―河南郡 城―
城の中の一室に一人の少女が寝ていた。
そんな中、屋根の上から黒ずくめの服を着た間諜が降りて来て、少女の寝台の横に立ち持っていた短剣で少女の寝ている所に
刺そうとした時
ガシッ!!
間諜
「・・・・・・!!」
???
「汚らわしい間諜ですね? お嬢様に手を出そうとはいい度胸ですね!」
一人の女の子が間諜の腕を掴んでいて動きを止めていて、片方の手には氣弾を溜めていた。
???
「失せなさい!!」
ドゴッ!!
バコーン!!
間諜
「ぐわぁ!!・・・・・・」 ガクッ
間諜は壁をブチ抜き飛んで行き、気絶した。
???
「ふぅ~・・・・・・まぁ、古狸の間諜ですか? 最近、多いですね?」
少女
「・・・・・・ん・・・ふわぁ~・・・むにゃむにゃ・・・何なのじゃ?」
???
「あ! お嬢様・・・すみません。間諜の掃除の為に壁を壊してしまいました・・・・・・」
少女
「良いのじゃ・・・妾を守ってくれたのであろ?」
???
「そうですけど・・・!」
少女
「良いのじゃ・・・雪にはいつも苦労をかけるのじゃ・・・・・・」
少女は女の子の外套を外した。
女の子の名は徐晃。字を公明。
少女
「雪には褒美として、何かあげたいのじゃが・・・・・・何か欲しい物は無いのか?」
雪
「いえ!!・・・・・・・あ!・・・・・・・・・でしたら・・・一つだけいいですか?」
少女
「うむ! なんじゃ?」
雪
「今日の公演で私の好きな曲を・・・歌ってもらっていいですか?」
少女
「そんなので良いのか?」
雪
「はい! 是非お願いします!」
少女
「分かったのじゃ! 曲は何が良いか?」
雪
「そうですね・・・・・・え~と「き○ん○・ら○ん」を歌ってください!!」
少女
「分かったのじゃ!」
少女は笑顔で頷いた。
雪
「(やっぱり・・・可愛いなぁ~・・・・・・美羽様~!!)」
一人で萌えている雪あった。
第5話「黄龍を担いし少女」
―河南郡―
ここは美羽が治める地。
商業は発展していて、治安もよく大陸の中では5本指に入るほどの良い街である。
しかも、美羽に対する民の声は好評のみ悪評などは聞こえることがない。
美羽は民の為の政治を行い、民の為に力を振るう事に力を入れていた。
更に、民の娯楽になるように
美羽
「皆の者ーーー!! 元気かえーー!?」
観客
「「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
大勢の目の前に掛け声を出していた。
美羽
「うむ♪ 良い返事なのじゃ!! 早速1曲目に行くのじゃ!!」
観客
「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
美羽
「曲は『キャンディー・ライン』なのじゃ!!」
美羽が言うと後ろに控えている女官が楽器を弾き始めた。
伴奏が始り
美羽
「グッドモーニー! ゆるむねじ きつめに回しちゃって 間に合うわ ダッシュして 飛び乗れキャンディ・ライン」
―会場近く―
「よれたウォーキン 早めに直しちゃって――」
???
「この歌は・・・・・・」
4人組の一人が歌に反応した。
美羽
「グッドモーニー! それはグローリー 掴みにゆくのストーリー まだまだ これからだ 飛び乗るあたしのキャンディ・ライン!」
曲が終わると同時に
観客
「「「「「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」
大歓声が起こった。
美羽
「ありがとうなのじゃ~!! 2曲目は・・・「ちょっと待った!? 俺もやるぜ!!」・・・・・・!!」
突然の声に観客は一斉に反対側を向いた。
そこには
一刀
「よぉ~美羽。中々の盛り上がりぐわいじゃないか?」
そこには一刀に輝里、桃香や桜葉が立っていた。
美羽
「義兄上!」
一刀
「これからは俺も混ざるぜ~! 輝里、桃香、桜葉!! 行くぞ!!」
一刀は美羽のいるステージまで走っていった。
輝里
「一刀様!! お待ちください!!」
桃香
「待ってよ~!」
桜葉
「旦那らしいな?」
3人も走って行き
一刀
「久しぶりだな、美羽?」
美羽
「・・・・・・お帰りなのじゃ、義兄上」
一刀
「使わせてもらうな?」
美羽
「うむ!」
美羽は笑顔で頷き、
美羽
「ここからは妾の義理の兄の北郷兄ぃに歌ってもらうぞ!!」
観客
「「「「「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」
一刀達の準備が終わり
美羽
「義兄上・・・・・・」
一刀
「応!! 3人共、行くぜ? 観客の皆ーーー!! 2曲目は・・・『覚○ア○デ○テ○テ○』・・・・・・」
桃香がギターで
♪♪~
そして輝里が重なるようにベースギターで
♪♪~
最後に桜葉がドラムで
!!
♪♪~
伴奏が流れ
一刀
「果てのない轍(レール)の上 勇敢な一歩踏み締める 一切合切 ノープロブレム 直感を研ぎ澄まして進めぇぇぇ~」
輝里&桃香&桜葉
「「「Jump into myself」」」
一刀
「ためらわずに」
輝里&桃香&桜葉
「「「Jump into yourself」」」
一刀
「飛び込むんだ さぁ~ go my way~~~」
「その向こうへ! さらに向こうへ! もう~ 何ひとつ怖れるものなんてない」
「Make the life 君自身が~ 君に奇跡をもたらすんだ 自問自答の連続だって 誰もが次なるwinner~!!
何度だって! 希望を抱いて~ 駆け出した足を止めないで 迷いさえ振り解いて~ 蜃気楼さえも掴まえるのさ 勝利へのイメージ
を抱いてゆこう~ 飽くなき夢の 更にその先を行け最後はそう 笑ってよ~ You might also like~」
♪ ♪~ ♪ ♪~ ♪ ♪~ ♪~!!
観客
「「「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」」」」」
一刀
「ありがとーーー!!!」
―城・王座の間―
美羽
「驚いたのじゃ! いきなり義兄上が来るとは思わなかったのだ」
???
「そうですよ~ ちゃんと報告を入れて下さいよ~」
美羽の隣で文句を言っているのは張勲。
雪
「でも凄いですね? いきなり来てあんなに上手く歌うなんて。私じゃ無理ですよ」
一刀
「まぁ・・・な。それでも美羽には敵わないがな・・・・・・後の二組は?」
七乃
「まだの用ですけど・・・・・・「今着いたわよ」・・・「・・・・・・着いた」・・・・・・ご覧と通り、到着したみたいです」
そこには白虎師団と玄武師団の全員がいた。
雫
「カズくん~!!」
ガバッ!!
一刀
「おっとと! 久しぶりだな、雫・・・・・・その様子だとまた曹操辺りに、でも絡まれたか?」
雫
「うんうん!! 正直言ってある意味で怖かった・・・・・・」
一刀
「そうかそうか・・・・・・恋・・・元気だったか?」
恋
「(コクッ)・・・・・・皆・・・元気だった・・・・・・一刀は?」
一刀
「元気だぞ・・・・・・こっち来いよ?」
恋は近づいて行き
一刀
「(ナデナデ)・・・・・・ご苦労様だ」
恋
「・・・・・・(コクッ)//////」
七乃
「え~と・・・・・・再開の所、悪いのですが~」
一刀
「あぁ・・・二人共、続きは後でな?」
雫
「は~い」
恋
「・・・(コクッ)」
二人は一刀から離れ
美羽
「雪よ!」
シュッタ!
雪
「はい。間諜はいませんでした」
美羽
「うむ! では、今回の招集の訳を話すのだ・・・七乃よ」
七乃
「はい~ 最近、黄巾を身に纏った賊が横行しているようなのです。一刀さんが仰った時期と、
ほぼ重なりました」
一刀
「そうか・・・準備の方は?」
七乃
「出来ていますよ~ 3年掛けて育てた4部隊分の訓練兵が62000人ですね。配分はどうしま
しょうか?」
一刀
「そうだな~ 均等に25500人ずつで配分するか~?」
恋
「(フルフル)・・・・・・一刀・・・恋のところ、少なくていい」
音々音
「そうですぞ、にぃにぃ。2000人もいれば何とかなりますぞ」
蘭
「私達の師団は突撃型ですから・・・実践、経験豊富な兵でお願いしますね?」
一刀
「・・・・・・という訳で恋と所に精鋭を2000だな? 雫の所は多い方がいいか?」
雫
「うん。私達の所は基本的に兵器運用だから、手勢は多い方がいいかな?」
輝里
「でしたら・・・25000でどうですか?」
夕華
「そのくらいなら問題ないですね」
帷
「実戦経験が積めそうです」
來花
「・・・・・・実戦」
雫
「そうね・・・じゃあ、25000で大丈夫よ」
七乃
「残りは35000ですけど・・・どうしますか?」
桃香
「そうだね~・・・・・・15000くらいで大丈夫かな?」
桜葉
「そうだな・・・少数の攻城戦部隊だしな。そのくらいで十分だろ」
一刀
「なら、俺達は残りの20000だな」
美羽
「そうじゃな・・・・・・皆、絶対生きて帰ってくるのだぞ? これは黄龍師団師団長の命令じゃ!!」
全員
「「「「「応!!」」」」」
全員で声を上げた。
美羽は各地で戦っている四神の中心に当たる、黄龍師団の師団長を務めていて、主な役目は
各地で戦っている師団に物資や兵の提供などを主にしている。
河南郡で美羽が公演で稼いだ金で物資などの資金源に当てている。
四神の動き出す時は目の前まで来ていた。
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黄龍が登場!!
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