真・恋姫†無双―二つの呂旗― 第十七話「管理者」
一刀「永久、久遠、実は北郷戒刀の事なんだけど・・・」
久遠「どうしたのだ、兄上。」
一刀「ちょっと、気になる夢を見たんだ。」
永久「気になる夢?」
俺は昨晩見た夢を説明した。
久遠「そう、兄上がそう言うならそうなのだろう。私は構わんが・・・」
永久「私も構いませんわ。お兄様のお望みのままに・・・」
一刀「ありがとう。二人は俺の自慢の妹達だよ。」
二人「//////////////」
そのまま俺は正面から、二人は裏手に回って午後の部が始まった。
一刀「まずは劉備陣営の沙汰です。さて、平原の相中火・・・劉備、前へ。」
恋「・・・じっくり火を通します。」
劉備「そうそう、特に鶏肉は中火で・・・って違うよ!?」
一刀「そうだね、違うね。鶏肉は弱火がいいんだよ?」
恋「・・・・半生おいしくない。」
一刀「料理の手順を間違ったんだね。」
劉備「私は間違ってません!間違ってなんか・・・・愛紗ちゃんの言うとおりにしたんです!」
愛紗「そこで私に振らないでください!?」
一刀「なるほど。劉備と愛紗は料理下手っと・・・」
二人「しまった、ばれた!?」
恋「・・・二人にはご飯作ってもらわないようにしないと・・・」
愛紗「恋・・・そう言わずに・・・勉強するからぁ・・・」
久遠「兄上・・・進めてよいか?」
一刀「おぉ、ごめんごめん。ごほん、では劉備、これより皇帝陛下劉弁様より沙汰を申し上げる。」
いやぁ、失敗失敗。しかし劉備とのこのやり取りは小気味いいな。その点に関しては評価。
劉備「!?!?・・・はい。」
久遠「うむ、劉備よ。まずはお主の罪について確認じゃ。お主は周囲の噂をうのみにし確認作業を怠り無実の董卓を討たんと連合に参加した。そうじゃな。」
劉備「はい・・・異論はありません。」
久遠「うむ、ならば沙汰を申し渡す。お主を平原の相から解任し益州一帯を平定する事を命じる。今益州は内部分裂を起こし今ひどい状況と聞く。それを平定せよ。勅状は出さん。つまり・・・分かるの?」
劉備「はい、私の責の元、武力進攻せよ。と言う事ですね?」
へぇ、なるほど。良い目をしてるな。意外と芯があるな。これは少し評価を改めなければな。
久遠「分かっておるようだな。そう言う事だ。まあ・・・呂北と同じ人タラシのお主の事じゃ、問題あるまい。関羽に関しても呂北に言って貸し与えるように言ってある。益州の事はしっかりするんじゃぞ?」
劉備「はい、かしこまりました。」
一刀「それでは、劉備はそのまま退室し準備に掛かれ。雲長、後を頼むぞ。」
愛紗「御意。」
これならば心配ないか?いや、油断は禁物か。
一刀「次は袁術、及び孫策。及び各将、入ってまいれ。」
袁術「し、失礼しますなのじゃ。」
孫策「失礼します。」
一刀「それではまず袁術の沙汰に入る。袁術、前へ。」
袁術「は、はいなのじゃ。」
ふぅん、怯えながらも前にでるか。
一刀「袁術には、劉協陛下から沙汰を下してもらう。」
永久「それでは袁術。あなたは連合に参加した理由は自らが皇帝になるためと言うのは真実ですかしら?」
袁術「そ、そんな事はないのじゃ。りゅ、劉備と同じなのじゃ。」
永久「と、言ってるけれど。どうなのかしら?呂北。」
一刀「は、直属の間諜の報告によれば『これで孫策を利用し、麗羽姉さまを出し抜いて、皇帝になれるのじゃ♪』と申しておりましたそうで・・・」
永久「・・・声真似上手ですね?」
一刀「我が特技の一つにございます。」
永久「そうですか・・・(は、はじめて知りましたわ)袁術?嘘はいけませんよ?」
袁術「ぴぃ!ご、ごめんなさいなのじゃ!?」
ふむ・・・少し揺さぶるか?人となりを見るのは身近の人間を狙うのがいい。
一刀「・・・劉協陛下、袁術はまだ幼く張勲がいいように操ってるのではないかと。罰するなら張勲では?」
永久「なるほどそれなr」
袁術「な、七乃は悪くないのじゃ!わ、妾の責任なのじゃ。だから七乃はゆ、許してたもれ!妾はどうなってもいいのじゃ!!」
張勲「み、美羽様・・・あ、あの、私が責任をとりますから、美羽様はどうか・・・」
・・・ほぉ、これなら、使えるな。
永久「・・・・互いをかばいますか。良いでしょう。両者に沙汰を蒙い渡します。袁術はその領土、財産を没収。張勲はそのまま董卓軍へと下りなさい。袁術はまだ幼い。ならば教育を張勲、そして賈詡の指導の元行いなさい。よいですね?」
袁術「わ、妾は死ななくていいのかえ?」
張勲「わ、私も?」
永久「死して償える事などたかが知れています。よいですね?」
二人「は、はい(なのじゃ)!!」
永久「呂北、よろしくな。」
一刀「御意。では、袁術は下がり、孫策、前へ。」
孫策「・・・は。」
一刀「孫策には劉弁陛下より沙汰が下される。」
久遠「ん、孫策よ。お主の連合参加の理由を述べよ。」
孫策「は・・・我が領土は江東の地、そこは袁術の支配下にありました。良いように利用され使いつぶされる前に取り返すため・・・そして名声と実績を得るために参加しました。」
久遠「なるほど。つまりお主の我がままの為に参加を決めたのだな?」
孫策「その様な事はありません。江東の地にすむ民の為にしたことです。」
久遠「・・・それで洛陽の民を苦しめたのだな?」
孫策「!?そ、その様な事は・・・」
久遠「お主の所には優秀な間諜が居ったそうだが?それで調べは付いていたのではないか?されど連合に参加した。つまり私達に刃を向けた、意図的に。」
孫策「そ、そんな事は。」
久遠「だが安心しろ。お主では出来ん事でも妹の孫権には出来るだろう。」
孫策「???」
久遠「呂北よ。説明してやれ。」
一刀「は、我等は実は連合結成前から孫権仲謀殿には前々から接触していました。個人的にですが・・・ですが連合の事も在り伏理の毒として内部に居てもらったのです。その功績から孫家の家督は孫仲謀殿にふさわしいのではと考えます。」
約束は果たしたよ、蓮華。
久遠「うむ、私自身も同意見だ。孫策よ、お主は孫権に家督を譲りその身を将へと貶めよ。さらに董卓軍に所属、孫堅隊の副官としてじっくり教育してもらえ。」
孫策「!?!?!?!?・・・・・・・・・・・・・・・・・・わ、分かりました。その様に致します。」
さて、俺の事をぼろくそ言った意趣返しと行こうか。
一刀「それでは袁術、孫策は退室せよ。それぞれ沙汰があったようにする様に。部屋の外でそれぞれ待ってるぞ?・・・特に孫策。外では孫仲謀、孫文台両名が舌なめずりして待ってたぞ?」
孫策「・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで?」
一刀「・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジで。」
孫策「し、死んだわね。私。」
一刀「骨は拾ってあげるよ。」
孫策「よ、よろしく。」
一刀「・・・それでは曹孟徳とその配下、入ってまいれ。」
華琳「失礼いたします。」
一刀「それでは曹孟徳、前に。」
華琳「はい。」
一刀「劉協陛下より沙汰である。」
永久「では、曹操よ。そなたの連合参加の理由、話して見よ。」
華琳「は、恐れながら漢王朝はもはやその力をなくし、民の心は離れております。ならば誰かが新たな天にならねば、その思いの元私は私自身の道の為立ち上がりました。・・・ですが、私は間違っていました。漢王朝が力をなくしたからと言ってそのもとに居る董卓、そして将の筆頭呂北がいる軍が民の為の治世を行わないはずがなかったのです。しかるに私は自らの道を廃し私自身を董卓軍に身を置かせてもらい、我が力を使ってもらおうと考えております。」
おお、出るわ出るわ言葉の嵐。よく出るなぁ。
永久「・・・・なるほど。沙汰が下る前に自らに罰を与えたと言う事ですか・・・では、そなたの傍に居る“天”についてはどうでしょう?」
華琳「はい、それについては管路の占いに出てくるように3人はまばゆい光と共に突如現れたもので、占いの通り天の御使いとして置くのが得策と考えました。」
永久「なるほど・・・正直あなたを責める事は出来ませんね。王朝の力が地に落ちているのは事実。それをとやかく言うのは私達自身の格を貶めてしまいますからね。良いでしょう。あなたへの沙汰はその内容通りにします。しかし、天を語るのはまた別の話、我等が皇帝として在る為にそう在らんとするように、天の御使いなるものが天を語るに足るかそれを見ねばならん。」
華琳「・・・その内の一人は董卓軍に所属しています。」
永久「そうだな。静夏に関して人となりはよし知っている。」
そう言えば静夏母さん永久と久遠をかなり可愛がってたなぁ・・・皇帝陛下だって知らなかったけど。知ってからすごくあわあわしてたなぁ。
華琳「そうですか・・・娘の沙耶に関してはとても優しく真の強い娘です。それでその・・・」
そこで華淋は言葉を濁す。当然だろう。内容が内容だ。
永久「安心せよ。内容は報告書で確認している。北郷戒刀に関しては別で沙汰を下す。よって、曹操の沙汰は以上である。下がってよい。」
華琳「は、かしこまりました。」
一刀「それでは曹操は下がれ。以上を持って・・・」
恋「・・・一刀。」
一刀「ん?どした?」
恋「・・・公孫賛。」
一刀「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」
永久、久遠(忘れてたなぁ・・・)
一刀「こ、公孫賛を此処に。」
警備兵「はは!」
ははは、素で忘れてたし。ごめん公孫賛。
公孫賛「公孫賛。お呼びに授かり参上しました。」
久遠「まああれだ。忘れててすまん。」
永久「えと・・・ごめんなさいね。」
公孫賛「わ、忘れてた・・・」
一刀「大丈夫だ。公孫賛。君は袁紹の前だから。だから最後じゃないぞ!」
恋「・・・安心する。」
公孫賛「本当か・・・?」
一刀「ああ!」
公孫賛「そうか・・・よかった。思い出してくれてありがとう・・・」
全員(本当に不憫な子だなぁ。)
久遠「で、だ。公孫賛よ。此度の連合にどうして参加した?」
公孫賛「はい、今回情報を集めようとしたのですがこの通り私の陣営は・・・人員不足ですので。今回は周囲の諸侯の動きに合わせた結果にございます。」
久遠「つまり、周囲に合わせるしか動きようがなかったと言う事ですね。」
公孫賛「はい、参加しなければその後本初に攻める口実を与えてしまう物で・・・申し訳ありません。」
久遠「いや、いいのだ。公孫賛よ。今回は良き判断だ。参加しなければ袁紹により攻め込まれ民が苦しむ。それを回避するためのその行動、称賛に値する。」
公孫賛「は、ありがとうございます。」
久遠「此度の沙汰は無しとする。今まで以上に与えられた土地の繁盛に務めよ。」
公孫賛「はは!」
一刀「では公孫賛は別室に案内で良いですね?」
久遠「うむ。」
一刀「では、誰か。公孫賛殿を別室に。牢でなくてよい。」
警備兵「はは!」
それにしても本当に不憫な子だなぁ・・・
その後少し休憩をはさんだ。残るは袁紹、そして・・・華琳の時に保留にした北郷戒刀の沙汰のみだった。
一刀「さて、袁紹とその配下は入れ。」
袁紹「失礼しますわ。」
入ってきた袁紹はどうやら反省はしていないようだ。その態度は尊大で見ていてイライラする。
袁紹「皇帝陛下、沙汰の前に一言申し上げますわ。董卓なるものはお二方をたぶらかしてございますわ。」
久遠「どうしてそう思う?」
袁紹「はい、董卓はあなた方を利用し、この王朝を乗っ取ろうと考えているはずですわ。」
永久「どうしてそう思ったのか聞きたいですね。」
袁紹「そうでなければあのような田舎貴族が皇帝陛下にお近づきになれるはずg」
一刀「口を慎め袁本初。貴様先代霊帝様の信頼を侮辱し、我が主を愚弄するか!?」
久遠「落ち着け呂北。」
一刀「・・・御意。」
袁紹「み、見ましたわよ。醜悪ですわ!皇帝陛下。この男はこのように短絡的な男なのです。どうかお考えを改めください。」
久遠「・・・・・・・・・・・・・・・・・疲れた。兄上。ちょっと疲れた。」
一刀「へぁ?ちょ、久遠!?何処行くの??」
そのまま久遠は裏に引っ込んでしまう。俺はその後を追った。
しばらくうp主視点。
袁紹「・・・兄上?へ?どう言う事ですの???」
永久「袁紹、少し言葉が過ぎますね。母を十常侍に殺され、意気消沈していた私達を支えてくれたのは他でもない呂北。私達はその人となりを近くで見ていたのですよ?まったく関係のないあなたが見下したのは私達両皇帝の義兄・呂北なのです。その者を見下すとは・・・名門袁家も堕ちましたね。姉に変わり沙汰を申し渡します。」
袁紹「お、お待ちください。あのような下男を兄だなどと・・・」
永久「黙りなさい!そなたの首を飛ばすのは簡単だぞ?我等はかつてのしきたりには囚われん、この場で首を切るのもいとわない!口を慎みなさい!!」
その瞬間永久からとんでもない覇気が放出される。幼くとも皇帝なのだ。歴史上最後の皇帝でもあるのでその格は尋常じゃなく高いであろう。
袁紹「ひぅ!?」
永久「袁紹、あなたは領土、私財をそう没収です。よいですね。異論は受け付けません。そうだ、忘れる所でした。文醜、顔良。二人は優秀ですのでこのまま董卓軍に参加なさい。勿論強制ではないです。どうしますか?」
文醜「え・・・と。あたいは姫について行きます。」
顔良「私もです。お話は嬉しいんですが・・・」
永久「そうか。ならばそこの馬鹿が暴走しないようしっかり見張っておくがよい。」
二人「は、はい。」
袁紹「・・・・・」
袁紹はあまりの衝撃に口をだらしなく開け放心しているようだ。
二人「失礼しました~!」
そのまま引きずって部屋を後にする袁家の3馬鹿トリオ(斗詩には失礼だけど)後に3人は秘湯を発掘。温泉経営で生計を立てるがそれはまた別の話で未来のお話である。
一刀が戻ったので一刀視点
久遠「行ったか?」
永久「久遠お姉さま・・・酷いですわ。」
久遠「ごめん。頭に来て怒鳴りそうだったから。」
一刀「久遠も血の気が多いからね。でも永久もすごい覇気だったよ。すごいね。」
久遠「永久は私より素質がありますからね。では兄上、最後の沙汰に行きましょう。」
???「その前にいいかい?」
一刀「だれだ!?」
皇帝の間の中央にいきなり光が広がり中からフードをかぶった人間が5人現れた。
???「ふう、まさかあれほど簡単に事が終わるとは思わなかったな。」
???「でゅふふ。そうねん。于吉ちゃんも何処に行っても打たれ弱いのは仕方無いわねん。」
???「まったく・・・相変わらずだなん。」
???「あれが僕なんですよね~。今でも信じられません。」
???「しゃ~ないしゃ~ない。それがあいつの扱いだよ。宿命と言う名の扱い。桃香お姉と同じだよ。」
???「後で愛紗に言い付けとくな。」
???「そ、それは勘弁・・・」
一刀「・・・・・・・・・・・・・・・誰だ。」
???「ん?おおすまん。自己紹介がまだだったな。」
一刀「一人は分かるがな。貂蝉。」
貂蝉「でゅふふ。お久しぶりねぇん。」
久遠「な、なんですかこの筋肉ダルマは!?」
永久「・・・逞しいですわ!」
あれ!?永久??まさか筋肉趣味!?
永久「やはり筋肉は正義ですわ(ムフー」
一刀(久遠、永久って・・・)
久遠(・・・ガチムチの男色好きなんですよ・・・)
一刀(知りたくなかったよ。)
???「話を進めようか。まずは俺の穂から自己紹介だ。俺は管理者の一人左慈元放だ。」
???「その弟の左吉と申します。」
一刀「すごいな、有名人の左慈か。左吉は聞いた事ないけど・・・?」
左吉「ああ、私は于吉のクローンです。色々事情がかるのです。」
一刀「そうか、踏み入った事を聞いてすまない。」
左吉「構いませんよ。“呂北さん”。」
一刀「自己紹介なしで名前ばれしてるのは正直気持ちが割るけど・・・」
???「・・・さて、俺の方も自己紹介していいか?」
恋「・・・・・・・・・・・・・・一刀?」
一刀「どうした?恋。」
恋「違う・・・この人。一刀。」
一刀「へ?」
???「さすが呂奉先。いや、まいったな・・・」
その男がフードをとると・・・そこには俺がいた。
一刀「な・・・・」
???「管理者北郷一刀だ。紛らわしいから・・・そうだな親しみをこめて北さんでいいよ?」
???「お兄ぃ、すごい上から目線。はじめまして。妹の茉莉で~す。」
北郷「さて、呂北。君の夢に見た通り仕置きに来たよ。」
一刀「えっと・・・まさか・・・えと・・・」
恋「一刀・・・混乱してる。」
北郷「しかたないな・・・・とう!」
びし!
一刀「あいた!」
北郷「頭を切り替えろ、神童北郷一刀。」
そ、そうだった。今は混乱してる暇はなかったな。
一刀「す、すまない。えと、北でいいか?」
北郷「ああ、かまわんさ。」
一刀「それで、どうやって仕置きするんだ?」
北郷「ぼこる。」
一刀「簡潔だね。」
北郷「これで。」
そこで見せてくれたのは・・・両刃の大剣!?
一刀「死ぬでしょ!?」
北郷「ま、技術の違いだよ。どんなに切っても死なないように出来るんだ。他にも仕置き希望者がいるから沙汰が下ったら俺達があいつを預かるよ。」
一刀「・・・よ、よろしく頼むよ。」
北郷「・・・なあ、呂北。ちょっと耳を貸して・・・」
一刀「ん?・・・・・ほう・・・・なるほど・・・・いいな。」
二人「フフフフフフフフフフフ」
永久「二人揃うと悪役臭が二乗で恐ろしいですわね。」
北郷「貂蝉、左慈、左吉、茉莉。お前たちは裏に隠れていてくれ。」
4人「了解。」
その後体制を整えた俺達は最後の沙汰を下すため、北郷戒刀を呼び出した。
北郷「ごほん・・・あ~あ~。最後に北郷一家。入れ。」
静夏「失礼します。・・・・????」
北郷「どうしました?」
静夏「え?いえ・・・あれ????」
おお、静夏母さんもしかして疑ってる??嬉しいなぁ・・・
北郷(・・・なるほど、良い母親じゃないか。)
北郷「さて・・・劉協陛下、北郷一家に沙汰を下してもらいたいのですが・・・どうしましょう?北郷静香、北郷沙耶。両名はどうやら害はなさそうですが?」
戒刀「な、何を言ってるんだ!一刀、お前誰のおかげで・・・」
北郷「あれ?気付きませんか????おれ・・・あんたの息子じゃないですよ?」
戒刀「こ、この期に及んで・・・」
そろそろ出て行こうか?出てっていいかぁ???
北郷「・・・・その証拠を出して見せましょう。呂北。」
一刀「く、くくく・・・本当におかしいな北。」
北郷「お前も大概良い性格してるよ?」
静夏「え!?」
沙耶「お、お兄ちゃんが二人!?」
北郷「ま、説明をしとこうか?」
そう言うと北は静夏母さんと沙耶、北郷戒刀に事情を説明した。
戒刀「な、なななな・・・」
貂蝉「そろそろ良いかしらぁん。」
戒刀「な、そ、そんな!お前は!!」
北郷「知り合い?」
貂蝉「ちょ~っとだけよ~。結刀さんの引越しの時に顔合わせただけよん。」
北郷「なるほど・・・あ、ちなみにじいちゃんもお仕置きメンバーに入ってるからな。覚悟しておけよ?」
戒刀「・・・・・」
もう言葉も出ない、そんな雰囲気の中沙汰が下った。
久遠「ま、混乱してる所悪いが沙汰を下すぞ?北郷静香、沙耶両名はこのまま董卓軍に所属せよ。戒刀、お主はこのまま管理者に引き渡す。己の罪をしっかりその魂に刻むがよい。」
戒刀「そ、そんな・・・静夏。た、助けてくれ・・・」
静夏「・・・はぁ?何言ってんのこの豚が!ブヒブヒ言いながらさっさと消えちまいな!」
全員(いきなりキャラが変わった!?何この人超怖い!!)
戒刀「そ、そんな・・・お前の罵りがない場所に行くなんて嫌だぁぁぁぁぁ!!」
その叫びを残し、左慈と左吉が北郷戒刀を連れて光の中に消えて行った。
沙耶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お兄ちゃん」
一刀「言うな沙耶。何だかんだであのクソ親父は静夏母さんだけはしっかり愛してた。それだけを事実として受け止めておこう。変態の血を引いてるなんて考えちゃ駄目だ。」
沙耶「・・・そうだね。そうだよね・・・・」
静夏「ふう、最後に言い罵りが出来たわ(悦)」
二人(此処に来て本当に残念な親の姿を拝む羽目になるなんて・・・)
俺と沙耶は自身の親の知りたくない性癖と性格を知り、意気消沈していた。
北郷「さて、茉莉。まずはこの外史の調査してから行くか。」
茉莉「りょ~かい。さてと・・・いい結果残して左慈とラブるぞ~」
北郷「ほどほどにな。」
一刀「それで、お前たちはいつまで居るんだ?」
北郷「ん?そうだな。色々回って何だかんだで一年は居るかもな。向こうではさほど時間はかからんから安心だからな。」
一刀「そうなんだ・・・なら少し此処に滞在してくれないか?少し俺に鍛錬付けてほしい。」
北郷「ほう?いい向上心だな。なら覚悟しろよ?」
一刀「ああ!」
こうしてクソ親父は別外史に飛ばされ、俺は自身の武力向上の良い師に出会えたのである。
次回
北郷「どうした!腰が甘いぞ呂北!!もっと・・・こうだ!」
恋「・・・二人の一刀・・・どっちもすごい。」
静夏「茉莉ちゃん、何この子すごい可愛い」
沙耶「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!助けてぇぇぇぇぇぇぇ」
第十八話『お休み』
管理者との一時、少年少女の休息。
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第十七話です
劉備は残念子では無かったです。
いつまでも桃香をひどい扱いはしないですよ!
では本編どうぞ。