No.645270

少年少女達の幻想物語 第三話 寺子屋と守谷神社

四姉妹さん

リーナと黒人。この先どうなるやら。

2013-12-14 23:54:34 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:721   閲覧ユーザー数:721

リーナside

 

 

 

リーナが倒れてから数時間後、竹林の案内人、

藤原 妹紅がいつものように道案内をしていた時のこと。

 

 

妹紅「それじゃ、二時間後ぐらいにまた迎えにくるから」

 

男性「はい、分かりました」

 

妹紅「さて。一度、寺子屋へ戻るかな」

 

 

男性を送り届けた後、寺子屋へ向かうことにした。すると、向かっている最中、竹が何本か倒れているのをみつけた。

竹が倒れているだけか。そう思い通り過ぎようとしたが、何か違和感を感じた。改めて竹が倒れている方を見るとリーナも倒れていた。彼女はすぐに倒れている女の子に駆け寄った。

 

 

妹紅「おい! アンタ大丈夫か!」

 

 

慌てて声をかけながら生きているか確かめると、取り敢えず生きているようだ。返事がないのは、気を失っているからだろう。そう判断した彼女は、リーナをかついで寺子屋へ急ぐことにした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

慧音「それじゃ、皆、今日はここまでだ。気をつけて帰るように」

 

生徒「はーい」

 

 

生徒を見送った彼女は、上白沢 慧音。

この寺子屋で教師をしている半妖だ。彼女が一仕事終えて、一休みしていると妹紅が慌ててやって来た。

 

 

妹紅「慧音! いるか!」

 

慧音「どうした、妹紅。そんなに慌てて」

 

妹紅「竹林に人が倒れてたから、担いで来た。頼めるか?」

 

慧音「む、分かった。布団を敷くからそこに寝かせてくれ」

 

 

妹紅がリーナを布団に寝かせると、慧音が調べ始めた。

 

 

妹紅「慧音、どうだ?」

 

慧音「身体中を強打しているな・・、特に頭を強くうっている・・。これほどの重症で生きているとは、かなり頑丈だな。とりあえず、命に別状はなさそうだ」

 

妹紅「そうか、よかった」

 

とりあえず無事だと分かり、妹紅は安心した。慧音は妹紅にふと、気になったことを聞いてみた。

 

 

慧音「ところで、見たことのない顔だが、この子は誰だ?」

 

妹紅「わからん」

 

慧音「わからんって、お前なぁ」

 

妹紅「ま、目を覚ましたら聞けばいいだけさ。

私は永遠亭にいる人間を案内しないといけないから、もどるわ」

 

慧音「分かった」

 

 

そういって、妹紅は寺子屋を後にして、再び永遠亭に向かって行った。

 

 

 

 

そして、リーナが寺子屋に運ばれて一日が経過した。

 

 

リーナ「う・・う〜ん。あれ、ここどこ?」

 

 

目覚めたら見たことない部屋でねていた。

あれ? 竹林っぽいところに落ちたんじゃなかったっけ? ってか私、よく無事だったなぁ・・いくらなんでも死んじゃうと思ってたもん。

そんなことを考えていると女性が入ってきた。

 

慧音「お、ようやく目を覚ましたか」

 

リーナ「え・・? あ・・はい」

 

 

リーナは声の持ち主である慧音をみた。

なんかすごい特徴的な帽子かぶっているなぁ。それが慧音に対しての第一印象だった。

 

リーナ「あの〜、ここはどこですか? 確か竹林で倒れてたと思うんですけど」

 

慧音「あぁ、ここは寺子屋だ。私の親友の藤原 妹紅というやつが竹林で倒れていた君をここまで運んできたんだ」

 

リーナ「はぁ」

 

 

どうやら私は助けてもらったらしい。助けてもらった人に感謝だね。ありがたや〜。

 

 

慧音「おっと、名乗り遅れたな。私は上白沢 慧音だ。この寺子屋で教師をしている。君は? 人里の人間ではないようだが・・幻想入りした子か?」

 

リーナ「あ、はい。私はリーナ・サエリズムです。なぜ、こっちにきたかというと・・・」

 

 

こうして、リーナは覚えているかぎりのことを慧音さんに話すことになった。

 

 

 

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黒人side

 

 

 

黒人「ふぅ、もうだいぶ登ったか・・・・」

 

 

少し見上げると、まだ半分程残っていた。誰かいるわけでもないが、露骨に嫌な顔をした後、少し座って休憩することにした。まだ半分程しか登ってないのに、景色はかなり綺麗だった。

しかし、景色を眺めていて気づいた。電柱やビルが一つも無いのだ。見えるのはほとんど自然で、遠くの方に人里のようなものがあるぐらいだ。

そういえば、あの時の女性はこっちの世界に来てもらうといっていたな。もしかして異世界なんだろうか・・・まさかな。

いきなり異世界に連れてこられるなんてこと無いだろう。漫画じゃあるまいし。

しかし、見た感じ田舎の方だとわかるが、いくら田舎でも電柱や電線、それどころか車一台見当たらないの珍しかった。もしかしてここ、電波通って無いんじゃないかと思うが、まず携帯を持ってないことも思い出した。まぁ、電線一本も通ってないんじゃ、繋がらないことは目に見えてるか・・・。

 

そんなことを考えていると、遠くの方から声が聞こえた。聞こえた、といってもかなり遠いのか聞きとれるか微妙な所だが、何やら叫んだようだ。叫び声が、プールから落ちた時の友人の声と似ていたが、まさかあいつだったりして・・。まぁ、あるわけないか。

さて、十分休憩したし、そろそろ登るとしよう。

 


 
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