この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。
原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。
主人公もげろなんてしょっちゅうです。
それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。
「ようやく来たのか」
及川に連れてこられたのは観客席。
入り口で別れてフランチェスカの方へと進んでいくと、華雄先輩がいた。
「いえ、春蘭先輩に引っ張られてきただけなんで、いまいち分かってなくて…。とりあえず、及川に話を聞いて試合に出ることになったんですが」
「…そういえば、お前に話したとは聞いてなかったな。部長の代わりに謝っておこう」
「いえ、そこまでは別に、気にしてませんので」
「そうか…」
先輩に頭を下げられるとちょっと焦った。
「それで、話によるとオレは何に出ればいいのでしょうか?」
「ああ、お前には総合武道に出てもらいたいんだ。向こうの部長の話だと、お前は本来この方が性にあってるとか」
「ええ、オレの修めてる武術は生き残ることに特化してるので…。何でも出来なきゃイカン!ってのが祖父の教えですから」
そのせいで何回死にかけたことか…。
「とりあえず一通りはこなせますが、型に嵌らないほうが好きではあります」
「ならいいんだ。というわけで、選手控え室はこっちだ。ついて来い」
「…手続きとかはいらないんですか?」
「なんでも、既にされてるとか聞いたが?」
「………」
いくら何でも、手際よすぎじゃね?
部屋に入ると、オレの他にもたくさんの人がいた。
というか、控え室って言ってもこれはかなりの大部屋みたいだな。
武器の素振りとかしてる人居るし。
まあ、女子の方が多いのは仕方ないけどね。
「よっ!久しぶりだな」
「華佗に聞いてきてみればようやくのお出ましですか」
「左慈!于吉も!」
そんな中、オレに声をかけてきたのはこれまた懐かしき悪友、氷河 左慈(ひかわ さじ)
と氷河 于吉(ひかわ うきつ)の二人だった。
「あれ?お前らはここの関係者だったか?」
「いや、違うんだがあの二人がお前に会わせてやるって言うから今だけ助っ人として雑用してるのさ」
「まあ、我々も流石にここの警備員と揉めたくはないので、あっちの提案を呑んだというわけです」
「お、いたいた」
「ワイらを置いて先に盛り上がんなや!」
そんなことを話していたら、及川と華佗も入ってきた。
「それにしてもこの面子は久しぶりだな」
「そっちは変わらず?」
「ああ、今年の新入生もなかなか面白そうだったぞ」
「そっちはどうなんですか?一刀。相変わらずの兵器っぷりのようですが」
「だから、オレはそんなんじゃないっての。話しかけられたりはしてるけどそれだけだよ」
((((ああ、変わってないのか…))))
まだ、そんなに経ってはいないけどやっぱりこの面子は話が弾むな。
懐かしさもあって、盛り上がっていると
「じゃ、いつものやつやるか!」
「いいですね、久々でも手加減しませんよ?」
「そっちこそ、失敗して痛い目見るなよ?」
蒲公英 Side
「見てみて!あそこあそこ!」
「ちょっと!何よあの空間!どこのイケメンパラダイスよ!」
「うわ~、なんかすごいな~」
どうも、一話から久々に登場!たんぽぽだよ!
さっきまでたんぽぽの所属する槍術部の団体戦に先鋒で出てたんだ!
相手の先鋒には勝てたけど、次鋒には負けちゃった。
まあ、チームは勝ったからいいんだけどね!さっすがは星先輩!
って、そんなことよりも!
控え室で反省会も終わって、皆で器具の手入れをしながら駄弁ってたらなんと、あの北郷先輩が来たの!
交流会前に星先輩が「今回の交流会にはあの北郷も参加するからな」って言ってたから来てもおかしくはなかったんだけど。
でも、まさかこんな間近で会えるなんて思ってなかったよ!
しかも、向こうの学校での友達なのかな?すっごいイケメンさんがいっぱい…。
類は友を呼ぶなんて言うけど、外見でもそうなのかな?
なんか楽しそうにお話してるみたいだったけど、しばらくしたら五人がちょっとだけ間合いを空けて立ってた。
眼鏡の人が向こうの学校の備品から棒、たぶんウチが練習で使ってるのよりもちょっと長いやつを持ってきた。
それで五人で構えてた瞬間、空気が変わった。
「ね、ねえ。あれって」
「私たち、試合でもあんなに構えないわよ!」
「………」
そこからは圧巻だった。
見てた限りだと、
①右隣の人だけを攻撃する
②左隣から攻撃を受けたら負け
見たいな感じだったけど、もうその攻撃が早すぎるの!
下手したら星先輩よりもずっと早いかもってくらいだった。
北郷先輩は最後まで残ってたけど、最後の最後で向こうの部長さんに負けちゃってた。
何よりすごいのが、あれだけやって息も乱さず、汗もかいてる様子がないってこと。しかも五人全員。
「「「………」」」
私たちは先輩たちがいなくなるまで言葉も無かったよ…。
蒲公英 Side 終
油断したつもりは無かったけど、まさか及川に負けるとはね…。
「あんまり幸せなもんやから、気ぃ抜けたんとちゃう?」
なんて2828しながら言ってきたから思わずぶん殴ったけど、どうせあいつだからすぐにケロっとしてるんだろうな。
まあ、最近はランニング以外で鍛錬してなかったし、自業自得な気もしたけどね。
さて、そろそろオレの出番だと思うんだけど…!?
「「「「「キャーーー!!!北郷くーーーん!!!」」」」」
な、なんだ!?
思わず観客席を見たら、何でかほとんどが女子生徒で埋まってた!
え?なんで?ってか、オレがここにいるの何で知ってるの?っていう疑問がオレの頭の中でぐるぐるしてたら、観客席で及川がこっちに手を振ってるのに気づいた。
向こうもこっちが気づいたのに気づいたようで、何か言ってるみたいだ。
「『せっかくだから、校内放送で連絡しておいた』…ハハハ、後で覚えとけよアノヤロウ」
顔を前に戻したら、あーあ。
案の定というか、相手の男子が完全に萎縮しちゃってるよ…。
そりゃあ、言っちゃあ悪いけど完全なアウェーだもんなあ。
「…悪いね」
「いいいいいいえ!有名な北郷先輩とお手合わせ出来るのですから、この位はななななんとも!」
「…そう」
めっちゃ緊張してるみたいだけど、まあいいって言ってるし良いのかな?
どうやら審判は華雄先輩がしているようだな。
「それでは、試合!始め!」
(超高校級の朴念仁 奮闘中)
「そこまで!優勝!北郷!」
「「「「「きゃあああああああ!」」」」」
あっという間に決勝まで終わってしまった。
というか、試合とはいえ女の子に手は出したくなかったんだけど。
なんでか、終わった後皆潤んだ目でこっち見上げてきたけど、そんなに痛かったかな…。
試合自体は、それほど辛いものではなかったな。
爺ちゃんには説明したとき化け物呼ばわりされたけど、「何となく」読める相手の動きの先を取ればいいだけだから、そんなに辛いわけもなく。
まあ、決勝の相手はちょっと梃子摺ったかな?
「さて、優勝者インタビューやな!ここは、親友のワイg…げぼぉ!」
「よう、親友!よくもまあのこのこと降りてこられたもんだなあ!」
「ちょ、た、タンマ!仕事やから!おま!」
「う・る・せ・え!」
「うわらば!」
「あ~、疲れたなあ…」
今は下校中。
あれから及川をノックアウトして、代わりに出てきた左慈からインタビュー受けて、観客席戻ったら女子部員から手合わせの申し込みが殺到して、全部こなしてからようやく帰宅…。
「あー、そういや、今日は皆が来る日だったか…?」
もう始まっちゃったかもしれないけど、急いで帰りますか!
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがでしたか?
さて、前回の予告どおり今回で、一刀君の男友達が出揃いました!
まあ、予想通りの面子でしょうがw
それでは、紹介をば!
名:夕凪 華佗
Grade:高校2年
一刀の悪友その2。
常識人枠でもあるが、ノリもよく、割となんでもやってしまう。
だが、特に悪事において彼と一刀の検挙率は他3人と比べてとてつもなく低い。
髪は少々赤みがかっているが、本人は気に入っているため教師と真っ向から対立し校則を曲げてしまったりw
性格は、物静かだが胸の内に熱い思いを秘めているタイプ。
成績は5人の中では2番目に良い。
名:氷河 左慈
Grade:高校2年
悪友その3。
5人の腕っぷし担当。だが、趣味は料理だったりするw
運動神経はかなりのもので、見ただけで大抵の技を盗めてしまうため、よく様々な部活に助っ人として引っ張られている。
反面、頭は5人の中でもダントツで悪いw
本人も自覚はしており、努力はしているのだが(察し
性格は、やはり口より先に手が出るタイプ。
だが、それは男に対してのみであり、女にはよほどのことがない限り手を出すことはない。
名:氷河 于吉
Grade:高校2年
悪友その4。
左慈の双子の弟。
外見は典型的なインテリっぽい感じだが、それにつられたいくつものワルの集まりが壊滅させられている。
とはいえ、性格は割とおおらか。人当たりもかなり良いので周りからの評判は高い。
ただ、気に食わない相手は直接手を下さずに徐々に追い込んだりするという非常に腹黒い一面もある。ただ、一刀と華佗にだけは勝てる気がしないらしい(別に二人が腹黒いというわけではないのであしからずw)
華佗が原作から少々離れたくらいで他はあまり…といった感じですね。
この5人は、全員北郷流武術の免許皆伝です。
だから、作中のようなことを平気でやりますw
まあ、彼らからしたらお遊びなんですが。
成績は
一刀=>華佗>>于吉=>及川>>>>>左慈
腕っ節の強さは5人ともほぼ互角。
わずかに左慈が力で強い+性格であんなことにw
朴念仁的には
于吉<及川<<華佗<=左慈<<<<<<(越えちゃいけない壁)<<<<<一刀君
って感じですね。
ちなみに、一刀以外の4人は自分たちが鈍いことは知っているので、結構回りの好意などには意識して行動するようにしてます。これだけでなんでかすごいことのような気がするw
次回は、この続きから行きたいと思います!
それでは、お楽しみに!
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一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!