于吉により一命を取り留め、更には

極限にまでパワーアップした

もう……恐れることはない………

さぁ、

最終決戦の幕上げだ!!!

　　　 　 六節　〜最終決戦!!

聖なる御遣い・北郷一刀VS復讐の魔人・響窃〜

一刀「終わりにしようぜ………響窃……」

俺は響窃の元まで『空立』をしながら移動した

一刀「今の俺達にこれ以上の戦いは出来ないだろう………

お前が真の力を使い、俺達と外史を破壊するのが先か………

俺が于吉から与えられた聖なる力を使い、お前を倒すのが先か………

そろそろ白黒つけようぜ……？」

響窃「これ以上の戦いか…………

ふっ、いいだろう……………私もそろそろ終わりにしたかったところだ……」

一刀「この戦いの勝った者こそがこの外史の未来を知っている………」

響窃「破滅か平和か………その天秤が傾くのは………」

響窃と俺は一瞬目を大きく見開き

響窃「破滅だ!!!」

ﾌｫﾝ!!

一刀「平和だ!!!」

ﾌｫﾝ!!

一斉に叫び、二人同時に殴りかかった

ﾄﾞｶｯ!!

互いの拳が激しくぶつかり合い、その間から血が吹き出た

響窃「最後の戦いといこうか!!」

一刀「あぁ！これで最後だ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾋﾟｭﾝ!!

ﾋﾟｭﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾝ!!

俺と響窃は開始直後に互いに激しい攻撃を行った

『極死の閃光』を始め、『死の魔光』を俺が放ち、『極死の光波』を響窃が放つ…………

俺が殴りかかれば、響窃は蹴りかかる………

一進一退の攻防が続いていった……

響窃「はあぁぁっ!!」

一刀「だあぁぁぁっ!!」

激しく衝突し、俺と響窃は殴り合い蹴り合いが起こった

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

響窃「だあぁぁぁっ!!」

一刀「負けるか!!」

殴り合いの速度が更に上がっていった

華琳「一刀…………」

雪蓮「…………一刀」

左慈「……これは………どっちが勝ってもおかしくない状況だな………」

卑弥呼「まさに、互角…………響窃とご主人様が渡り合えるとは……思いもよらなかったのぅ……」

貂蝉「けれどぉ、そろそろ体力的に二人共限界よん」

一刀「はぁ………はぁ……ぐっ!!」

響窃「はぁ………はぁ………しぶとい奴め！」

一刀「お前を倒すまで、絶対に倒れないぞ！」

響窃「その意地はどこまでどこまで保つのだ!!?」

ﾋﾟｭﾝ!!

響窃は『極死の閃光』を区切り間際に放ってきた

一刀「はっ!!」

ｼｭﾝｯ!!

『空走』をして躱したけど、もうヘロヘロだ……

一刀「はぁ……はぁ…………っ!!?」

響窃「休む暇などないぞ！北郷!!」

ﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾋﾟｭﾝ!!

響窃は間髪入れずに『極死の光波』を俺に向かって放ってきた

響窃「死ね!!北郷!!」

一刀「くっ!!はあっ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

俺は『龍走』を行い放ってきた『極死の光波』の回避にかかった

響窃「まだまだいくぞ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

響窃も俺に向かって『龍走』を行い、『極死の剣』を構えた

一刀「っ!!はあぁぁっ!!」

俺は体を屈め

響窃「そらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

響窃か『極死の剣』て斬りかかってきた瞬間に

一刀「喰らえ！『完全防御』!!」

ﾌﾞｫｰﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

響窃「くっ!!ぬぅあっ!!ぐうっ!!」

響窃は俺の『完全防御』を必死に『極死の剣』を使って受け止めていた

一刀「………あんまり効いてないな」

響窃「残念ながら、な!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

一刀「ぐっ!!?」

響窃は俺の鳩尾に拳を入れてきた

そして、

響窃「ふん！」

ｶﾞﾂｯ!!

一刀「があっ!?」

俺の首元を掴み持ち上げた

響窃「呆気ないな………もう終わりか………」

一刀「ぐっ!!………があっ!!」

抵抗しようにも、体力が残っていなく反撃が出来ない………!!

響窃「無駄だ…………さて…」

響窃は静かに『極死の剣』を構え、刃の先を俺に向けてきた

響窃「幕引きだ…………くたばれ!!」

一刀「くっ!!」

響窃は『極死の剣』を刺そうとしたその瞬間

ﾌｫﾝ!!

ﾊﾞｷｯ!!

響窃「むっ!?」

『あるもの』が何処からか飛んできて『極死の剣』を弾いたのだ

その『あるもの』とは………

華琳「危なかったわね、一刀」

一刀「華……琳…………？」

華琳の得物である『絶』だった

響窃「…………邪魔をするな……曹操」

ｺﾞｵｯｯ!!

華琳「っ!!」

響窃の片方の手の指先から『極死の宝玉』を出現させた

一刀「っ!!や……めろ……響…窃」

力を振り絞って声を出すが

響窃「安心しろ、貴様も直ぐ同じ処にいけるのだから………」

響窃は歪んだ笑みを浮かべていた

このままじゃ…………華琳が……皆が!!

俺はここで蒲公英達の言葉を思い出した……

蒲公英『ご主人様！約束だよ！

絶・・対に響窃を倒してね!!』

華佗『では…………御遣い殿

後は任せたぞ！』

そうだ……………

俺は………俺が……………

一刀「今度は俺が…………!!!」

響窃「むっ!?」

一刀「皆を護るんだ!!!!」

ｽﾞﾊﾞｯ!!

響窃「ぐっ!!?」

一刀「っ!?」

響窃から突然開放された俺は右手に違和感を感じた………

一刀「こ、これは………………!?」

そこには………………

禍々しく紫色に輝く剣が握られていた………………

　　　　　　　　　　　……終……