No.650273

ソードアート・オンライン『明星の勇者』第三十九話

モンスターロード

2013-12-31 23:48:43 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1077   閲覧ユーザー数:1053

第18層シャイコス遺跡

 

 

25層突破から翌日俺とシリカはシャイコス遺跡にゴーレムから入手できるゴーレムの石片を20個入手するために地底洞窟に来ていた。

 

 

カイン「これで品物は揃ったなそろそろ帰るか?」

 

 

シリカ「うん、そうだね、早めに終わったからハルルで休憩しよ」

 

 

カイン「そうだな、それじゃあ…!?シリカ!索敵に反応!敵だ!」

 

 

シリカに敵がいることに知らせシリカ達は緩んでいた警戒を強め、敵がいる方向を目を凝らして見る。

 

ピナ「キュア!」

 

 

シリカ「あれって…」

 

 

カイン「オタオタだ」

 

 

索敵に引っ掛かったモンスターはこのダンジョンでよく出てくるオタオタが何故か体調が優れないのかよろよろと動いていた。

 

 

シリカ「どうしたんだろ?行ってみよ!」

 

 

カイン「あ、おい!」

 

 

シリカはそのオタオタに駆け寄り、俺は静止を呼び掛けたがシリカは既にオタオタの近く近づいていた。

 

 

シリカ「カインくん!来て!この子怪我してる」

 

カイン「ええ?」

 

 

そういって近づいてみるとオタオタはボロボロで疲弊していた。

 

 

シリカ「この子…どうしたんだろ?」

 

 

カイン「プレイヤーが倒し損ねた…って訳じゃないし…他のモンスターにやられたとか?」

 

 

シリカ「ねえ、カインくんこの子アップルグミあげていい?」

 

 

アップルグミ…テイルズでの回復アイテムでこの世界ではHP20パーセント回復するアイテムでそのうえ使い魔などのモンスターを回復するからビーストテイマーにはかなりのお得なアイテムなのである。

 

 

カイン「あ~…そうだな、オタオタが可哀想だしいいぞ」

 

 

シリカ「ありがと!カインくん!」

 

 

そういってシリカはアイテムポーチからアップルグミを手に持ちオタオタにあげる。

 

 

シリカ「はい、お食べ」

 

 

オタオタは警戒をしていたが安全なものだとわかるとアップルグミを食べてHPが回復して元気になったようだ。

 

 

シリカ「よかった…ほら元気になったんだから仲間のところに帰りなさい」

 

 

シリカはオタオタの今後のことを考えて仲間の元に帰すことを進めるがオタオタはこの場から離れることはなく逆にシリカの服を引っ張りついてきてくれと言わんばかりの仕草をしていた。

 

 

カイン「ついてこいっていってんのか?」

 

 

シリカ「ついていこ」

 

 

カイン「そうだな…もしかしたら何かあるかもしれないし」

 

 

オタオタに連れられてシャイコス遺跡の奥へと進んでいくのであった。

 

シャイコス遺跡 最深部

 

 

シリカ「これは!」

 

 

最深部ではオタオタ29体がバイオレットリザードと熾烈な戦闘を繰り広げているがオタオタは殆どがボロボロで疲労しきっていた。

 

 

カイン「まさかオタオタが傷ついてたのは」

 

 

シリカ「あのモンスターのせい!カインくん!あいつ倒そう!」

 

 

カイン「ちょっ!シリカ!」

 

 

俺は呼び止めようとしたが既に遅しシリカは既に遅くシリカはケルベロスダガーを構えてバイオレットリザードに突撃していた。

 

 

カイン「おい!オタオタお前は前にいるオタオタ達を下がらせろ!ピナはオタオタにヒールブレス!ラピードは俺に続け!」

 

 

ピナ「キュル!」

 

 

ラピード「ワン!」

 

 

オタオタ「了解したぜ!」←心の声

 

 

俺はピナ達に指示した後にシャルティエを引き抜きバイオレットリザードの元へ急いだ。

 

 

シリカ「はああぁっ!」

 

 

シリカはファッド・エッジを放ちバイオレットリザードの攻勢を止める。

 

 

カイン「シリカ!双牙斬!!」

 

 

そこに双牙斬を繰り出しよろけさせることに成功する。

 

 

カイン「シリカ、さっさとこいつを倒すぞ」

 

 

シリカ「うん!オタオタ達のためにも!」

 

 

そういってシリカはトライ・ピアースを与える。

 

 

カイン「リオン…技借りるぞ…月閃光!」

 

 

俺は月閃光を放つ。

 

 

カイン「!?シリカ!なにか来るぞ!!」

 

 

バイオレットリザードに何らかの異変に気付き口から炎弾を放ってくる。

 

 

カイン「くっ!」

 

 

俺達は炎弾を避けたがそれは読んでいたのか既に尻尾が迫ってきており俺とシリカは食らってしまう。

 

 

カイン「ぐわぁ!」

 

 

シリカ「キャァッ!」

 

 

オタオタ「シリカ様」←心の声

 

 

オタオタは仲間のオタオタ達と何かを喋り始める。

 

 

カイン「くっ!オタオタ達…何をする気だ?」

 

 

するとオタオタ達は結論が出たのかオタオタ30体は一ヶ所にぎゅうぎゅうに固まりすると

 

 

キングオタオタ「オタオタ!」

 

 

なんと!二メートル越えのオタオタが誕生した。

 

 

カイン「ええええ!?」

 

 

シリカ「オタオタ達が合体した!」

 

 

カイン「てか、敵の名称がキングオタオタって…どこのキングスライムだよ!」

 

 

思わず叫ぶしかなかった。

 

 

キングオタオタ「オタオタ!」

 

 

驚くのも束の間キングオタオタはバイオレットリザードに体当たりを繰り出しバイオレットリザードを後ろに吹き飛ばす。

 

 

シリカ「す、すごい…」

 

 

カイン「例え小さな力でも結束すれば強くなれる…か…」

 

 

キングオタオタ「オタオタ!」

 

 

オタオタは今だといっているようで俺はオーバーリミットを発動させる。

 

 

カイン「いくぞ!天狼滅牙!」

 

 

天狼滅牙を繰り出しバイオレットリザードを倒した。

 

 

 

カイン「ふう…これでオタオタ達も安心して暮らせるだろう」

 

 

シリカ「そうだね…」

 

 

オタオタ「オタオタ~」

 

 

シリカ「ん?どうしたの?」

 

 

何故かいつの間に元に戻っていたオタオタ達がシリカを見つめていた。

 

 

カイン「お礼がしたいんじゃないのか?救いに一番早く行ったのはシリカだし」

 

 

シリカ「そうだね…あれ?」

 

 

シリカの前に画面が現れてそこにかかれている表記に固まる。

 

カイン「どうした?…これは…テイム?しかも一気に30体!?このオタオタ達か?」

 

 

シリカ「そうだよね、でも可笑しくない?テイム出来るのはプレイヤー一人に一匹なのに…」

 

 

カイン「う~ん、確かに…一応承諾してみたら?」

 

 

シリカ「うん、そうしてみる」

 

 

シリカは承諾ボタンを押すとオタオタ達がテイムされた。

 

 

俺はすぐにメニューを開きシリカのすてーたすを見てみるとスキル欄に奇妙なスキルが入っていた。

 

 

カイン「モンスターロード?」

 

 

俺はそのスキルが気になり詳細を見てみると漸くこの状況に納得がいった。

 

 

カイン「シリカわかったぞ、モンスターロードっていうスキルのお陰でテイム出来る数が無制限になってるんだ、それとテイム出現率も上がってるし…もしかしたらユニークスキルかもしれない」

 

 

シリカ「ユニーク…スキル…」

 

 

カイン「恐らくな、それじゃあオタオタ達連れて帰るかザーフィアスに」

 

 

シリカ「うん!いこう!みんな!」

 

 

そうして俺達は仲間になったオタオタ達とザーフィアスに帰った。

 

 

 

 

余談だが騒がれたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

後書き

どうも!ウイングゼロです!

 

 

ぎりぎり今年中に書けました

 

 

今回はシリカのユニークスキル発覚!

 

 

そしてオタオタ30体テイム成功に合体するもキングオタオタになれます!

 

それでは次回もテイム編が続きますよそれでは次回に…来年にお会いしましょうさいなら~

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択