No.649655

ウラジオストクに届くかすかな光

戦後、賠償艦として暁型駆逐艦響はソ連へ引き渡され、名をВерный(ヴェールヌイ)と改め、太平洋艦隊に編成された。残りの時間を過ごしたウラジオストクの港。時として日本海にも姿を表したという太平洋戦争を生き残った武勇艦はウラジオストクで僅かな東からの光に照らされながら最期の時間を過ごす。

彼女の瞳にはその光は届かない。まばゆいその日の本からの光は彼女にとっては決して忘れることのできない過去を思い起こしてしまうから。

C85用の新刊表紙になります。

2013-12-29 20:34:23 投稿 / 1920×1440ピクセル

 
2013-12-29 20:34:23 投稿
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