「はぁぁぁあ!」
ブンッ!
「せりゃあぁぁ!」
ギュィィイン!
「えぇ〜〜〜い!」
ヒュヒュン!
「チィッ!」
ガキィィン!
こんにちは、読者の皆さん。
東堂大河です。
今、兄上は『薙刀』で曹魏二万程の兵達と戦っているところです。
…え?お前は何をしているんだって?
それは――――――
「おい、大河!?」
…ん?
「どうか致しましたか、兄上?」
僕がそう言うと、
「どうもこうもないわ!何故、御主だけその様な安全地帯に――「隙あり(や(なのぉ)!!」――うぉあ!?」
おぉ、正に紙一重でしたね。
「くっ…すばしっこい奴め!」
銀髪の所々に古傷のある少女が、苛立ちながらおっしゃいました。
「中々当たらないのぉ〜」
茶髪の眼鏡をかけた少女も若干不機嫌ですね…
「…どうするんや、凪?」
薄い紫色の髪をした関西弁の少女が、銀髪の少女・・・楽進に問いかけました。
「ただ…前進するのみ!」
そう答える楽進に、「そう言うと思うたで。」
「凪ちゃんらしいのぉ〜」
関西弁の少女・・・李典と茶髪の少女・・・于禁は笑っていた。
「むぅ。」
楽進のそんな反応を見て、
「なんや、拗ねとんのか?」
「凪ちゃん可愛い〜。」
李典と于禁が微笑んでいました。
その時――――ッ!
ビュン!
「くっ!」
ヒュン!
「ぉわっと!」
ヒュヒュン!
「きゃあ!」
突然『矢』が三人に向かって飛んでいきました。
「ちょっ!なんで矢が飛んでくるんや!?」
「沙和が知るわけないのぉ〜!」
「二人とも黙って避けろ!!」
そう言いながら、三人は迫り来る矢の数々を躱し、時にはたたき落としていた。
「チッ!ちょこまかと躱しよって!」
そう言いながら、鋼牙は狙いを定めて、
「…はっ!」
ヒュン!
一糸乱れぬ一撃を放ちます。…が、
「なんの!」
ガキィィン!
楽進がそれを鉄甲で防ぎます。
「あやつが武闘家。で、あっちが双剣、あっちは螺旋槍か…ふむ。」
そう言い、鋼牙は考えた。
「(弓での攻撃は、楽進に防がれる。かといって接近戦では螺旋槍や双剣の間合いに入る…。)ならば…!」
そう言うと兄上は、持っていた弓を『崩した』。
「えぇ?!」
「なに!?」
「嘘やろ?!」
その行動に、驚きを隠せなかった三人だが、無理もない。
自分の得物を『壊す』奴など、この世界のどこを探してもいないだろう。
ただし、これが『壊す』という行為ならばだが…
「貴様…それは『降参した』とみて良いのか?」
幾分か冷静になった楽進が鋼牙に尋ねました。
それを見た鋼牙は、
「ほざけ。誰が貴様らごときに降伏などするか。」
…凄く悪態をついています。
「だったらなんで自分の武器壊しとるんや?」
李典がもっともな意見を述べた。
「誰も壊してなどおらぬ。造っておるのだ。」
そう言う鋼牙の手元には、先程までの弓は無く、代わりに、『三日月状の武器』があった。
そして、鋼牙はそれを楽進に向かって…
「むんッ!」
思い切り投げた。
「あまい!」
しかし、楽進はなんでもない様に、それを躱した。…だが、
「後ろや!凪!」
「なに!?」
楽進が躱したはずのそれが、後ろから迫ってきていた。
「くっ…!」
楽進はそれを咄嗟に身を翻して躱した。
「(どうなっている?確かに躱したはずなのに!)」
「チッ、躱されたか。やはり三日月では無理か…では。」
そう言うや否や、鋼牙は三日月を崩し、『鎖鎌』を造った。
「次はこれで行くか。」
そう言って鋼牙は、鎖鎌を振り回しながら、楽進達に突進して行った。
「阿保が!そんなんウチの螺旋の間合いに入るだけや!」
「やっぱりただのクズなのぉ〜」
そう言いながら、己の得物を構える李典と于禁。
それを見て、鋼牙は咄嗟に跳び、弓矢で二人の衣服を撃ち抜いた。
「きゃあ!?」
「しまっ…?!」
衣服を撃ち抜かれたので身動きが取れなくなってしまった二人。
鋼牙はそれを確認すると、
「おい、大河!」
「ん?なんですか、兄上?」
大河が返事をすると鋼牙は二人を指差し
「拘束して我らの本陣に送れ。」
「「「なッ!?」」」「了解です。兄上。」
そう言って大河はおもむろに手を挙げ、
「『縛』。」
ピシッ
「うっ…か、体が」
「動かへん…!」
「…でしょうね。では…『転』!」
そう言った途端李典達の姿が消えた。
「真桜!?沙和!?…貴様、二人を何処にやった!」
「なに、すぐにわかるさ。」
そう言って、鋼牙は楽進を鎖鎌で捕らえた。そして、
「大河!」
「わかってます!」
大河が手を挙げ、
「『転』!」
「…ッ!?」
楽進の姿までもが消えた。
「さて、帰るか。」
「そうですね。」
そう言って、二人は迫り来る兵士を倒しながら、意気揚々と帰っていた。
楽進達の運命は――
鋼牙達の次なる戦いとは―――――――
そして、鋼牙達は一刀に会えるのか――
次回に続く…かもしれない。
読みにくくてすみません。
稚文、乱文ですみません。
解りにくくてすみません。
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『東堂対三羽烏』の続きです。
作者が未熟者の為、ろくな作品にならないと思いますが、温かい目で見ていただきたいです。
それから、『三人の御遣い』のキャラ設定に多少追記致しましたので、確認のほどをお願いします。
『報告』
前回、『楽進VS死神』という作品を投降したのですが、読み直してみて違和感があったので削除致しました。