No.638484

【獣機特警K-9ⅡG】彼女はなぜ被弾率が高いのか【交流】

古淵工機さん

なぜここまで被弾しやすいのかと苦悩するミライ。
弱点克服のために訓練を受けることになったが…w

ミライ:http://www.tinami.com/view/568457
クオン:http://www.tinami.com/view/551025

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2013-11-21 00:02:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:705   閲覧ユーザー数:652

ラミナ警察署・K-9ルーム。

「だー!納得いかねえーッ!!」

K-9隊のラストナンバー・ミライは机を思い切り叩いて叫んだ。

 

「ミライ、随分荒れてるけどどうしたの?」

と、声をかけるのはイシス。

「ふっ、ふふふ…聞いてくださいよイシスさん…」

ミライは両の目から滝のように涙を流しながら語った。

数分後、ミライは同じ内容の話をクオンにも話した。

 

「…なんだって?被弾率が高いのが気になる?」

ミライの話を聞いたクオンはまるで全身の力が抜けたような気分だった。

「いやね、危険な仕事だっていうのは重々承知の上でやってるはずだったんですけど…最近どうも敵の攻撃に当たりやすくなってるような気がしてね?」

話は数週間前にさかのぼる。

「よし!第2班はB倉庫を制圧する!正面から突破するぞ!!」

とある麻薬密売組織の摘発のため、K-9隊はクオンの指揮の下、イシス率いる1班とジョニー率いる2班とに分かれて任務に当たっていた。

結果、密売組織はあえなく投降し、作戦は一応成功を見せたのだが…。

 

なんと、ソラが大破したミライを抱えて戻ってきたのである。

「た、大変ですジョニーさん!ミライさんが!ミライさんが思いっきり撃たれて大破しました!!」

「なんだって!?すぐ隊長に報告しろ!!」

 

9人とも敵の銃撃を受けてそれなりにダメージはあったものの、ここ最近の任務ではミライの被弾率が高くなっていた。

今回の任務においても、敵の機関砲をまともに正面から喰らい、ミライの身体は激しく損傷。機能停止に追い込まれていたのである…。

「…あのあと修理してもらいましたけど、また次の任務に出てみたら被弾しまくって大破。その次もまた大破…もう生きてるんだか死んでるんだか…!」

「ミライ…」

「修理代だってタダじゃないのに…ぐすん、なんであたしばっかり…」

泣きじゃくるミライを見てしばし困り果てていたクオンだったが、ふと何かを思い出したように手を叩いた。

 

「よし!ここはひとつ、実践訓練といこうか。優秀なコーチを紹介するよ!」

「ほ、ホントですか!?ありがとうございますですっ!!」

…というわけで、訓練にいくことになったミライだったのだが…。

ラミナ市郊外・陸軍第2演習地…。

「ぎゃーーーー!!死ぬ死ぬ!冗談じゃないですって!!」

「何言ってんだ。このぐらいの弾幕がよけられないで、それでも機動隊員?笑っちゃうね」

「いやいや、弾幕の量が想定してたよりも多…ぶべ!?」

ミライが言い終わらないうちに、ミサイルは容赦なく降り注ぐ!

「ほら!グズグズしてないでさっさと身体を動かせ!」

「そ、そんなこと…いったってニコさん…!」

「馬鹿野郎が!文句を言う前と後にサーをつけろッッ!!」

「さ、サーイェッサー!!」

 

なおもミサイルや砲弾の雨がミライに向かって降り注ぐ。

必死で逃げるミライに、ニコの怒号が響く!!

「頭の位置が高すぎだ!それ以上頭を上げれば吹き飛ぶと思え!!」

「サー!イェッサー!!(…ぐすん、なんでこんな目に…!)」

弾丸の雨をひたすらかわし続けるミライの様子を見て、イシスは思わずニコに対してこうもらした。

 

「あの、ニコ大佐」

「ん?なに?」

「…いくらなんでもやりすぎじゃないんですか?」

「いや、陸軍(ウチ)じゃこれがスタンダードだけど」

「私たちは警察ですっ!!」


 
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