ひと月後、この狂った戦いに終わりが訪れる………
その為に我々は勝たなければならない
どんな事があろうとも…………
響窃を倒す!!
三節 〜決戦前の最後の修行〜
愛紗「はあっ!!」
フォン!!
春蘭「でえぇぇい!!」
フォン!!
ガキンッ!!
愛紗「くっ!!」
春蘭「ちっ!!」
我々はひと月後の最後の戦いに備え、成都の鍛錬場で必死に鍛錬しているところだ
因みに今更だが他の兵士達は一切連れて行かないことが既に承諾している
理由は察しがつくと思うのだが、ひと月の鍛錬だけでは兵士達は響窃に抵抗出来ないと考えたからでもあり
無駄な命を犠牲に出来ない為でもある
そして何故鍛錬場で鍛錬しているかというと…………
………………遡ること二週間前………………
貂蝉『生憎だけどぉ、【次元の狭間】に行ったところで時間の無駄になっちゃうわよん』
愛紗『??何故なのですか?
あそこは時間の流れが速いので修行する時間が倍位になるのではないのですか?』
卑弥呼『残念じゃが、響窃が【封力開放】を行い、終わらせてしまったせいで【次元の狭間】にも影響が出てしまったのだ
それにより【次元の狭間】特有の時間の流れがこの現実世界と変わらない、
むしろ【次元の狭間】の方が遅いという事がわかったのだ』
雪蓮『っ!?じゃあ【次元の狭間】は響窃がいる限り使用できないって訳!?』
于吉『そうです
なのでこの現実世界で修行をして下さい』
秋蘭『そう言うが気を使った技は地形を変化させる程だぞ?
そう易易と使うわけにはいかぬだろう………』
左慈『そこら辺はどうにかなる
だから安心して暴れろ!』
……………そして今に至る……………
愛紗「はあっ!!『飛竜偃月破』!!」
フォン!!
春蘭「喰らえ!『無型烈皇』!!」
フォン!!
ガキンッ!!
春蘭「相打ちか!」
愛紗「まだまだいくぞ!春蘭!!」
春蘭「当たり前だ!!」
左慈の言う通りに普通に気の技を使い暴れているが、今のところ地形は変化していない
何故なら左慈が
左慈『響窃の野郎の【不通壁】に近い物、【助佑屋(じょゆうおく)】を術で出現させた
指定した範囲だけその敷地を気の壁で囲むんだ
これでもし【助佑屋】内の物体が壊されても直ぐさま修復するようにした
これを壊せたらバケモンだな
流石の貂蝉や卑弥呼でも壊せねぇよ』
と言い何処かへ行ってしまった………
今は技の威力の確認や気の許容値を上げるため只々戦闘を繰り返している
二週間この修行を繰り返し許容値はかなり上がった
後は技の威力を上げ、命中率などを上げる事だ
愛紗「はあぁぁっ!!」
春蘭「はあっ!!」
待っていろ!!響窃!!必ずご主人様を返してもらうぞ!
……………場面は変わり、響窃の居る空間……………
響窃は『ある処』を空間越しに見ていた………
響窃「ようやくここ迄来たか…………」
響窃「長かったな…………」
響窃「いきなり本番で『真の力』を使う訳にはいかぬからな…………慣れておかなくては………」
響窃「さて、試させてもらおうか………
光栄に思えよ………この大陸の戦闘種族共よ………」
響窃「外史の戦闘種族………
………『復讐の魔人』が貴様等程度の軟弱な存在に力を使ってやるのだからな………」
響窃の視線の先…………
そこには百万はくだらない軍勢がいた……………
その軍勢の正体は…………
国境魏兵「っ!!?まずいぞ!!あれは………」
国境呉兵「何故この時期になんだ!?」
国境蜀兵「急いで我らの王に伝達を出せ!
……『国境付近まで五湖が大群で攻めてきた』と………………!!」
……終……
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響窃から言い渡された『ひと月後の大決戦』……
これで最後の戦いとなるため
愛紗達は最後の仕上げの修行を開始する!
だが裏で『ある軍勢』と響窃が動き出す!?