No.637072

インフィニット・ストラトス The Gaia Savers -Record of ATX-

Blazさん

地球と二人の青年の欲がぶつかり合った戦いは幕を閉じた。
だがこの物語はその裏で戦っていた者達の物語である。
それは、狼達の戦い。

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2013-11-15 18:18:53 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2170   閲覧ユーザー数:2068

Record.1 「報告書履歴」

 

 

 

 

あれから幾日経っただろうか。世界は少しずつ平穏を取り戻していた。

しかしその裏では未だ暗躍する者達、組織がいたのだった。

 

 

 

たった一人の男が組織した、己が欲を満たす為に組織した組織。

 

その頭領が滅せられた今でも、その者達は欲を受け継ぎ活動していた。

 

 

 

 

この話はそんな世界を生き抜いた、そしてこれからまた新たに変化する世界を生き抜く少女達の物語。

 

 

 

 

 

 

一室に誰かが入ってきた。部屋は暗く、誰かは解らない。しかし姿から少女と言うのは確かだ。その少女は自動式のドアが開くと直ぐに入り真っ直ぐ迷い無く喰らい部屋の中を進んで行った。そしてデスクのスタンドを点灯させ、椅子に腰掛けた。すると少女は直ぐに「ふぅ・・」と軽く息を吐いた。よほど疲れていたのだろう。だが彼女にはまだ仕事が残っている。そう考えると再び正面を向き、キーボードの電源ボタンを押した。

するとキーボードの奥の端からディスプレイが出現した。そして画面にはパスワードを入れと出ており・・・

 

 

ロックパスワード *****

 

 

少女は手馴れた手つきでパスワードを入れ、Enterキーを押した。

画面は様々なプログラムが画面の端に置かれている最初の画面に変わった。

そして少女は迷い無くエクセルを開いた。報告書を書く為だ。だが其処で手は止まった。何故であろうか?

 

すると少女はおもむろに過去に自分が書いた報告書を開いた。

読み返して見たくなったのだろう。

 

 

 

 

 

そして少女は思い出と共に自分が最初に書いた報告書を開くのだった。

 

 

 

 

 

 

Day 8/22

 

 

 

東京での一戦から既に数日が経つ。彼等の船は太平洋には居なかった。どうやら潜航したか、はたまた宇宙に上がったのだろう。それはそれで私が考えることではない。

 

私がこれを書いている時は丁度アメリカのミズーリを通過している頃だろう。

そう、米軍のアイオワ級三番艦の名前にもなっている場所だ。そして時刻は既に10時35分。もうそろそろ疲れの睡魔が襲いかかってくる頃だ。そして、それに負けたのか私の隣の窓側の席ではほぼ成り行きでここまで付いてきた馬鹿が寝ている。

 

パイロットからも「そろそろ寝たほうがいい。明日は早い。」と言われたので私はその言葉に甘え、支給された毛布に包まり窓を見つめ眠りに付いた。

 

 

明日、起きる頃にはもう付いているだろう・・・

 

 

 

 

 

8/23

 

 

 

ココに来るのは二度目だ。私達は翌朝になり外を見つめると丁度アメリカの重要基地の一つであるラングレー基地に付いた頃だったのだ。タイミングが良かったのか相方も目覚め、まだ脳内が起動していない状態で私に挨拶した。

 

ラングレーではやはりゲストの侵攻が本格化したからだろうか、かなり慌てた雰囲気だった。だか、そんな状況には私達も・・・・あの人も関係なかったのだろう。

 

マリオン・ラドム博士。再開して直ぐに私達は彼女に連れられ彼女の研究室に入った。

中には設計図やら何やらが散乱しておりデータディスプレイも出しっぱなしになっていた。

だか、そんな中に二つ、異彩の放つディスプレイがあった。私達は瞬時に「これだ」と確信した。私達は博士に機体を渡すとどんな訓練をするのかと質問した。すると博士は誰かを呼んだ。数分して入ってきたのは二人の軍人だ。一人は男で、人目で日本人とわかった。

もう一人は金髪白人の女性で上着を腰の辺りまでしか羽織らず、袖をワザと長めに見せている。お陰で手は袖から出ていない。そして博士はその二人を見た私達にある事を付ける。

 

 

博士「今日から機体が完成するまでの五日間。貴方達は彼等の訓練をこなして貰います。」

 

 

"彼らの訓練"。"彼女の訓練"ではなくだ。私達は「何故?」と質問した。博士は間接的に立ったが結論から言うとその二人は私達の機体の為に必要なスキルを教えてくれると言う事らしい。もっもと、その彼等も実は何も聞かされていなかったと言うので同情はしたがな。

男の名は"キョウスケ ナンブ"。日本読みだと南部 響介だがしばらくこちらの生活に慣れたのか滅多に使わないらしい。女性の方の名は"エクセレン ブロウニング"。自称キョウスケの妻らしい。しかもかなりの楽天家で途中で彼から何度かツッコミを受けていた。

どうやらかなり信頼してされてらしい。そしてその後私たちはその二人の信頼の意味を知ることと成った。

 

 

ATXチーム。

 

 

ラドム博士が立案した計画、「ATX計画」で完成した機体を運用する特殊部隊。二人はその隊長と副隊長角らしい。・・・どうりで息がピッタリな訳だ。そして私達はその二人から直接、訓練を受けることに成ったらしい。私はキョウスケ中尉から、相方はブロウニング少尉からだ。果てさて・・どうなるのか・・・・・

 

 

 

 

8/25

 

 

 

・・・舐めていた。それも完全にだ。まさかあそこまで強烈・・いやそれ以上のものだったとは・・・お陰で一日報告書をまともに書けなかった。内容は博士がテスト用に開発したラファールに乗って実際の機体のGを体に馴染ませろという内容だ。流石にそれなりだと覚悟していたが・・・

 

 

 

正直胸があれでよかったと思う。

 

気分は大砲の砲弾の中に入ったかのようなGの掛り様だ。幾ら機体に固定用のワイヤーを付けているからと言ってもこれではあと数回で千切れるのは目に見えている。そして問題が次の内容だ。その内容は機体の画面にシュミレーター用のデータを出すのでそれに沿って敵を至近距離のみで破壊せよという内容だった。機体のGだけでこれだというのにそれにさらに近距離で敵を倒せというのは自殺しろと言っているような物だった。だが中尉はそれをクリアしないと機体は扱えないと言ったので私はそれに頭に来て"もし自分が上官命令で変えろと言ったら?"と言うと中尉は・・

 

 

キョウスケ「残念だがそれは無理だ。今回、階級は無視しろと責任者である博士から了承を貰っている」

 

 

と平然とした顔で返したのだ。其処で私は"この機体のGを貴方は感じたことがあるのか?"と問い詰めた。すると・・・

 

 

キョウスケ「・・以前な。だが今俺が乗っている機体のGはそれ以上だ。」

 

すると彼は"機体"と言ったので戦闘機かもしかしてISかと聞いたが彼は「機動兵器、PTだ。」

と答えた。PT、パーソナルトルーパーはどうやら米国・日本などのごく僅かな場所でしか開発されていなかったので私達の居たヨーロッパでは一機も開発されていなかったらしい。

そしてその中尉が乗る機体は私が乗っているこの実験機以上のGが常に掛かる機体に乗っていたのだ。考えただけでも圧巻だ。

 

訓練を終え、私はシャワーを浴びていると私の相方も訓練を終えて入ってきた。どうやら向こうは向こうでそれなりの無茶な訓練をやらされていたらしい。証拠として目が死んでいた。向こうの内容は超長距離の連続射撃と移動しながらの射撃と狙撃。そして超長距離の連続狙撃と向こうは私とは真反対の訓練をしていたらしい。まぁどちらもトンデモな内容と言うのは変わりなかったがな。

 

 

 

明日も早い。そろそろ寝るとしよう・・・。

 

 

 

 

8/26

 

 

 

訓練が始まって三日目になる。正直に言おう。

 

吐いた。

 

あまりの機体のGについに私の体は限界になり、胃液や血を吐いた。それはどうやら私だけではないらしい。中尉もかつてぶっつけ本番で乗っていた為に戦闘中に骨折などを始めはしていたらしい。悪運が強いか・・・はたまた・・・結果、その日はほとんど訓練は行えず私はベッドの上に居た。取り合えず、体には異常は無く明日からまた訓練は可能らしい。中尉もこの事を踏まえ、筋トレもメニューに入れると言った。この身体で馬鹿なぐらいの筋肉は御免だが最低あのGには耐えられるようにしたい。

 

 

今日はこの辺にしよう。まだ少し気分が悪い。起きる時には身体が回復している事を願おう。

 

 

 

 

8/27

 

 

 

いよいよ四日目だ。機体の方もそろそろ完成するかもしれないらしい。何でもある人物から新型の機体を貰ったらしくその機体のパーツなどを移植するらしい。その結果、私の機体は殆ど原型を無くすがスペックは現在の三倍以上になるらしい。対して相方の機体は背部に新型のスラスターを使用し私とは反対に中・遠距離特化になるらしい。つまり私の機体は恐らく接近特化だろう。その為に今日から筋トレも追加された。もはや一端の軍人として扱われているなと考えていたが・・・まさかな・・・・。

 

 

 

 

 

 

後日・・・

 

 

ラドムの研究室・・・

 

ラドム「さて、これで機体は完成です。ですがココで貴方達に今一度聞きます。コレでいいのですね?」

 

五日目の夜。二人は訓練を終え、ラドムの研究室に来ていた。当然キョウスケ達もだ。

だが其処に来てまず最初に言われたのは覚悟があるかどうかだったのだ。すると二人は顔を見合わせラウラはラドムに質問した。

 

ラウラ「・・・それは・・どう言う事ですか?」

 

ラドム「・・・おおよそ、貴方達が考えていることです。まずこの事自体国から了承を貰っていない。そして貴方達は機体のデータを他国の人間である私に見せ、機体を改造した。つまりこれは・・・」

 

エクセレン「明確な反逆行為って訳ね。」

 

そう。この事は二人の本国に了承を取ってもらっていない。つまりは無断で行った事、明らかな国家反逆罪に等しいことである。そしてその機体を受け取れば、二人は恐らく代表候補から外される。否、絶対にだ。

 

ラドム「・・今なら・・まだ戻れるわよ?この機体を受け取らなければ・・・・」

 

だが二人はここまで来てしまった。後戻りなどとうの昔に出切る筈が無い。

 

 

 

そしてその答えはラウラの一言から始まる。

 

 

 

 

 

 

ラウラ「もしそうなら・・・・・私達はココには居ません。」

 

そう断言したラウラの顔は笑っていた。迷いの無い顔であった。そしてそれに続きシャルロットもラドムに言い返した。

 

シャル「それに、例えそうだとしても私達は最低三年は大丈夫です。」

 

キョウスケ「・・・なるほど。在学中は何処の国家の命令などを受けることはまず無い。つまりはその三年で今後どうするか・・・考えると言う事だな。二人共。」

 

シャル「そうは言いますけど・・他にアテがあると思います?」

 

シャルロットはそう言いキョウスケと顔を見合わせ言い返した。その姿はどこかエクセレンを思わせる言い振りだったからだ。

 

キョウスケ「・・・・・・フッ・・。」

 

ラドム(多少性格は変わりましたが・・・最初の時とは覇気が違う。これなら・・この子達を預けても問題ないわね)「それじゃあ・・・・・決まりね。」

 

そしてラドムは二人にそれぞれの新たに生まれ変わった機体を渡した。

待機状態には変化はない。だか中身は今まで以上のものになっているだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ラドム「さて、機体のテストをする前に。二人共、ポジションは解っているかしら?」

 

ラウラ「・・訓練の内容からおおよそは。」

 

誰も居ない訓練場ではラウラとシャルが起動準備に入っていた。二人のポジションは今までの訓練からラウラは前衛。シャルは後衛とほぼ今までとは反対のポジションだ。それが何故なのか。恐らく知っているのはラウラとシャル以外の三人だけだろう。

 

キョウスケ「では、これより最終テストに入る。内容は自動式戦車の二個部隊を殲滅。制限時間は五分だ。」

 

ラウラ「それはまた・・・」

 

キョウスケ「両名異論は?」

 

ラウラ「特には。」

 

シャル「ないでーす。」

 

ラドム「では起動開始。」

 

ラドムの合図で二人は自分達の機体を起動した。その姿は今までに無かったISのフォルムだった。

 

ラウラの機体は以前よりかなりの巨体となり恐らく前の1.5倍の大きさだった。

そして両腕に新たに固定武装が取り付けられ、左腕には五連式チェーンガン。

右腕にはマグナム状のパイルバンカーが装備され完全な近接特化の機体となっていた。

さらに機体の装甲は以前より分厚くなり背部にはアフターバーナーを背中に二基、腰部に一基さらにその双方のA/Bの周りには四基ほどの小型のブースターが装備されていた。

肩部も異常に肥大化している所を見ると追加のブースターか兵装だろう。

 

 

 

ラウラ「・・・確かにこれなら前衛は大丈夫だな・・・・」

 

 

ラウラはそう言い両手を握りと開きを繰り返した。そして目を横にやりシャルの方を見た。

 

 

シャルの機体はラウラとは真反対で装甲は以前より薄くなっていた。だが装甲は薄くなっただけであり実際装甲版は追加されていた。そして固定武装で左腕に三連式ビームキャノンを装備し右手には長砲身のランチャーの様なものが持たれていた。そして背部にはテスラ研で開発されていたエンジンであるテスラ・ドライブを一基装備していた。そしてシャルはそれを「おー」と感想で言いつつ機体の装備などを見つめ、ラウラ達が見ていると気付くと・・・

 

 

シャル「いやん♪」

 

エクセレン「もう、ラウラちゃんのえっち♪」

 

 

とエクセレンとボケをかましていたが直後にキョウスケに鉄拳を両名かまされたのは明白であった。

 

 

 

さて、二人の前にはいつでも戦闘可能の戦車が二個中隊配置されていた。距離は大体でも一キロ程。対し自軍は二人のみ。ちなみにラドム博士達は既にプレハブの作戦室に入って退避は完了していた。後はラドムたちからのスタートの合図を待つだけだった。

 

ラドム『両機、準備はいいかしら?』

 

ラウラ「いつでも。」

 

シャル「同じく。」

 

 

 

 

ラドム「では開始。」

 

 

刹那、ラドムのあっさりとした合図と共に最終テストは始まり、戦車隊は一斉に二人に向けて攻撃を始めた。二人はそれを回避しようとするが・・・

 

ラウラ(っ・・・・機体が重すぎるッ!?)

 

シャル「ちょっ!?それは流石に・・・!」

 

すかさず、シャルが援護に入ろうとするがそれは遅く攻撃は見事に着弾してしまった。

 

 

 

シャル「あー・・・・もしかして・・・・私一人でやれと?」

 

とシャルロットがこの先の事を考えていると爆発した場所から何かが聞こえてきたのだった。

 

 

 

 

その正体は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドウッ!!

 

 

 

ラウラ「獲った。」

 

ラウラは左腕のチェーンガンを使い、バラ撒く様に発砲し右腕のステークを使い自分の正面の戦車を打ち貫いた。

 

 

 

ラウラ「これで十機前後・・・・。」

 

シャル『ってラウラ、大丈夫なの!?』

 

ラウラ「問題ない。正直私も驚いてはいるが・・・」

 

 

 

キョウスケ「当然だ。アルトタイプはあんなヤワな攻撃で堕ちる筈がない。」

 

エクセレン「勝つ気なら斬艦刀かビームソード持ってこーい!・・・・って所かしら?」

 

キョウスケ「ビームソードはもう大丈夫だ。」

 

 

 

 

ラウラ「しかし・・・今の一斉攻撃でノーダメージとはな・・・オマケにビームコートも所持と・・・単機突貫型とはいえ恐ろしいスペックだな・・・・。」

 

シャル「・・・と・・取り合えず・・・続けよっか?」

 

ラウラ「ああ、左は任せる」

 

シャル「・・・了解♪」

 

するとシャルロットは舌をぺロリと小さく舐め、ランチャーを構えた。そして戦車隊の弾幕を軽々と回避し、それと同時にランチャーをビームで精密乱射した。

 

 

ドドドドドドドド!

 

 

 

エクセレン「わおっ!ナイススナイピングよ、シャルちゃーん!」

 

ラドム「オクスタンランチャータイプ2nd・・・調子は良好のようですね。」

 

キョウスケ「2nd・・と言う事は・・・」

 

ラドム「・・・・言いたくない相手からの貰い物よ。」

 

 

 

 

ラウラ「使って見るか・・・・!」

 

するとラウラは位置を固定し構えの体勢を取った。そして肩部のハッチが開き中には大量の砲門らしき物があった。

 

 

 

ボボボボボボボボ!!

 

 

刹那、発射させると中から大量の鉄球が飛び出し戦車隊を一掃した。だが流石に反動が大きかったのかラウラは少したじろいでしまった。

 

ラウラ「ッッ!!」

 

弾の正体はチタン製ベアリング弾と言いクレイモア地雷の応用で弾をばら撒くのが特徴の武装である。当然、反動も強くラウラはそのせいでたじろいだのだった。

 

ラウラ「こいつは・・・・・!」

 

だが反動が大きい変わりに威力も保障付きで戦車隊も残す所一個小隊のみとなった。

そしてその小隊もラウラ達によりあっさりと撃破され、戦車隊は全滅したのだった。

 

ラウラ「状況終了。これでしゅう・・・・!」

 

しかし、突如二人の近くに一閃の閃光が襲い掛かり、二人はそれを回避した。

 

シャル「あらー・・これって・・・・」

 

ラウラ「・・・なるほど・・・確かに戦車如きでテストが終わりとは、思っていなかったが・・・・よもや新型とはな・・・・・」

 

二人が正面を向くと一機のISが飛んでおり、二人にとっては見たことの無い新型が居たのだ。武装と言う武装は手持ちのM950マシンガンしかなく恐らくは固定武装があるのだろうと考えていた。そしてカラーリングはアイボリーと言うクリームの様な色で何処か力弱さを見せ付けている。だがそれだけではなく、機体の形がアスリートの様に鍛え抜かれたようなフォルムだったのだ。

 

ラドム『その機体が最終テストの相手よ。二人で勝ちなさい。』

 

シャル「それは相手に悪いのでは?」

 

ラドムの言葉に余裕の表情のシャルロットだったがその表情は直ぐに崩れた。

刹那、相手はマシンガンを正射し二人はそれを散開して回避。だがそれを予想していたのか反対の手にはフォトンライフルがいつの間にか持たれており、二人に向かい同時に攻撃を行った。

 

シャル「わおっ!?」

 

ラウラ「っ・・・・!」

 

ラウラはすかさずチェーンガンで牽制するが相手は直ぐに回避。今度はメガ・ビームライフルを装備しラウラに発射した。

 

ラウラ「ちっ・・・・!」

 

其処はさすがにビームコートを抜けなかったのか、ノーダメージでラウラは立っていたが・・・

 

ラウラ「っ・・・・!」

 

ラウラが何かに気付き後ろを振り向くと何かがラウラの機体の左肩に当たったのだ。

 

相手「っ・・・・・!」

 

相手もまさかの反撃に驚いて少し圧巻していたがそこをシャルロットが攻撃し再び先頭に戻るのだった。

 

シャル「はいはーい。こっちを忘れないッ!!」

 

シャルはライフルとは別に反対の手に手持ち式のミサイルランチャーを持っておりそれを構えた。そして。

 

シャル「せーの・・・・「(エクセ)マイクロ・テスラ・ドライブ・ミサイル・シューター!!」」

 

と二人揃って何故か武装の名前をフルネームで叫ぶのだった。

ミサイルは射出されるとその名の通り、テスラ・ドライブが起動し相手に向かって行った。しかし相手も馬鹿ではなく、一旦回避しフォトンライフルで打ち落としたのだった。

 

だが・・。

 

相手「・・・・ふぅ・・・・」

 

シャル「はいどーん!!」

 

 

 

ドガッ!!

 

 

突然相手の背中に目掛けてシャルがドロップキックを喰らわせ、相手だけではなくラウラ達までも驚かせるのだった。

 

相手「なっ・・・・!?」

 

ラウラ「あーあ・・・・・」

 

シャル「ドヤァ・・・・・・」

 

そして突然のドロップキックで体勢を崩した相手の落ちた場所は・・・

 

 

ラウラ「まぁ・・・絶好の位置取りだ・・・・!」

 

見事にラウラの上でステークをモロに喰らうのだった。当然、シールドエネルギーは一撃で底を尽き、決着となったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後・・・

 

エクセレン「シャルちゃんおっかえりー!!」

 

シャル「にゃー!!」

 

 

と謎のコミュニケーションで抱き合う二人とそれを少し冷めた目で見つめる三人が居たのだった。

 

ラドム「ご苦労様です。これでテストは終了、この機体も貴方達の物です。」

 

ラウラ「・・・ありがとうございます。博士。」

 

ラウラはそう言うと機体を待機状態にしラドムと握手をした。キョウスケもソレを見て一安心していたが、ある事についてラドムに質問した。

 

キョウスケ「所で博士。あの機体・・・元の機体は"量産型ビルトシュバイン"ですね?どうしてあの機体がココに?」

 

ラドム「ああ、それは・・・」

 

すると一行の後ろには先ほど戦った相手のビルトシュバインが立っていた。そして頭に被っていたバイザー付きヘルメットを外すと、赤い髪の少女が現れたのだった。

 

ラドム「機体の調子はどうかしら。」

 

少女「はい。問題ありません。」

 

ラウラ「・・・博士。彼女は・・・・」

 

ラウラがそう言うと少女は機体を待機状態にしラドムの隣に立った。そしてラドムの口から意外なことが言われたのだった。

 

ラドム「紹介するわ。彼女は"新設"のATXチームのメンバーでビルトシュバインのパイロット。名前はアリス・ラックフィールド。」

 

エクセレン「えっ!?ラックフィールドって・・・・まさかブリット君の!?」

 

アリス「はい。改めて。本日付でATXチームに配属となりました。アリス・ラックフィールドです。よろしくお願いします!」

 

エクセレン「あらまー・・・・でも"あの"ブリット君に妹が居たなんてねー・・・・・・」

 

アリス「はい。キョウスケ中尉、エクセレン少尉。いつも兄がお世話になってます。」

 

ラウラ「・・博士。"新設"・・とは、どう言う事ですか?」

 

ラドム「言葉通りよ。機動兵器としてのATXチームは存在するけど、ISとしてのATXチームは存在しない。つまりはISの特殊部隊として新設された部隊。それがATXチームよ。」

 

シャル「あらら・・・と言う事は?」

 

キョウスケ「もう既にコールサインは決まっている。メンバーは隊長をラウラ。副隊長格をシャルロット。そして三番目に入ってきたアリス。コールサインは俺達と同じ「アサルト」だが同じだと混乱を招ねかねん。だからコールサインに「´(ダッシュ)」を加える。」

 

シャル「と言う事は、ラウラがアサルト1´で僕は2´でアリスちゃんが3´ってことね。」

 

ラドム「そうよ。既に部隊新設の申請書は出しているから安心なさい。」

 

 

 

 

 

 

 

そして一同は一旦解散となりらラウラ達三人は揃ってシャワーを浴びていた。

ラウラはビルトシュバインの事が知りたかったのかアリスに聞くと様々な裏の事情や状態を知り、聞いていたシャルロットも驚くのだった。

 

ラウラ「・・・なるほど・・・つまり、ビルトシュバインはデータ収拾の為にウチに送られてきたと。」

 

アリス「そうなりますね。現在、マオ・インダストリーはこのビルトシュバインの量産体勢に入っていますのでその為のデータ収拾でしょうね。」

 

シャル「では・・僕もデータ収拾を・・・・」

 

アリス「え?(むにゅ)ひゃっ!?」

 

するとシャルは突然、アリスの胸をもみ始めアリスは突然の出来事に驚き、顔を赤くするのだった。

 

アリス「ちょっ・・・何を・・・・ひゃん!//」

 

シャル「おっほー・・これはいい感じの・・・・」

 

ラウラ「おい、いい加減に・・「(エクセ)何なにー何している・・・おっほー!」・・・・・。」

 

その後、エクセレンも加わり暴走しかけた二人だったがシャルはラウラにバックドロップを。エクセレンはアリスに巴投げを喰らい、さらにキョウスケに叱られて報告書を倍に増やすと言われたのだった・・・。

 

 

 

エクセレン「我が生涯に一片の悔い無し!!」

 

だが、当の本人は結局反省はしていなかったと言う・・・・・。

 

キョウスケ「悔いを持て。あとそれは死ぬ間際に言う台詞だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。ラウラ達は一旦学園に戻ることとなり、輸送機で日本に戻っていた。

 

シャル「いやー久しぶりの日本だよー!」

 

ラウラ「少しは落ち着いて座ることが出来んのか・・・」

 

アリス「あはははは・・・・」

 

ラウラ「それに。お前、自分の状況分かっているのか?」

 

シャル「無断外出・無断欠席・無断改造・・・無断のオンパレード?」

 

アリス「・・・解ってはいるそうですね・・・・」

 

そして結果、シャルロットは予想通り無断のオンパレードで謹慎・・・になるかと思いきや欠課課題等々のオンパレードを出されたのだった・・・。

 

シャル「まぁ、謹慎よりはマシかな?」

 

ラウラ「そのポジティブには敬意を表するよ・・・」

 

アリス「ま・・全くです・・・・」

 

 

 

 

その日はラウラ達は職員室に行き、千冬から説教と欠課課題を喰らうだけで終わり。二人は相部屋となっていた。そしてその相部屋にラウラとシャルロットは今後の学園での振る舞いについて話し合っていた。(ちなみにアリスはホテル泊まり。)

 

ラウラ「シャル。解っていると思うが学園内で計画等の事を聞かれてもシラを切るのだぞ。それと機体は・・・」

 

シャル「国の命令で今は見せられませーん・・・でしょ?大丈夫、大丈夫♪」

 

ラウラ「・・・後はハメを外し過ぎないように。お前のキャラは行きと帰りでかなり違っているからな。」

 

シャル「そうかな?」

 

ラウラ「そうだ。気をつけとけ。」

 

 

 

後日・・・

 

セシリア「・・・で、今まで本国に?」

 

ラウラ「・・ああ。」

 

後日になりラウラとシャルは普通に登校していたが、やはり数日居なかったからか。あるいはこの情勢だったからか二人が教室に入ってくると教室に居た生徒達は二人を見つめた。そしてそれはセシリアも同様でセシリアは二人に今まで何処に行ってたかと聞いたがラウラは「本国に行って機体の強化をして貰っていた」と嘘をついた。だが、流石にシャルの性格の変化でバレないかとラウラは一日中思うのだった・・・

 

ラウラ(だが・・こいつ等は騙せても多分、教官は・・・・バレているだろうな・・・)

 

 

 

 

昼休みになり、ラウラとシャルはセシリアから彼女の本国であるイギリスと世界の状況を聞かされていた。イギリスは一夏達との一戦の後は襲撃されることは無く復興を進めていたが、それ以外の専用機クラスの機体を開発した国家にはゾガルからの襲撃が行われていたのだった。

 

ラウラ「・・・現在までに中国・ロシア・アメリカ・フランス等が襲撃を受けて首都機能は壊滅的・・・か・・・」

 

セシリア「そして、そのゲストに抵抗する為に襲撃を受けている国家は周辺諸国に援軍を要請しているのですが、結果は一進一退か侵攻のスピードを送られる程度。これでは時間の問題ですわ。」

 

シャル「・・・ウチの国は大丈夫かな・・・」

 

セシリア「昨日、鈴さんから聞いた話によると中国は東部から北部にかけて占領され、ロシアは東部が占領されました。フランスは現在、北部を中心に陥落したと。」

 

シャル「あー・・・・そっか・・・・デュノアはほぼ国の中央部にあるから・・・そろそろ落とされているかな・・・」

 

ラウラ「確か、フランスは軍に配備されているISの総数が欧州の中では一番少なかったな。」

 

セシリア「総配備数10機。それであの数は・・・」

 

ラウラ「・・こうなると戻って良かったのかと後悔する。」

 

シャル「でも確かドイツとイタリアはまだ陥落してなかったんじゃない?」

 

ラウラ「そうだが、この情勢だ。いずれは落ちるだろうな・・・認めたくは無いが。」

 

 

すると教室のドアが開き、山田真那が顔を出して生徒を呼び出した。その呼び出しの生徒はラウラとシャルでその理由は・・・

 

真那「デュノアさん。ボーデヴィッヒさん。今すぐ正面玄関に行ってください。お客様です。」

 

シャル「うい?」

 

ラウラ「客・・・ですか?」

 

真那「はい。なんだかご夫婦のようでしたが・・・・」

 

夫婦。といわれ二人が頭に浮かべたコンビは一組だけであった。そしてそれを思うとラウラは少し笑い、シャルはクスクスと笑っていた。

 

 

 

 

正面玄関・・・

 

玄関に二人が向かうとまるで夫婦の様なキョウスケとエクセレンがラウラとシャルを待っていたのだ。そしてキョウスケの手には一つの紙袋が持たれており用事の関連品か何かと思う二人だった。さらに何処で聞いていたのかエクセレンは・・・

 

エクセレン「いやん、夫婦だなんてー♪私達まだ結婚してないのにそう見えるかしらん♪」

 

キョウスケ「・・・・・・・・。」←呆れ

 

と言っていたがラウラはそれを軽くスルーした。

 

ラウラ「・・で中尉、用事とは?」

 

キョウスケ「ああ。その用事だが・・・」

 

するとキョウスケは持っていた紙袋から何かを二つ取り出した。

 

シャル「・・・これって・・・・」

 

キョウスケ「隣のアレがうるさいのでな。それはお前達のATXチームとしての制服だ。」

 

シャル「わおっ♪着ていい?着ていい?」

 

キョウスケ「・・・構わん。」

 

すると二人はATXチームの制服のジャケットを身に着けた。デザインはキョウスケのジャケットと同じでカラーリングが異なっていただけでラウラは黒をメインにワインレッドを配色。シャルは白をメインにオレンジの配色だった。

 

キョウスケ「サイズに問題は?」

 

ラウラ「私は特に。」

 

シャル「問題なーし!」

 

二人はジャケットに満足そうに答え、シャルに至ってはエクセレンと同じようにジャケットをあえて腰の辺りまでしか羽織らず袖を長く見せていた。だが当然これだけの為に二人がわざわざ来たとはラウラは思っておらず、キョウスケに質問した。

 

ラウラ「・・・で、もう一つ用件があるからココに来たのでしょ?」

 

キョウスケ「・・ああ。もう一つはファーストミッションについてだ。」

 

ラウラ「っ・・・・・。」

 

シャル「あらら。もうですか。」

 

キョウスケ「日程は明後日。場所は・・・・・フランスだ。」

 

 

 

 

 

 

その夜・・・

 

ラウラ「・・でどうする気だ。」

 

その日の夜。二人は部屋の中で立って、座って話し合いをしていた。と言ってもラウラがシャワーから出てきたので立ってはいたが、シャルはベッドの上に寝転がっていたのだ。

 

シャル「何がー・・・・」

 

ラウラ「・・・お前の事だ。任務の内容はおおよその見当が付く。もし、お前の親と偶然会ったのなら・・・お前はどうするつもりだ。バレれば代表候補から落とされるのは間違いないぞ。」

 

シャル「・・・大丈夫だよ。ちゃーんと考えはしているから。」

 

ラウラ「・・・ならいいのだがな・・・・」

 

ラウラはそう言うとベッドに入り、就寝の体勢に入った。するとシャルがラウラのベッドに入り・・・

 

 

ギュッ・・・

 

 

ラウラ「・・・抱きつくな。」

 

シャル「いーやーだ♪」

 

ラウラ「・・・・あてつけか?」

 

シャル「どーでしょう?・・・でもさ・・・・・・・・ありがとうね。心配してくれて。」

 

 

ラウラ「・・・・・・・フッ・・・・・

 

 

 

 

だから抱きつくな・・・・・いい加減にしないと・・・・・」

 

シャル「何々?夜のラウラになっちゃう!?いやーん♪」

 

 

 

その夜。一発の発砲音が鳴り響いたのは生徒達が寝ようとしている時間であった。

 

 

 

 

 

 

二日後・・・

 

輸送機に揺られ、ラウラ達ATXチームは欧州フランスに向かっていた。

前日、二人は千冬にラウラにとっては二回目の休学届けを提出し少し怪しまれていた。

だが今、真実を言うと後々厄介事しか残らないので取り合えずの嘘をついたのだった。

 

シャル「アテンションプリーズ♪当機は間も無くフランス東部のトロワに入ります。トロワはかつて繊維産業が発展し今でもその名残を残す街となっています♪さらにはアパレルの大手であるワニのマークで有名なラコステが本社を置く街でもあるのです♪」

 

アリス「トロワ・・・と言う事はそろそろパリですね。」

 

ラウラ「だな。あとせめて座れ、シャル。」

 

シャル「ぶーせっかく僕がフランスの街の紹介しているのにー・・・」ブーブー(ブーイング)

 

と機内ではメンバーの三人は余裕の表情で特にシャルにそれが現れていた。だが内心ではどんな心境かと言うのは本人しか解らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現在パリの状況は絶望的で隣国であるスペインからの援軍もゾガルの戦力には手も足も出ず、組織としてはバラバラになっていた。当然、ISの部隊も例外ではなくフランス軍所有の機体は残るは二機のみとなり、撤退の案まで浮かんでいた。

 

「ぐっ・・・たかがテロリストごときに・・・・!」

 

「隊長!こちらの部隊は壊滅!援軍を・・・えんぐ・・ぐわあああああああああああああああ!!」

 

「ちっ・・・男供が情けない!」

 

「しかしこのままでは全軍全滅です!」

 

 

 

 

刹那、自立兵器群がIS部隊に向かっていき、IS部隊は迎撃するが撃墜は少ししか出来ず二機の内一機に被弾しもう一機がそれをかばっていた。

 

「くぅっ・・・・!」

 

「た・・隊長・・・・私を置いて・・・・!」

 

『っ!!IS部隊!後ろだ!!』

 

一機がその通信に気がつき後ろを向くとレストジェミラが振りかぶっており一機がそれをガードしようとするが間に合わなかった。

 

 

ガッ!!

 

「ああっ!?」

 

一機はレストジェミルに吹き飛ばされ体勢を崩してしまった。同時に武器も飛ばされ片や損傷、そして自分は体制を崩され武器も無くなったという絶望的な状況だった。

 

『くっ・・・アイツ等を助け・・・・』

 

 

 

ドオン!!

 

 

その二人を助けようとした戦車も気をそらしたせいで破壊されもはやここまでかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。何時まで経ってもトドメがこなかった。

 

「・・・・・・え?」

 

体勢を崩した方の女が見たのはレストジェミルをアッパーの要領で突き上げた一機のISが居たのだった。

 

 

 

ラウラ「打ち抜く。」

 

 

 

ガウンッ!!

 

 

 

そしてラウラはステークを使い、レストジェミルを打ち抜いた。女が回りをよく見ると飛行しているシャルと周辺警戒をしているアリスが居たのだ。

 

「お・・・お前達は・・・・一体!?」

 

ラウラ「下がれ。後は我々が対処する。」

 

「なっ・・・・・!」

 

ラウラはそう言うとスラスターを吹かして前進した。そしてその後を二人が追い、敵を破壊していくのだった。

 

 

 

シャル「うーん・・・やっぱり、思った以上に敵味方の展開が広すぎるねぇ。お陰でバラバラだよ。」

 

アリス「まぁATXチームは各個勝手にって言うのが信条ですからね。少佐、コマンドは?」

 

ラウラ「・・・・そうだな・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全機突貫。」(真顔)

 

シャル「うん、そう言うと思った(笑)」

 

アリス「あはははは・・・・・・」(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

ラウラが肩部のクレイモアを発射し前面にいた敵はクレイモアに貫かれるか突き刺さって爆散するかだった。そしてそのままラウラは前進するが突如砲撃が飛んできてラウラの前面に着弾した。

 

ラウラ「ッッ!!」

 

ラウラが何かとセンサーで前面を拡大して見ると右肩に長身砲門を装備している自立兵器の軍団が配置されていたのだ。

 

ラウラ「支援砲撃機か・・・・・"2´"やれるか?」

 

シャル『ほいほーい任せといてー』

 

シャルはスラスターを吹かし支援機のレンジのギリギリを飛行し腰部に兵装を一つ装備した。対して支援機もバルカンではあるが牽制をするがレンジがギリギリの距離だからか当たらず、シャルは攻撃の用意をした。

 

シャル「スプリットいっきまーす!」

 

刹那、腰部に装填されたスプリットミサイルは発射されて途中で分裂した。そして敵に向かって行くが敵に当たらず、迎撃されたりした。しかし・・・

 

 

 

 

シャル「ばーん」

 

 

 

ドドドドド!!

 

 

 

それは牽制と囮でシャルはその隙に実弾を打ち込み、支援機群は爆散していった。

シャルは撃破を確認するとドヤ顔であったが突如別方向から小型の自立兵器群が攻撃を行っていたのだ。

 

シャル「おろろ?何かどんどん敵が集まって来てない?」

 

ラウラ『どうやら危険分子だと認められたようだな。』

 

シャル「まぁそれも予測済みなのよねぇ・・・・・・アリスちゃん!」

 

アリス『了解です!!』

 

すると小型兵器群に向かいアリスが一人、突進していった。そして両腕に装備されている武装を展開し攻撃の体勢に入った。

 

アリス「Get Set Ready!!サークルザンバー!!」

 

アリスの機体のビルトシュバインの特徴はその独特の武装と多様な装備換装が可能と言う事。そしてその特徴の一つである独特の武装。それは腕に装備されたチャクラムでアリスの機体には両腕に装備されていたのだ。チャクラムは発射されると縦横無尽に飛びかい、滑らかな動きで小型機を破壊していった。

 

カシャン!

 

アリス「・・・・ふー・・・・」

 

ラウラ「よくやった3´。このまま侵攻をつづけ・・・・・」

 

アリス「・・・どうかしました?」

 

ラウラ「・・・・・発砲音・・・・これは・・・・ISの?」

 

アリス「え?でもさっきの女の人たちはアッチに・・・」

 

シャル「・・・・・真逆・・・・・」

 

 

するとシャルは突然発砲音がする場所に向かい飛翔した。その後を二人は追い、付いていくと・・・

 

 

 

 

 

 

ラウラ「あれは・・・・・・デュノア社か。」

 

アリス「あ、少佐あそこです!」

 

アリスが示した方向には未だに戦闘を続けているラファールが数機居ておりやや劣勢であったが本社を守っていた。しかしシャルが見ていたのは其処ではなく・・・・・

 

アリス「少佐。最上階に明かりが・・・・・それに・・・・人も見えますね・・・。」

 

ラウラ「あれは・・・・デュノア社の社長か。と言う事は隣の女は社長夫人と言うことか。何か言ってるな。」

 

ラウラがそう言うと本社の最上階の窓際では社長が立っており、隣に社長夫人が立っていたが夫人は何かを叫んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カチャ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッドンッ!!

 

 

 

するとシャルはそれを見るやいきなり実弾を最上階に向かって発砲した。

それを見た二人は驚きシャルに呼びかけるが・・・

 

ラウラ『おい、シャルロット!!何をしている!?』

 

アリス『そうですよ!どうしたのですか!?』

 

シャルは二人の呼びかけを無視し最上階の社長室に窓から入って行った。

ラウラはそれを見て舌打ちをし、仕方なく防衛に参加するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラガラ・・・・・

 

 

 

 

 

一方でシャルは社長室だった場所に降り立ち夫妻と対面を果たしていた。

 

シャル「・・・お久しぶりですね。デュノア夫妻。」

 

社長「っ・・・・・やはり・・・・」

 

シャル「・・・正直がっかりですよ。色々な意味で。それは貴方もですよ。夫人。」

 

夫人「ヒッ・・・・・・・・」

 

シャル「・・・散々僕を駒とゴミクズ扱いしてこういう時には弱者ぶりますか。女尊男卑以前の問題ですね。」

 

社長「・・・それが言いたいが為に・・・ココに来たのか?」

 

シャル「・・・いえ、目的は二つ。一つは任務だから。もう一つは・・・・・正直ココに来るときには覚悟していましたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は貴方達の・・・もう、デュノアの人間ではない。」

 

社長「・・・・・・それは代表候補を脱しテストパイロットを辞めると?」

 

夫人「フ・・・・フンッ!そんな事をして貴方はただのアテのない人間になるのですよ!?

そんなのでいいのかしら!」

 

シャル「アテならありますよ。それにこれからどうするかも。」

 

刹那、突如小型の自立兵器がシャルの後ろに立ち、通信回線でラウラが叫んだ。

 

ラウラ『2´!!後ろだ!!』

 

シャル「・・・。」

 

だがシャルは後ろを振り向かずにライフルのみを後ろに突き出して発射した。弾は命中し、小型兵器は破壊されたのだった。ソレを見た夫妻は驚いたがシャルは平然としていた。

 

 

 

ラウラ『シャル!いい加減に話しをつけて戻って来い!』

 

シャル「・・・・了解。」

 

夫人「はっ・・・・ははは!逃げるの!?」

 

すると後ろを向いたシャルに対し夫人が銃を構えていた。当然そんなのでは幾ら装甲を薄くしたシャルの機体でも無傷は当たり前だった。だが彼女には秘策があったらしい。

 

シャル「・・・ただのコルトで傷を付けれると思っているのですか?」

 

夫人「ただの弾ならねぇ・・・・でもこのマガジンはすべて対絶対防御を想定した物なのよ!」

 

 

 

ラウラ「何・・・・・・」

 

アリス「対絶対防御!?そんな兵器がいつの間に・・・・・」

 

 

 

夫人「当然これは私が独自に開発させた物。これを売ればわが社は安泰よ!」

 

シャル「・・・・・・・・・・強欲と少しの傲慢。そんなんで・・・・・」

 

 

ドウッ!!

 

 

シャル「私に勝てると思わないで下さい。」

 

シャルはそう言ってライフルで銃を狙い打った。そしてスラスターを吹かして一人、戻っていくのだった。

 

 

社長「・・・・・・・・・強くなったな・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後。ラウラ達はパリのゾガル戦力を殲滅。輸送機で帰還する筈だったが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輸送機内・・・

 

ラウラ「・・・話はつけたのか?」

 

シャル「・・・・・・・・。」

 

輸送機内では久々と言っていい位の時間だっただろうか、シャルが静かになっていた。アリスはその間、ずっとタブレットを触っていたがやはり心配だったのだろうか時々、チラチラと見ていた。

 

アリス「・・・・・・・・。」

 

 

 

 

数分その状態が続いていたがやがて・・・

 

ラウラ「・・・・そうか。一応はつけたのだな。」

 

アリス「・・・・・・。」

 

 

シャル「・・・うん。」

 

シャルは小さく肯定するとラウラにもたれ掛った。ラウラはそれに対し何も言わなかったのだった。

 

シャル「・・・馬鹿馬鹿しいよね・・・色々・・・・」

 

ラウラ「・・・そうだな。」

 

シャル「世界が第三世代量産だ何だって言ってるのに、対絶対防御だよ?オマケにそれをあの人は知らないなんて・・・・そんなに今の地位がいいのかな・・・あの女は・・・・」

 

ラウラ「・・・そうかもな。」

 

シャル「・・・だから・・・・僕は枷を外したんだ。僕と言う枷を。そうすれば・・・あの人は自分を全力で出し切れる。だから・・・・もう戻らない・・・・。」

 

ラウラ「・・・そうか。」

 

シャル「・・・・・・・・・・・・。」

 

ラウラ「・・・・・・。」

 

シャル「・・・・・これで・・・・よかったんだよね・・・・・」

 

ラウラ「・・・・・・・・・お前が考え抜いたことだ。私達がどうと言える事ではない。だから・・・・もう泣くな。」

 

 

 

 

シャル「・・・・・・・・うん。」

 

 

 

 

その二人を見たアリスはホッとし。輸送機は次の目的地に向かって行くのだった。

そして、その次なる目的地は・・・

 

アリス「・・・次の目的地は・・・・ドイツですね・・・・」

 

ラウラ「・・・・・ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、やはりドイツの歴史が語ったのか。侵攻は思いのほか停滞しており、前線では以前、ラウラが隊長を務めていた「黒ウサギ隊」が中心に戦っており、少しずつではあるが撃墜数を増やしていた。

 

『こちら第一戦車隊。現在攻撃機が到着した。防衛フェイズを2に移行する。』

 

クラリッサ「了解。第三、第四戦車隊は?」

 

『こちら第四戦車隊!へーア通りに敵増援!ってうおわっ!?『不味いぞ!支援砲撃機だ!!』ちっ・・こっちは長く保ちませんっ!』

 

クラリッサ「っ・・・・第三戦車隊、そっちは!?」

 

『こちら第三戦車隊!今、テーゲルに居るが後退していいか!?こっちにも支援機が現れた!!オマケにゴルキ通りにも敵が現れたとの報告も入っている!こっちも、もう保たんぞ!!』

 

戦車隊の報告を聞いて舌打ちをしたのは黒ウサギ隊の副隊長、クラリッサ。ラウラが不在となった現在では彼女が代理隊長をしていたのだ。しかし現状が少しずつ劣勢になり始め焦りが見えて来ていた。

 

クラリッサ「このままでは・・・『お・・おい、アレ!!』っ・・どうした、第二戦車隊!!」

 

『こちら第二戦車隊!現在、敵の足止めをしていたのだが・・・・何かが降下したんだ!』

 

クラリッサ「降下!?一体何処の馬鹿だ!!」

 

『わ・・・解らない・・・だが・・・敵を・・・・・あ・・・在り得ない!敵が物凄い速さでロストしている!?』

 

クラリッサ「えっ!?」

 

『あれは・・・・・・狼!?黒い狼だ!!』

 

クラリッサ「おお・・・かみ・・・・!?」

 

『こちら第一戦車隊。んな事があるか!!何かの錯覚だろ!?』

 

『だ・・たが・・・あのスピード・・・それにあの威力と突進・・・間違いない!!』

 

クラリッサ「その狼はどっちに行った!!」

 

『え・・・っと・・・・ハウプト通りを直進して行った!それに・・・他にも・・・鳥か何かが居た様な・・・』

 

『議事堂防衛隊、そいつ等もしかして・・・・・!』

 

クラリッサ「解らない・・・・私達が現地に向かいます!」

 

『了解した!こっちは何とか保たせる!!』

 

 

 

 

 

 

ハウプト・・・

 

ハウプト通り上空に着いた部隊は当たりを見回したが何もなかった。(本当に錯覚だったのか?)と思ったが・・・

 

 

ダダダダ!!

 

 

クラリッサ「っ・・・・!」

 

下にはゾガルの部隊が居ており、クラリッサ達は反撃を始めた。だが其処に増援としてゲイオス・グルードが転移してき、ミサイルとドライバーキャノンをクラリッサ達に浴びせた。

 

クラリッサ「何っ!?」

 

クラリッサはそれを回避するが弾幕に対応し切れなかった隊員達は被弾し、撃墜されていったのだった。

 

クラリッサ「このまま・・・・・!」

 

そしてダメ押しだろうか、さらにはライグ・ゲイオスが転移しクラリッサたちの前に現れた。そしてライグ・ゲイオスは実体剣を兼ね備えたロングレーザーソードを持ち、突進して行った。クラリッサ達はそれを止めようとするが現在のマシンガンの威力ではダメージは微弱で、ライグ・ゲイオスは突進を続けた。

 

クラリッサ「ッッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが。

 

 

 

 

ドウッ!!

 

 

ライグ・ゲイオスのスラスターに一閃が当たり、体勢を崩した。

そして

 

 

 

 

ゴッ!!

 

 

 

 

「獲った」

 

 

 

 

ガウンッ!!

 

 

ライグ・ゲイオスは背中から攻撃を受け、爆散した。

 

 

 

 

クラリッサ「一体・・・・誰が・・・・・・・ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここのまで戦線を維持していたとは、流石黒ウサギ隊の副隊長だ。」

 

其処にはラウラ達が立っており、ラウラは少し荒っぽく建物の上に着地した。

そして数秒唖然としていたクラリッサは気がつくと涙を流した。

 

クラリッサ「た・・・隊長!!」

 

ラウラ「すまなかったな。今まで留守にしていて。我々もこの戦線に参加する。いいな。」

 

クラリッサ「は・・・・はいっ!!」

 

 

シャル「・・・何かラウラ生き生きしてない?」

 

アリス「自分の故郷ですし、元居た部隊の副官ですし。そりゃそうですよ。」

 

シャル「ぶー・・・何か複雑・・・・・」

 

ラウラ「・・・・フッ・・・もう大丈夫そうだな・・・では・・・アサルト1´より各機。

ゲスト勢力を殲滅するぞ。」

 

シャル「アサルト2´りょーかーい」

 

アリス「アサルト3´了解です!」

 

刹那、ラウラ達は黒ウサギ隊と共にゾガル勢力を殲滅し始めた。

だが流石にすんなりとは行かなかった。

 

シャル「っ!十時方向に大型熱源ってこれは!?」

 

すると今度は機動兵器サイズのライグ・ゲイオスとゲイオス=グルードの軍団が転移されてきたのだ。

 

ラウラ「機動兵器サイズだと!?」

 

アリス「くっ・・・流石に甘くは行かないか・・・・・・!」

 

 

 

 

 

しかし。

 

ラウラ「だが・・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タイムアップだ。お前達の敗因は先にカードを見せた事だがな。」

 

 

 

 

ドゴッ!!

 

 

ライグ・ゲイオスに突如巨大な何かが突っかかりライグ・ゲイオスと共に飛んで行った。そして・・・

 

 

「どんな装甲だろうと・・・打ち貫くのみ・・・・!」

 

 

ドゴンッ!!

 

 

 

一撃でライグ・ゲイオスは爆散したのだった。

 

クラリッサ「なっ・・・・あれは・・・・!?」

 

ラウラ「・・・・来たか・・・!」

 

其処には、赤いカラーリングの機動兵器、「アルトアイゼンリーゼ」と白い悪魔の様なデザインの機体、「ライン・ヴァイスリッター」。そしてその二機よりも巨大な機体、「グルンガスト参式」。つまりは機動兵器の特殊部隊初代ATXチームが其処にはいたのだった。

 

キョウスケ「どうにか間に合ったな。」

 

エクセレン「呼ばれてないけどエクセ姉ぇさん参上よー!」

 

シャル「わおっ!随分カッコイイ登場じゃないですかヤダー♪」

 

アリス「あはははは・・・・・」

 

ブリット「アリス・・久しぶりだな。」

 

アリス「兄さんも・・・元気そうですね。」

 

エクセレン「兄妹の再会・・・正にドラマね!」

 

シャル「これはこれでアリですね!」

 

アリス「再会って・・・・そんなに経ってませんよ・・?」

 

キョウスケ「まぁいい。各機、このまま叩くぞ。」

 

ラウラ「了解した。行くぞ・・・・・!」

 

 

 

 

その後。彼らの活躍によりドイツのゾガル勢力は殲滅された。そしてその後、ラウラ達は日本に戻り共に戦うのだった。その後、宇宙でもゾガルは壊滅しあの男の種が撒き散り今へと至るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在・・・

 

シャル「ラウラー報告書早く出さないとー・・・・・ってアレ?」

 

エクセレン「・・・・・今は・・・寝かせてあげましょっか。」

 

シャル「・・・ですね。」

 

 

 

 

 

 

オマケ。

 

キャラ設定と機体紹介。

 

 

アリス・ラックフィールド (イメージCV 今井 麻美)

 

年齢:17歳

身長:175

体重:51

所属:米国軍非公式IS特殊部隊ATXチーム(アサルト3´)

 

本作品のオリジナルキャラ。スパロボシリーズのバンプレストオリジナルキャラであるブリットことブルックリン・ラックフィールドの妹。性格はブリットから少し熱血漢を引いた性格でサポート役などが多い。シャルロット曰く「スタイルは中々。」との事。元は米軍のIS部隊に入る予定だったがラドムが彼女の能力とブリットの妹と言う理由から引き抜いたのが始まりで、最初は受け入れ難かったそうだが今はそれを受け入れている。ちなみに、兄とは違いクスハの作る”例の物”は嫌っており兄が居る前では嫌々ながらも飲んだことがある。(結果は大体の予想通り)また戦闘スタイルはオールラウンダーで欠点があるとすれば兄より念動力が少し劣る。趣味は読書と食べ歩き。

使用する機体はチーム入隊以前は訓練用ラファール。入隊後は量産型ビルトシュバイン。

 

 

 

 

 

 

機体

 

シュバルツ・アイゼン

 

世代:第3.5世代

使用装備:リボルビングステーク 五連チェーンガン 肩部クレイモアポット ワイヤーブレード AIC(特殊武装) オクスタンカノン(換装武装)

開発者:マリオン・ラドム

使用人物:ラウラ

 

シュヴァルツェア・レーゲンをベースにアルトアイゼンのノウハウとある人物から送られて来た機体のパーツを移植して開発した機体。運用思想がまんまアルトでそのせいで機体の全長が以前の1.5倍となった。当然の事ながら装甲は重装甲でビームコート持ち、そして背部にはA/B等を装備しまんまアルトである。だがアルトの欠点であった対近距離戦はシュヴァルツェアのAICとワイヤーブレードをそのまま搭載しているので対策は出来ている。また換装武装としてレールガンとリニアカノンをあわせた大型砲のオクスタンカノンが使用可能だが使用場所がかなり限られる。だが全体的なスペックアップの変わりに飛行能力を落とす事となり、飛行自体は可能だが時間制限付きとなった。

 

 

ラファール・シュヴァリエ

 

世代:第3.5世代

使用装備:オクスタンランチャーⅡ スプリットミサイル 専用シールド 他多数

開発者:同人物

使用人物:シャルロット

 

ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡをベースにヴァイスリッターのノウハウとある人物から送られて来た戦闘データと射撃データを元に開発した機体。こちらもシュバルツ・アイゼン同様、ヴァイスの運用思想なので装甲がかなり薄くなったが厳密には”薄く伸ばした”と言うもので装甲版自体は増設されている。また、この機体は現存するISとしては初のテスラ・ドライブ搭載型でその前身としてリオンが居るが実戦投入型としては初となる。ラファールをベースにしているのでコレまで通り多数の武装を使用可能で多様性に優れ、専用のシールドを装備している。(ちなみに例の通り隠し武装付き)

 

 

量産型ビルトシュバイン

 

世代:第三世代

使用装備:フォトンライフル メガ・ビールライフル 改良式サークルザンバー 他多数

開発者:マオ・インダストリー社

使用人物:アリス

 

月のマオ社で開発された機体でデータ収拾をアリス機は目的としている。ラファールのノウハウを入れているので多数の武装を扱える多様性と汎用性を誇る。改良式サークルザンバーは武器換装をせずにチャクラムのように使ったりそのままカッターのように扱えるのが特徴。結果、腕部武装換装はオミットされている。また、この機体もテスラ・ドライブ搭載型ではあるが実験型としてなので、実戦投入型のラファール・シュヴァリエより改良が施されている。現在でロールアウト数は三機。その内一機がアリスに渡った。

 

 


 
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