No.648359

魔法少女リリカルなのは Extreme(エクストリーム) Sts編プロローグ

Blazさん

一つの区切りから十年。
今、成長した者達と新たな者達による新たな戦いが始まる。
そして、彼らは再び進化していく。

Strikers編 イメージソング

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2013-12-25 20:55:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1545   閲覧ユーザー数:1491

Strikers編 プロローグ   「再集結・再始動」

 

 

 

時はアークのジェネシスの攻防から数年後。

突如、ミッドチルダで未曾有の事件が発生したのだ。

場所はミッドにある大規模の空港施設。其処で突如爆発がおき、広範囲にわたって被害が及ぼされたのだ。既に管理局も部隊を出撃させて鎮火に全力を注ぐが、炎の威力が強すぎるのか、消防車でも無理があったのだ。

 

ゲンヤ「・・まだまだ被害が増えるなコリャ・・・」

 

その現場の指揮を取っていたのはゲンヤ=ナカジマ。かつて零人が会ったあの男である。

本人はこの様に他人事の様な話し方をしているが、事態を深刻に考えており、その上で回りに余計な緊張を入れないようにと振舞っていたのだ。

 

局員「っ・・・ナカジマ三佐、現状では手数が足りません!」

 

ゲンヤ「だろうな・・・救援はどうなってる?」

 

局員「間も無く到着との事です。」

 

ゲンヤ「間も無く・・・ね。その言葉を何回聞いたか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「約五回・・・って所ッスかね。ゲンヤ三佐。」

 

すると。ゲンヤと局員達の後ろに一人の男が現れたのだ。男の服には大尉の階級が付いており、その場に居た局員はそれを見て敬礼をしたのだ。

 

ゲンヤ「・・・そっか・・・なら・・・お前が出来る所まででいいから内部の捜索と救助。頼めるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊太「了解ッス。」

 

霊太はそう返事をして軽く笑ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊太がゲンヤの命令で空港に突入して四分後。二人の局員がゲンヤの元に駆け寄ってきたのだ。しかし、一人は人と言うよりは妖精の様な大きさで、更には飛行魔法なのか浮いていたのだ。その二人はゲンヤに敬礼をすると自分の名前と目的を言ったのだ。

 

はやて「八神一佐、只今現場の救援に到着しました!」

 

リィン「同じく、リィンフォースツヴァイ曹長。以下同文です!」

 

ゲンヤ「おう。で、お前等だけか?」

 

はやて「いえ、魔導師二人と消防車の追加を。」

 

ゲンヤ「・・・消防車は解るが、魔導師二人ってなぁ・・・・」

 

はやて「大丈夫ですよ、ゲンヤさん。だって・・あの子らですから♪」

 

はやてはどうやらゲンヤが援軍の魔導師が二人だけと言うのに不満を持っていたと誤解していたらしく、ゲンヤがそれに気付くと二人に訂正を言ったのだった。

 

ゲンヤ「あー・・・それは解ってる。じゃなくてさー・・・アイツがもう行ったんだけど。」

 

はやて「え゛っ・・・それって・・・・リョウ君・・・ですか。」

 

リィン「あらら・・・先越されちゃいましたね。」

 

ゲンヤ「多分、アイツの事だ。徹底的に捜索するだろうさ。」

 

はやて「・・・・・えっと・・・とりあえず・・・・」

 

ゲンヤ「お前は上で広域魔法の用意よろしく。後は知らん。」

 

はやて「んなアホなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内部・・・

 

内部では既に火の手があちこちに回っており、地獄絵図の様になっていたのだ。

そんな中に一人ま女の子が取り残されていたのだ。恐らくは爆破のパニックで逃げ遅れたのだろう。

 

少女「ふえっ・・・・おとうさーん・・・おかあさーん!」

 

少女はその場に居ない親を呼ぶのだが、当然聞こえてくるのは業火の音と時折ガラスが割れる音ぐらいだ。それでも少女は歩きつかれたのか、ついには銅像の前でへばってしまい

その場で泣き始めたのだ。

 

少女「おとうさん・・・・おかあさん・・・・・おねえちゃんも・・・どこぉ・・・・」

 

 

ピキッ・・・ピキキ・・・・・

 

 

すると。少女の後ろにある銅像にヒビが入り、ついには破壊されて少女に向かい倒れてきたのだ。

 

 

少女「っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たが。一向に落ちてこないので少女は恐る恐る目を開けたのだ。

其処には・・・

 

 

 

 

少女「ふ・・・ふえっ・・・?」

 

 

其処には黒いボディに白い髪をなびかせる者と紅いコートを身にまとった男が一人立っていたのだ。

 

男「・・・アルクオン。頼む。」

 

アルクオン「了解しました。」

 

アルクオンと呼ばれた黒い者は拳一つで銅像を破壊してしまったのだ。少女はそれを唖然と見ており、気がつけば男が少女の頭の上に手を置いていたのだ。

 

男「大丈夫か。」

 

少女「えっ・・・は・・・はい。」

 

男「そろそろ、ココにも局員が来る筈だ。ソイツに助けてもらえ。いいな。」

 

少女「は・・・・はい・・・・・っ!!」

 

すると少女の顔で後ろから何かが落ちてくると気がついた男は後ろに振り返った。其処には巨大な瓦礫が一つ少女達の元に落ちてきていたのだ。

 

少女「っ!!」

 

男「チッ・・・!アルクオンッ!!」

 

アルクオン「お任せを!それとその子は!」

 

男「わーってる!!」

 

アルクオンは少女の安全を確認すると、両手を構えてエネルギーを集中。龍形に変えて一気に瓦礫に向かい放ったのだ。

 

アルクオン「行くぞ・・・・羅刹覇龍吼ッ!!」

 

その一撃で瓦礫が貫かれると、アルクオンは瓦礫に向かってジャンプしアッパーで破壊したのだ。

 

アルクオン「・・・・ふぅ・・・これで大丈夫だ。」

 

男「ああ・・・だがもう時間が無い、ここはこの人に任せてもらうぜ。」

 

男はそう言い、魔法陣を展開。何かを召喚したのだ。それは蒼いボディに一本の槍を持ったロボットだったのだ。

 

少女「・・・・・・。」

 

男「さてと・・・・ガッデス、ここは頼むぜ。」

 

ガッデス「解ったわ。取り合えず、ココを凍らせるだけでいいかしら?」

 

男「ああ。俺達はまだ他の連中に見られちゃいけねぇから先に他の人を探す。」

 

ガッデス「・・・解ったわ。でも無茶だけはしないでね。」

 

男「・・・・わかってる。行くぞ、アルクオン。」

 

アルクオン「ああ。」

 

男はそう言うとガッデスといわれたロボットに少女を預けてその場を去った。それを見ていた少女はガッデスの中でその後ろを見ていたが、やがてガッデスは少女を銅像のあった場所に座らせて、ガッデスは何かの構えをしたのだった。

 

ガッデス「水の魔装機神の力を・・・今ッ!」

 

ガッデスは持っていた槍を地面に滑らせて円を描いた。すると、円の中にはミッド式ともベルカ式とも違う魔法陣が展開されたのだ。

 

ガッデス「絶対零度・・・・・・・ゲルヴィンブリザードッ!!」

 

刹那。ガッデスの魔法で周囲の炎がみるみると凍て付いていき、吹き抜けで三階まではある高さの場所を完全に凍らせたのだ。

 

ガッデス「・・・・ふう・・・こんなものかしら?」

 

少女「す・・・すごい・・・・。」

 

ガッデス「ウフフ・・・ありがとう。それじゃあそろそろ私もお暇しようかしら。」

 

ガッデスがそう言い魔法陣に消えようとする時に丁度よく、霊太がやってきたのだ。そして、ガッデスを見て驚き、ガッデスに問いただしたのだが・・・

 

霊太「っ!!お前まさか!!」

 

ガッデス「・・・・・それでは「また」。」

 

ガッデスはそう言い魔法陣の中に消えていったのだ。霊太は銅像の近くで呆然としていた少女を抱きかかえ、一人考えていたのだ。

 

霊太(そうか・・・・まさか・・・戻って来ていたとはな・・・・)

 

 

少女「あっ・・あの・・・・」

 

霊太「大丈夫、俺は管理局の者だ。他に救助を待っている人はわかるか?」

 

少女「・・・・お・・・・お姉ちゃんが・・多分まだ・・・・」

 

霊太「・・・仕方ねぇ。ちょっと背中に掴まってろよ。」

 

霊太はそう言い、少女を背中に移しておんぶの体勢になった。少女はどうしておぶってもらっているか訳が解らなかったが、この一言で驚くのだった。

 

少女「えっ・・えっえっ?」

 

霊太「しっかり掴まっていろよっ!!」

 

少女「うええええ!?」

 

そして、霊太は少女をおぶりつつその場から走り去るのだった。

ちなみにその後、援軍として来ていた魔導師が其処に到着したのは霊太が走り去って五分後の事であった。

 

「・・・・・アレ?」

 

 

 

 

 

 

一方で非常階段近辺では・・・

 

「さてと・・・・これでもう大丈夫よ。」

 

其処では一人の黒髪ロングの女性がもう一人の少女を救出し出来るだけ安全な場所に座らせたのだった。

 

女性「ふぅ・・・ありがとうフェイクライド。お陰で助かったわ。」

 

フェイクライド「当然の事をしたまでよ。それに、あれくらい私にとってはド造作もおりませんわ!」

 

そう言って高飛車なのかそうなのか解らない言い方をしているのロボットは先ほど、男と一緒に居たロボットとは対象的に白い機体に細いボディをの機体だったのだ。

それを見て少女は唖然としていたがその間に女性が少女に対して術式を張るのだった。

 

少女「あ・・これって・・・魔法・・・・」

 

女性「いいえ。これは魔法とは似て非なる力。「術式」よ。」

 

少女「術式・・・・・ですか?」

 

女性「ええ。でも解除は簡単だから迂闊に触っちゃ駄目よ。いい?」

 

女性の注意に少女は「はい・・」と肯くと女性はニコリと笑って、其処から去ろうとした。

すると、其処に先ほどとは別の魔導師が其処にやってきたのだ。

 

女性「あら・・・以外と速かったわね。フェイト・T・ハラオウンさん。」

 

 

そう。其処に居たのは少し大人になったフェイトが居たのだ。到着早々少女が拘束されてると思っていたフェイトだったが、女性の顔を見て敵意のある顔ではないと思い、女性に質問したのだ。

 

フェイト「・・・あの・・・貴方は・・・一体・・・・」

 

女性「・・・・それは・・・今は貴方が知るべきことでは無いわ。Ms.テスタロッサ。」

 

フェイト「っ!?どうして・・・その名を・・・・」

 

 

 

女性「それは・・・いずれ解る事。それじゃあ・・・行くわよ、フェイクライド。」

 

フェイクライド「解ったわ。それでは、また会いましょう。「金色の閃光」さん。」

 

フェイト「っ・・・まっ・・・待って!」

 

フェイトは女性達を止めようと声を張り上げたが、女性はフェイクライドと共に転移し、その場には少女とフェイトが残ったのだった。そして、フェイトは少女に張られている術式を触れると何かを感じ、直ぐに解除するのだった。

 

フェイト「これ・・・・もしかして・・・・」

 

少女「あ・・・あのぉ・・・・」

 

フェイト「あ・・大丈夫だった?怪我とかは・・・」

 

少女「はい、取りあえずは大丈夫です。」

 

フェイト「・・そっか。良かった・・・・」

 

 

その後。フェイトは少女を抱えてその場を脱出し、その五分後に霊太も数人の救助者を救助し脱出。後にはやてが広域魔法で事態を集結させるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ・・・アレ・・・私の出番・・・・・・」

 

フェイト「・・・・・・・・・・・・・。」(後ろを向く)

 

はやて「・・・・・・・・・・・・・・。」(無言で緑茶をすする)

 

ちなみに事件後に一人が出番が無い解り、絶叫したのはその場に居た者達しか知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後。

 

地上本部、108部隊オフィス・・・

 

地上部隊の108部隊。其処のゲンヤのオフィスに二人の来客が居たのだ。

一人は特殊部隊「騎士団」の司令官である、ブライト=ノア。もう一人はその108に所属する霊太だった。

 

ブライト「で・・・ゲンヤさん。話とは?」

 

ゲンヤ「よしてくれ。今はまだ勤務時間中だ。」

 

霊太「まぁ其処は割合って事で。」

 

ゲンヤ「・・・やれやれ。話とは、これの事だ。」

 

ゲンヤはそう言うと一まとめになった紙の束を二人の前に出した。それをブライトが最初の一枚を見て、次のページをめくっていくと、思わず驚いたのだ。

 

ブライト「これは・・・・!」

 

霊太「・・・・ブライトさん。それを見せてくれませんか。」

 

ブライトは無言で霊太に紙の束を渡した。そして、それを霊太が見ると驚くのではなく「フッ・・・」と軽く笑ったのだ。

 

霊太「アイツ・・・・・この下準備を俺達でしておけってか?」

 

ゲンヤ「ああ。しかも、渡されたのはあの事件の時だ。」

 

霊太「事件の時?どうやって?」

 

ゲンヤ「ああ・・・実はそれは事件後にウチの娘が貰っていてらしくてな。しかもいつの間にかだ。」

 

ブライト「しかし。どうやって?あの時三佐の子供達は何も持っては・・・」

 

 

 

霊太「・・・これは・・術式の跡・・・」

 

ブライト「術式の・・・だと?」

 

ゲンヤ「・・・それかどうかは解らんが、娘が一枚の紙を持たされていたのでな。それをココに持ち帰ってどうしようかと考えていたが・・・・時限式だったんだろうな。突然、紙が光って其処からこの紙束が魔法による封印された状態で現れたって理由だ。」

 

霊太「・・・多分、時限式なのは正解です。で、それを解除したのは・・・・」

 

ゲンヤ「・・・アイツだ。」

 

霊太「・・・やっぱし?」

 

ゲンヤの「アイツ」の言葉に反応した霊太は「はぁ・・」と溜め息を吐いて呆れていた。

どうやら彼にとって知っている人物だったらしい。

 

ゲンヤ「しっかし・・・この紙束の内容・・・・お前等本気でするつもりか?」

 

ブライト「無論ですよ。」

 

霊太「でないと色々と面白くねえし・・・・後々の事も考えてやってても損はない。」

 

ゲンヤ「・・・・そうだな。解った。コッチでも出来るだけのバックアップはする。後はお前等に頼むぜ。」

 

霊太「うっす!」

 

ブライト「・・了解しました。ゲンヤさん。」

 

そして、ブライトたちは立ち上がって部屋から退出したのだ。その後、残ったゲンヤは自分のやる事をしようとデスクに座り、軽く眠気を飛ばすと紙束を改めて見つめたのだ。

 

ゲンヤ「・・・面白い・・・か。確かにな。長生きはするもんだな。」

 

ゲンヤは軽く笑うとディスプレイを開いて仕事を始めたのだった。

紙束はデスクの端に置かれ、時々それを見て仕事を続けていたのだ。

 

 

 

 

 

その紙束の表紙には上の行に少し大きめの字、それも日本語でこう書かれていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「対特殊生物及び特殊任務対策部隊 立案書」

 

 

ゲンヤ「これは・・・・果たし状か・・はたまた宣戦布告か・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルカード城・・・

 

その頃、アルカード城ではレイチェルがのんびりとお茶の時間を楽しんでおり、一口飲むと紅い月を見上げたのだ。

 

レイチェル「・・あれから・・・もう何年かしらね・・・・」

 

ヴァルケンハイン「レイチェル様・・・・」

 

レイチェル「・・・まだ・・まだよ、序章は終わり、ここからが本番。でも今は歌の間奏と言った所。だから・・・その間に仕掛けておくのね。」

 

ナゴ「ってことは・・・・アイツ、戻ってきたのかい。」

 

レイチェル「・・・まぁ、働く人間で言う所の着替えを取りに来たって所よ。」

 

レイチェルはそう言いまた一口、紅茶を飲み月を見つめたのだ。そして、今度は紅茶の入ったティーカップを見つめ。中身を見続けていたのだ。

 

ギィ「・・・姫様?」

 

ナゴ「あらら・・・・姫様ったら・・・」

 

レイチェル「・・・こっちはまだまだね。まだ伸びしろがある。だから・・・もう少し強くやっても大丈夫よ。」

 

レイチェルが何を話しているか理解できなかった使い魔の二匹は頭に「?」を浮かべ、対してそれを理解したヴァルケンハインはレイチェルに思い出を思い出すように言ったのだった。

 

ヴァルケンハイン「また・・・スカーレット様たちと共にお茶の時間を過ごしてみたいですね。」

 

レイチェル「あら、ヴァルケンハインはアッチの方が趣味?」

 

ヴァルケンハイン「いえいえ。ですが、咲夜殿とお茶の関係で最近はいい茶葉を貰っているので・・・」

 

レイチェル「・・・なるほど・・・・・それでこの茶葉、あそこと少し似た味をしていたのね。」

 

ヴァルケンハイン「左様です。」

 

レイチェル「・・・・。」

 

すると、レイチェルはまた独り言を語り始めた。そして、カップを置き、一人月を見つめているのだった。

 

レイチェル「人は愚かな存在。誰かにその道を教えさせられると迷わずその道を選んでしまう。たとえ、それが自分の望まない世界だったとしてもね・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイチェル「ハッキリと言えるわ。今のアナタでは彼には万に一つ、勝てる見込みは無いわ。そんな。甘い考えではね・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッドチルダ郊外、歓楽街・・・

 

ミッドの郊外には幾つ物小さな街がある。その中でも東の郊外にある歓楽街「プリズム」は規模は小さい物のそれと反比例するほどの賑わいを持つ街でもある。その理由は、一つは基本的にこの町には自警団が非公式で存在しており、その為に様々な情報屋や傭兵などが訪れるのから。二つは当然、それを利用して現場の生の情報を仕入れようと利用する管理局の魔導師がいたり、ミッドでは話せない事などを話し為に使う会談所としても利用されるからだ。

 

そんな街の一角にある地下バー「パトリオット」で、二人の男がカウンター席で話し合っていたのだ。

 

 

 

 

霊太「って理由だ。」

 

霊太はそう言い、自分の注文した酒を軽く飲んだ。話し相手はそんな霊太を見て終始呆れてはいたが話しの返答をしたのだ。

 

「・・・なるほど・・・つまりは俺も其処に入れと?」

 

霊太「そう言うこった。事実、下準備はもう始まっているしアイツもアイツでアッチの用意は済んでいる。だが、お前がどっちに付くかで話しは少し解るがな。」

 

「・・・・俺が彼女達の方につくと?」

 

霊太「・・・あくまで・・・だがな。」

 

「・・・流石に彼女達に失礼だが・・・・ふざけるな・・・とだけ言わせてもらう。」

 

霊太「ってことは・・・・」

 

「・・・いいだろう。その話し、乗った。」

 

霊太「あんがとよ。これで殆どの準備か終わったって訳だ。」

 

「もうそこまで終わっていたのか。」

 

霊太「まぁな。」

 

霊太はそう言って酒の残りを全て飲み干して、軽く音を立ててコップを置いたのだ。

相手も頼んだ酒を飲み、それを見つめていたのだった。

 

霊太「ってことだ。改めて・・・よろしく頼むぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マサキ。」

 

マサキ「・・・フッ・・・」

 

そして、マサキはそう言い残った酒を飲み干したのだった。

 

 

 

マサキ「さて・・・舞台は整いつつあるか。これでもう少しは変わればいいのだがな。」

 

霊太「変わるよ。絶対にな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後。はやては自身の夢であった部隊を新設。通称「機動六課」となりロストロギア関連のスペシャルチームとして活動を始めたのだった。だが、この時。もう一つの部隊が産声を上げたのだった。

 

 

 

「さて・・・お前等、用意はいいな?」

 

『これから・・・私達も始めますよ。全てを。』

 

 

 

 

 

 

 


 
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