No.650798 インフィニット・ストラトス The Gaia Savers -Record of ATX-Blazさん 2014-01-01 19:07:34 投稿 / 全3ページ 総閲覧数:2286 閲覧ユーザー数:2207 |
Record.5 「季節が終わり、やって来る」
リクセント上空に現れた一隻の航空戦艦。そして、その艦首には一機の機体がレールガンを持ち構えていたのだ。その機体はがたいも良く、後頭部には髪の様な物をなびかせている。まるで鎧を着た戦士のような姿だったのだ。だが、問題はあの機体は一体何なのかだそれを見ていた面々でカイは一人あの機体の原型を考えていた。その機体の形はゲシュペンストのようなずんぐりとしたボディではなく、ヒュッケバインなどの様なスリムなボディをしているのだ。
カイ「あの機体・・・・いや違う・・なら何処の?」
朱音「・・・・ふうっ・・・・いいタイミングだ。」
アン「えっ・・・・もしかしてアレって・・・」
秋龍「っ・・・・あの船は・・・・・!」
ラウラ「あの戦艦・・・それに、あの機体は・・・・・」
???『全く・・・・まさかこんな事になってたとはな。コイツを持ち出しておいて正解だったぜ。』
シャル「うえっ・・・その声・・・もしかして!?」
秋龍「テメェ・・・・ナニモンだぁ?」
キリヤ「俺か?俺はキリヤ。キリヤ・タカナシ。其処のATXチームたちの上官だよ。」
ラウラ『矢張り、キリヤ司令ッ!!』
エクセレン『どうしてキリちゃんがココに居るのよ!?』
するとキリヤの声にATXチームの面々が反応して、キリヤはオープンチャンネルで答えたのだ。
キリヤ「キリちゃんって・・・ここでは司令か少将と呼びなさい!」
エクセレン『ほーい。(棒)』
キョウスケ『エクセレンは置いておくとして、キリヤ司令。どうして貴方がココに。しかもその戦艦と・・・』
テツヤ『そ・・・そうだった。タカナシ少将。どうして貴方がその戦艦と・・・・』
キリヤ「どうしてって・・・・・知り合いだから。」
テツヤ『し・・・知り合いって・・・・』
キリヤはテツヤの反応に少し笑い、今度は箒がキリヤと話し始めたのだ。だが、箒は驚いた様子はなく、むしろ知っていたような言い方だったのだ。
そして、二人の会話を聞いていた千冬は全てを察したのだった。
箒『キリヤ司令。どうでしたか、空の旅は?』
キリヤ「ああ。最高だったよ。お陰でこんなサプライズ登場ができたんだ。大満足だよ。」
千冬「なるほど・・・そう言う事か。」
カイ『・・どう言うことだ?』
千冬「どうも何も・・・・お前がその「知り合い」だろ。束ッ!」
束『ハァイ!ちーちゃんおっひさー!!』
すると。突然キリヤの乗る機体の上に巨大なディスプレイが現れたのだ。其処には年齢を疑いたくなるような笑顔で束が映っており、それを見たほかの面々は唖然。千冬は苦笑していたのだ。
千冬「・・・・元気そうで何より・・・・・とだけ言っておこう。」
リュウセイ『ま・・・・マジで・・・あの人って確か・・・』
ラミア『ISの生みの母。篠ノ之束。しかし、何故彼女があの戦艦の中に・・・』
アリス『と言うか・・・あの人があそこに居ることってそんなにイレギュラーな事なのですか?』
テツヤ『・・・そうだな・・・・・あの戦艦。「ヒリュウ」は元々。旧国連がマオ社に依頼して建造させた弩級戦艦なんだ。』
アラド『え゛っ・・・って事はもしかして・・・・・』
カイ『ああ・・・・あったな。確かに。
「弩級戦艦奪取事件」が。』
千冬「・・・・矢張り、そうでしたか・・・・」
すると、カイの言葉に千冬が反応してカイはその台詞を逃さず、千冬に聞いたのだった。
カイ『知っていたのか?』
千冬「時期がアイツが何処かに雲隠れした時と一致していましたからね。それに、やり口から薄々は。」
カイ「なるほど・・・・と言う事は、ゼンガーをココに運んだのも・・・」
束『あー。ゼンちゃんを運んだのは束さん達だよー』
ゼンガー「そうだ。」
カイ「・・・・・・。」
秋龍「オーケーオーケー。取り合えず、全員状況解ってるのか?」
そして、秋龍が無理矢理話しを切り替えると軽い言い方で全員が何をしていたのかを思い出させてたのだ。
束『わかってるよ。ノコノコ地獄から逃げてきたんでしょ?』
秋龍「・・・ハッ。言ってなよ。コッチにはまだ八機のヴァルシオンが居るんだぜ。解ってるのか?」
束『うん。で?』
秋龍「・・・・・・は?」
秋龍は多分自信のある事だったのだろう。しかし、束の僅か数文字の返事に驚き、千冬は軽く笑っていたのだ。
千冬「・・・フッ・・・お前は詰めが甘いな秋龍。束がタダ運びの為だけにわざわざ来ると思うか?」
束『そーんな甘っちょろい束さんではないのだよ。と言う事で・・・続いて頼むねー!ギリさーん!』
束の声に今度は甲板のリフトからギリアムの機体である「ゲシュペンスト・RV」が姿を現し、キリヤの機体と並んだのだ。そして、束はキリヤに通信を送り、戦えるかどうかを聞いたのだ。
束『行けるかな?』
キリヤ「モチコースだ。つってもな・・・相手がヴァルシオン八機は難しいから・・・」
ギリアム「良くて四機・・・ですかね。」
束『十分。ってな理由だからちーちゃん。』
千冬『何が「てな理由だから」だ。だが、戦おうにも相手はゲイム・システムと言うヤツを・・・』
束『あー。あの馬鹿なシステムね。アレ確かにタイムリミットは無いけど。ちゃんと弱点があるんだよ。』
千冬『何っ?』
カイ『初耳だぞ。』
束『まぁね♪』
キリヤ「あのシステムの弱点は外部から制御しているから排熱がしにくいんだ。だから・・・」
ギリアム『長時間使用していると、使用者が問題なくても機体は悲鳴を上げ始める。と言うシカケだ。』
千冬「なるほど・・・・機械が万能ではないと、改めて知ったよ。」
束『まぁそうだね。どう覆しても機械は機械。人は人・・・ってね。』
千冬「・・・だな。では、我等で決着をつけるとするか。」
刹那。千冬の言葉でISチームは気持ちを入れ替え、リロードなどをして再戦の用意をしたのだ。そして、秋龍は未だに余裕の表情で言い返したのだ。
秋龍「・・・ハッ・・・・だけど・・・その前に俺達が、全員倒すけどな。」
千冬「・・・やってみるか?」
ラウラ「そろそろ、こちらもギアを上げさせてもらう。」
エアスト「・・・できるのか?今まで追いつくだけでやっとだったお前達が。私達に追いつくなどと。」
ラウラ「・・・・・なら。ココで言わせて貰う。」
ガキンッ
ラウラ「分の悪い賭けは嫌いじゃない。」
シャル「・・・・やれやれ。」
アリス「なら・・・とことん。その賭けに付き合いますよ。」
エアスト「・・・・いいだろう。行くぞッ!!」
そして、再びラウラ達とエアストとの再戦が始まり、千冬と箒は秋龍と戦いを始めたのだ。
更に、ヒリュウの艦首に居たRVと村正も動き出し、ヴァルシオンに対して攻撃を始めたのだった。
キリヤ「さて・・・とっとと行きますか!」
村正はスラスターを吹かしてジャンプすると空中でハードポイントに取り付けていたアサルトライフルを取り、ヴァルシオン一機に向かい連射した。攻撃を受けたヴァルシオンはそれを途中から防御してディバインアームを構えた。そして、それを使って村正に切りかかった。
キリヤ「・・・・・!」
カションッ!
しかし、村正はライフルをハードポイントに再度取り付けると今度は左側に設置されていたハードポイントから刀を抜き、ヴァルシオンの攻撃をしゃがんで回避し、カウンターを入れたのだ。
ザンッ!
ヴァルシオンは横に切り裂かれ、これで一機目と思いきや。上半身のみが動いて後ろから襲い掛かってきたのだ。
キリヤ「まずは・・・・・」
だが。そのヴァルシオンは後方でギリアムのRVが長身のメガビームランチャーを構えて発射しようとしているのに気付かず、そのヴァルシオンは後ろから撃たれ、撃破されたのだった。
キリヤ「一機だ・・・。」
ギリアム「二機目、左舷からだ!」
キリヤ「了解っと。」
そして、次のヴァルシオンがクロスマッシャーを発射しようと腕を構えていたが、先に村正が背部から長身のレールガンを装備し、構えたのだ。
キリヤ「お次はコイツだ・・・アサルトレールガンッ!!」
刹那。発射された一閃はアッサリとヴァルシオンを貫き、二機目のヴァルシオンを撃破したのだった。
エアスト「っ・・・・たった二分で・・・ヴァルシオン二機が!?」
キリヤ「この「村正」は・・・確かに高性能の機体さ。けど、代償としてパーツ消費が激しいってのがネックなんだよ。つまり・・戦闘面ではほぼ抜け目ナシって理由だ!!」
エアスト「ちっ・・・・!なら貴様を先に・・・・」
シャル「余所見厳禁ッ!!」
エアストはキリヤに向かって攻撃しようとするがそれをシャルの攻撃に阻まれ、ラウラとアリスが距離を詰めたのだ。
ラウラ「お前の相手は・・・・!」
アリス「コッチですっ!!」
エアスト「チッ・・・・!クズ鉄と量産機風情がッ!!」
カシャッ!!
ラウラ「クレイモアッ!!」
ラウラはクレイモアを発射し、相手の動きを止めようとするが、エアストは回避と迎撃でクレイモアを破壊、ラウラに向かいクロスマッシャーを撃とうとしたのだ。しかし、クレイモアの中から、ビルトシュバインが飛び出して来てサークルザンバーを射出したのだ。
アリス「いっけぇ!!」
エアスト「効くかぁ!!」
射出されたサークルザンバーはディバインアームで切り裂かれ、爆散したのだ。
だが、更に其処から意外な物が「投げられてきたのだ。」
ブンッ!!
ドゴッ!
エアスト「ぐっ・・・・は・・・ハンマー!?」
飛び出てきたのは、鉄球にトゲが付いた古典的なハンマーだったのだ。どんな形かは「Gのハンマー」といったら大体想像がつくだろう。
それをモロで喰らったエアストは少し痛みを感じつつもハンマーを引っぺがしてクロスマッシャーで撃ち抜いたのだ。
エアスト「チッ・・・・・っ!」
しかし、其処に。
ゴッ!!
エアスト「っ!!」
ラウラ「獲ったぞ。」
一閃。ラウラは爆煙の中から姿を現し、エアストに向かいバンカーを撃った。だが、その一撃は間一髪で回避され、エアストはラウラと取っ組み合いになったのだ。
ラウラ「っ・・・・!」
エアスト「これなら・・・・・お前にトドメを刺せるなぁ・・・!」
シャル『ラウラッ!!』
エアスト「喰らえ。クロスマッシャー・・・!」
しかし。
エアスト「・・・・・なっ・・・・・!?」
クロスマッシャーは発射されず、アリスのキャッチに向かっていたシャルは唖然としていたのだ。
シャル「ふえっ?どうして・・・撃たないの?」
アリス「撃たないんじゃない・・・・」
エアスト「撃てない・・・・だと・・・・・まさか!?」
ラウラ「忘れていたか。エアスト。私の機体に、AICがあることを。」
気付けば、ラウラの両手にはAICが展開されており。エアストの腕は動けなくなっていたのだ。無理矢理引っ張ろうとしても腕は鉄のように動かず、蹴って取ろうとしても、アイゼンの装甲ではどうにもならなかったのだ。
ラウラ「この距離だ。直撃は免れないぞ。」
エアスト「っ・・・お前・・・ココでクレイモアを!?」
そして、クレイモアのコンテナが開き、エアストはラウラが正気かを疑った。
だが、彼女は正気だった。
刹那。
ラウラ「当然だ。私はお前とは違うのでな。」
ボボボボボボボボボボボボッ!!
クレイモアはほぼゼロ距離で撃たれ、エアストとラウラは爆煙の中に消えたのだった。
秋龍「っ・・・・何っ!?」
箒「余所見をするなっ!!」
そして、秋龍はエアストがやられたのに驚き、一瞬であるが目をそらした。その隙を突いて箒が切りかかるが、それを回避。カバーで千冬がマシンガンを撃つが、ガードされたのだった。
秋龍「粗製と侮るから・・・!」
千冬「お前も変わらんだろ。」
秋龍「どうかな?俺はそうは思っていないさ。思っているのは・・・二人を再び俺の元に連れてくるって事だけだ!」
箒「っ・・・お断りだ、この偽善者がっ!!」
箒はオメガ・ブラスターを。千冬はメガ・ブラスター・キャノンを放つが、それを秋龍は回避。そして、再び千冬に接近したのだ。
千冬「ちっ・・・!」
秋龍「まずは姉さんからだっ!!」
箒「千冬さんっ!!」
千冬は咄嗟の判断でプラズマカッターを使い反撃するが、右腕の武装であるマグナムビークでカッターは破壊されたのだ。しかし、その隙に箒が秋龍に接近。参式の拳で殴りかかるのだが。
秋龍「あらよっと!」
箒「何っ!?」
秋龍はマタドールの様に回避して千冬と箒を衝突させたのだ。衝突した二人はそのまま街に落ちて行き、箒が空中で上下を入れ替わって自分をクッション代わりにして落ちたのだ。
カイ『二人とも、大丈夫か!?』
千冬「っ・・・・大丈夫か、箒。」
箒「私は大丈夫です。ですが・・・」
ボボボボボボボッ!!
箒「っ・・・・!」
気付けば、秋龍は箒達の正面に飛んでおり、反撃をしようとした二人は射撃武装を構えた。だが、千冬は秋龍の様子が変だというのに気がついたのだ。
千冬「待て、何か変だ。」
箒「えっ・・・・」
秋龍「クッ・・・・・クククククク・・・・・」
キョウスケ「・・・やはり・・少佐。」
カイ「ああ・・・・」
千冬「何か知っているのですか、カイ少佐。」
カイ「・・・あの様子。どうやら・・・ゲイム・システムの影響だろうな。」
千冬「なっ・・・・ですがアイツは確か・・・」
カイ「処置はしただろうさ。だが・・・結果的には彼の精神がそれを勝り、リミッターを外したんだ。」
秋龍「ハハハハハハ・・・ハハハハハハハハ!」
キョウスケ「織斑少佐。この状況です。ハッキリ言えば彼は・・・・・」
ゼンガー「助かる見込みは無いぞ。」
秋龍「全て・・・・全て・・俺のものに・・・・そう・・・俺は優性種・・・・全ての存在の上に立つもの・・・・!」
リュウセイ「ゲイム・システムは使用者に多大なダメージを脳に与えるってリスクがある・・・それでアイツも、自分の・・・」
ライ「・・・自分の欲望を増大させたのだと・・思います。」
二人はそう言い、リュウセイは自分が過去に経験したゲイム・システム関連の出来事を思い出していた。それは、どうやっても忘れられない出来事でもあったのだ。
テンペスト・ホーカー。
自分の愛したもの達が失われ、復讐心に囚われた者。
テンペスト『人類の未来だと・・・・?そんな物、無くてもいい。』
『レイラもアンナも死んだ。殺された。反体制運動者に、地球連邦に、地球人類に・・・殺された・・・!!』
『レイラにもアンナにもあった筈の未来が奪われた。あの時、全てが終わったのだ。あの子達にもう未来は無いが・・・・・貴様らに・・・他の奴等に・・・人類に・・・未来なぞ・・・この世界に、未来などあってたまるかァァァァァァァァ!!』
テンザン・ナカジマ。
全てを娯楽と見て、最後までそのままだった哀れな者。
テンザン『血祭りだ・・・血祭りに上げてやるぜぇ・・・・どいつもこいつもなぁ・・!ヒャヒャヒャヒャ・・・・ヒャーヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!ヒャーハハハハハハハハハハハハハハ!!!』
『プチプチッ?そうだよプチプチ。プチプチぷちプチプチプチプチプチプチィィ・・プチプチプチプチプチプチプチプチプチィィィ・・・・!!』
リュウセイ『織斑少佐・・いや、千冬さん。覚悟決めて下さい。あいつは・・・アイツはもう・・・』
千冬「・・・解っている。だから・・・・せめて、私達の手で・・・葬ってやろう。」
千冬はそう言い、箒から獅子王を借り受けて箒は参式斬艦刀を持ち抜刀したのだ。
一方でシャルたちも参戦し、ライフルを構えたのだ。
千冬「お前達・・・・」
シャル「まぁ僕等も原因の一つですし、償いぐらいはしないと。」
アリス「で、私もそれの手伝いをすると言うだけなので。基本は後方支援です。それに・・・」
ゴウッ!
ラウラ「前衛兼盾は・・・任せてください。」
そして、爆発があった場所からラウラも出てきて近くに着地したのだ。それを見て千冬は少し驚いていたが、やがて「フッ・・」と軽く笑ったのだった。そして・・・
千冬「では・・・援護は任せる。三人とも。」
ラウラ「・・・アサルト1´了解。」
シャル「アサルト2´りょうかーい!」
アリス「アサルト3´了解です。」
箒「では・・・・・!」
千冬「行くぞっ・・・!」
刹那。千冬を筆頭にISチームは一斉に秋龍にへと接近。秋龍は五連チェーンガンを乱射し、ミサイルをも乱射。そして、突進してくるたのだった。
秋龍「ハハハハハハハハ!!」
カイ「っ・・・援護に行きたいのは山々だが・・・コッチもどうにかせんとなっ!!」
束『お陰でコッチにも一機来ちゃったよ。キリちゃんよろしくー』
キリヤ『うぉい、その名前で呼ぶな。』
朱音『そうだな。ついでに加わるぞ、キリ〇。』
キリヤ『それ色々とアウトッ!?』
一方で機動兵器部隊は極東支部メンバーで二機。ATXチームで一機。オクト小隊で一機。SRXチームとゼンガーで一機。ギリアムとキリヤが一機。そして、ヒリュウとシロガネ、ハガネで一機を相手にし、口では茶化し合いをしながらも、キリヤはギリアムとの連携でまた一機撃破したのだ。
朱音『砲撃でヴァルシオンを固定。キリヤ、後は頼むぞ。』
キリヤ『何で貧乏クジ?!』
朱音は三艦の砲撃でヴァルシオンを固定。其処に、村正がスラスターを吹かして突進したのだが、そのスピードは凄まじく、一瞬でヴァルシオンとの距離を詰めたのだ。
キリヤ「あー・・・しゃーねー!」
そして、膝部からハンドガンを二丁持ち、ヴァルシオンの腹に向かって連射。ヴァルシオンはそのまま機能停止したのだった。
テツヤ「す・・凄い・・・たった一機で三体のヴァルシオンを・・・・・」
朱音『ボサッとするな。次、キタムラ少佐の部隊の援護だ。』
束『・・・んじゃそろそろトリを出す?』
朱音『・・・・そうだな。テツヤ中佐。』
テツヤ『・・・何時でもOKです。』
リュウセイ「獲ったぜ!T-LINKナッコォ!!」
そして、SRXチームとゼンガーの方ではリュウセイがR-1の必殺技「T-LINKナックル」でヴァルシオンの腕を破壊。もう一方の腕を使って反撃しようとしたヴァルシオンはそのまま・・
ライ「ゼンガー少佐ッ!!」
ゼンガー「承知ッ!!うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゼンガーの機体の斬艦刀で一刀両断されたのだった。だが、その時点でR-1とR-2のエネルギーの残量が少なく、とても援護のできるほどの状態でもなかったのだ。
ライ「・・ヴァルシオン一機に、かなりの弾薬とエネルギーを消費したな・・・リュウセイ、そっちはどうだ?」
リュウセイ『同じようなモンだ。ブーステットライフルも二発だけだし、Gリボルバーは弾切れ。T-LINKナックルもあと一回できるかどうかだ。』
ゼンガー『・・・これでは流石にタカナシ少将の機体があったとしても難しいな・・・』
エクセレン「ハウリングランチャーEモードっと。いざ!!」
そして、ATXチームの方は、ヴァイスリッターのハウリングランチャーでヴァルシオンの頭部に攻撃。一時的に目くらましをしたのだ。ヴァルシオンは無理矢理爆煙を晴らすと其処には、アルトアイゼンが来ており、腹部にリボルビングバンカーを刺されたのだ。
キョウスケ『獲った。』
ドゴッ!!
バンカーの一撃で腹部に大穴が開き、アルトは後退をした。その理由はヴァルシオンの反撃ともう一つの意味があったのだ。それは、後方で構えていたグルンガスト参式の為だったのだ。
ブリット『オメガ・ブラスターッ!!』
オメガ・ブラスターでヴァルシオンば爆散し、アルトはそれを確認するとバンカーのリロードの為に弾倉を開いた。そして、薬莢を落とすと新しい弾を入れてリロードしたのだ。
だが、持ち合わせのバンカーの弾自体はこれで最後だったのだ。
キョウスケ「・・・エクセレン、ブリット。そっちは大丈夫か?」
エクセレン『こっちは大丈夫よ。でも・・流石に今のヴァイスちゃんで何処まで持ちこたえられるか解んないわね・・・』
ブリット『こっちはオメガ・ブラスターに使えるエネルギーは後二回ほど。そろそろコッチもマズイですね・・・』
キョウスケ「俺もバンカーの弾はこれで最後だ。兎も角、残りのヴァルシオンを破壊できるかどうかはわからん。だか、やれるだけやるぞ。』
カチーナ「さてと・・・コッチもコッチで片付いたが・・・オメー等、大丈夫か?」
オクト小隊の方では既にヴァルシオンは動かない像になっていたが、ジガンに乗っていたタスクとゲシュのラッセルはコクピット内で息を切らしていたのだ。
タスク「はー・・・はー・・・だ・・大丈夫ッス・・・・」
ラッセル「,せづkz@せのるp,;:りるれ:る・・・・・」
レオナ「・・・ラッセル、何を言っているのかしら?」
タスク「そーと・・息切れしてんな・・・・」
それもその筈で、ラッセルはカチーナの弾薬補給や援護をしていたのだが、唐突にカチーナに投げられてしまったのだ。それをカチーナ曰く、「ラッセルならできる。」と言ったのでそうなったらしい。結果、ラッセルは咄嗟の判断でプラズマステークを頭部に当ててヴァルシオンの目を奪い、其処をタスクとレオナの攻撃で破壊したのだ。
カチーナ『ダイジョーブか、ラッセル。』
ラッセル「は・・・はい・・・・しっかり息をしています。現在の時刻は・・・」
レオナ「・・・重傷ね。」
タスク「俺・・・ジガンに乗ってて良かったと思う・・・・」
しかし、その時残ったカイ少佐の部隊のところで爆発が起こり、それに気がついた他の機動兵器部隊は現場に向かったのだ。
カイ少佐の率いる小隊は苦しい状況で、ヴァルシオン一機は中破して、残りの一機は健在だったのだ。
カイ「ぐっ・・・・流石にキツイな・・・」
ラミア「各機の損害が三割を突破。このまま行けば一機倒せてもそれが限界でやんす。」
アラド「アノー・・・それって・・俺の事?」
ゼオラ「普通ならそうっていいたいけど・・・流石に今回はそれだけですまないわね・・・」
小隊の状況は全機にダメージが蓄積されており、特にアラドの言葉通りビルトビルガーには特にダメージがあり、所々から火花が出ていたのだ。そして、武装も一部破壊されておりアラドのみはかなりの窮地だったのだ。
キョウスケ『少佐!現在、そちらに向かっています!もう少し持ちこたえてくださいッ!』
カイ「やってはみるが・・・キリヤ少佐は?」
キリヤ『スマン。コッチは雑魚どもが湧いてきてそっちには行けそうに無い。』
カイ「正に絶対絶命か・・・」
だが。その時。
『大丈夫ですわ!私達にお任せくださいませッ!!』
アラド「なっ・・・・この声・・・!」
キリヤ「おいおい・・・マジかよ・・・・・」
突如、何処からか声がしてきたのだ。その声がしたのはハガネの甲板にあるリフトからだったのだ。其処から何かが上がってきて、その機体はライトアップされたのだ。それにはその場に居た全員が目を疑ったのだ。其処には、子供だましとも言える様な二機の機体があったのだ、一機は赤の塗装され。もう一機は紫に塗装されたボディでまるで漫画にでも出そうな妖精のデザインだったのだ。
ライ「あれは・・・・「フェアリオン」!?」
リュウセイ「って事はやっぱり・・・・・」
シャイン『そう・・・・約二話ぶりに、戻ってきましたわ!覚悟なさいッ!!』
ラトゥーニ(シャイン王女・・・メタな発言はちょっと・・・)
シャル「うっわー・・何アレ・・・・・」
千冬「・・・リクセント公国旗機、「XAM-007 G/S “フェアリオン”」立派な機動兵器だ。」
アリス「えっと・・・・・ちなみに開発元は・・・・・・・・」
千冬「・・・・テスラ研。」
箒「・・・・・・・・・・・・・。」
ラウラ「・・・・・・どうとも言えんな。」
千冬「だが、話によればそれなりのスペックで、実力も折り紙つきらしい。」
ラウラ「・・・のようですね。」
ハガネから飛翔したフェアリオンは優雅に舞って、ヴァルシオンに近づいて行った。ヴァルシオンはクロスマッシャーで牽制するが、フェアリオン二機は軽々回避して接近したのだ。
リュウセイ「・・・仕方ねぇ。ライ、俺達で援護だ!」
ライ「無論だ。」
その隙にR-1とR-2が下から近づき、近接での攻撃を始めたのだ。
リュウセイは万が一を考えて装備させていたロッシュセイバーを抜刀。ライはR-2の固定武装であるチャクラムシューターを使い、ヴァルシオンの下半身を攻撃したのだ。
リュウセイ「持ってきといて良かったぜ!ロッシュセイバーッ!!」
ライ「行けっ!光の戦輪よ!!」
カチーナ「到着早々、追加だ!行くぜ!!」
ラッセル「ち・・・中尉・・ちょっと待って・・・」
タスク「・・・何で機体よりもパイロットが疲れてんだろ・・・・・」
レオナ「突っ込んだら負けよ、タスク。」
そして、更にはオクト小隊も援護に現れ、残る火器を使って援護したのだ。
しかし、ヴァルシオンはそれでも止まらず、ディバインアームで反撃しようとするが・・
ゼンガー『ゼネラル・ブラスターッ!!』
キョウスケ『残り全てのクレイモア・・・全部持って逝けッ!!』
エクセレン『行けの字間違ってるわよー』
ラミア『エクセ姉さんッ!』
残る、キョウスケとゼンガーが攻撃をして、ヴァルシオン二機は中破で動きを止めたのだ。
ライ「シャイン王女ッ!!」
シャイン「この機を逃しませんわ!」
シャインとラトゥーニは一気に詰め寄って更に追撃を加えた。そして、二機でヴァルシオン一機を蹴るともう一機に当たり、ヴァルシオンは動けなくなったのだ。
シャイン「行きますわよ、ラトゥーニ!」
ラトゥーニ「はいっ!・・・・・・にやってみる・・・!」
ライ「・・・・・・えっ・・」
刹那。フェアリオンの肩部の装甲が可動し、突撃の体勢に入ったのだ。そして、フェアリオン二機は手を繋ぎ、一気に突進したのだ。
ラトゥーニ「神速必中・・・」
シャイン「音速爆砕!・・・・・ですわ!」
そして、フェアリオン二機に突進で貫かれたヴァルシオンは爆散。これにより全てのヴァルシオンが撃破さたれたのだった。
しかし、その頃。ISチームは暴走した秋龍相手に劣勢だったのだ。攻撃のパターンは先ほどよりも無茶苦茶で力押しが多く、見ている方が苦しいものだったのだ。
ラウラ「チッ・・・!速過ぎる・・・・!!」
秋龍「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
アリス「でも・・・あんなの人の域ではありません・・・このままだと・・・」
千冬「最悪・・・空中分解だな。」
シャル「それで済めばいいけど・・・」
キュドドドドドドド!
箒「それでは済みそうに無いな・・・!」
ラウラ「・・・・ならAICで・・・」
シャル「それは駄目。そんなのしたら・・・」
秋龍はその隙を突いて、シャルに向かって突進を掛けた。だが、其処を箒がカバーしアリスが秋龍に向かい攻撃したのだが、マシンセルで殆どダメージが無かったのだ。
アリス「くっ・・・硬い・・・!」
秋龍「・・・・・・・」
すると、秋龍はにやけ、次にアリスに向かって来たのだ。近くにいたラウラがフォローに入ろうとするも、ラピエサージュの反応が速く、回避されたのだ。
そしてマグナムビークを構え、アリスに攻撃。それをアリスは回避するのだが、秋龍はフリーだった左腕でアリスの首を掴んで拘束したのだ。
アリス「なっ・・・・!?」
シャル「アリスッ!?」
箒「しまった!!」
千冬「くっ・・・!」
秋龍はにやけながらアリスに向かってビークを構えていた。どうやらまだ殺す気は無いらしい。しかし、ISチームは迂闊に手が出せず、どうするかと迷っていたのだ。
ラウラ「・・・・シャル。ライフルでアイツの腕を撃てるか?」
シャル「撃てるけど・・・右を撃ったら五連チェーンやミサイルの嵐。左を撃てば・・・串刺しだから・・・・」
ラウラ「っ・・・・・」
アリス「ぐっ・・・ああああ・・・・・!」
箒「っ・・・・・・どうする・・・・・どうしたら・・・・・!?」
その時だった。
束『やれやれ。結局はそんなチンケな行動に出るんだね君は。』
箒「えっ・・・!?」
ドウッ!
刹那。秋龍の右腕が撃たれ、その場に居た者達は驚いた。だが、直ぐに我に返ったラウラはシャルに狙撃を頼んだのだ。
ラウラ「ッ・・・シャルッ!!」
シャル「えっ・・・あ・・・うんっ!!」
ラウラの声で我に返ったシャルは残った左腕を狙撃。攻撃は弾かれるもアリスが攻撃を受ける心配はなくなったのだ。そして、その隙にラウラ、箒、千冬は秋龍に接近し、トドメを刺しに行ったのだ。
箒「秋龍ッ!!」
ラウラ「これでっ!!」
箒は参式斬艦刀で右腕を切り裂き、ラウラはパイルバンカーで左腕を打ち抜いたのだ。
そして、残った千冬はジャンプして唐竹割りを行ったのだ。
千冬「終わりだ・・・・・!!」
キリヤ「・・・・終わったか。」
その数分後。キリヤは村正から出て、機体の胸部の装甲の上で座っていたのだ。周りには大量のアクシオなどの残骸があり、立っていたのはキリヤの村正とギリアムのRVだけだったのだ。
ギリアム「・・・ええ。彼の復習も・・・因果も・・・」
キリヤ「そっか・・・・・なら・・・戻るか。」
ギリアム「ええ。お互いが居るべき場所に・・・・」
そして、RVは飛翔し、村正は何処かにジャンプして消えたのだった。
しかし、その後。その場には倒された筈のエアストの姿があり、ISを解除して一人立っていたのだ。
エアスト「・・・終わりだと?まだだ・・・・まだ・・・私の使命は終わってない・・・・!」
エアストはそう言い、二人とはまた別の方向に消えのだった。
数日後、アビアノ基地・・・
テロの一件から数日だったアビアノでは、残骸の回収と遺体の整理などが行われており、其処にはカイと千冬の姿があったのだ。
カイ「・・・彼の遺体はどうする?」
千冬「私が受け取ります。アイツが結局どうだったとしても・・・アイツは私の弟です。だから・・・責任は私が取ります。」
カイ「・・・・そうか。了解した。出来るだけ穏便に運ぶ事にする。」
千冬「・・・よろしくお願いします。」
ラウンジ・・・
ライ「・・・所でリュウセイ。話しがあるんだが・・・」
リュウセイ「エッ?俺に?」
箒「・・・あるさ、当然。」
リュウセイ「えっ・・・箒もか?」
ラウンジではリュウセイとライ、そして箒が居ており、ライと箒がリュウセイに質問しようとしていたのだ。だが、当の本人は何の事かサッパリで、質問で大体の事を知るのだった。
ライ「数日前のテロで・・・シャイン王女とラトゥーニ少尉が言ったアレ。」
リュウセイ「アレ・・・アレ・・・・ああ!確か「神速必中」と「音速爆砕」か?アレがどうかしたのか?」
箒「どう・・・と言ってもな・・・・アレは王女と少尉の話しによれば・・お前の台詞を元に作ったらしいが・・・」
リュウセイ「えっ、そうなのか?」
ライ「・・・・・この際だが、お前の必殺技の台詞に俺達はどうこう言う気はない。だが、せめて教えるのは止めろ。いいな。」
リュウセイ「・・・・・俺・・・教えて無いけどな・・・・」
ライ・箒「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」」
そして、リュウセイから全てを聞いた二人は「末期だ・・・」といい、鬱になったのだった。
一方で、一足先にラングレーに帰還している途中だったATXチームはラウンジでのんびりとしていたのだった。
エクセレン「それで、アリスちゃんの容態は?」
ラウラ「軽い怪我だけで、問題は無いようです。ですが、一応精密検査は受けろと。」
エクセレン「・・・それでブリット君が付きっ切りなのね。」
シャル「そう。そして、検査と言う名の禁断の地に・・・」
エクセ・シャル「「キャーエッチー♪」」
ラウラ「・・・・・・・。」←無言退出。
ラウラがラウンジを後にすると、ハンガーでアルトの整備を見ていたキョウスケに出会ったのだ。どうやら、機体のオーバーホールも必要らしい。
ラウラ「中尉・・・アルトはどうですか?」
キョウスケ「・・・かなりガタが来ていたそうだ。ラングレーに戻ったら一旦オーバーホールらしい。」
ラウラ「・・・そうですか・・・・」
キョウスケ「・・・そっちのはどうなんだ?」
ラウラ「コッチは全機修理行きです。特にアイゼンは右腕の武装がオシャカですから・・・当分スクランブルは無理そうです。」
キョウスケ「・・そうか。」
ラウラ「・・・・・・。」
キョウスケ「そういえばラウラ。聞きたいことがあったんだが・・・」
ラウラ「・・・何でしょう。」
キョウスケ「あの狙撃・・・何処からか解ったか?」
ラウラ「・・・・・狙撃・・・・・」
そう、あの右腕への攻撃はどうやら狙撃で、誰が撃ったか解らなかったのだ。しかし、それを聞いたラウラは少し黙っていると「フッ・・」とにやけたのだ。
キョウスケ「・・・解ったのか。」
ラウラ「・・・・ええ。どうやら・・・「亡霊」は我々だけでは無いようです。」
キョウスケ「・・・・・・そうか。」
そして、それを聞いたキョウスケもにやけていたのだった。
オマケ。
それぞれの後日談。
ラングレー、ラウンジ・・・
ラウラ「ストレートフラッシュ。」
シャル「おろっ・・・ラウラ強いねー・・・」←三位
エクセレン「意外と賭け事の運に強いのね。」
キョウスケ「・・・・・・・・・・・。」←言わず
ブリット(ちょっ!?中尉、その顔は確かエクセレン少尉がエアロゲイターに捕まった時の顔・・・!!)←二位
※キョウスケの顔については「俺は冷静だ キョウスケ」でググッて画像を調べたら多分出ます。
アラド「ううっ・・・・カイ少佐に「おかわり禁止」出されたよ・・・・」
ゼオラ「はぁ・・・・またそれで落ち込んでいるの?」
千冬「ん?どうした。」
ゼオラ「アラドがカイ少佐に「おかわり禁止」をされたからって、この世の終わりの様な顔をしているんですよ・・・」
千冬「何だ・・・またそれか?・・・・・・・・・・・仕方無い。今回は特別だぞ。」←おかずをアラドの前に置く。
アラド「えっ・・・いいんスか!?」
千冬「その代わり・・・その分はキッチリと働いてもらうぞ?」
アラド「あ・・・・はい・・・・」
ゼオラ「飴とムチね・・・・」
アラド「あ・・・そういえば水取ってくるの忘れてたな・・・」
千冬「なら・・・・出してやろうか?」
アラド・ゼオラ「「・・・・・・え?」」
千冬「冗談だ。」
ラミア「では、代わりに私が・・・」
千冬「お前は便乗するな。」
箒「・・・・爺様。単刀直入に聞きます。」
リシュウ「どうした、改まって?」
箒「あのフェアリオンと言う機体・・・作ったのは誰ですか?」
ジョナサン「ん?ああ、アレな。」
箒「・・・まさかと思いますが、カザハラ博士が・・・」
ジョナサン「誰があんなの作るか。」
イルム「アレ作ったのはフィリオだよ。」
箒「・・・・ああ。」
フィリオ「えっ・・・ちょっ・・どうして箒ちゃん僕の名前を聞いて納得したような顔してるの!?ねぇ!?」
レーツェル「・・・・・・・・・・・・。」
ゼンガー「・・・・・・・・・・・・・・。」
フィリオ「ちょっ!?Lもゼンガーもどうして無言で立ち去ろうとしているの!?ねぇってば!!」
スレイ「世も末か・・・」
アイビス「かもね・・・・」
オマケ。
事件後、事件の詳細。
秋龍によって起こった「リクセントテロ事件」は首謀者の秋龍の死亡とメンバーの大半の死亡で幕を閉じた。しかし、生き残りも居たようで、残存メンバーは再び各地に散らばったのだ。その中にはエアストの姿もあったそうだ・・・。
余談。
リクセント旗機であるフェアリオン。アレの製作秘話は元々、「マジカルリクセント」と言うマスコットキャラとして考案された物で、性能もかなりの物である。ただし、製作者フィリオの何かが暴走してしまい、あんな機体となり、一部の物からは「フィリオの負の遺産」と言われるほどである。そして、原作の第二次OGではそれを極めていたのだった。
機体紹介。
村正
使用国家:アメリカ(非公式)
使用エネルギー:重力制御機関 テスラ・ドライブ(改造型)
使用装備:デザートイーグル型ハンドガン×2 対戦車ナイフ×5 日本刀型長ナイフ
大型試作レールキャノン
開発者:マオ・インダストリー社&キリヤ
使用人物:キリヤ・タカナシ
キリヤが使用するPT。素体はヒュッケバインだがピーキーなOS設定等や武装の携行数から戦術と機動性を生かした戦闘スタイルを売りとして仕上がった。
その為、持久戦等の長時間戦闘に向かず、短期戦闘で敵を殲滅するというコンセプトとなっている。改造点は関節モーターなどを取替え、馬力が素体よりも1.5倍以上に跳ね上がった。そしてバッテリー等の出力面での改造も見られるのでパワーではまず負けることは無い。(アクシオなら十体でも無理)マニピュレーターは汎用性の高い形で動きを繊細に出来るのが特徴。また、本人には黙っているが実は重力制御機関を装備しており、グラビトンライフルなどを使用可能としている。そしてメインスラスターは改造型テスラ・ドライブを使用しており、加速性に特化したチューンを施されている。
だがその為にパーツの消耗と疲労ば激しく、定期的な整備か必要とされている為、滅多にこの機体は使用しないとの事。
ちなみにデザインイメージはフルメタのレーバテイン。だが廃棄機構は無い。(髪の毛の様なアレはあるが)
また、カラーリングは夜戦を想定してワインレッドと黒になっており、ツインアイは原型と同様でエメラルドグリーンとなっている。
村正・紅椿装備式
使用国家:アメリカ(非公式)
使用エネルギー:重力制御機関 テスラ・ドライブ(改造型)
使用装備:(追加装備)アンカー式ハーケン×2 アサルトレールガン カスタムアサルトライフル 日本刀型長ナイフ「弥生」
開発者:???
使用人物:キリヤ・タカナシ
キリヤの機体に対して開発した追加装備。長期戦の為の装備ではなく、超短期決戦の為に開発された追加装備。全体的に使い捨てスラスターを増設し瞬間的に加速力を爆発させる事が可能で一回きりではあるが一度使用すると飛行距離では例としてイタリアのアドリア海を横断可能なほどの飛行距離を誇る。(ただしそれはスラスターの使用エネルギーを限界まで落としたらの話である。)その他に腰部にアンカー式のハーケンを両腰に一基ずつ装備しハーケンの外側にハードポイントを増設。ここに追加の重火器と日本刀型の長ナイフが装備されている。アサルトレールガンは弾数が五発と少ないが火力と拡散力が高く、またモードを変える事で徹甲弾の様に使用することも可能である。カスタムアサルトライフルは現存するM4カービンを元に作られ、銃口の下部に一発限りのナパーム弾を装備している。弾速が早く、携行弾数が少ない為、直ぐに弾が無くなる。日本刀型長ナイフ「弥生」は村正に装備されている長ナイフと連携して使用するように設計され、刀身は少し小さいのが特徴である。
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地球と二人の青年の欲がぶつかり合った戦いは幕を閉じた。
だがこの物語はその裏で戦っていた者達の物語である。
それは、狼達の戦い。
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