No.639177

リリカルなのは~翡翠の戦士と7つの才牙~

第一話 転生から六年後

2013-11-23 12:42:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4683   閲覧ユーザー数:4386

あの転生から六年後……

 

ーある異世界ー

 

「全く信じられません!!」

 

「あのさ~…別にいいだろ?俺の願い事なんだから」

 

セレナさんに転生してもらい特典を断った

変わった転生者である柊 剣也(ひいらぎ けんや)が

自分のデバイス、"ガーディアンウィル(通称ウィル)"

を宥めながら歩いていた

 

「それはわかります!!わかりますよ!?ですから信じられない

んです!!私の強化を願い事にするって!!」

 

「?そうかな?」

 

「そうですよ!」

 

会話をしながら目的地に到着した

 

「よし…始めるぞ」

「へ?…あ、はい」

 

剣也はウィルを右手に持ち、左手を胸にあて、

しっかりと足を地面につけた

 

「我、天の力を持つ者」

 

それは自分を表す言葉

 

「守護する者よ、我が呼びかけに、応えよ」

 

それは右手に持った"深緑"

 

「過去を糧にし、未来へ進む」

 

自分の足元からミッド式でもベルカ式でもない

魔方陣から翡翠色の魔力光が溢れていく

 

「そして守護する者の強き意志…」

 

心を込めて、叫ぶ

 

「未来へ変わらず、受け継がれん!!

この手に魔法(ちから)を!!」

 

"深緑"との絆を改めて感じながら

 

「ガーディアンウィル!!セットアップ!!」

 

「スタンバイレディ、セットアップ」

 

翡翠色の光に包まれながら剣也の服装が変わる

 

太股までの長さで肘までの袖が付いたペルー色の上着

スチールブルー色のTシャツ

桔梗色の長ズボン

そして両手には花色の手袋が嵌められ、

両足には膝が隠れる脚甲が付けられた

 

そして、目の前には中心に深緑色の宝玉…ウィルが

付けられた銀朱色の棍が浮いていた

 

剣也はそれを手に取ると巧みに操りポーズを決めた

 

「ポーズいらないのでは?」

 

ウィルがそう呟いたが剣也は無視した

 

「よし、魔物誘き寄せるぞ」

 

「了解」

 

剣也はそう言いながらセットアップした際に展開した

魔法陣を展開した

因みに形は円形で中には時計回りに火、水、土、風、

雷、光を表す記号が付いた小さい円形があり、真ん中

には何も無く、細部は様々な文字が書いてある

 

「属性を"土"に」

 

剣也がそう呟くと、魔法陣の"土"を表す記号が真ん中

に移動した

 

「天の風に乗せて」

 

そう呟くと今度は風が渦巻いた

 

「敵を呼べ、スメル・ウィンド(匂いの風)」

 

そう言うと土の魔力で作られた魔物のテリトリー意識

を刺激する匂いが風に載って周りに広がって行った

 

「さてさて、後は待つだけ……???」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……

 

「…なぁ、ウィル?」

 

「…なんですか?ロード?」

 

「今、爺ちゃんに教わった"覇気"と"円"で気配を読んだんだが」

 

「はい…」

 

「大量の群れが此方に来てる」

 

「…狩りますか?」

 

「うん♪」

 

そして剣也…翡翠の戦士の本気の戦いが始まる

 

 


 
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