No.648096 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~女神の一族”ブライト家”の力~後篇(前半)soranoさん 2013-12-25 00:17:27 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1604 閲覧ユーザー数:1508 |
~碧の大樹ー神域ー~
「はいっと!」
マリーニャは走りながら両手に持ったそれぞれの短剣で敵達の喉元を切り裂いて絶命させ
「それっ!!」
エオリアはクラフト――――トキシックナイフによるさまざまな状態異常を付与した短剣を投擲してマリーニャを襲おうとした敵達を怯ませ
「乱れ斬りっ!!」
怯んだ敵達にマリーニャが一瞬で詰め寄って止めを刺し
「降り注げ閃光、我が敵を葬れ、シャイニングレイ!!」
エオリアは上空より光の針の雨を降り注がせて、多くの敵達を滅した!二人が協力して戦っていると、幻獣が二人を襲ったが二人は軽やかな動きで回避し
「マリーニャ!特大の術で周りの魔獣ごと巻き込むから、術の詠唱時間を稼いでもらっていいかしら!?」
「ええ、いいわよ!」
エオリアの呼びかけにマリーニャは頷いた後短剣を構えて一瞬で幻獣に詰め寄り
「秘技!稲妻奇襲(ライトニングブレイド)!!」
幻獣の周囲を縦横無尽に駆け回りながら無数の斬撃を刻み込んで怯ませた!
「下がって、マリーニャ!」
「!!」
そしてエオリアの警告を聞いたマリーニャが後ろに跳躍したその時
「神殺しの雷、虚空より来たりて今こそ裁きを振るわん!!」
エオリアは両手を天へと掲げて叫んだ!すると幻獣の上空に雷雲が現れ―――
「インディグネイション――――――――ッ!!」
極大の雷が幻獣や周囲の魔獣達に落ち、雷を受けた幻獣達は全身真っ黒焦げになって絶命すると共に消滅した!
「あの娘、いつの間にあれほどの実力を…………それともあれが”使徒”とやらの能力かしら?」
「あれが”使徒”になったエオリアさんの実力……!」
「す、凄いわね……身体能力も”グノーシス”を投与したマフィア達を明らかに上回っているわ……」
「……それに魔力も桁違いです。エクリアさんやレシェンテさんみたいな例外を除けば、他の”使徒”の方達に負けていません。」
「ただでさえ強かったのに、そこにデメリット無しに加えて不老不死のおまけつきのパワーアップとか反則すぎんだろ……」
エオリアの戦いを見ていたサラは考え込み、ロイドとエリィは驚き、ティオは真剣な表情で呟き、ランディは疲れた表情で溜息を吐いた。
「セリカ様………邪悪なる者達に裁きの焔を!贖罪の聖光焔!!………傷つきし者達に慈悲を!大いなる癒しの風!!」
後方にいるシュリは次々と魔術を放って攻撃や味方の傷や体力を回復して行き
「雷精さん~、力を貸してくださいです~!!リザイラ~、頑張ってくださいです~!!」
サリアは次々と契約している精霊達を召喚して攻撃や味方の援護をさせ
「愚者には無慈悲なる白銀の棺を!凍れる魂を、今こそその棺に封じ込めん!ユン=ステリナル!!」
「古の時代より存在せし雷よ、今こそ鳴り響け!リーフ=ファセト!!」
エクリアとレシェンテは高火力の魔術を放って、他の”使徒”達とは比べものにならないくらいの多さの敵達を滅し
「ハアッ!!」
さらにエクリアは時折最前線に向かって、連接剣で敵を斬り捨てた!
「なっ!?あんなとんでもない威力の魔術を連続で使うどころか、精霊の使役ですって!?」
「…………………………」
シュリ達の戦いを見ていたセリーヌは驚き、エマは真剣な表情でシュリ達を見つめ
「あれがエクリア様の実力…………!魔術も凄いけど、剣術も達人クラスだ……!」
「……凄い……やっぱりエクリア様は最高の皇族専属侍女長です…………」
エクリアの戦いをリィンは驚きの表情で、エリゼは尊敬の眼差しで見つめ
「……エクリア殿相手にどこまで食い下がれるか、自分でもわからんな……(……機会あれば、異世界の猛者達と手合わせをしたいものだ…………)」
「ち、父上!?」
「なっ!?ひ、”光の剣匠”でも敵わないのですか!?」
重々しい様子を纏って呟いた後考え込み始めたヴィクターの言葉を聞いたラウラとマキアスは驚いた。
「……シャロンさんといい、侍女という職業はいざとなれば皆仕えている者達の為に戦うのだろうか……?」
「……ガイウス。それは間違った認識だ。本来主を護るのは”騎士”の役目だ。」
ガイウスが呟いた言葉を聞いたユーシスは目を伏せて指摘し
「で、でも……シャロンさんの件や今の戦いを見ていたらそう思うよね……?」
「ねえねえ、アリサ。最近のメイドさんは戦う事が流行っているのかな~?」
エリオットは苦笑しながら呟き、ミリアムは首を傾げてアリサを見つめ
「だから私に聞かないでよ!?私だってシャロンが戦える事とか今まで知らなかったんだから!!」
見つめられたアリサは疲れた表情で声を上げた。
「ぽーん……ぽーん…………」
ナベリウスは魔術―――――メル=ステリナルで多くの敵達を塵も残さず焼き払い
「やみ……きて…………」
続けて魔術―――――ティルワンの死磔を放って新手の敵達を滅した。
「…………あれがソロモン72柱の一柱の実力か…………」
「あんな短時間であれほどの威力の魔術を放つとは…………」
ナベリウスの魔術を見ていたワジとアッバスは真剣な表情になって呟いた。
「邪魔ですっ!!」
リタはクラフト――――豪薙ぎ払いで周囲の敵達を薙ぎ払って滅し
「まさに必殺!白露の鎌撃!!」
さらに斬撃による衝撃波で新手の敵達を吹き飛ばすと共に滅し
「千の棘をもってその身に絶望を刻み、塵となって無明の闇に消えろ…………砕け!時の魔槍!!」
そして無数の魔槍を背後に召喚した後解き放ち、解き放たれた魔槍は次々と敵達を貫いて絶命させ、最後は大爆発を起こして敵達の死体を消滅させた!
「なっ!?あの魔槍は!?」
「おいおい……一体どういう事だい?確かあの魔槍って、君が”聖痕”の力で扱っている魔槍じゃなかったっけ?」
リタが解き放った無数の魔槍を見たアッバスは驚き、ワジは目を丸くした後真剣な表情でケビンを見つめ
「ああ…………色々あってリタちゃんが”ロアの魔槍”を従えさせて、今みたいなこともできるようになったんや……」
見つめられたケビンは疲れた表情で頷いた。
「なっ!?”ロアの魔槍”を!?」
「へえ?下手したら僕を含めた他の”守護騎士(ドミニオン)”が扱っている”古代遺物(アーティファクト)”も従えさせそうだねえ?」
ケビンの言葉を聞いたアッバスは驚き、ワジは興味深そうな表情でリタを見つめていた………………
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