No.650882

魔法少女リリカルなのは 〜プリティでキュアなお友だち〜

GO♪サマさん

劇場版 〜プロローグ〜

2014-01-01 22:48:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2647   閲覧ユーザー数:2571

 

「う〜〜〜〜ん……

コレはマズイでござるな〜。」

 

とある世界を監視していた、チョンマゲで段ボールに入っている男が呟いた。

 

「…仕方ないでござるな〜。

ここは彼らに任せるしかないでござるな。」

 

その男は何処かに向かった。

段ボールには『GO♪サマ』と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

これは少し未来の話。

事の始まりはある『招待状』を受け取ったことから始まった。

 

「哀ちゃん。

なんか招待券が来たんだけど?」

 

『あら? 差出人は誰かしら?』

 

「え〜っとぉ…『GO♪サマ』さんって人から何だけど…

哀ちゃん知ってる?」

 

『…知らないわね。取り敢えず中を開けて確認しましょう。』

 

その手紙には1枚の招待状と手紙が入っていた。

 

『初めまして、小鳥遊 ユウ様 灰原 哀様

いきなりの招待失礼します。

今回、あなた方『プリキュア』様に是非助けて貰いたく招待いたしました。

場所は『夢の王国』

そこにいますお姫様をどうかお守り下さい。

ささやかではありますが、今回のみ使用できるアプリを用意いたしました。

こちらのQRコードからインストールしてください。

あなた方が来てくれるのを心待ちにしています。

 

GO♪サマ』

 

 

何お前触れもなく届いた招待状。

この招待券がのちの大事件に巻き込まれることになるとは、彼らはまだ知らなかった。

 

 

「なんか大事件の予感がするね!! 哀ちゃん!!」

 

…知らなかったのだ。

 

『バカ言わないで早く準備しなさい。

この招待状によると、今日の深夜0時に迎えが来るみたいよ。

今から準備したら十分間に合うわ。』

 

「わかったよ哀ちゃん。

それじゃあ、今日はもうお店閉めて出発の準備しよう「……ユウ」かな…

ってどうしたの? ローラちゃん?」

 

店の奥からエプロンを付けたローラが出て来た。

手には先ほど届いた招待状と同じ手紙を持っていた。

 

「…………私にも……届いた…。」

 

『…っというわけだから、あたし達も一緒に行くわ。

しっかし『夢の国』ね〜。

聞いた事ね〜な。』

 

どうやらローラ達も招待をされているようだ。

 

「ローラちゃん達も招待されてたんだね。

なら今日はもうお店閉めるから、皆出発の準備しようね〜。」

 

「…………わかった…」

 

『あいよ。』

 

ユウ達が準備にそれぞれ部屋に向かったが、哀ちゃんはリビングに残った。

 

『…さて、皆が準備している間に、このQRコードを読み取ろうかしら。

『GO♪サマ』からの贈り物は何かしらね?……「ピロリン♪」

データ読み取り終わったようね。

…さて、中身は………

…⁉︎っ…

…これは……』

 

その頃ユウは…

 

「さてと……これでいいかな〜。

でも『夢の国』か〜………

どんなところなんだろ〜。楽しみだな〜。」

 

ユウが窓の外を見ると満開の星空が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

不思議な縁で結ばれた戦士たち。

その者たちは……とある場所に集まることとなる。

その戦士の名は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『美少女戦士大集合!!

〜今度のプリキュアは男の娘⁉︎

セブンズレインボーと夢の王国を守れ!!〜』

 

 

 

 

 

 

 

「手紙によると、この場所で合っているはずなんだけど…」

 

現在時刻は23時55分

ユウ達は近くの公園に来ていた。

手紙の指定場所がココだったのだ。

しかしそこにはユウ達以外誰もいない。

 

『…おかしいわね?

ここを指定してきたのだから迎えが来ていると思っていたのだけれど…』

 

『……誰もいねえじゃねぇか。

なに? もしかして『夢の国』を探せってか?

なら夢がありそうなところを探せばいいんだな?

……よし今すぐにパチンコに行くぞ!!

あそこには夢が詰まっているからな。』

 

『…随分と汚い夢ね。

楽して儲けたいダメ人間しかいないじゃないの。

それは果たして夢なのかしらね?』

 

『何言ってんだ〜?

夢に決まっているだろう〜が!!

金持ちになりたいっていう純粋な夢に向かって努力してんじゃね〜か。

たくっ! これだからお子様は〜。』

 

「……二人とも……ケンカしない。」

 

キュイイイィィィィィイイイン………………!!

 

哀ちゃんと銀子が言い争っている時、何かの紋章がユウ達の足元に現れ光り出した。

 

『ちょっ⁉︎

なんだコレッ⁉︎』

 

「…足元から…光り?」

 

「うわ〜〜〜〜。

すごいね〜哀ちゃん!!

これどうやって光らしてるんだろ〜?

もしかして、蛍光塗料か何かかな〜?」

 

『バカなこと言ってないで早くここから逃げ………!!』

 

バシュンッ!!

 

光が消えると、そこにはユウ達はいなかった。

この日を境にユウ達はこの世界から消えたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ……………………!!

 

「さあ!! 安いよ安いよー!!

今日はお姫様の元服式!!

そのお祝いとして今日は大安売りだよーーーっ!!」

 

「あら。

じゃあコレ貰おうかしら?」

 

「毎度ありーーーーー!!」

 

「お父さ〜ん、これ買って〜。」

 

「ガハハハ、仕方ね〜な〜。

今日は特別だからな〜。」

 

「わ〜〜い。」

 

光が収まるとそこは見たことない町だった。

レンガの家や露店などが開いており、まるで中世ヨーロッパの町みたいな所だった。

その場所にユウ達は噴水の所にいた。

噴水の周りにも露店が立ち並んでおり、とても活気があった。

しかし、この場所の住人は少し違っていた。

 

『………あのよ〜?

あたしの気のせいじゃなかったら……………

ここにいる奴ら全員…………なんか………耳ついてね?』

 

『………大丈夫よ…気のせいなんかじゃないから…』

 

「………尻尾………生えている?」

 

「うわ〜〜!!

すごいな〜!! 僕初めてみたよ〜!!

やっぱりレンガの家はいいよね〜。

台風来ても丈夫そうだし。」

 

『本当お前ってブレないよなっ!!

なんかスゲーよお前っ!!

こんな状況になったら少しぐらいブレてもいいんじゃないのぉ!!』

 

『…まぁ、あなたの言う通りなんだけど、無駄だから諦めなさい。』

 

いつも通り過ぎるユウにツッコミを入れる銀子。

その銀子にアドバイスする哀ちゃんは何処か哀愁が漂っていた。

 

『……おめーも苦労してんだな…』

 

銀子はそんな哀ちゃんの姿を見て、何処かいたたまれなくなった。

 

『そんなことより…恐らくここが夢の国なんでしょうね。

少なくとも地球にはいない人達だし。』

 

『だよな〜…じゃなかったら天人ぐらいじゃないといね〜よな〜。』

 

「それじゃあ、僕がここはどこなのか聞いてくるよ。」

 

ユウは近くにいた兵士らしき人に聞きに行った。

 

『ちょっ⁉︎ 待ちなさい!!』

 

「あの〜、すいませ〜ん。」

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

その兵士さんは甲冑を着ており、頭に犬の耳が付いていた。

そして元気良くハキハキと兵士らしい声で応えた。

 

「哀ちゃん!!

ここ夢の街であっているみたい。」

 

『…そうみたいね。

ちなみにお城へ行くのにはどうしたらいいのかしら?』

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

「『……………………』」

 

なぜか兵士さんはさっきとおんなじ事を言った。

 

「…?

もしかして聞こえてないのかな?」

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

ユウの独り言にも反応する兵士さん。

 

『…おいおい〜、どうした〜?

言葉が通じね〜のか〜?』

 

「……どうした?…ユウ?」

 

なかなか戻ってこないユウ達を心配してローラちゃん達もこっちに来た。

 

「いや〜、さっきから道を聞こうとしているんだけど、なかなか答えてくれなくて〜」

 

『あんだ〜?

そんなことか〜。

そんなもん普通に聞きゃいいじゃね〜か?

オイ、テメー!!

さっさと城への行き方を言いやがれっ!!』

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

『いや、夢の街はわかったっつーのっ!!

んな事より城の…』

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

『オイイィィィィッ!!

誰かこいつに言葉を教えてやってくれーーーーーーっ!!』

 

「やあ! ようこそ『夢の街』へ!」

 

……………………………………………

……………………………

……………

……

 

噴水から移動したユウ達は、取り敢えず遠くにお城が見えるのでそこに向かうことにした。

 

『…たくっ!!

何なんだ? さっきのヤローは?

こっちの質問に答えやしね〜。

同じ事しか言わね〜し。

なんだここ? RPGの世界か?

魔王でも倒しゃいいのかっ!! このヤロー!!』

 

「…銀子……落ち着いて…」

 

『あ”ぁーーーーーーっ!!

ムカつくーーーーーっ!! なんかムカつくッ!!

あの青い空もムカつくッ!! あんなに青いのにッ!!

オイッ!! ローラ!!

甘い物買いに行くぞッ!!

そこの店に行って甘い物買いに行くぞーーーーーッ!!』

 

「……わかった…。」

 

『ちょっとっ⁉︎ 勝手に入らな「カランカラ〜ン」い……ってもう遅かったわね。』

 

「哀ちゃん、僕たちも行こうか?」

 

『…そうね。入りましょう。」

 

ローラちゃんは目についたお菓子屋さんに入った。

そのお店は『MAHO堂』と書いてあった。

 


 
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