No.650077

ハイスクールD×Dと魔弾の王

ノエルさん

なんとなく、やってみたいと思い、ティグルを黒い弓と一緒にハイスクールD×Dの世界に行かせてみました。
ハイスクールD×Dの世界であの弓の腕だとある意味、最強に近いと思うんですよね。
ティグルには、弓の腕だけでなく家事と鍛冶を上げてあります。そのほかに、剣と槍の腕を上げてあります。

2013-12-31 09:48:17 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:4735   閲覧ユーザー数:4533

「…………見たことない森だけどここは何処だ?」

 

少年、ティグルヴルムド=ヴォルンが目を覚ますと、見たことのない森の中にいた。

 

「確か…一通り勉強が終わった後、部屋で休んだはず。なら何で、森の中にいるんだ?それになんでこれとがあるんだ」

 

ガサッ

 

手元の黒い弓と縮んだ体を見ながら少し状況を整理しようとした時、近くの茂みから音が聞こえ弓を構える。すると少しして傷だらけの2人の少女が現れる

 

「………人間が何でここにいるの!!」

 

「子供……ってそうじゃなくて。大丈夫か」

 

「………はい。けど、姉様が」

 

ティグルヴルムド=ヴォルンは弓をおろし2人の近くに向かう。一人は傷だらけになりながらもいまだ警戒し、もう一人は姉を心配そうに見つめていた

 

「ひどい怪我だな…すぐに手当てしないと」

 

「私たちのことは放っておいて…それに手当よりも早くここから逃げないといけないのよ」

 

「わかった」

 

「えっ!!」

 

「どっちに行けばいいんだ」

 

「とりあえずこっちです」

 

ティグルはケガをした少女を抱えるともう一人の少女の案内で移動を開始する。しばらく移動した後、数名の男女に出会う。その姿を見た2人の少女は少しほっとした表情を浮かべた

 

 

「君たちは確か……情報通りだったみたいだね。それで君は誰だい」

 

「俺はアルサスの領主ティグルヴルムド=ヴォルン……あなた方は」

 

「私はサーゼクス=ルシファー…一応魔王の一柱を務めている」

 

「私はセラルフィー=レヴィアンタン。サーゼクスちゃんと同じ魔王の一柱だよ。レヴィアたんって呼んでね」

 

「めんどくさいけどファルビム=アウスデモ同じく、魔王の一柱だよ」

 

「私はアジュカ=ベルゼブブ、魔王の一柱だ。よろしく」

 

この出会いによりティグルは今までとまた違った世界を体験することになった。その後、一人の魔王により戸籍と当面の仕事を確保した。それから数年後、ティグルは駒王学園の2年に進級した

 

「手紙…白音と黒歌からか。えっと姉妹そろって駒王学園に入学したからよろしくってそういえばあの人達の妹がいるんだよな。まぁ、向こうから関わらない限りは無視しよう。さて今日の獲物は……」

 

流石に数年もはぐれ悪魔狩りをしていると『黒弓の狩人』『神弓の狩人』『ダークネスハンター』といった通り名がつけられる。準備を終え出かけようとした時玄関のチャイムが鳴る

 

「どちらさまで……………どうしたんだ」

 

「久しぶりです…今日からここに住むことになりました」

 

「妹共々よろしくにゃん」

 

「聞いてないんだが「手紙によろしくと書いておきました」…そういう意味ね。まぁ部屋は余ってるから自由に使っていいよ」

 

2人はティグルの近くの部屋を選び荷物を置くと再びリビングに戻る。改めて挨拶をした後、ティグルの格好に気が付き

 

「どこかに出かけるのかにゃん」

 

「これから狩りにね…あぁ、家にあるのは自由に使っていいから」

 

 

「私たちも手伝います」

 

「…別にいいけど…いろいろと問題にならないか。特に白音は」

 

「………家で待ってます」

 

「それなら私も待ってようかにゃん」

 

2人の見送りの後、ティグルは夜の街に出かける。数十分後、指名手配のはぐれ悪魔を見つけたティグルは黒い弓(4人の魔王と堕天使、天使長の術式で携帯できるようにしてある)を出現させ矢を5本、得物めがけて射る。

 

「……………もしもしティグルです。はい…はい。今始末しました」

 

ティグルはどこかに電話した後、倒れたはぐれ悪魔の元に向かう。その体には心臓あたりに3本、頭に2本の矢が刺さっておりすでに息絶えていた。数分後、見慣れた魔法陣が出現、はぐれ悪魔の生死を確認、彼に懸賞金を渡し

 

「そうだ、小猫君と黒歌君が君の所に住むことになったからよろしく」

 

「もう知ってます。というかどうして俺の所なんですか?」

 

「なんでって、お前の所ならいろいろと安全だからだよ」

 

「そうですね。あなたの家に住んでいる彼女たちに手を出すということは」

 

「俺たちに喧嘩を売るっていうことだからな…まぁ、それを目的としている奴らもいないとは限らないが」

 

「君ならよほどの相手でない限り、後れを取らないだろうからね」

 

その妙な信頼を受け今日の仕事を終える。家に帰ると、すっかりくつろいでいる2人に誰の眷属をしているのか聞いてみると

 

「私はとりあえずサーゼクス様の保護を受けている形にゃん」

 

「私はサーゼクス様の妹のリアス=グレモリーの戦車(ルーク)をしています。それで、眷属になった時に白音から塔城小猫と名前を変えていますから、学校では間違えないでください」

 

 

 

「わかった。黒歌はそのままなのか?」

 

「そうにゃん。白音じゃなくて、小猫の姉の塔城黒歌が今の私の名前にゃん」

 

「そうか、まぁよろしく。あぁ、地下の訓練施設は自由に使っていいから」

 

「………それって、魔王様たちがノリで作ったやつですか?」

 

「あぁ…うん。中では年は取らないから訓練には丁度いいんだけど……………一度迷子になりかけた」

 

「かなり広いのかなにゃん」

 

黒歌がどれくらい広いのか聞くと、地球とほぼ同じぐらいと答え、小猫は冷や汗を黒歌は面白そうと目を輝かせた。それから数か月、小猫は主であるリアス=グレモリーが部長を務めるオカルト研究部に所属し、悪魔の仕事をしながら黒歌と訓練する毎日を続けていた。一方、ティグルは週2,3回で弓道部の指導と時折来るはぐれ悪魔狩りの仕事をしつつ、空いた時間を修行に当てていた

 

「あれは………レイナとうちのクラスの………変態の一人の兵藤一誠だったかデートか」

 

弓道部員の指導を終え、買い物の後寄り道をしていた時見知った顔を見つけとりあえずつけることにしたティグル。だが、何だが様子がおかしいと思いとある場所に連絡した

 

「ねぇ、イッセー君…死んでくれないかな」

 

「夕麻ちゃん…もう一度言ってくれないかな」

 

「最後にあなたとのデートはつまらなかったわ。だから、死んで頂戴…よ」

 

夕麻と呼ばれた少女は黒い羽をはばたかせながら彼、兵藤一誠に死んでほしいと頼む。兵藤が混乱している中、彼女は掌に光を集め槍を創りだすとそれを彼めがけて投げようとすると、乾いた音と共に腕と両羽に矢が突き刺さる

 

「誰よ。邪魔をするのは」

 

 

 

「久しぶりだな。元気だったか……兵藤は…まだ混乱中か。いい加減目を覚ませ」ゴンッ!!

 

「いてぇ…何すんだよってティグルじゃないかどうしたんだ」

 

「どうしたも何も、殺されそうになったところを助けたんだけど…それでなんで彼を殺そうとしたんだ…もしかして、デートの途中で変態行為をしたのか?なら理由は分かるけど」

 

「………されそうになったけど。それが理由じゃないわ…上から彼が危険な神器を所有しているから殺すように命令されたのよ」

 

その言葉を聞いて落ち着いた兵藤がさらに混乱しはじめる。面倒なので彼を無視したティグルはその話を聞いて待ったをかける

 

「あれが神器の所有者を殺すように命令すると思うか?むしろ連れてこいと言いそうだけど」

 

「私もそう思ったけど、ドーナシークからそう命令が来ているって言われたわよ。こちらから確認しようにも、私の立場じゃおいそれとアザゼル様に連絡できないし」

 

「義姉様…たかが人間殺すのに時間がかかり過ぎだって…ってまだ殺してないんだ?じゃぁ私が」

 

「やめなさい。ミッテトルテ…ティグルを敵に回したいの?」

 

「あははは、そんなわけないじゃない。ねぇもしかして私たちはめられたの?」

 

「確認に戻るわよ…ティグル今日の所は退くわ」

 

「わかったよ………じゃぁな。レイナにミッテ」

 

混乱中の兵藤を置いて何事もなかったかのように帰っていく夕麻ことレイナーレとミッテトルテ。ティグルも2人がもう狙わないと考え兵藤を置いて帰宅する。家に帰りそのことを2人にそのことを話すと

 

「そうですか。もしかしたら本当に知らないのかもしれませんね」

 

「まぁ、その2人も今後は気を付けるでしょうし問題ないにゃん」

 

翌日、学校に行くと兵藤が血相を変えてやってくる。若干人の気配とは違うものを纏わせながら

 

 

 

「なぁ、ティグルは夕麻ちゃんを知ってるよな?」

 

「???誰だって?」

 

「そんな…ティグルまで」

 

「ティグルさん気にしないでいいわよ。脳内彼女の事だから」

 

「そうよ。というか近づかないで頂戴。変態が移るでしょう」

 

「ちっ…ちくしょぉぉぉぉ」

 

周囲の女子に邪魔者扱いされさらに昨日までいた彼女のことを否定されたことで走り出す。一方、彼女の言葉を聞き『もしかして、レイナの事か』と思ったが、空気を読み黙っていることにした。昼になり小猫と黒歌が昼に誘いにやってきた

 

「………そういえば、部長から新しい下僕ができたって連絡がありました」

 

「へぇ、いったい誰なんだ?」

 

「たしか…昨日話していた、兵藤一誠先輩だったと思います。なんでも昨日死にかけていたのを眷属にしたとか」

 

「…あの2人があれから殺すわけないよな…でそれがどうしたんだ」

 

「部長から今日、彼の監視を頼まれました……なので非常に残念なのですが夕食はいりません」

 

「にゃははは…本当は白音だけだったんだけど、部長さんが私もって………ティグルは仕事?」

 

「ん、いや特売が隣町でやってるからそこまで買い物に行くだけだ」

 

「…夕食は期待しないでおきます」

 

「そうね」

 

「ちょっとひどくないか?…事実だけど」

 

 

 

放課後、ティグルは隣町での買い物を終え帰宅途中、昨日の公園で血を流している兵藤と堕天使の男を見つけ、ため息をつきながら男に攻撃を仕掛ける。

 

「さて、これでサヨナラです…くっ…何者です」

 

「どうも……いいのかここはグレモリーとシトリーが管理している街で…しかも、そのグレモリーの下僕を殺したら問題になるんじゃないのか」

 

「…そうよ。なんであなたがそのことを知っているのかわからないけどね…さて、どうするのかしら堕天使さん」

 

「そうさせてもらいます。ここであなたに喧嘩を売っても仕方がないのでね(ここで私が死んだら計画に大きなずれが生じますしね)」

 

堕天使はそう言葉を残しこの場より消える。堕天使の攻撃で気絶した兵藤は置いておいて、ティグルを鋭い目つきで見つめる紅の髪女性は少し考えた後

 

「そうね、貴方には明日事情を聴くことにするわ…」

 

「わかった…」

 

その言葉を聞いた女性は、兵藤を抱え転移する。しばらくして茂みから小猫と黒歌、反対側からレイナーレとミッテルトが出てくる

 

「ティグル……詳細はまだわからないけど」

 

「カワラーナとドーナシークが何か企んでいるから気を付けてね」

 

「わかった。2人も戻るなら気を付けてな…それと、小猫と黒歌はどうしたんだ?」

 

「いえ…………迎えに来ただけです」

 

「…私もよ。帰りましょうか」

 

「…って、ちょっと待ちなさいよ!!もしかして、一緒に住んでるの」

 

「そんなうらやま…じゃなくて、問題に……なるわけないか。けど、私たちも一緒に住みたいよ」

 

そんな愚痴をこぼしながら戻っていく。小猫と黒歌はどこか優越感に浸りながらティグルと家に帰る

 


 
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