No.651270

真・恋姫†無双異聞 徐庶伝 第三話 お前等、出る作品間違えてませんか?

書きあがった~
だいたいのプロットは出来ているのに話が進まない
・・・コレが有名な孔明の罠ですか?

2014-01-03 08:30:07 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1937   閲覧ユーザー数:1785

前回までのあらすじ

 

おっぱいは世界遺産

ようやっと話が進むかと思ったら乱入

だいさんわなのにはなしがちっともすすんでないよ?

 

 

(理不尽だ)

 

目の前に駆けて来る少女を見ながら仁はそんな事を考えていた。

だいぶ近づいてきたので分かるが、彼女は背の丈は仁より少し低いくらい

そこまではいい、理解できる範疇である。

 

(どうみてもありゃ・・・)

 

金色の髪を短く切りそろえ、肌は透き通るように白い。

どう見ても、アジアの人間ではなく西欧の人間。

鎧も西洋のプレストプレートを身につけていた。

 

(此処は中国じゃなかったのかよ)

 

胸の中で毒づくが、今はそれどころではない。

目の前まで近づくと、少女は手に持った巨大な斧を思い切り振りかぶっていた

 

「あー、その・・・誤解だと思うんだが」

 

とりあえず、弁明してみる

 

「そうよ?ミーシャちゃん誤解なのよ~」

 

梅華も話をあわせる

 

「そうか、ではシネ!」

 

(いや、待て、その会話の流れはおかしい!?)

 

とっさに嫌な予感がしたため、仁は劉度を抱えて横に飛び

 

ドガァッ!

 

先ほどまで立っていた場所に振るわれる少女の斬撃

それは地面に大穴を穿っていた

 

「おぃぃぃぃぃぃぃ!?それ、当たってたら梅華も危なかったじゃねえか!」

 

「劉度様を真名で呼ぶとは、貴様ッ!其処に直れッ!殺すッ!」

 

「あらあら~、まるでお姫様みたいですねぇ~」

 

丁度抱える際に、お姫様抱っこの形になってしまったのはしょうがない。

振り落とされないように首に手を回す梅華を見て、必死に斧を持った少女を説得する。

 

「いやいやいやいや、だから俺を斬るな、梅華も危な・・・」

 

「人質!?貴様何処まで卑怯なんだ!恥を知れっ!」

 

「話が・・通じない・・・だと」

 

「あの子、悪い子じゃないんですが・・・ちょっと思い込みの激しい所があってぇ」

 

「そういうレベルじゃねえよ!?」

 

そんな軽口を叩いている間にも

一撃当たれば首どころから、胴もお別れするだろう一撃が彼の真横を通過する。

 

「まてええええええ、今俺に当たったら、梅華も死ぬだろうがああああああ!?」

 

「安心しろ、峰打ちだあああああああああ!」

 

「峰!?峰って何処!?」

 

「貴様が劉度様を離せばいいだけの話だろうがっ!」

 

「俺に言われても困るっ!とりあえず梅華離れてくれ、このままだと色々不味い」

 

(主に胸に当たる胸の感触がッ・・・などとはいえねえが!)

 

「だめですよ~、私が離れたら本当にミーシャちゃんに斬られちゃいますよ~?」

 

「そ、それも不味いッ」

 

「いいから劉度様を放せッ!この下郎がッ!」

 

そういって、ぶんぶん斧を振り回してくる少女。

必死で避けるが徐々に追い詰められていく仁。

 

「ふふ・・・さぁ、劉度様を離すのだ・・・そうすれば一思いにトドメをさしてやる」

 

「はぁはぁ・・・殺される事確定かよ!?」

 

いい加減覚悟を決めようとしたとき、少女の後ろに巨大な人影が現れた。

 

「おい、ちょっと待て・・・後ろ、後ろを見ろ」

 

「そうやって私の隙を作るつもりかッ!だがこの刑道栄容赦はせんっ!」

 

「・・・」

 

後ろの人物は黙ったまま拳を振り上げ

思い切り拳骨を少女の頭に振り下ろすのであった。

 

ゴッチ~~~~~~ン!!!

 

「うわらばっ!?」

 

「手前ッ、何してやがるっ!」

 

低い男の声が響く。

男は身長が8尺強(195cm)の大男であった。

身にまとっている着流しのような衣服を着崩し、頭には剃りあげているのか一本も毛がない。

そして、少女以上の大斧を背中に背負っている。

 

(え?何、この山賊の親玉・・・)

 

「金さん!」

 

「え?知り合いなのか梅華」

 

「はい、私の旅の仲間です!」

 

彼女がそう言うと

 

「はぁ、探したぜ梅華ちゃんよ」

 

大男はため息をつく

ちなみに、拳骨を喰らった少女はorzのポーズのまま頭から煙を吹いていた

 

「申し訳ありません~、盗賊に襲われて困っていた所を仁さんに助けていただいたのですよ」

 

「ふむ、仁さんってのはあんたかい?」

 

「あ、ああ…俺の事だ、俺は姓が高柳で名が仁だ、成り行きで彼女を助けた、ただそれだけの関係さ」

 

「・・・のわりにゃあなつかれてる気がするが」

 

「・・・」

 

未だに劉度は仁にコアラの様に抱きついている。

 

「あー、梅華、悪いんだがそろそろ下りてもらえるか」

 

「え~?わかりました~」

 

なぜか不満を口にしながら降りる梅華。さらばおっぱい。

 

「クククッ」

 

「何がおかしいんだよ」

 

突然笑いだした大男に仁がぼやく

 

「いや、何、梅華嬢ちゃんが真名を預けて、此処までなつく人間も珍しいんでな」

 

「さよけ…で、アンタは何者なんだ?」

 

「そうだな、名乗ってもらったからには俺も名乗るのが筋だ…俺は姓が金で名が旋、字は元機、真名は金熊(ジェンション)だ」

 

「おいおい、行き成り真名まで預けてもらっていいのか?」

 

(真名ってのはそうホイホイ渡すもんじゃないんじゃないのか梅華)

 

「ハハハハッ、梅華の嬢ちゃんが真名を預けたんなら安心だろ?後、ちょいとした事情で名前で呼ばれたくないのさ俺は」

 

豪快に笑う金熊。

 

「そうか、なら俺も仁で構わない、悪いが真名って習慣が俺にはねーんでな」

 

「ふむ、その辺りも含めてちょいと話を聞こうじゃねえか、見たところこの辺りの人間にゃ見えねえしな」

 

「あぁ、俺も聞きたい事があるしな」

 

金熊の話では、彼等3人は洛陽に向けて旅の最中らしい。

彼曰く「まー、ちょっとした仕事でな」と言っていた。

 

(ぱっと見山賊にしかみえねえんだけどな。都で仕事って事はこの人も偉いのか?)

 

その旅の最中、梅華が行方不明になったので探していたのだそうだ

 

「なるほど・・・ところで梅華はなんで行方不明になっていたんだ?」

 

「綺麗な花が咲く場所が近くにあると里で聞いたものでぇ・・・えへへ///」

 

「・・・大変そうだな、金熊の旦那も」

 

「まー、昔からの付き合いだからな」

 

話を聞いてみると、昔から面倒を見ている妹分のような存在らしい。

「妹?娘じゃないのか?」と茶化したら「・・・俺はまだ40だ」と返された

 

「で、お前さんはなんでこんな所に?」

 

「話せば長くなるが・・・」

 

仁は、自分が荒野に倒れていた事。人を探して歩き回っていたら盗賊に襲われそうになった梅華を見て助けた事。

助けた梅華から事情を聞こうとしたら、先ほどの少女が襲い掛かってきた事を話した。

自分の素性に関しては、梅華と同じように海の向こうらしいとだけ伝え、未来から来たと思っていることは隠した。

荒野に倒れていた理由は自分もよく覚えていない、そう誤魔化した。

 

「ふむ・・・」

 

話を聞くと目を瞑り、何かを考える金熊。

しばらくすると、考えが纏まったのか

 

「あやしぃな」

 

「否定はしねえよ、言ってて俺も悲しくなるくらい怪しいしな」

 

「だが、悪い奴じゃねえようだ」

 

「そうか?」

 

「悪い奴は自分で怪しいなんていわねえよ、本当に悪い奴ってのは何時だって腹の中に隠しておくもんさ」

 

「それには同意するぜ」

 

「よし」「ん?」「お前さん俺達の旅にくわわらねえか?」

 

「は?そりゃまたなんでだ?」

 

「何、こっちの事もよくわからねえんだろ?俺の知り合いに頭のいい奴が居るんでな、其処まで連れて行ってやるよ」

 

「俺としちゃ願ったり適ったりだが・・・いいのか?」

 

「ハハハハハハッ、旅は道連れ世は情け、梅華ちゃんを助けて貰ったからな、そのくらいはさせてもらうさ」

 

「おぉ~、さすがは金熊兄さん、名案ですねぇ~♪」

 

「そうだろ?まぁ、1週間も歩きゃそいつのいる町まで着くからな、其処までの短い付き合いになるがよろしくたのまぁ」

 

「おぅ、何から何まですまないな」

 

「ハハッ、何、気にする・・・」

 

「納得できません!」

 

先ほどまでorzのポーズで地面に埋まっていた少女がガバッと勢いよく立ち上がる。

 

「おいおい、ミーシャ、手前俺の決定に文句があるっていうのか?」

 

先ほどまで笑っていた金熊の表情が徐々にけわしくなっていく。子供が見たら泣きそうな、そんな顔だ。

 

「う・・・」

 

その言葉に気おされる少女、しかし意を決したかのように

 

「わ、わらひは金旋様と劉度様の護衛役です・・・そんな、何処の馬の骨とも着かない者を共に連れて行くわけには参りません!」

 

「それに、護衛対象が増えれば私も不足の自体が起きる可能性があります、故に反対させて頂きます!」

 

「ですがっ、条件次第では私も彼が同道する事に反対はいたしませんっ!」

 

「条件?まぁ、言ってみろ」

 

「私と彼を立ち合わせていただきたいッ、彼に武があるなら護衛の必要はないはずですからっ!」

 

その言葉に呆れた顔になる金熊

 

「それ、お前が仁を叩きのめしたいだけじゃないのか?」

 

「そそそそそそそ、そんなことはありませんじょ?」

 

思い切りどもる少女。

 

「けけけけけ決して、『このやろう梅華様といちゃいちゃしやがって今畜生』などとはおもっていませんじょ!」

 

語るに落ちるとはこの事であろう。

 

「そんな馬鹿な理由で、梅華の命の恩人に迷惑かけるわけにゃあいかねえだろう、それに仁だって嫌だろうしな」

 

余りに馬鹿な理由に怒りを通り越し呆れる金熊

しかし・・・

 

「いいぜ」

 

「ほら、仁だって嫌がってるじゃねえ・・・は?」

 

「え?」

 

金熊も梅華も驚きの余り口をぽかんと開けている。

 

「ふん、やはり断るのか・・・えええええええええ!?」

 

「いやいや、喧嘩売ってきたのは手前だろうが、何、一番驚いてるのさね」

 

「まぁ、アレだ、売られた喧嘩だ・・・高く買ってやるさ」

 

そういうと、仁は不適にニヤリと笑うのであった

 

続く

 

あとがき

まだ、一月二日と32:30だから一日一回投稿のペースはOKのはずだorz

感想、添削、批評のコメント等、心よりお待ちしております

マイナー武将ばかりなので、次回から人物紹介つけたほうがいいのかしら?w

 

 

 


 
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