真・恋姫†無双―二つの呂旗― 第十八話「お休み」
お休み1――呂北、北郷、鍛錬風景。それでいいのか?恋・・・
北郷戒刀を管理者に引き渡して早14日、俺達は平和を満喫していた。
一刀「ま、まだまだぁ!!」
満喫・・・
一刀「ぐはぁ・・・このぉ!!」
満k・・・
一刀「はぁ、はぁ・・・ま、まいった。」
うん、俺は地獄だった。
北郷「う~ん、確かにいい線いってるんだけどね。」
一刀「ほ、北郷流は・・・奥が深いな・・・」
俺は管理者の『一刀』に奥義を一つ教わっていた。
北郷「正確には俺の外史で伝わる奥義だからな。」
一刀「でも、コツは掴んできたよ。」
北郷「そのようだな。使えるようになると良いな、『次元斬』。」
次元斬――その名の通りとまではいかないけれど、氣の力で空間を歪ませて対象を切る抜刀術。彼が使うのは両刃剣だけど、それ用にアレンジを加えてるらしい。今習ってるのは生粋の抜刀術次元斬である。
一刀「正直、そのデバイスの効果かと思ったよ。」
北郷「威力はデバイスに頼ってるよ。デバイスなしだと・・・うん、城壁に穴は開けられるはずだよ。」
一刀「それでも十分だって・・・そう言えば話は変わるけど・・・あんたも“これ”多いんだろ?」
そう言って俺は小指を立てる。
北郷「ま、まあな・・・」
一刀「どれくらいいるんだ?」
北郷「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
一刀「長い間だな。」
北郷「両手足の指では足りないとだけ言っておこう。」
一刀「はぁ!?」
マジか!?それって20人以上って事だろ?マジかよ・・・
一刀「ど、どうやって乗り切るんだ?ね、閨を。」
北郷「知りたいか?満足を越える物を彼女たちに与えたいか??」
一刀「・・・・・・・・・・ああ、与えたい!」
北郷「良いだろう!これは俺独自の房中術と言っても過言ではない。だがお前も俺!必ずできる!!」
一刀「はい、師匠!!」
それからしばらくして・・・・
北郷「どうした!腰が甘いぞ呂北!!もっと・・・こうだ!」
一刀「こうですか!?フン!フン!」
北郷「そうだ!いいぞ、その突き上げが一番効くんだ!!」
何やってんですか・・・・by羽入
ナニをやる為にやってます!by北郷、呂北
恋「・・・二人の一刀・・・どっちもすごい。」
いやいや、この光景を何受け入れてんすか恋さん・・・
恋「二人の一刀・・・・っは!・・・イケない想像した。自重自重・・・」
何想像したんすか?by羽入
ナニ想像しました・・・by恋
こうして二人の一刀の鍛錬は遅くまで続いたとか何とか・・・もうどっちもモゲロ。
お休み2――二人の妹のお買いもの
今日は茉莉お姉ちゃんとお出かけです。服を見たり小物を見たり楽しいお買いもの♪
茉莉「ふ~ふふ~ん♪」
沙耶「ふふふ~んふふ~ん♪」
茉莉「いや~買った買った。それにしても沙耶ちゃんは髪飾りとかこっちで買わなかったの??」
沙耶「私は天の御使いとして華琳さんのお手伝いで忙しくて・・・小物はあまり見てなかったんですよ。」
そう、私はこの世界に降りてから華琳さんに拾われてそのまま天の御使いとしてお世話になった。でも、服は華琳さんのお古を譲り受けて着ていたから特に小物なんかを買ったりという機会がなかったのだ。
茉莉「そっか~私の所は結構余裕あったからなぁ・・・」
沙耶「茉莉お姉ちゃんの居た世界はどんな所?」
茉莉お姉ちゃん・・・私より年上のお姉ちゃん、同じ妹なのにお兄ちゃんとは一つ違いだと言う。私は9つ違う。今私は12歳、お兄ちゃんは21歳なのだ。(一刀は9歳の時外史入り19の時に黄巾党で20の時終結、21で反董卓連合ですわ-補足者羽入)
茉莉「私の所は不特定な形だよ。昔は此処と同じだったけど今は現代と同じだよ。」
沙耶「そ、そうなんですか!?」
茉莉「ん~と、お兄ぃと私の彼の左慈は特別な管理者でね。左慈は管理者の禁忌を犯す事を許された存在、お兄ぃは外史を改変変質を許された存在なんだよね。管理者組織からは疎まれてるけど、そいつらも貂蝉様と卑弥呼様に粛清(掘られた)されたらしいからもう圧力とかも無いなぁ・・・」
沙耶「へぇ・・・羨ましいなぁ・・・」
茉莉「大変だよ?やる事はやらなきゃならないし。管理者の仕事は大変なんだから。」
沙耶「茉莉お姉ちゃんも管理者なの?」
茉莉「違うよ~。私達はお手伝い。」
沙耶「ふ~ん。」
茉莉お姉ちゃんはすごく落ち着いてる。かっこいいな。私もこんな落ち着きのある女になりたいな~。そんな事を考えてると前からお母さんが歩いてきた。
静夏「あら、茉莉ちゃんに沙耶じゃない。お買いもの?」
二人「そうで~す。」
静夏「そうそう、茉莉ちゃん。その・・・戒刀さんの様子は如何?」
茉莉「ん?報告書はまだ上がって無いけど・・・のぞいてみる?」
静夏「出来ればね。」
茉莉「まってね。・・・ツヴァイ、居る~?」
そうすると茉莉さんの手のひらから、ななな、なんと!小さい女の子が現れました!誰ですか!?
静夏「茉莉ちゃん、何この子すごい可愛い」
お母さんの目が怖いです。
ツヴァイ「ひぃ!あ、あの茉莉さん、何の用でしょう・・・」
茉莉「えっとね~・・・北郷戒刀の様子をのぞきたいな~って・・・だめ?」
ツヴァイ「駄目です。マイスターからその様な要請が“茉莉さん”からあった場合どんな手を使っても拒否、及び阻止せよと言いつかっています。」
茉莉「何それ、私だけ!?」
ツヴァイ「・・・・・・・・まあ、茉莉さんですから。」
茉莉「・・・・・だ、そうです。」
静夏「仕方ないわね。それじゃ私はこれで。二人とも遅くならないようにね~。」
二人「は~い」
ツヴァイ「それじゃ私はこれで。こう見えて忙しいんですよ?次下らない用件で読んだら・・・」
茉莉「どうなるの?」
ツヴァイ「マイスターのお説教です。」
茉莉「は!了解いたしました!!」
け、敬礼ですか??そのマイスターって人そんなに怖いんですかね・・・
沙耶「茉莉お姉ちゃん、次何処行こうか・・・」
茉莉「うう、こうなったらやけ食いだ!付きあいな!!」
沙耶「へ?あ~~~れ~~~!!」
こうして私は茉莉お姉ちゃんに連れて行かれ色々と軽食屋さんを回る事になったのでした。うぷ・・・吐きそう。
お休み3――北郷戒刀お仕置き報告書その1・・・を読む管理者一刀
俺達がこの外史にとどまり3月、貂蝉は現在も調査に出ている。その間左慈や左吉、時々なのは達がこっちに来ては大暴れだ。そんな中はやてが珍しく軍服を着て現れた。
はやて「珍しくは余計や。今日は仕事で来たんや。」
北郷「仕事?」
はやて「せや、はいこれ。」
北郷「なになに?『第一次北郷戒刀報告書』?ああ、なるほど。じゃ、読ませてもらうね。」
はやて「ん・・・なあ、一刀。その・・・ご褒美はないん???」
北郷「・・・もう、おいで。」
はやて「!!うん。」
ま、情事をする訳にはいかなかったから膝の上に乗せて頭を撫でまくってキスをしまくっただけだけど、はやては満足した顔をして帰って行った。
北郷「さて、報告書を呼んで問題なければ呂北たちに見せるかな。」
以降管理者一刀脳内思考
『拝啓、一刀様。候成です。今回の報告書のとりまとめを仰せつかりましたのでご報告申し上げます。』
相変わらず堅いな~。それが可愛いんだけども・・・
『この報告書を読むときの注意事項を申し上げておきます。これは手紙ではなく報告書です。内容に少しばかり私情が入っていたりしますが手紙ではなく報告書です。再三申し上げますが報告書です!』
おいおい、そんなことわかってるよ・・・
『ではまず曹孟徳様より報告です。』
うん、どうやら手紙臭がする。
『一刀、華琳よ。久しぶりね。と言ってもこっちではまだ7日しか経ってないのだけれどね。北郷戒刀の事は聞いていたけどあなたのお父様とは似ても似つかない変態ね。お仕置きをこめて罵ったんだけど・・・いい顔をして悦に浸ってたわ。私も興が乗って踏みつけたりしたんだけどお仕置きにならなかったわ。あ、でも浮気じゃないからね??そこは勘違いしないでね??お願いよ。私一刀にそう思われたら壊れちゃうわよ。本当は早く会いたいのよ?もう早く帰ってきなさいよ。子桓もきっと会いたがってるわ。話がそれたわね子桓で思い出したのだけれど北郷戒刀のお仕置きを子桓のお守にしたの。そうしたらあの子、足癖悪いじゃない?見事にクリーンヒットよ。それも5連続。悶えるあいつを見て大笑いしてしまったわ。もうこれがお仕置きでいいかな?って思ったから卑弥呼に引き渡しといたわ。それじゃ一刀。そっちでの私には手を出さないように。良いわね?追伸、子脩は相変わらずのんびりした生活をしてるわ。父様はいつ帰るの~とのんびり口調で聞いてくるものだから仕事も気が抜けて進みやしないわ。早く帰ってきなさい。私の大好きな旦那様♡』
・・・・・・・・・・・・・手紙じゃないか!?それにしてもそうか・・・北郷戒刀、南無。追伸の所は見なかった事にしよう。
『如何でしたでしょうか。次の報告は卑弥呼様だったのですが、中身を検分した結果お見せするに忍びない内容なので私から簡潔にご報告をします。掘られました。誰にとは言いません。たくさんの阿部様に・・・いえ、これ以上言いますまい。そのお次に引き渡されたのは孫権様になりますが・・・読みますか?読みませんか?ま、お送りしましたのでその判断は一刀様に一任いたします。』
おい、候成。前述の部分はいい、予想できたからな。だが読むか読まないか?その問答で嫌な予感しかしないよ!?・・・ごくり、どれどれ(怖いもの見たさ)
『一刀、蓮華よ。久しぶりね。北郷戒刀は受け取ったわ。お仕置きなんだけれど・・・刺していいわよね?刺していいのよね???フフフフフフフフフフフアハハハハハハハハハハハ。(此処から字が少し変わった。ちょっと紅いのはキノセイだ。きっと・・・)ごめんなさいね。思春に咎められたわ。ただ、刺すならば死なない所にしなさいって言われたから竹簡用の小刀で太もも辺りを執拗に刺してやったわ。だって、一刀が一向に帰ってこないんですもの。ねえ一刀。いつ帰ってくるの?いつ私に子種を授けてくれるの???華琳、桂花、風、愛紗、思春、桃香、祭、お姉さま、冥琳、星はもう子供を授かって幸せそうよ???何で私には子供が居ないのかしら。ふふふ、また刺したくなったわ。これで報告を終わるわね。次に引き渡すのは愛紗になるわ。報告楽しみにね。それと・・・・早ク帰ッテキテネ?』
こ、怖いです。ん?まだ続きがある・・・
『北郷、蓮華様は私が何とかする。きっとだ。だからお前はお前の仕事をきっちりこなして来い。大丈夫だ。お前の信頼があるのなら私はもう何も怖くはない。』
うん、死亡フラグ臭がする。しかし・・・どうにもならん。ごめん思春。
『これにて第一次報告書は以上になります。関羽様の所は手こずって・・・いえ、此処は正直に、たらいまわしにされてもう北郷戒刀はボロボロですね。報告書が楽しみです。それでは私から最後に・・・一刀様、愛しておりますよ。』
・・・ごはぁ!!候成め!いつからこのような高等テクを???仕方ないな・・・帰ったら候成を一番に褒めてやるか。
以上管理者一刀思考
北郷「ふう。ま、これなら見せても問題ないだろう。俺の事はだいたい呂北で予想できてるだろうし。うん、モンダイナイ、モンダイナイ。」
こうして俺はこの第一次報告書を呂北に提出した。その報告書を見た皆は北郷戒刀の事より俺の事を執拗に聞いてきたのは間違いだと思いたい。
お休み4――とある鍛錬とそれに影響された呂北と沙耶。
今日は沙耶との鍛錬の日なんだが、どうやら鍛錬場を誰かが使ってるらしい。
沙耶「誰だろう?」
一刀「さあ、この声は・・・茉莉?」
沙耶「もう一人は左慈さんだね。」
左慈『どうした茉莉、槍だけが得意なのか?他は駄目なのか?馬鹿なのか?アホなのか?そうか全部なのか。』
茉莉『そこまで言う!?もう怒った。でぇぇぇい殺撃舞光拳!!』
左慈『ふ、あまい!』
茉莉『うきゃ~~~~~~~~~~~~!!』
すごいな・・・あれほどの動き俺でも出来ない。
一刀「沙耶。俺達も精進だな。」
沙耶「うん。でもどうしよう。鍛錬は別の場所にする?」
一刀「そうだな。そうだ沙耶、俺ばかりじゃなく北にも鍛錬付けてもらうのはどうだ?」
沙耶「え、北さんに?う~ん、お兄ちゃんでも苦労するのに北さんに鍛錬してもらったら私壊れちゃうよ。」
一刀「ま、それは否定しないがな。」
沙耶「否定してよ~~~。」
一刀「ははは。それじゃ中庭にでいくか。あそこなら広いし瞬動の練習にももってこいだしな。」
沙耶「え!?瞬動教えてくれるの?やった~。」
一刀「ま、氣の練りもいい具合に出来上がってきたし大丈夫だろ。」
こうして俺達は鍛錬場を使ってる二人の邪魔をしないように中庭に向かって歩き出した。
そして中庭――
一刀「さて沙耶。瞬動の原理は分かるな?」
沙耶「うん。足の裏に氣を集中させて爆発させるんだよね?」
一刀「50点だな。土踏まずに集中して爆発させるのはいい。目的地点に到着した時はどうするかまで説明して初めて正解だ。」
沙耶「到着地点・・・?分かりません・・・」
一刀「よし、沙耶。やってみろ。」
沙耶「え、でも。」
一刀「実践あるのみ。論理だけでなく実践して初めて理解できるものだ。」
そう、じいちゃんにもそうやっていじめ・・・しごかれたものだ。
沙耶「ふっ!」
シュ――ズザァ!!
沙耶「で、できた。」
一刀「ふん」
スパーン!!
沙耶「プボ!な、なにするの!?」
一刀「あっま~い!!それでは30点だ。」
沙耶「さ、30点!?」
一刀「効果音で説明しよう。これが100点の瞬動だ。」
フ――ト
沙耶「へ?」
一刀「どうだ?沙耶の瞬動の後を見ろ。」
沙耶「土埃、踏み込みの穴。着地地点の抉れ・・・なるほど、これは30点って言われても仕方ないね。よ~し、がんばるよ~。」
一刀「それでいいんだ。――――ん?あれは・・・」
これから沙耶を苛め・・・しごき倒そうと思ったんだけど、向こうから砂塵をあげて突っ込んでくる一団が見えた。
一刀「・・・セキト?張張?お、セキト二号もあれだけ走れる位に成長したか。」
ちなみにセキト二号はセキトの可愛い息子だ。下のじゃないよ?れっきとした子供だよ?
一刀「あれ?沙耶に向かってないか???」
沙耶「・・・や・・・」
一刀「へ?」
沙耶「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
一刀「ぬお!?」
な、なんだなんだ?沙耶が怖がってる?あれは確かに恐ろしい一団だが中身を空けてみれば可愛い犬の一団、あれ?沙耶はセキト達と会うのは初めてか。
沙耶「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!助けてぇぇぇぇぇぇぇ」
一刀「もしかして沙耶は・・・犬嫌いか?」
沙耶「そ、そうなの~~~~!異常に犬に好かれるんだけど甘噛みされまくったせいでそれがトラウマなの~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」
うん、逃げながら説明ありがとさん。仕方ない、止めるか。
一刀「帳。」
帳「ここに。」
一刀「例の物を。」
帳「ここに。」
そして俺は帳に渡された物を手に取ると叫んだ。
一刀「セキト~!張張~!セキト二号~!お前たちの好きなカミカミ棒だぞ~。早い者勝ちだぞ~!そ~~~~れ!」
その棒が放たれた瞬間犬犬団はズザー!と急ブレーキその後反転しその棒を追いかけて行った。
一刀「ありがと、帳。」
帳「一刀様の為ですので。」
一刀「それでもだよ。」
俺は帳の頭を撫でまくる。
帳「//////////////////」
沙耶「・・・あ、ありがとう・・・」
一刀「ん?おお、逃げるのに体力使い果たしたか。仕方ない、今日はこれまでにしてお茶にするか。帳、3人分のお茶とお茶請けお願いね?」
帳「かしこまりました。」
その後俺達はお茶をしてその日を時間をつぶしたのだった。でも、あの時の沙耶の姿がまだ会った事のない人の一光景に見えたのは気のせいだろうか?気の所為であってほしいな。
お休み5――北郷戒刀お仕置き報告書2・・・を読む北郷一家。
管理者の俺が此処に滞在してもう半年か。基本俺達の内政や軍事活動には参加はしないにしても鍛錬には付きあったくれたり、調練の効率化とかよく相談に乗ってくれる辺り良い奴なんだよなぁ。
北郷「静香さん、呂北、沙耶ちゃん。例の報告書上がったよ。」
静夏「あ、ありがとう。前回は本当にひどい内容だったんだけれど、今回は?」
北郷「前回の比じゃないとだけ言っておこう。」
一刀「どんだけだよ。」
沙耶「前回以上か・・・楽しみかも?」
北郷「君も大概良い性格してるよね?」
一刀、沙耶「だってどう繕ってもあいつの血を引いてるもん。」
北郷「開き直りやがった・・・ま、後は家族水入らずで読んでくれ。俺はちょっと貂蝉に呼ばれてるから行くよ。」
一刀「ああ、気を付けてな。」
北郷「ああ」
さて、よみますか。
静夏「じゃ、見るわよ?」
二人「うん。」
以降一刀思考内
前回はもはや北あての手紙状態だったが今回はどうだろうか?
『北郷戒刀仕置き報告書-担当、皆のじょこたん』
開始早々不安がこみ上げるな。
『どうも徐晃です。前述の担当部分は許褚様のたっての願いなのでそう記しただけです。他意はありません。人気が欲しいとかそういう事ではありません。それではご報告いたします。最初は関羽様からの報告になります。』
へえ、向こうの愛紗か。そう言えば愛紗大丈夫かなぁ・・・
『ご報告申し上げる。北郷戒刀は私の所での罰は特に考えていなかったので困っていた、と言うのが正直なところですが。決めました。最近鈴々の食費が馬鹿にならないのでただ働きをしてもらう事にしました。その内容をご報告します。一つ、土木工事。内容、東京スカイツリーの工事。一つ、警備(テレビ)。内容、24時間笑ってはいけない系の尻叩きの仕事。一つ、大食い。内容、鈴々に付き添いで賞金付き大食いめぐり。以上になります。これにより私の懐事情はみごとな救済を得た事をご報告いたします。もう・・・次の給金の時までの寂しいカップめん生活はしたくないです。北郷戒刀ですがあれから体重が増えたり減ったりで体調を崩しましたがそんなの知りません。次に桃香さまにお渡ししました。以上になります。』
・・・・あれ?良い用に使われない?あ、それでいいのか。だってこれはお仕置きなんだから。
『ご主人様お久しぶりです。そして他の皆さんはじめまして、劉備玄徳です。そっちの私はどうですか?きっと砂糖菓子より甘い女の子だと思いますが・・・ついイラっとして殺しちゃったってことにならなければ何をしてもいいですよ?そこまでしないと私成長しないようなので・・・話がそれましたね。今回回ってきたこの物体ですが・・・なんですか?(此処からちょっとペンの色が変わってるので時間が空いた模様)はい、まさか人だったんですね。そう見えませんでした。お仕置き内容ですが・・・私は思い付かないので美以ちゃんに任せる事にしました。あ、孟獲ちゃんの事ですよ?そしたら・・・結構逞しくなって帰ってきました。顔は優れませんでしたが・・・時折蛇がぁワニがぁと呟いてます。考えるのはよしましょう。次は朱里ちゃん達に任せました。以上で報告にするね。ばいば~い』
うん、劉備は何処に行っても劉備か。それにしても自分の事とは言えよく言うなぁ・・・
『報告書―北郷戒刀のお仕置きについて。』
お、これは真面目な話になりそうな・・・
『BLの良い題材になっていただきました。以上』
そうでもなかった・・・
『追伸、次は3人のお姉さま方の出番です。』
3人のお姉さま??誰の事だ・・・
『報告書はめんどいのう。しかし仕事じゃから報告する。報告者は黄蓋じゃ。お仕置きは儂等3人、黄忠、厳顔、黄蓋による“ドキ!手元が狂えば頭に刺さるよ?頭の上の何かを射ぬこう大会IN酒会”で精神を仕置きした訳じゃが・・・どうも手元が狂っての。ついつい耳を削ぎかけたんじゃ。ああ、厳顔はくしゃみをしての?矢が地面に当たってその破片が股間に見事当たってたのぅ。あれは痛そうじゃった。角が食い込んでおった。さすがに同情したわい。もうこれ以上は良いのではないか?と沙慈に言ってみたがのどうやら儂の主である策殿がどうしても呉に回せと聞かんのでな、最後の報告書は基本孫呉側と受け取れい。ではの、良い酒がわしを待って(此処から血が滴りよく読めなくなっている)』
以上一刀思考内
一刀「・・・・さて、仕事に戻ろうか。」
静夏「そうね。いつも通りこれは中央廊下の掲示板に貼っておくわね。」
一刀「よろしく~」
沙耶「私は華琳さんとお茶の約束だから行くね~」
一刀「ああ、華琳にもよろしくな。」
沙耶「うん、わかった~」
こうして報告書観賞会は終了した。
お休み6――関羽帰還、新たな仲間。
愛紗「さて、成都も落とし私の役目も終わりです。」
劉備「あ、愛紗ちゃん。このまま私と一緒じゃ駄目なの?」
愛紗「今は私は董卓軍の将。呂北様の右腕なれば。」
劉備「そ、そんな。」
諸葛亮「私達はまだ董卓軍を認めてはいないですよ?」
愛紗「なればこそ、攻めて来い、孔明。」
諸葛亮「!?」
愛紗「玄徳殿、翼徳、孔明、士元達者でな。黄忠殿、厳顔殿、それに魏延よ。劉備どのを頼むぞ。」
厳顔「うむ、しかし関羽よ。本当にいいのか?聞いたところによると桃香殿とは義姉妹の契りを結んだ中と聞くが・・・」
愛紗「厳顔殿、この時代実の姉妹が別勢力に居るのよくあること。義姉妹でもそれは同じです。私は呂北殿の信念に共感し主と仰ぎました。故に私はこの場に居る事は出来ないのです。ではこれで。」
こうして私は成都を後にした。成都を発って一月だがどうやら賊が村を襲ってるらしい。見逃すわけにはいかないな。かつてのように盗賊退治の美髪公を名乗るのも悪くないか。
愛紗「貴様等、弱きものを襲い命を奪うなど言語道断!この関雲長が成敗してくれる!」
賊「なんだこいつ。」
賊「お、結構いい女じゃないか?」
賊「よし、こいつを連れ帰って頭に献上だな。」
賊「その前に俺たちで楽しもうぜ。」
愛紗「まったく・・・貴様等は救いようがないな。我が青龍偃月刀の切れ味を見よ!でぇぇぇぇい!!」
ぶしゃぁぁぁぁ
賊「ひ、ひぃぃ。こいつ強い!?」
そのまま私は村に入り残ってる賊を討伐し数人残した。
賊「お、俺たちをどうする気だ!?」
愛紗「何、貴様等の塒を教えてもらおうと思ってな。村人から聞いたところによると村の女人を多く連れて行ったらしいじゃないか。さて、手足一つづつ切り落とされるのと大人しく教え、村の牢で大人しくするのとどっちがいい??」
賊「ひ・・・わ、わかった。教える。」
その後私は賊のねぐらに赴き討伐戦へと突入した。
頭「き、貴様は・・・どうしてここに!?」
愛紗「??私は貴様と面識はないが?」
頭「なに?・・・よく見たら違うな。今あいつは牢に入ってるからな。」
愛紗「そうか・・・ならもういいな。覚悟しろ。」
頭「そう言われて大人しくやられると思うか!?」
愛紗「ふん。今の私はだれにも負ける事は許されん。私の背負っているのは董卓軍の看板と呂北殿の右腕の方が気があるのでな。でぇぇぇぇい!!」
その賊の頭はそれなりの腕だったらしい。私が4合も打ち合ってしまった。名ぐらい聞いておけばよかったな。
愛紗「さて、此処が牢か?皆、無事か。私は関羽あなた方を助けに来た。」
村人女「あ、ありがとうございます。」
愛紗「なに、困った人を助けるのは当然のことだ。」
一つ一つ牢を回り一人、また一人と解放するその中で・・・
???「・・・あなたは?」
愛紗「な!?わ、私だと!?・・・いや、少し幼いか。我が名は関羽、董卓軍に所属する正義の偃月刀。あなたは?」
???「私は関平と言います。」
愛紗「そうか、関平。もう賊は討伐した。村に戻れるぞ?」
関平「村に戻っても・・・もう賊に両親を殺されて・・・」
愛紗「そうか・・・それなら私と共に来るか?」
関平「へ?」
愛紗「私は今成都から洛陽にむけて旅をしている。」
関平「洛陽・・・噂では董卓の暴政が酷いと聞いてますが・・・」
愛紗「いや、それは噂でしかない。良い政治を行っている。」
関平「それなら・・・よろしくお願いします!」
愛紗「うむ、ならば我が真名は愛紗だ。よろしくな。」
関平「私の真名は愛羅と言います。よろしくお願いします愛紗お姉さま。」
愛紗「うむ、よろしくな愛羅。」
・・・お姉さまか、鈴々からはお姉ちゃんだったから少し新鮮だな。こうして私は旅の共に愛羅を加え私はそのままの足で洛陽へと向かって行った。そして洛陽に到着したのは成都出立から3月後の事だった。
愛紗「・・・ふむ、どうしてこうなった?」
愛羅「あの、これはどう言う事でしょう?」
一刀「た、助けて愛紗~~~~~!」
華琳「待ちなさ~い!」
春蘭「一刀~!わらしはどうしれあの後から手を出されてないのら~~~~!!」
季以「兄ちゃ~ん!流琉が兄ちゃんと」
流琉「季衣!それ以上言ったら駄目~!!!」
秋蘭「ああ、姉者可愛いなぁ。」
奈々「一刀様、後でお仕置きですよ。」
此処に所属し期間は短いが数日でこの状況にも慣れてしまったな。
愛紗「・・・ま、いつもの事か。」
愛羅「えええ!?」
愛紗「ようこそ董卓軍へ。歓迎するぞ、愛羅。」
こうして私は愛羅と共に董卓軍に合流したのだった。
お休み7――張り出された北郷戒刀お仕置き報告書
此処は洛陽の城の中の中央廊下、その掲示板。そこにはこういう名目である物が張り出されていた。
『北郷戒刀最終お仕置き報告書』
そこにはかなりの人だかりが出来ていた。華琳を筆頭とした元魏陣営、月の配下である董卓陣営、紅を筆頭とした元孫策軍陣営に加え美羽と七乃も共に居る。
報告書の内容はこうである。
以降報告書内容
『北郷戒刀仕置き報告、担当-周公瑾
さて、何から報告したものか迷うのだがひとまずこれだけは報告しておこう。
北郷戒刀は原形をとどめなかった。(精神的に)
さて仕置き人は以上の人間になる。(正直人間がは怪しいが)
孫策
周泰
最後に北郷結刀である。
まあ、知ってる物は憐れむだろうメンツであるが私はこの報告書をまとめるだけだからな。後の事は知らん。では報告書を乗せるぞ。』
『報告者-孫策
私のお仕置きは酒の調達。良い酒が地の果てにあれば取りに行かせ、良い肴が密林の奥にあれば取りに行かせと、そう言った事をさせたわ。死に目にあって最後の言葉は死んだ方がましだったって言ってたわ。だからこう言ってやったの。まだまだあるから死んじゃ駄目よ♪ってね。以上報告終わり。』
『報告者-周泰
皆さんはじめまして、周泰です!あ、でもそちらにも私が居るんでしたよね・・・私のお仕置きは至極簡単です。私を捕らえられれば罰をなくしてあげると言ってあげて森の中で良いようにいたずらしてあげました!墨で顔に落書きしたり、荒縄で亀甲縛りしたり、でもその時は気持ち悪い顔をしてました。とにかく例の捕縛鍛錬を行ったのです。最後にあの人が言った言葉は、もう一度亀甲縛りお願いします!だったので蹴り上げときました。以上報告終わりです。』
『報告者-北郷結刀
皆の衆、孫がお世話になっておるのう、祖父の北郷結刀じゃ。息子の戒刀のお仕置きじゃが内容はいたって簡単じゃ。24時間耐久正座じゃ。正座くらい簡単じゃろうと思う者はやってみると言い。とてもじゃないが我慢できんぞ?厠も行けんからな。勿論飯は食えるがの。奴の最後の言葉はの、これをしてくれるのが女の子ならよかったのにと言っておった。24時間追加しておいたから安心せい。我が息子ながら気持ちの悪い奴じゃ。あと和お主らの方で処分してくれい。最後に一刀よ、良き妻を見つけ、良き家庭を築きなさい。よいな。では達者での。』
『さて、以上が報告になる。北郷戒刀はそちらに送り届けるが後は煮るなり焼くなり隙にすればいい。それではこれで失礼する。』
これが送られてから数日後そこには変わり果てた北郷戒刀の姿が在ったとか無かったとか。その後北郷戒刀はしばらく洛陽の奥の奥にある堅牢な牢屋の中に閉じ込められた。その後彼の姿を見た物は誰もいない。
お休み8――さよなら
一刀「もう行くのか?」
北郷「ああ、この外史は完全に安定してる。俺たちがこれ以上長居すると逆に影響が出るからな。」
沙耶「茉莉お姉ちゃん、元気でね。」
茉莉「沙耶も元気でね~」
左慈「俺たちはもう行くぞ?」
北郷「ああ、頼む。」
静夏「何から何までお世話になって、ありがとう。」
北郷「良いですよ。俺からすればあなたも俺の母さんなんですから。」
静夏「そうね。ありがとう一刀。」
北郷「皆も元気で。この外史はきっといい結末を迎えられるよ。」
一刀「お前に教わった技は忘れない。」
北郷「ああ、ではこれで。」
そう言って管理者一刀達は光の中に消えて行った。
一刀「行ったな・・・」
恋「一刀・・・寂しい?」
一刀「寂しがってもいられないさ。これから大陸の統一って言う大きな仕事が待ってるからな。」
恋「うん。・・・恋も頑張る。」
一刀「ああ、一緒に頑張ろう。」
こうして決意新たに俺たちの戦いが次のステージへと進んでいくのだった。
次回
一刀「愛紗、報告を。」
劉備「朱里ちゃん、どうかな?やれそう??」
秋蘭「流琉、このあたりで情報を集めよう。」
恋「お前たちは許さない。此処で死ね。」
第十九話『定軍山』
少女は歴史を変える。その痛みを耐えながら。
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第十八話になりますな。
このお話は拠点ではありません。
一応お話の流れでこうなっただけですので・・・
突っ込みは受け付ける。
反応を返すかは微妙だが・・・
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