No.638954

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 865

soranoさん

第865話

2013-11-22 18:58:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1670   閲覧ユーザー数:1511

~特務支援課~

 

「大変です、皆さん!ルファディエルさんがついにロイドさんと一線を越えちゃいました!!」

一方その頃1階に降りたティオは真剣な表情で叫び

「ええっ!?」

「「「………………」」」

「何だとっ!?」

その場にいるエリゼとキーアを除いた女性陣は驚き、リィンやワジ、セルゲイは固まり、ランディは声を上げ

「ティ、ティオちゃん!?本当なの、それは!?」

ノエルは信じられない表情で尋ね

「はい。朝ロイドさんの部屋に入ったら裸のルファディエルさんがロイドさんの側で眠っていましたから間違いないかと……!それに今思い出しましたが確かシーツには血が付着していたと思います……!」

尋ねられたティオは真剣な表情で答え

「うわ~…………さすがはルファディエルさんだねー…………」

「確実に決まり……ですね…………それにしてもよりにもよってこんなタイミングで動くなんて…………」

「決戦前だからロイドさんを元気付けるついでに自分も得しようとするなんて…………さすがですね…………」

ティオの答えを聞いたシャマーラ、エリナ、セティは冷や汗をかいて苦笑し

「まあまあまあ…………!それじゃあついにルファディエルとも結ばれたのね♪しかも”初めて”だったなんて♪今日の晩ご飯はお赤飯ね♪」

セシルは嬉しそうな表情で呟き

「アハハハハハハハハッ!ついにルファディエルさんも抱いちゃったんだ!?さすがだよ、ロイド!!」

「やれやれ…………まさか局長の悪影響を受けたんじゃないだろうな…………?にしてもあいつがなあ……?元々ブラコンである事には気付いていたが、そこまで重症だったとは…………」

「ロイド……お前って奴は………………」

ワジは腹を抱えて大声で笑い、セルゲイは呆れた表情で溜息を吐いた後大量の冷や汗をかき、リィンは表情を引き攣らせていたが

「…………兄様は人の事は言えませんよ?」

「ええっ!?」

ジト目のエリゼに見つめられ、慌てた。

「畜生―――――――――――――――ッ!!ついにルファディエル姐さんまで落としやがったかっ!!かくなる上は…………!」

(アッハハハハハハハハハッ!まさか本当にルファディエルの奴が落とされるなんてねえ!最高に面白いよ!!)

ランディはその場で大声で吠えた後ビルから走って出て行き、エルンストは腹を抱えて大声で笑い

「あ、ランディー。どこ行くのー?朝ご飯が冷めちゃうよー?」

ランディの行動を見たキーアは首を傾げながら呟き

「ほおっておけ………………」

ツァイトは呆れた表情で言った。

 

~宿酒場・『龍老飯店』~

 

一方その頃、エステル達はエイドス達、そしてケビン達やリーシャと共に朝食をとっていた。するとその時扉が荒々しく開かれてそこからランディが入り

「エイドスちゃん!エステルちゃん!後フェミリンスのお姉さんでもいい!後はフィーナちゃんにクレハちゃん!あんたらも女神なんだろう!?頼むからロイドに天罰を与えてくれっ!!」

エステル達に近づいて必死の表情で言った。

「ラ、ランディさん!?」

「いきなり何なんですか…………」

ランディの言葉を聞いたエステルは戸惑い、フェミリンスは呆れた表情で言った。

「実は――――――」

そしてランディはエステル達に朝での出来事を説明した。

「ええっ!?ルファディエルさんが!?」

説明を聞いたリーシャは驚き

「と、とんでもないな、ロイド君……」

「ロ、ロイドさん、すっごいモテモテだねー…………」

「そ、そうだね…………正直リウイ陛下やヴァイスさんとも並んでいるくらいだよ…………」

「………最低。エリィさんが可哀想…………」

ケビンとミント、ヨシュアは表情を引き攣らせ、リースは蔑みの表情をし

「何それっ!?確かロイド君ってエリィさんと付き合っている上、しかもティオちゃんやリーシャさん達を無自覚で落とした上、さらに増やしたの!?」

エステルは怒りの表情でランディを見つめて言った。

「そうなんだよ!あの野郎………お嬢と付き合っていながら次々と綺麗所ばかり落としやがるんだ!!頼むからあの弟王に天罰を与えてやってくれ!女神とその一族だろう!?」

「え、えーと…………」

「私達にどうしてほしいのですか…………?」

「うーん…………まあ気持ちはわかりますが、さすがにその事については人それぞれですし……」

必死の表情で叫んだランディの言葉を聞いたクレハ、フィーナ、エイドスは冷や汗をかいて戸惑い

「ハア…………正直言って下らないですわ。」

「アハハ…………」

「ほおっておけばいいと思うの!そんな最低な人の事は!」

フェミリンスは呆れた表情で溜息を吐き、ナユタは苦笑し、ノイは怒りの表情で言い

「何甘い事を言ってるんですか。ここで”お仕置き”をしておかないと懲りずにどんどん数を増やすと思いますよ。ね、アドルさん?」

「ハ、ハハ…………」

エレナは威圧感を纏った微笑みを浮かべてアドルを見つめ、見つめられたアドルは大量の冷や汗をかいて身体を震わせながら苦笑していた。

「その通りよ!エイドス!フィーナさん!エレナさん!それとクレハちゃん!女神の一族として……何より乙女としてロイド君に注意しに行くわよ!!」

「エステルさん!?」

「ひ、引っ張らなくても自分で走れますよ……!」

そしてエステルは立ち上がってそれぞれの手でエイドスとフィーナを引っ張ってその場を去り

「フフ、なんだか面白そうだから私もついていくわね♪」

「あ、私もお供します♪私も呼ばれてしまいましたし。」

「ク、クレハ!?」

「クレハ様がわざわざ手を下す必要はないの!……って、もう行っちゃったの…………」

(彼女達に怒られるなんて哀れとしか言いようがないな…………)

クレハは微笑みながらナユタ達に言った後エレナと共にエステルの後を追い、その様子を見たナユタは驚き、ノイは声を上げた後呆け、アドルは大量の冷や汗をかいていた。

「神父のあんたも!確か”外法狩り”なんだろう!?あの無自覚で次々と綺麗所を落とす外道を裁けよっ!?」

そしてランディは真剣な表情でケビンを見つめて言い

「ちょっ……!その異名をここで口にせんといてくれまへんか!?というか、”外法狩り”は廃業したし、そんなしょうもない事に動いたら”外法狩り”の名が泣くっちゅうに……」

ケビンは慌てた後疲れた表情で溜息を吐いたが

「別にいいんじゃないの?シスターの私の”処女”を奪ったのだから、”今更”その異名が傷つく事はないと思うけど?」

「おい、リース!こんな朝っぱらからする話やないし、一体それはどういう意味やねん!?」

ジト目で自分を見つめて言ったリースの言葉を聞いて慌てた様子で指摘した。

「リーシャちゃんもいいのかよ!?またロイドの奴が増やしたんだぞ!?」

「アハハ……私自身もティオちゃん達と一緒の立場だから気にしていませんし……それに………いざとなったら危険日に抱いてもらって一発逆転を狙う作戦だってありますし♪」

さらにランディに突っ込まれたリーシャは苦笑した後笑顔で答えた。するとその時その場の空気が凍った!

「そ、それって……!あわわわわ……!?」

「こ、子供を最初に作って正妻の座を奪うってやり方か……」

「単純だけど、確実なやり方なの……」

我に返ったナユタは顔を真っ赤にして慌て、アドルは表情を引き攣らせ、ノイは呆れた表情で呟き

「リ、リーシャさん……」

「す、凄い大胆だね~……アハハ…………」

ヨシュアとミントは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「全く…………彼(か)の人間を好いている女性達に同情しますわ。」

フェミリンスは溜息を吐き

「ロイド君…………エリィちゃんを怒らしたらマジでヤヴァイで……?なんせバックにいるのがあの人達やねんからな…………」

ケビンは疲れた表情で呟き

「最後に勝つのはエリィさん。貴女である事を心よりお祈りしております。」

リースはその場で祈り

「畜生――――――――――――――ッ!あんの弟王が――――――ッ!!局長が娼館を作っても絶対お前は連れていってやらないからな!?局長!頼むから一刻も早く娼館を作ってくれっ!!」

ランディは悔しそうな表情で大声で叫んだ!

 

その後…………再びエリィに恐怖を植え付けられたロイドが1階に降りると、ビルの中に待機していた『この乙女の敵が――――――ッ!』と叫びながら振るったエステルの棒―――姫棍フェミリンスの一撃によるクラフト――――金剛撃で吹っ飛ばされると共に大ダメージを受け…………そしてエステル、エイドス、フィーナ、、エレナ、クレハ、さらにエステルの連絡によって支援課のビルに来たサティア――――”空の女神”の一族に怒られるという、ゼムリア大陸に住む者達にとっては”最悪の恐怖”を体験した……………………なお、エステル達と共にロイドに怒っているサティアを見たセリカは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ハイシェラは爆笑しながら見守っていた………………

 

 

 

 


 
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