No.648775

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~女神の一族”ブライト家”の力~後篇(後半)

soranoさん

外伝~女神の一族”ブライト家”の力~後篇(後半)

2013-12-27 00:25:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1556   閲覧ユーザー数:1449

~碧の大樹ー神域ー~

 

「ハッ!!」

「セイッ!!」

フェミリンスとエイドスはそれぞれ圧倒的な槍技で魔獣を薙ぎ払った後肩を並べ

「フフ、お強いですね。私では貴女に敵いませんよ。」

エイドスは微笑みながらフェミリンスを見つめて言った。

「……本気でそう思っているのかしら?」

エイドスの言葉を聞いたフェミリンスは眉を顰めて尋ね

「はい。――――それに貴女は”まだ本気を出していない”のでしょう?」

「……!!………一つだけ聞きたい事があります。」

エイドスの答えを聞いて目を見開いた後真剣な表情でエイドスを見つめて尋ねた。

「?何でしょう??」

「何故、貴女は”女神”扱いされる事を好まず、”人として生きる”事を決めたのですか。女神には女神の、人には人の役割があるのですよ。」

「フフ……答えは貴女自身が言っているではないですか。」

「……何ですって?」

微笑みながら答えたエイドスの答えを聞いたフェミリンスは眉を顰め

「”女神”もまた”人”なのです。怒りや悲しみ……そして喜び等”心”を持つ者達は皆、”人”ですよ。私は大地に生きる皆が穏やかな暮らしをして行く為に愛する者や信頼できる仲間達と共に戦っていただけです。」

「……………………」

エイドスの答えを聞いて呆けて黙り込み

「フフ、”心”を持つ者達は皆、”人”ですか…………さすがはエステルの先祖だけありますわね。」

口元に笑みを浮かべてエイドスを見つめ

「フフ……褒め言葉として受け取っておきます。」

見つめられたエイドスは微笑んだ。その時幻獣が二人に突撃したが、二人は軽やかに回避して幻獣を挟み込み

「人々に仇名す愚か者達よ!」

「裁きを受けなさいっ!」

二人は同時に膨大な神力を纏った神槍で強襲して踊りを舞うかのように乱舞攻撃を次々と放った。すると槍を受けた場所から神力による小さな爆発が起こり、爆発を受けた部分は次々と消滅して行き

「「女神無双!!」」

最後に十字(クロス)に攻撃した!超越した大爆発が起こり、爆発が起こった瞬間大地が揺れ、光の柱が星を貫いた!

「「……………………」」

エイドスとフェミリンスはそれぞれに視線を向けて口元に笑みを浮かべた後、それぞれの相手へと向かい、戦闘を再開した!

 

「―――サティア、そろそろ終わらせるぞっ!」

「うんっ!」

セリカの呼びかけにサティアは頷いた後セリカは”絆の神剣(リブラクルース)”、サティアは”天秤の十字架(ラクスリブラクルース)”を天へと掲げて詠唱を開始し始め

「――――”姫神”フェミリンスの力、見せてあげましょう。」

フェミリンスは背中に魔力でできた白き翼を生やした後遥か上空へと跳躍し

「―――”みんな”、久しぶりに力を貸してね。」

エイドスは優しげな微笑みを浮かべて呟いた後詠唱を開始した。

「「今こそ顕れよ!全ての罪を裁く聖なる焔よ!全ての罪を!呪いを!裁き、浄化せよ!聖なる裁きの炎!!」」

詠唱を終わらせたセリカとサティアが同時に膨大な魔力や神力を解放すると膨大な神力が込められた聖なる炎が次々と魔獣や悪魔、幻獣を焼き尽くし

「聖なる翼よ……今こそ、魔を討つ光をここに!裁きを受けなさい!イセリアルブラスト!!」

遥か上空へと跳躍したフェミリンスは地上に向けて膨大な神気や聖気が纏った聖光を放って多くの敵達を薙ぎ払った!

「ゼムリアの大地に祝福を与える七耀達よ、大地に仇名す者達を汝らの裁きの焔にて焼き払えっ!そして大地を護る者達に汝らの祝福をっ!!――――イリスの焔!!」

そして詠唱を終えたエイドスは膨大な魔力や神力を解放した。すると虹色の炎の球体が大地に次々と現れ、閃光が走ると共に超越した爆発を起こり、虹色の炎は残りの敵達全てを呑みこんで塵も残さず消滅させ、さらに炎はエステル達に纏った。炎が消えるとエステル達の傷や体力を完全回復していた!

「…………………………」

セリカ達の圧倒的にして超越した大技を見たその場にいる者達は絶句していた。

「よしっ!ようやく終わったわね!それじゃあロイド君、メンバーを決めてよ。これで先に進めるようになったし。」

「あ、ああ…………」

エステルに話しかけられたロイドは戸惑いながら頷き

(ケビン。エイドスが最後に放った炎はもしかして……)

(ああ……”聖典”にも載っている有名な裁きにして慈悲の焔―――――”破壊”と”再生”を司る”創世の焔”やろうな…………)

不安そうな表情で小声で尋ねてきたリースにケビンは疲れた表情で答えた。その後メンバーを編成し、ロイド達は探索を開始した。

 

なお、エステル達の戦いを見たその場にいる全員は色々な思いを抱えていたが、唯一つ―――『絶対にブライト家を敵に回してはいけない!』という思いは一致していたという………………

 

 

 

 

 

 

 


 
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