No.645734

一刀の晋王転生録 最終章二十話

k3さん

鐘会と決着は付くが、今だ姜維という敵が残っている。
洛陽は危機的状態に陥ってはいるが、懸命に守る白蓮達。
彼女達の為にも一刀は洛陽に向かう。

2013-12-16 20:20:28 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1995   閲覧ユーザー数:1843

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十話

   「姜維の価値」

 

 

 一方、洛陽では白蓮の伝令どうり、姜維の軍団が洛陽を落とさんと猛攻を仕掛けていた。

 

「公孫賛様! 右方面の陣形が崩れそうになっています!」

 

「!? すぐに多数の兵を送れ! 援軍が来るまで何としても耐えろ!」

 

 今までの猛攻に、白蓮は何とか耐えていたが、もうじき限界の時が来ていた。白蓮もその事は重々承知しているが、それでも耐える

 

意外の選択は無かった。

 

「公孫賛! 左方面も怪しいわ! すぐに向かわせて!」

 

 そう大声を上げて指示するのは美華だった。

 

「分かった!」

 

 彼女は疑問に思うこと無く、指示どうりに兵を送る。

 

「それにしても王元姫殿は逃げないのか? 貴女に何かあれば一刀が気を病むだろう?」

 

「そうかも知れない。でも、逃げるわけには行かないの! 一君の帰る場所を守るのは私の役目だから」

 

「……そうか……」

 

 白蓮はこれ以上何も言えなかった。確かにその理屈はほぼ全ての家庭で言える事だったからだ。例えば、夫の留守を預かり家庭を守

 

る妻と言うように。

 

 白蓮は彼女を止めることは出来ないと分かると、いざとなった時に何として彼女を逃がそうと決意する。

 洛陽から少し離れたところで姜維は戦場を観察していた。

 

(ふん! 司馬昭が居なければ洛陽など所詮この程度か……)

 

 姜維は少なからず落胆していた。以前に憎み目標としていたものがこれほどまでに手応えが無いからだ。

 

(もとから洛陽に価値など無かったという事か……それに冷静に考えれば現在洛陽は司馬昭の国と言える。漢など最早無いに等しい。

 

つまり漢とは所詮その程度の国だったという事……俺が奴に拘るようになるのは必然だな)

 

 そう思う事で、姜維は自分の目標がすり替わった事に納得する事が出来た。

 

(やろうと思えばこのまま一気に踏み潰せるが……それでは価値が無い)

 

 先ほども述べたが、彼にとって洛陽を落とすこと事態に意味は無い。彼にとって洛陽を攻める理由は一つ……一刀を誘き寄せる為だ。

 

 そして、その時はついに訪れる。

 

(ん?)

 

 彼は何らかの気配を感じ、後ろに振り返る。すると僅かながら砂塵が見えた。

 

(敵の援軍か……)

 

 姜維は援軍の正体を確認するため、その方向に進んで行く。

 

 そして援軍の旗が見えた。その旗は司馬と黒字で書かれた白き旗だった。

 

 間違いなく一刀の軍団だった。それが分かると姜維は嬉しそうに笑う。

 

「ははは! ついに来たか! 司馬昭!」

 

 彼はすぐに伝令を飛ばす。洛陽攻略をしている兵達をある程度此方に集める為だ。

 

 そう、全ては彼と戦う為に。

 

(今度は誰の邪魔は無い! さぁ! 決着をつけようか!)


 
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