No.639786 英雄伝説~光と闇の軌跡~ 外伝~アルフィン皇女の決意と覚悟~後篇soranoさん 2013-11-25 09:20:13 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1574 閲覧ユーザー数:1477 |
~アルバレア公爵邸~
「え…………………」
突如笑い始めたヴァイスを見たセドリック皇子は呆け
「フフ…………どうやらアルフィン皇女はヴァイス様に”認められた”ようですね………」
リセルは微笑み
「あ、あの…………?私、何かおかしな事でも言いましたか…………?」
アルフィン皇女は戸惑った表情で尋ねた。
「いや………………何もおかしな事は言ってないさ。―――――見事な決意と覚悟だ!さすがは我が友、オリビエの妹だけはあるな。見直したぞ!………………今この場で先程までの貴女に対しての無礼や暴言を詫びよう。――――申し訳なかった。」
一方ヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた後嬉しそうな表情で答え、そしてその場で跪いてアルフィン皇女の目の前で頭を深く下げた。
「え?え??」
ヴァイスの行動を見たアルフィン皇女は戸惑い
「あ、あの………これは一体……?」
セドリック皇子は不思議そうな表情をしてリセルに視線を向け
「――――ヴァイス様がアルフィン皇女を認めた以上、ヴァイス様はアルフィン皇女の願いを聞き届け…………さらに今後アルフィン皇女のお辛い立場は少しは和らぐ事になるでしょう。――――そうでしょう、ヴァイス様?」
リセルは優しげな微笑みを浮かべて答えた後ヴァイスを見つめた。
「さすがはリセル。わかっているな。」
「これでも貴方の”元”正妃ですから。――――どうやらお二人をかつてのマルギレッタ姫のように育て上げるつもりですね?」
静かな笑みを浮かべて立ち上がりながら言ったヴァイスの言葉を聞いたリセルは苦笑しながら頷いた後微笑みを浮かべて尋ね
「ああ。まだ成人もしていないのにこれ程の決意と覚悟ができるくらいだ…………アルフィンは下手をすればマルギレッタをも超えるし、姉でこれなのだから弟の方もいずれは”化ける”可能性は十分にある。」
尋ねられたヴァイスは口元に笑みを浮かべて答えた。
「あ、あの…………?一体何のお話をされているのですか……?」
その時アルフィン皇女は戸惑った表情で尋ねた。
「――――いずれわかる。それよりアルフィン皇女……いや、アルフィン。お前の願い、確かに聞き届けた。必ずやセドリックを立派な為政者に育て上げて、いずれ我がクロスベル領となる領地を任せよう。――――それも小さい領地どころか、大きな領地を任せよう。例えばこのバリアハートのような領地をな。」
「本当ですか!?ありがとうございます…………!空の女神(エイドス)よ、貴女のお慈悲に感謝致します……!」
ヴァイスの答えを聞いたアルフィン皇女は明るい表情をして立ち上がった後その場で祈り
「――――ただし、先程の条件―――お前が俺の妻の一人となる事は確定事項だ。しかも正室ではなく、側室という形だ。それはいいな?」
「…………はい。皇族ですからいずれ政略結婚する事はわかっていましたし…………覚悟はできています。」
真剣な表情で自分を見つめて言ったヴァイスの言葉にアルフィン皇女は寂しげな笑みを浮かべて頷いた。
「とは言っても俺は女性全員を等しく愛し、幸せにする主義だからな。いつか必ずお前に俺を惚れさせ、俺の妻となったことが幸せである事を思い知らせてやろう。何せ俺の好きな物の一つは女性の笑顔であり、嫌いなものは女性の涙だからな!」
そしてヴァイスは口元に笑みを浮かべてアルフィン皇女を見つめて答えた後笑顔になり
「まあ…………クスクス…………本当にオリヴァルトお兄様のお話通りの方ですね。エレボニアでは”帝国の至宝”と称されているこの私を娶るのですから、ちゃんと私を幸せにしてくださいね♪」
ヴァイスの答えを聞いたアルフィン皇女は目を丸くした後微笑み、そしてからかいの表情になってヴァイスを見つめて言い
「フッ……任せておけ。それとお前もいずれは俺の妃の一人になるのだから、立派な姫君へと育てるつもりだから弟同様さまざまな事を教育するつもりだから覚悟しておけ。教育とは言っても勉強ばかりでなく、外に出て民の生活を知り、民の声を聞く事もある。――――”真の皇族”になる道は生半可な道ではないぞ?」
「フフ、望む所ですわ♪」
口元に笑みを浮かべて言ったヴァイスの言葉を聞いたアルフィン皇女は嬉しそうな表情で言った。
「え?え??」
「フウ…………どうせその事に関してはそのままだろうと思っていましたよ…………」
二人の様子を見たセドリック皇子は首を傾げ、リセルは呆れた表情で溜息を吐いた。
「―――さてと。俺はリウイ達にアルフィン達の件や今後についての話し合いに行って来る。リセル。アルフィンとセドリックは”貴賓”として扱ってくれ。」
「了解しました。」
リセルに指示をしたヴァイスはその場から去ろうとしたが
「おっと、そうだ。前金をもらうのを忘れていたな…………」
すぐに立ち止まって、アルフィン皇女の近くまで戻って、何の前触れもなくアルフィン皇女の唇を奪った!
「~~~~~~!!!????んんっ!?ちゅ………ちゅるる……!?」
ヴァイスに口付けをされた挙句、さらに舌をも絡めるほどの深い口付けをされたアルフィン皇女は顔を真っ赤にして混乱し
「あわわわわわわっ!?」
「ハア………………ヴァイス様……少しは場所を考えて行動してくださいよ…………」
セドリック皇子は顔を真っ赤にして慌て、リセルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フッ。前金は確かにもらったぞ。残りの金の支払い――――お前の身体はお前が俺に惚れた時に奉げてもらおう。」
「もう………!いきなり乙女の唇を奪うなんて、紳士としてどうかと思いますわよ……?しかも今のがファーストキスだったんですからね……!」
口元に笑みを浮かべて言ったヴァイスの言葉を聞いたアルフィン皇女は真っ赤な顔で頬を膨らませてヴァイスを睨み
「いずれ俺に惚れた時、そのファーストキスも良い思い出である事に気付くだろう。」
「フフ…………とてつもない自身をお持ちですわね。そう言う所もオリヴァルトお兄様とそっくりですわ。」
そしてヴァイスの言葉を聞いたアルフィン皇女は微笑みながらヴァイスを見つめた。
「まああいつと俺は本当に色々と共通している所があるからな。―――それでは失礼する。」
アルフィン皇女の言葉に答えたヴァイスは外套を翻してその場から去って行き
「本当に強引な方………………でも…………あんな素敵な殿方になら…………この身を犯されても………………フフ…………もう…………私の心は……貴方に…………奪われてしまいましたわ………………早く……私の身体も…………奪って下さいね………………」
アルフィン皇女はヴァイスが去って行った方向を頬を赤く染め、うっとりとした表情で見つめ続けて指でキスをされた唇をなぞった後呟き
「ア、アルフィン?どうしたの??顔が真っ赤だよ??」
「全く………………生まれ変わってからさらに強力になっていませんか?ヴァイス様…………」
アルフィン皇女の様子を見たセドリック皇子は戸惑い、リセルは溜息を吐いた後疲れた表情で片手で頭を押さえた。
後にアルフィン皇女は弟共々ヴァイス達、そしてオリヴァルト皇子の教育によって立派な皇族へと育ち……ヴァイスの側室の一人となり…………黄金軍馬が誇る皇族達の一人―――――”黄金軍馬の姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”としてゼムリア大陸中にその名を轟かせ、後の歴史に弟や兄共々名を残し……その誇り高く、慈悲ある行動は永遠に民達に伝えられ……伝説の存在となった………………また…………ヴァイスとの結婚式を挙げた際、セドリック皇子やオリヴァルト皇子達――――家族や知人達に祝福されながら自分と共に嫁ぐヴァイスの多くの美しき妃達と共にウエディングドレスを着てアルフィン皇女の一生の中で最高の笑顔を見せたという………………
という事でアルフィン皇女の相手はまさかのヴァイスですwwヴァイスもロイドに負けないかのごとく増やしていますwwまあ、ヴァイスだったらロイドと違って許せるんですけどね。ハーレムが基本のエウシュリー主人公の上、カッコイイですしwwなお、今回のBGMはティアーズ2の”征途”か魔導功殻の”覇道~希求を抱いて~”のどちらかだと思って下さい♪……感想お待ちしております
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