No.645093

真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第六十一話 燃え盛るクラナガン

ohatiyoさん

お気に入り件数が目標にしてた25人に達しました
感無量です!
それはさておき、六十一話です!

2013-12-14 10:27:22 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:611   閲覧ユーザー数:607

戦闘機人対策を立ててから1カ月ほどが経った

 

その間はガジェットなどの襲来は無く、とても平和だった

 

そう、不気味なぐらいに…………………

 

そして、はやてはこの状況を危惧している

 

はやて(嵐の前の静けさちゅう奴やな)

 

紙コップを片手に資料を読んでいる はやて

 

雑用などは最低限に抑え、何時でも万全の状態で戦えるように、体のコンディションを整えさせる

 

無論、はやてだけでは無く、隊長格、そしてフォアード達もである

 

はやて(さて、どう出て来る?)

 

こっちは最高の状態で戦える

 

何時でも来い

 

しかし、それをあざ笑うかのように、スカリエッティは何もしてこなかった

 

そして、はやてには焦りが出て来る

 

この機動六課は1年で解散する

 

上層部が、その条件で漸く六課設立を認めてくれたのだ

 

絶対に延期は不可能だ

 

そして、着実に解散の時刻が迫ってきている

 

残り期間3カ月

 

もし、このまま3カ月間スカリエッティが何もしてこなかったら……………

 

はやて(いや、寧ろそれを狙ってるんか?)

 

六課が1年で解散するのは、有名な話であり、スカリエッティが知っていても不思議ではない

 

六課が解散した所を狙う……………十分に考えられる

 

はやて「…………どうするか」

 

はやては頭を悩ませる

 

自分の感が外れた

 

カリムの予言は六課設立から1年以内に起こるものだと思っていた

 

無論それを阻止するためにヴィヴィオを守り抜く

 

しかし、肝心の六課が無くなってしまえば、恐らくヴィヴィオを守り抜く事は出来ないだろう

 

なのは、フェイト、カイト、そして自分達八神家

 

同僚たちであり、管理局の中でもトップクラスの実力者達が連携して、漸く勝てる相手

 

バラバラの状態ではスカリエッティに勝てない

 

はやては そう考えている

 

はやて「クソッ スカリエッティの奴……………焦らしおってからに」

 

ウチらを慌てさせて、そこを付くつもりか?

 

それとも、ホンマに解散を狙ってんのか?

 

はやて(どちらにしろ、何らかの対策が必要や)

 

はやてはまた頭を悩ませる事になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~カイト視点~

 

一方カイトはとある事情でクロノ、そしてカリムを呼びつけていた

 

提督と少将を呼びつけるなど、無礼にも程があるが、クロノ達は対して気にしてない様子だ

 

ここはクラナガンから離れた場所

 

ミッド西部に位置する所である

 

カイトは、そこの喫茶店で2人を待つ

 

カイト「……………………」

 

すると、漸くクロノがやってくる

 

しかし、1人では無く、知らない男性と一緒だ

 

クロノ「遅くなった、すまないな 天城」

 

カイト「それはいい…………が、その男は誰だ?」

 

?「初めましてだね 天城カイト君。会えて嬉しいよ、僕の名はヴェロッサ・アコース。よろしく」

 

握手の為、手を差し出すが、

 

カイト「何故 俺が貴様などとよろしくせねばならん」

 

カイトは手を出さないようだ

 

ヴェロッサ「クロノの言った通り、ずいぶんとお硬いね」

 

クロノ「すまん ヴェロッサ。天城はこういう奴なんだ、気を悪くしないでくれ」

 

カイトの失礼な態度をクロノが詫びる

 

ヴェロッサ「構わないよ、寧ろ彼の様な人柄には好意を持てるよ。自分を信じきった所なんかが特にね」

 

クロノ「天城、彼はカリムの義弟だ。カリムは教会を出れないので、代わりに彼に来てもらった」

 

カイト「チッ だから俺は聖王教会でいいと言ったのだ」

 

クロノ「そういうな、僕の仕事場からはあそこは遠い。そう簡単には行けないさ」

 

カイト「フン」

 

クロノとヴェロッサ椅子には座る

 

クロノ「それで? 一体どのような要件だ?」

 

カイト「俺達のリミッターを外せ」

 

率直に言うカイト

 

クロノ「何!?」

 

ヴェロッサ「理由を聞きたいな」

 

それに驚く2人

 

カイト「スカリエッティの戦力と何度か戦って分かった事がある。このままでは俺達は負ける」

 

クロノは驚いた

 

あのカイトの口から負けるという言葉が出た事に

 

ヴェロッサ「なるほど、3割の魔力封印はキツかったかな?」

 

カイト「リミッターが付いていなければ、今頃奴が創った戦闘機人どもはバラバラになっているだろうぜ。俺の手でな」

 

何故、リミッターを外すことをクロノ達に言うのか?

 

六課設立の後見人であるクロノが、その権限を持つからだ

 

そして、はやてはあまりにも魔力量が多い為、二重のリミッターが付けられており、その1つはカリムが解除の権限を持っているのだ

 

無論、リミッター自体は自身で外す事は可能である

 

しかし、それは命令違反として処罰される

 

今の状況を考えれば、処罰されるのは手痛い

 

そう考えたカイトは、クロノとカリムにリミッター解除を頼もうと考えたのだ

 

カイト「もう1度言う、リミッターを外させろ…………スカリエッティの捕まえたくばな」

 

ヴェロッサ「姉さんに聞いてみない事には、すぐに返事は出来ないな」

 

クロノ「正直、僕も返答は出来ない」

 

カイト「クロノ、貴様!」

 

ヴェロッサは兎も角、クロノが返答を焦らす事に怒る カイト

 

クロノ「お前の言う事はわかる…………だが、リミッターの解除をしてしまえば、六課が解散させられるかもしれない。それだけは困る。スカリエッティを捕まえるのに、六課は必要不可欠なんだ」

 

カイト「これだけ言ってもわからんか!! リミッターの所為で! 俺達は負けると言ってるんだ!!!」

 

カイトとクロノは睨みあう

 

嘗て、初めて出会った時に様に…………

 

カイト「………お前達はスカリエッティを舐め過ぎている。全力で戦えないなら、六課など寧ろ邪魔だ。全力で戦ってこそ、連携も役に立つ。力を抑えた連携など無意味だ」

 

カイト達が言い争いをしていると、はやてから緊急連絡が届く

 

カイト「何の用だ?」

 

はやて「カイト君!!! 今すぐにクラナガンに来て!!」

 

カイト「何があった?」

 

はやて「スカリエッティが侵攻してきおった!! もうクラナガンは火の海や!!!!」

 

クロノ「なんだと!?」

 

カイト「チッ いますぐ向かう!!」

 

カイトは喫茶店から飛び出し、クラナガンへと向かった

 

ヴェロッサ「彼の話………どう思う?」

 

クロノ「………まだ、何とも言えない」

 

ヴェロッサ「そうか」

 

クロノ「天城………」

 

クロノはカイトが飛び去っていた方向を見つめる

 

クロノ(僕は信じたくない)

 

お前達が…………負けるなんて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~クラナガン~

 

少し時間を遡り、カイトがクロノ達を出迎えた頃、ガジェットⅤ型がクラナガンに侵攻してきた

 

しかし、Ⅴ型はステルス機能を持ち、発見する事は困難である

 

その為、六課も全く気付いていない

 

何故今になってクラナガンを狙うのか?

 

何度か戦場になった事があるものの、やはり首都

 

大勢の一般市民が住んでいる

 

そのクラナガンが崩壊すれば、管理局にとって大きな痛手となる

 

そして、一瞬でクラナガンを崩壊させる為にⅤ型を改造していたのだ………クアットロが

 

ステルス機能をそのままにして、体内に時限爆弾を入れたのだ

 

つまり、ガジェットⅤ型は見えない爆弾

 

それがクラナガンに大量に侵攻してきた

 

爆発テロと言った所か…………

 

クアットロ「ククククク、さ~て始めましょうか」

 

最高の戦争を…………

 

クアットロ(先ずはクラナガンを火の海に沈める…………その後は)

 

ククククククク、六課の奴ら、相当悔しいでしょうね

 

クアットロ(何せ大勢の人々が、ここで屍を曝すことになるのだから)

 

早く絶望に染まった顔を見たいわね~

 

クアットロ「さぁ開幕よ!!」

 

パチンッ

 

クアットロが指を鳴らす

 

すると、一斉にガジェットⅤ型が爆発し、クラナガンが一瞬で燃え盛る

 

クアットロ「いいわね~」

 

焼け焦げる街、泣き叫ぶ人々……………最高だわ

 

クラナガンは紅蓮の炎に包みこまれ、街中の人々は逃げ惑う

 

大混乱状態である

 

その状態を見て楽しんでいる彼女は、最早狂気という言葉では生ぬるいだろう

 

クアットロ「さぁ、準備はいいかしら? 六課の連中が来たら叩いちゃってね~」

 

クアットロがそう言うと、後ろ居た幾つもの影がバラバラに飛び散って行く

 

戦いの舞台は燃え盛るクラナガン

 

次回、激昂する六課VSスカリエッティ一味

 

この戦いもまた、クアットロの策略か…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年中に十一章が終わればいいなと思っていましたが、無理そうですね

 

燃え盛るクラナガン

 

この最悪の状況にどう立ち向かうのか?

 

次回もお楽しみに!

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択