俺は于吉や皆のお陰で傷を完治させる事ができ、再び戦場に立つことができた

絶対に負けるわけにはいかない……

俺は

絶対に勝つ!!!

　　　 第十章‘最終決戦’

　　　　 一節　〜闇龍破〜

一刀「だあぁぁぁっ!!」

ﾌｫﾝ!!

俺は『龍走』で突撃し、響窃に蹴りかかった

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「ぐっ!!?」

響窃は何とか受け止めていたたが、顔を顰めた

響窃「(くっ!?何というの蹴りだ！ここまで威力は高くなかったはずだ！)」

一刀「おらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「くっ!!」

受け止めるな………流石、魔人というべきか………

響窃「今度はこちらからいくぞ!!」

一刀「来い!!」

響窃「そらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

ﾌｫﾝ!!

響窃は蹴りや殴り、『極死の剣』の斬撃を仕掛けてくるが

一刀「(？？あれ？こんなに遅かったっけ？)

よっ、はっ、つっ、とっ！」

響窃「一撃も………当たらないだと!!?」

俺は何事もなく全ての攻撃を躱し

一刀「そらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「ぬうっ!!?」

俺は一瞬の隙をつき、響窃の鳩尾に蹴りを放った

響窃「ごほっ！くっ………!!」

一刀「どうした響窃？もう終わりにか？」

響窃「若造が………図に乗るなよ!!」

ｼｭﾝｯ!!

響窃は『空走』をして背後に回り込み、殴りかかろうとしたようだけど

一刀「バレバレだよ………」

響窃「なっ、何っ!?」

一刀「怒りやイライラは我を忘れるって聞くけど、どうやら本当らしいね……」

響窃「くっ………はあっ!!」

ﾌｫﾝ!!

響窃は素早く斬りかかってきた

だが

一刀「ほっ！」

動きが見え見えだったので普通に避けた

響窃「くっ!!何故当たらぬのだ!?」

一刀「さぁ？とりゃ!!」

ﾄﾞｶｯ!!

響窃「ぐうっ!!」

俺はまた響窃の鳩尾に蹴りを放った

一刀「動きが遅い………当ててくれって言ってるようなものだよ？」

響窃「偉そうに上からものを言いおって………!!」

一刀「そんな………偉くなんかないよ

ただ、感じだ事を言っただけで……」

響窃「ほざくな!!」

ﾋﾟｭﾝ!!

響窃は怒りの叫びを発しながら『極死の閃光』を放ってきた

一刀「わっと………」

若干驚きながら『極死の閃光』を躱す

響窃「何故いとも簡単に躱せるのだ!?」

一刀「俺に言われても………反射神経で動いているようなものだから」

響窃「そうか………ならっ!!」

ｼｭﾝｯ!!

響窃は『空走』をして距離をおき

響窃「はあぁぁっ!!」

ｷﾞｭｫｫ！

急速に気を溜め始めた

卑弥呼「む？何をするつもりだ？」

響窃「避けられぬ技で消し飛ばしてやる！」

響窃はそう言うと『幻龍破』の構えをした

貂蝉「『幻龍破』かしらん？」

于吉「それにしては気が大き過ぎます………」

蓮華「一体何をする気かしら………」

響窃「大方貴様等は『幻龍破』を撃つとでも思っているだろうが……

そんな軟弱な技ではない………」

一刀「何？」

響窃「私が放とうとしているのは『幻龍破』の進化系ともいえる闇の砲撃………その名も……」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「『闇龍破(おんりゅうは)』だ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

響窃の両掌から真っ黒な『幻龍破』が放たれた

左慈「でかいうえ、禍々しさこの上ないぜ!!」

華琳「一刀!!回避しなs………」

一刀「………………」

華琳「…………一刀？」

一刀「…………………おもしれぇ」

雪蓮「っ!!?」

冥琳「っ!!?(な、何だ!!?あの目は……

あれは雪蓮や蓮華様が血で興奮し、昂ぶらせた時の目………

しかも、この緊迫した空気も全くと言っていい程同じ………

だが、雪蓮より覇気を感じ、蓮華様より威圧を感じる………)」

一刀「回避出来ない程の巨大な攻撃………

更には『幻龍破』の上をいく黒き『幻龍破』こと…………『闇龍破』………」

俺は異様にテンションが高くなり始めた

一刀「これこそ倒しがいがあるってもんだぜ!!」

ｷﾞｭｫｫ！

俺は右手に気を溜め始めた

響窃「ん!?」

蓮華「………まさか……………!?」

秋蘭「あの構え……………もしかして!?」

一刀「いくぞ!!響窃!!」

一刀「『死の砲撃』!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

俺の右手から紫色の禍々しい砲撃が放たれた

穏「やはり『死の砲撃』ですね〜！」

詠「こんな簡単に真似出来るものじゃないでしょ!?」

俺の『死の砲撃』と響窃の『闇龍破』は

ﾄﾞｶｧﾝｯ!!

上空で激しく衝突した！

響窃「な……くっ!!おのれえぇぇっ!!」

一刀「はあぁぁっ!!」

最初はお互いの均衡が保たれていたか、ものの数秒で

ｺﾞｵｯｯ!!

響窃「な、何!!?」

俺が押しはじめた

一刀「お前が大好きな死の味………

今度は響窃、お前が味わってみろ!!!」

響窃「ぐっ!!?ぬわっ!!?」

そして遂には……

ﾄﾞｯｯｶｱｧｧｧｧﾝｯ!!!

響窃「ぐああぁぁぁっ!!?」

響窃が押し合いに負け、大爆発を起こした………

　　　　　　　　　　　……終……