに警告しただろう
そうすれば、ガリューも退いていたかもしれない
だが、最早2人の対立は避けられない
フェイト「退かないのだな? 少し痛い目を見てもらおうか………」
バルディッシュを振りかざし、ガリューに接近する フェイト
あまりの速さに、ガリューは反応出来ないでいた
フェイト「遅い!!!!」
バルディッシュが振り下ろされ、魔力刃がガリューを切り裂く
ガリュー「!!!!!!!!!!!!!!」
地面に倒れる ガリュー
勝負は一瞬で決まってしまった
フェイト「大人しく去ればいいものを………う”」
ガリューからは攻撃を受けていないのにも関わらず、フェイトは脇腹辺りを押えて、顔を顰める
フェイト「少し動いただけで、傷が開いたか………」
フェイトの脇腹からは血が滲み出ていた
今のフェイトは体中がボロボロなのだ
フェイト「今の私は、約立たずなのかもしれない………けど、じっとなんかしてられない」
エリオやキャロが危機かもしれないのに…………
フェイト「エリオもキャロも、私の愛しい子ども…………私が守らなくて、誰が守るって言うんだ」
フェイト達には親子の絆が芽生えていた
それもそのはず、彼女達は本当の家族なのだから
だからこそ、エリオを傷つけたガリューがどうしても許せなかったのだ
いや、大切な人を傷つけられて怒らない人はいないだろう
フェイトの行動は隊長としては最低かもしれない
しかし、とても人間らしい行動である
フェイト「ん?」
地面に倒れているガリューが消えた
ルーテシアが転送魔法で移動させたのだ
フェイト「エリオ、ゴメン…………私はキャロを助けに行く。置いて行く事になるけど、心配ないからね」
もし、危険があっても必ず助けに行くからね
エリオを木の影に寝かせて、キャロの救援に向かう
一方キャロは、未だに地雷王を止めれないでいた
ルーテシアのフィールドを破れない限り、地雷王に攻撃できない
地雷王に攻撃できないと、止める事ができない
止めれないと、六課が破壊尽くされてしまう
キャロ「どうすれば………………」
何度も何度も地雷王に向けて攻撃を繰り出した
しかし、あのフィールドは破壊出来なかった
キャロ「そうだ!」
キャロは何かを思いつく
キャロ「フィールドが破れないなら、外からじゃなく、内から…………」
出来るかどうかわからないけど…………
キャロ「召喚行使! アルケミックチェーン!!!!!!」
キャロは、フィールド内に召喚行使を発動した
フィールド内にいる地雷王を鎖で縛り、動きを封じる
キャロ「やった!!!」
キャロの考えた策は見事成功
しかし、それは糠喜びにすぎなかった
ルーテシア「召喚行使」
ルーテシアもレアスキルを発動する
すると、鎖に縛られていた地雷王の姿が消える
キャロ「え!?」
そして、再び別の場所に召喚される
その場所は、
キャロ「そんな……………」
六課の真上だ…………
地雷王「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そのまま落下し、六課の建物を踏み潰す地雷王
更に全身から放電し、六課を焼き尽くす
キャロは唖然とするしかなかった
あの六課が、あんなにもあっさりと破壊されていくのだから…………
そして、好機と言わんばかりにⅡ型のガジェットがキャロに迫り来る
キャロ「………………………」
キャロの頭には、今までの思い出がビデオのように何でも再生されていた
そして、彼女の理性が崩壊する
キャロ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
キャロが叫び声を上げると、地面に巨大なミッド式の魔法陣が展開される
そして、その魔法陣から人型の竜が現れる
全身が真っ黒であり、地雷王を遥かに超える巨体を所有している
この黒竜の名はヴォルテール
アルザスに伝わる伝説の黒竜にして、破壊の神
キャロが村を追い出された原因でもある
キャロは生まれながらにして、ヴォルテールと契約しているのだ
原因は不明
しかし、破壊の神を司るキャロは災いの源として、村から追い出されたのだ
その為、キャロに取って竜使役というレアスキルは呪いに近かった
自分を不幸にする呪い
しかし、こんな力でも救えるものがあると知った
だから、今は自分の力として、向き合おうとした
それでもヴォルテールだけは召喚したくはなかった
恐ろしいのだ
本当に破壊の神ならば、自分が守りたいものですら破壊されてしまうかもしれない
自分でコントロールできるかわからない
だからこそヴォルテールの事はみなに黙っていた
フェイトにだけ、ヴォルテールの事を少し話したぐらいだ
一生召喚する事はなかっただろう
しかし、目の前で六課が破壊された時、キャロの中で何かが壊れた
今はただ、地雷王を粉砕してしまおう
その考えがキャロを支配してしまった
ヴォルテール「グォォォォォォォ!!!!!!!!!」
ヴォルテールが雄叫びをあげる
その咆哮によって、他のメンバー達の戦いも一時中断されてしまう
この戦場にいる者達の視線は一斉にヴォルテールに集まる
なのは「な、何?」
ティアナ「黒い竜………………キャロ?」
カイト「何だアレは!?」
レイン「バカでけぇ!!!!!」
アマル「!!!!!」
シグナム「何と言う巨体………………」
フェイト「あれは………………まさか、ヴォルテール!?」
研究室に来ていたヴィータ達もヴォルテールの方角を見る
ヴィータ「なんだありゃ!!!!!」
ルナ「竜………かしら?」
2人はデバイスの修理がもう時期終わると連絡を受け、六課から出ていた
その為、地雷王に潰されずに済んだ
そして、驚くのは六課メンバーだけではない
クアットロ「アレは………まさか、アルザスの黒竜?」
トーレ「巨大すぎる…………」
ゼスト「……………召喚竜か?」
ガジェットを通して、この映像を見ている者も驚く
スカリエッティ「クククク、間違いない……アレはアルザスに伝わる破壊神ヴォルテール。まさか実在していたとは。私とした事が、所詮は神話だと思い無視していたよ。だが、神話も捨てがたいね!! また生きる楽しみが増えたよ!!! ククククハハハハハハ!!!!!!」
実に楽しそうである
キャロ「……………………」
最早キャロに意識は無い
ヴォルテール召喚で魔力を使い果たしてしまったのだ
今はフリードリヒの上で寝ている
そして、竜使役のコントロールを受けていないヴォルテールは、思いのままに暴れるのみ
ヴォルテール「グゴォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
口から火炎を吐き、回りを飛んでいるガジェットを殲滅する
燃えながら地面に落ちていくガジェット
そこから引火し、六課辺りもどんどん燃え広がって行く
まりで大地全てが燃えているように映る
ヴォルテール「グォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」
今度は地雷王を殴り付ける
硬い装甲は凹み、地雷王は意識を失う
ヴォルテール「オォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」
更に地雷王を踏み付けるヴォルテール
その姿はまさに破壊の神
ヴォルテールが暴れる以上、戦場は混沌とするのみ
破壊神を止める手立てはあるのか?
戦場に新たなる脅威
キャロのコントロール化にないヴォルテールはただ破壊するのみ
古の竜を止められるか?
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ヴォルテール降臨!