No.640363

真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第四十七話 ヴィヴィオの一日

ohatiyoさん

という訳でほのぼのを書いてみました
本編とはあまり関係ないです

2013-11-27 10:51:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1708   閲覧ユーザー数:1665

少し前に保護した女の子ヴィヴィオ

 

彼女は、なのはとフェイトをママと慕い、2人だけに懐いていた

 

そんな中、なのはとフェイトが2人共 別任務で出てかなくてはならなかった

 

なのは達はヴィヴィオをはやてに託し、任務に向かう

 

しかし、ヴィヴィオは寂しいのか、ずっと泣いていた

 

はやては困り果て、フォアード達にも手伝ってもらい、何とかあやした

 

しかし、それでも若干 涙目であり、はやては心の底から なのはに早く帰ってきてほしいと願った

 

そんな中、任務を終え、帰宅して来たカイトが騒ぎに気づき、はやてに近づく

 

カイト「八神、一体 何の騒ぎだ?」

 

はやて「カイト君!? 折角泣き止みそうやのに…………」

 

カイト「???」

 

はやての言っている意味がわからず、首を傾げる カイト

 

はやては見た目が厳ついカイトをヴィヴィオが見たら、泣いてしまうと思ったのだ

 

カイト「ん?」

 

フォアード達が懸命にあやしている少女を見つける カイト

 

ヴィヴィオ「………………」

 

カイト「………………」

 

カイトとヴィヴィオの目が合う

 

はやて(アカン!! また泣かれる!!!)

 

はやては絶望した

 

スバル(カイトさぁぁぁぁぁん!!!!!!!!! 何でこんな時に帰って来るんですか!!!!!!)

 

ティアナ(カイトさん、あなたは空気が読める人だと思ってました)

 

レイン(カイトの旦那の顔を見て泣かない子ども居ないだろうな~)

 

フォアード達から散々に思われる カイト

 

この場に居る みんなが思った

 

ヴィヴィオは泣くと

 

しかし、その予測は外れることとなる

 

ヴィヴィオ「パパ?……………パパ!!!」

 

いきなりヴィヴィオは、カイトの所まで走り、カイトの右足に抱きつく

 

はやて「パパやて!?」

 

声には出さないものの、フォアード達も驚いている

 

優しそうな なのはとフェイトをママと慕うのはわかる

 

しかし、どう見ても厳ついだけのカイトをパパと慕う意義がわからない

 

ヴィヴィオ「パパ、パパ!」

 

ヴィヴィオは漸く自分の父親を見つけたと言わんばかりにカイトに甘えていた

 

普通の男性なら、ヴィヴィオの可愛さにニヤけてしまうだろう

 

しかし、残念ながら相手はカイトである

 

カイト「何だ? このガキは? 俺は貴様の父親ではない…………今すぐ離れろ」

 

冷たく言い放つ カイト

 

普通の人が見たら、最低と思うだろう

 

ヴィヴィオ「パパ! パパ!」

 

しかし、カイトの言葉など耳に入らないのか、カイトの足にしがみ付き、離れようとはしない

 

カイト「チッ」

 

カイトは足にしがみ付くヴィヴィオを払いのけようと、右足を振るう

 

しかし、その程度では払えない

 

カイト「八神! 貴様、何とかしろ!!!」

 

カイトは珍しく、はやてに助けを乞う

 

はやて「え~ 折角ヴィヴィオが喜んでるのに~」

 

ニヤける はやて

 

カイト「そもそも何なんだ? このガキは!」

 

はやて「名前はヴィヴィオ、この前保護してん」

 

かなり簡単に説明する はやて

 

カイト「そんなことは聞いていない! 何故 俺が父親なのだ!!」

 

はやて「う~ん……………その子、孤児やからな。きっとカイト君が好きやねん」

 

だから頑張ってと言いながら親指を立てる はやて

 

カイト「ええい!! 迷惑な!!」

 

はやて「そうや、今日はカイト君 非番やん!」

 

カイト「貴様…………何を企んでいる?」

 

ニヤける はやてを睨む カイト

 

はやては、カイトの方に手を置き、

 

はやて「親子の絆……………さらに深め合い」

 

美しい笑顔でそう言うと、

 

はやて「ほな、任せるわ!!!」

 

はやては逃げるかのように走り去っていく

 

カイト「待て!! 貴様!!! 八神ィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

クソが!!! アイツ覚えていろよ!!!

 

カイトはフォアード達にヴィヴィオを押しつけようとするが、

 

カイト「何!?」

 

振り向くと、そこには誰も居なかった

 

カイト(アイツら…………)

 

ヴィヴィオ「パパ~♪」

 

カイト「………………」

 

カイトは取り合えず、自分の部屋に連れていく

 

はやてに復讐を誓いながら……………

 

カイトは椅子に座り、何やら資料を見ていた

 

本来なら足を組む所だが、それも出来ない

 

何故ならヴィヴィオが膝の上に座っているからだ

 

ヴィヴィオ「♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪」

 

ヴィヴィオは幸せそうだ

 

カイト「ハァ~」

 

これではまともに仕事も出来ん

 

仕方ない………偶には街に出るか

 

カイトはクラナガンへと向かう

 

勿論ヴィヴィオも着いてくる

 

カイト「街に出たのはいいもの、特にすることはないな」

 

普通なら色々な店に入って、買い物などを楽しむ所だが、生憎カイトにそのような趣味は無い

 

ヴィヴィオ「パパ! パパ! アレ見て!」

 

カイト「…………………」

 

ヴィヴィオが指差す方には、ぬいぐるみなどが売っている店があった

 

カイト(そうか、これぐらいの年の女はこういうのが好きなのか……………)

 

ヴィヴィオ「パパ! 行こ!」

 

泣かれては厄介と思い、仕方なく その店に入る

 

ヴィヴィオ「うわ~」

 

カイト「………………」

 

ぬいぐるみが大量に並べれてており、ヴィヴィオは目を輝かせる

 

ヴィヴィオ「これ可愛い!!」

 

ヴィヴィオが手に取ったのは、赤い目をした、小さめのウサギのぬいぐるみだった

 

ヴィヴィオ「これ何~」

 

カイトに問う ヴィヴィオ

 

何のぬいぐるみかわからないようだ

 

カイト「どう見てもウサギだろう」

 

ヴィヴィオ「ウサちゃ~ん♪」

 

カイト「おい、店員」

 

店員「はい?」

 

カイトは近くに居た店員を呼ぶ

 

カイト「あのウサギはいくらだ?」

 

店員「500キリですね」

 

※500キリ=500円

 

カイト「そうか、あれを貰う」

 

店員に金を払う

 

店員「ありがとうございます」

 

カイト「帰るぞ」

 

カイトはヴィヴィオを連れて六課に戻る

 

街に出たのはいいものの、やはりする事がなければ無駄だと感じたのだった

 

ヴィヴオ「ヴィヴィオ…………お腹すいた~」

 

カイト(今日は六課の食堂は休みの筈……………タイミングの悪い…………)

 

取り合えず、カイトは六課の食堂に行き、冷蔵庫を漁る

 

カイト「ガキが好きな物など、俺は知らんぞ」

 

そう言いながらも、リンゴがあったので、皮を剥き、食べやすく八等分にして、ヴィヴィオに渡す

 

カイト「これでも食ってろ」

 

しかし、ヴィヴィオはそっぽを向く

 

カイト「何だ? 何が気に入らんのだ?」

 

ヴィヴィオ「ウサちゃんにしてほし~」

 

リンゴの皮で、ウサギの耳を模る奴だ

 

ヴィヴィオは、リンゴのウサギは知っていたようだ

 

なのはがリンゴを剥く時、ウサギにしてヴィヴィオに食べさせていた為である

 

カイト「……………………」

 

八神…………貴様には、地獄を見せてやる

 

はやてに必ず報復を近いながら、リンゴを剥きなおす カイト

 

カイト「俺が何故………………こんなことを」

 

器用にウサギを模り、ヴィヴィオも満足して食べていた

 

カイト(高町とハラオウンは何時帰ってくる!!!)

 

取り合えず、カイトの部屋に戻ると、ヴィヴィオはウサギのぬいぐるみがよっぽど気にいったのか、ずっと話しかけたりしていた

 

カイト(当分の間、大人しくしているだろう)

 

そう思うと、カイトは不覚にも眠ってしまう

 

前の任務でかなり疲れていたのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~なのは&フェイト視点~

 

なのは「遅くなっちゃったね」

 

フェイト「早くヴィヴィオの所に行こう!」

 

偶々 任務の帰りで一緒になった2人

 

ヴィヴィオが寂しがって居るかもしれない為、急いで六課に戻る

 

なのは「はやてちゃん!!! ヴィヴィオは?」

 

はやてに預けていた為、彼女と一緒に居るだろうと思っていた なのはだが、

 

はやて「ん? カイト君の部屋とちゃうか?」

 

予想外の回答が返って来る

 

フェイト「え? どうしてカイトの部屋に?」

 

はやて「ヴィヴィオがカイト君に懐いてな~ だから任せたんよ」

 

なのは「そうなんだ………」

 

フェイト「取り合えず、カイトの部屋へ行こう」

 

2人はカイトの部屋に行き、ノックするが返事がない

 

フェイト「居ないのかな?」

 

なのは「鍵は空いてるみたいだけど…………」

 

フェイト「カイト、入るよ?」

 

フェイトはドアを開ける………すると

 

なのは「…………部屋に戻ろうか? フェイトちゃん」

 

フェイト「そうだね」

 

カイトは座ったまま寝ており、ヴィヴィオがカイトの足を枕代わりにして眠っていた

 

微笑ましい雰囲気に、なのはとフェイトも笑顔だ

 

今のカイトとヴィヴィオは本当の親子みたいだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、黒焦げになっている はやてが倒れていたらしいが、どうでもいいので詳しくは記述しないでおく

 

 


 
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