我々の頭上に響窃が放った『死の宝玉』が落下してきた!
以前の私なら慌てふためいていたが
今は全く焦りがない
二節 〜使い捨ての『死の爆轟』〜
鈴々「降ってきたのだ!」
『死の宝玉』が勢い良く我々に向かって落下して来るのが分かる
だが……………
愛紗「ここは私に任せろ!」
桃香「愛紗ちゃん!?」
蓮華「愛紗、大丈夫なの!?」
愛紗「これくらいならどうにかなる
皆、下がっていろ!!」
雪蓮「……分かったわ…………任せたわよ、愛紗!」
愛紗「はあぁぁ……」
ギュォォ!
私は直ぐさま気を溜め始めた
修行のお陰でかなり気の吸収速度が上昇した
これなら間に合うな………
愛紗「はあっ!!」
ゴォンッ!!
左慈「気が最大まで溜まったな
やったれ、関羽!!」
愛紗「無論だ!!」
響窃「この『死の宝玉』を簡単にあしらえると思うなよ…………!」
左慈「残念だがな、響窃」
卑弥呼「愛紗の力を甘く見ると痛い目に遭うぞ」
愛紗「はあぁぁっ!!」
私は得物に大量の気と力を入れ
愛紗「『居合(いあい)』!!」
得物を振りかざし
愛紗「『天斬龍撃(てんざんりゅうげき)』!!」
大きく縦に振り下ろした!!
フォン!!
すると…………
ズパンッ!!
響窃「むっ!?」
左慈「おっ?」
ドゴオォォォンッ!!!
『死の宝玉』は真っ二つに割れ、眩しい光を放ち、激しい大爆発を起こした!
貂蝉「お見事よん!」
凪「凄い!」
響窃「なんと……………まさか『死の宝玉』を真っ二つにするとは………
この響窃………度肝を抜かれたわ………」
愛紗「どうだ!?響窃!!」
響窃「やるな、関羽…………
久々に…………」
ギュォォ!
穏「っ!来ますよ〜!!」
響窃「燃えてきたぞ!」
シュン!!
春蘭「っ!でえぇぇい!!」
フォン!!
響窃「はっ!!」
フォン!!
ガキンッ!!
響窃は『空走』をして春蘭に襲いかかるが、春蘭も負けじと抵抗をしていく
響窃「流石は夏侯惇!
戦闘が面白いと感じたのは何十年ぶりか!」
春蘭「私もここまで血が滾っているのは乱世以来だぞ!!」
ガキンッ!!
ガキンッ!!
ガキンッ!!
春蘭と響窃の打ち合いが続いていく
春蘭「はあぁぁっ!!」
響窃「『死の剣』で切り裂いてやる!」
春蘭と響窃は強力な一撃を入れようとしていた
が…………………
春蘭「掛かったな!!」
春蘭が突然力を抜き、得物を構え直した
響窃「むっ!?」
フォン!!
そのせいで響窃の攻撃は空振りに終った
そしてその瞬間、春蘭は渾身の力を入れ
春蘭「『無型烈皇』!!」
『無型烈皇』を響窃に放った!
フォン!!
ガキーンッ!!
響窃「何っ!?」
春蘭が放った『無型烈皇』は『死の剣』に直撃し、『死の剣』は真っ二つに割れ粉々に砕け散った
残ったのは響窃が持っていた柄の部分だけだった
春蘭「どうだ、響窃!!?
この夏侯惇の『無型烈皇』の威力は!?」
響窃「まさか『死の宝玉』はおろか、『死の剣』まで……………
面白い…………面白いぞ!!」
シュン!!
響窃は『空走』をして距離をとり
響窃「はあぁぁ……………」
ギュォォ!
気を溜め始めた
星「今迄で一番手応えがあるな」
紫苑「ですが、まだ倒せる感じはしませんね」
蓮華「なら………っ!!」
ギュォォ!
蓮華殿は気を溜め始め
蓮華「一気に畳み掛けるわよ!」
雪蓮「焦りは禁物よ、蓮華」
蓮華「はい!」
秋蘭「っ!!響窃が構えたぞ!」
響窃は気を溜め終わったようで何かを構えた
響窃「使い捨ての得物………たとえ刃がなくとも最後まで使えるのだ…………」
フォン!!
そう言うと響窃は手に持っている『死の剣』の柄の部分を我々に向かって投げつけてきた
冥琳「響窃の攻撃だからな、予測不能な現象が生じる…………
皆、回避しろ!」
冥琳は大声で我々に言ってきたので直ぐさま回避を始めた
響窃「…………弾けろ……『死の剣』よ………」
柄が地面に接したその瞬間…………
ドッッカアァァァァンッ!!!
『真爆源花』より遥かな大爆発が起こった!!
沙和「あわわわわわっ!?」
思春「出鱈目な威力だ……!」
霞「嘘やろ!?柄の部分だけやで!!」
響窃「『死の爆轟(しのばくごう)』とでも名付けようか…………」
蒲公英「何?『爆轟』って………」
風「確かお兄さんに聞いた話によると、爆発や燃焼の種類の一つらしいですよー」
真桜「爆発にあないな種類があるんかいな………」
稟「しかし………これでは迂闊に『死の剣』を破壊できなくなりました………」
亜莎「下手をすれば今の『死の爆轟』の餌食になってしまいます………」
響窃「さて………どうする?」
ブォン!!
響窃が手を広げれば再び『死の剣』が現れ、
響窃「そら!」
フォン!!
大きく横に振り
ピュピュピュピュピュピュピュン!!
『死の光波』を放ってきた!
于吉「『散気掌』………はっ!」
于吉が発動した『散気掌』により、とりあえず難は逃れた
響窃「まだ始まったばかりだ…………
楽しく戦おうぞ……………」
愛紗「くっ…………!!
我々は負けるわけにはいかないのだ!!!!」
しかし…………
私はこの後に起こる最悪の事態を回避することができなかった……………
……終……
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始まった戦いに愛紗達は怯むことなく響窃に立ち向かっていく!
だが魔人・響窃もここぞとばかりに攻撃をしていく
そして投げつけてきたのは巨大な真紫の星・『死の宝玉』………
当たれば即死の星をどう攻略するのか!?