リーナside
リーナが倒れてから数時間後、竹林の案内人、
藤原 妹紅がいつものように道案内をしていた時のこと。
妹紅「それじゃ、二時間後ぐらいにまた迎えにくるから」
男性「はい、分かりました」
妹紅「さて。一度、寺子屋へ戻るかな」
男性を送り届けた後、寺子屋へ向かうことにした。すると、向かっている最中、竹が何本か倒れているのをみつけた。
竹が倒れているだけか。そう思い通り過ぎようとしたが、何か違和感を感じた。改めて竹が倒れている方を見るとリーナも倒れていた。彼女はすぐに倒れている女の子に駆け寄った。
妹紅「おい! アンタ大丈夫か!」
慌てて声をかけながら生きているか確かめると、取り敢えず生きているようだ。返事がないのは、気を失っているからだろう。そう判断した彼女は、リーナをかついで寺子屋へ急ぐことにした。
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慧音「それじゃ、皆、今日はここまでだ。気をつけて帰るように」
生徒「はーい」
生徒を見送った彼女は、上白沢 慧音。
この寺子屋で教師をしている半妖だ。彼女が一仕事終えて、一休みしていると妹紅が慌ててやって来た。
妹紅「慧音! いるか!」
慧音「どうした、妹紅。そんなに慌てて」
妹紅「竹林に人が倒れてたから、担いで来た。頼めるか?」
慧音「む、分かった。布団を敷くからそこに寝かせてくれ」
妹紅がリーナを布団に寝かせると、慧音が調べ始めた。
妹紅「慧音、どうだ?」
慧音「身体中を強打しているな・・、特に頭を強くうっている・・。これほどの重症で生きているとは、かなり頑丈だな。とりあえず、命に別状はなさそうだ」
妹紅「そうか、よかった」
とりあえず無事だと分かり、妹紅は安心した。慧音は妹紅にふと、気になったことを聞いてみた。
慧音「ところで、見たことのない顔だが、この子は誰だ?」
妹紅「わからん」
慧音「わからんって、お前なぁ」
妹紅「ま、目を覚ましたら聞けばいいだけさ。
私は永遠亭にいる人間を案内しないといけないから、もどるわ」
慧音「分かった」
そういって、妹紅は寺子屋を後にして、再び永遠亭に向かって行った。
そして、リーナが寺子屋に運ばれて一日が経過した。
リーナ「う・・う〜ん。あれ、ここどこ?」
目覚めたら見たことない部屋でねていた。
あれ? 竹林っぽいところに落ちたんじゃなかったっけ? ってか私、よく無事だったなぁ・・いくらなんでも死んじゃうと思ってたもん。
そんなことを考えていると女性が入ってきた。
慧音「お、ようやく目を覚ましたか」
リーナ「え・・? あ・・はい」
リーナは声の持ち主である慧音をみた。
なんかすごい特徴的な帽子かぶっているなぁ。それが慧音に対しての第一印象だった。
リーナ「あの〜、ここはどこですか? 確か竹林で倒れてたと思うんですけど」
慧音「あぁ、ここは寺子屋だ。私の親友の藤原 妹紅というやつが竹林で倒れていた君をここまで運んできたんだ」
リーナ「はぁ」
どうやら私は助けてもらったらしい。助けてもらった人に感謝だね。ありがたや〜。
慧音「おっと、名乗り遅れたな。私は上白沢 慧音だ。この寺子屋で教師をしている。君は? 人里の人間ではないようだが・・幻想入りした子か?」
リーナ「あ、はい。私はリーナ・サエリズムです。なぜ、こっちにきたかというと・・・」
こうして、リーナは覚えているかぎりのことを慧音さんに話すことになった。
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黒人side
黒人「ふぅ、もうだいぶ登ったか・・・・」
少し見上げると、まだ半分程残っていた。誰かいるわけでもないが、露骨に嫌な顔をした後、少し座って休憩することにした。まだ半分程しか登ってないのに、景色はかなり綺麗だった。
しかし、景色を眺めていて気づいた。電柱やビルが一つも無いのだ。見えるのはほとんど自然で、遠くの方に人里のようなものがあるぐらいだ。
そういえば、あの時の女性はこっちの世界に来てもらうといっていたな。もしかして異世界なんだろうか・・・まさかな。
いきなり異世界に連れてこられるなんてこと無いだろう。漫画じゃあるまいし。
しかし、見た感じ田舎の方だとわかるが、いくら田舎でも電柱や電線、それどころか車一台見当たらないの珍しかった。もしかしてここ、電波通って無いんじゃないかと思うが、まず携帯を持ってないことも思い出した。まぁ、電線一本も通ってないんじゃ、繋がらないことは目に見えてるか・・・。
そんなことを考えていると、遠くの方から声が聞こえた。聞こえた、といってもかなり遠いのか聞きとれるか微妙な所だが、何やら叫んだようだ。叫び声が、プールから落ちた時の友人の声と似ていたが、まさかあいつだったりして・・。まぁ、あるわけないか。
さて、十分休憩したし、そろそろ登るとしよう。
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リーナと黒人。この先どうなるやら。