第拾廻 それぞれの戦い
虎牢関の城壁。
部隊の展開が済み、一刀達はそこから迫り来る軍勢を見渡していた。
心「冷静に見るとすごい数ですね…。」
華雄「あぁ、こっちは援軍を含めて七万しか居ないが…不思議と負ける気がせん。」
焔「そうっすね。でも普通に考えたら絶体絶命っす。」
恋「…??」
音々音「どうかしたのですか?恋殿?」
恋「敵…元気ない?」
華雄「あぁ、気の毒なくらい暗い行軍だな。」
焔「気持ちはわかりますけどね…。」
心「えぇ、汜水関に仕掛けた悪戯の数々を考えると…。」
一刀「あははっ、楽しかったでしょ?」
華雄「まあな。
で、これからどうするんだ?まさか正面からぶつかるわけでもあるまい。」
一刀「ん?正面から行くよ?」
心「はい?!」
一刀「とりあえず俺と恋で大暴れする予定。
相手は士気が低いし、まさかここに来て暴れられるとは思ってないでしょ。」
焔「そ、それはそうっすけど…。」
一刀「多分、前に出てくるのは袁紹・袁術の所だけじゃないかな?
袁紹はしてやられてムカムカしてるだろうし、袁術は袁紹にまた虎牢関を落とさせる訳にはいかない。
他の諸侯はそもそもこの戦で功を欲してるとは思えないし。」
心「曹操や孫策はどうですか?」
一刀「ん~、孫策は別の野心がありそうだから…確か袁術の客将だったね。
独立を考えてるなら袁術軍を前に出させて、孫策は後ろで適当に動くんじゃない?」
音々音「ふむ…。」
一刀「さて音々音、それは何故でしょう!」
音々音「わわっ!抜き打ち試験ですかっ?
ムムムムム~…。
孫策は…なるべく袁術の兵を減らしたい?」
一刀「正解っ!」なでなで
音々音「ふあっ
…へへへっ」
心「それは本当ですか?」
一刀「多分ね。
でもそこで厄介なのが曹操だな。あの子だけは読めない。」
華雄「ふむ…。
なら我らはどう動く?」
一刀「ここは…軍師陳宮!」
音々音「は、はいなのです!」
一刀「策は任せたよ。
君の初陣だ。」
音々音「…!」
一刀「出来るね?」
音々音「…っ!
お任せ下さいですぞ!」
華雄「うむ、良い返事だ。上手く使うがいい。」
焔「期待してっぞ~!」
心「えぇ。頑張って下さいませ。」
---一刻後、董卓軍・連合軍が門前に布陣し、相対した。
連合の先頭に袁紹が立つ。どうやら舌戦を挑むつもりらしい。
袁紹「忌々しい董卓軍の将兵よ、お聞きなさい!
ワタクシは袁本初!漢の逆賊、北郷一刀を奈落の底に叩き落としてあげますわ!
いつまでも隠れてないで出てらっしゃい!」
一刀「呼んだ?」
袁紹「…っ?!」
一刀「ん?どうしたの?」
袁紹「あ、あああ貴方が北郷一刀ですの?」
一刀「そうだけど。」
袁紹「…こほん。
ここで会ったのが運の尽きですわ!ワタクシが息の根を止めて差し上げます!
(ぶ、ブ男でなかったですの?!)」
一刀「そうだね。貴女とは別のところで会えたら俺も嬉しかったよ。」
袁紹「うぇっ?!あ、そ、そそんな事を言っても無駄ですわよ?!
(下男どころか、こ…好みのど真ん中ですわ…!)」
一刀「本心だったのに。」
袁紹「だ、黙らっしゃい!!もう良いですわ!叩き潰してあげます!
そして…ワタクシが勝ったら貴方を飼ってあげますわ!」
ピキッ
一部の将の目つきが変わった。
焔「(ブッ殺す…。)」
華雄「(ふむ、殺すなとは言われてないからな。)」
心「(私の春をこれ以上遠ざけないで…。)」
恋「(…。)」
音々音「(一刀殿がやられるわけないのですぞ!)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
と地鳴りのような威圧感が董卓軍から伝わってくる。
曹操「(麗羽…相変わらずね。この戦負けたわ。)」
孫策「…なんかムカつく。」
劉備「…。」
その後、銅鑼を合図に両軍は激突した。
会敵と同時に袁紹は理解する。敵に化物が居ると。
それも二頭…。
かたや戟のひと薙で三十は吹き飛ばす呂奉先。その背後にはゆったりと美しい剣撃を披露する北郷一刀。
兵がみるみる戦闘不能に陥っていた。
穂先に触れたものに意識はなく、目にしたものは背を向ける。
嵐の麦畑のような光景が広がっていた。
華雄「さすが呂布だ。私も負けてはおれんな。」
心「えぇ、一刀様も素晴らしいです。」
その武勇に触発され、将兵たちの士気はうなぎ昇りであった。
その頃、敵右翼では…
陥陣営A「オラオラオラオラ!!陥陣営のお通りだ!!」
陥陣営B「ブチ殺されてぇかコラァ!!」
陥陣営C「ヒャッハー!!汚物は抹殺だぜー!!」
顔良「待ちなさい!!ここから先は私が相手をします!」
陥陣営A「…可愛い。」
陥陣営B「…結婚したい。」
陥陣営C「…子供欲しい。」
顔良「ひっ…!
や、矢を射掛けなさい!!」
陥陣営A「やっべぇ!」
陥陣営B「油断した…!」
陥陣営C「に、逃げっ」
カキンっ!
迫り来る矢の雨は、男たちの直前で弾かれていた。
焔「気合が足りねぇぞテメェら!!」
陥陣営A「頭ァ!!」
陥陣営B「助かったっす!!…ファっ?!」
陥陣営C「か、頭…?」
焔「ん?どーしたお前ら。」
陥陣営A「か、頭…あの…」
焔「あぁ?どうしたって聞いてんだよ!」
陥陣営B「さ、刺さってます。」
焔「え?」
陥陣営C「いや、あの…矢が…。」
焔「刺さってない。」ブシュッ
陥陣営A「え、今抜い…」
焔「刺さってない。」
陥陣営B「(抜いた!今抜いたでしょ!)」
陥陣営C「(てか絶対刺さっちゃいけないとこだよここ!!)
顔良「矢を全て止めるとは…誰ですか貴方は。」
陥陣営A「(止めたって事にしてくれてるーー!?すっげぇいい子だよあの子!!)」
焔「アタイは高順。こいつらが世話になったなぁ!」
陥陣営B「(頭もドヤ顔で続けてるし!!)」
顔良「では、お相手してもらいます!」
焔「上等だコr…」
手にもう一本刺さっていた。
陥陣営C「(えぇーーーっ!!せめて一本でしょ!!いや一本でも駄目なんだけど!!)」
顔良「…。」ちらちら
陥陣営A「(ほらもうあの子気まずそうだよ!なんて言ったらいいか分かんなくなっててるよ!)」
焔「上等だコラアァ!!!」ぶしゅ
陥陣営B「(続けたーーー!?無かった事にしたーーーー!!)」
顔良「…では、行きます!」
焔「来い!!」
陥陣営A「何でだろう。白熱してるすげぇ戦いなんだけど…。」
陥陣営B「見るに耐えない。」
陥陣営C「ていうか頭ちょっと泣いてね?」
そして敵左翼では、袁術軍の将・紀霊が董卓軍を圧倒していた。
紀霊「ゲハハハハハっ!!
雑魚どもめ!!貴様らなんぞ一捻りよ!!」
先に鉄球の付いた棍を手にした大男は、全く兵を寄せ付けずに猛威を振るう。
董卓軍の兵たちは堪らずジリジリと後退していった。
紀霊「なんだなんだダラシのねぇ。
もっと強ぇ野郎は居ねぇのか?」
心「では私が御相手しましょう。」
紀霊「お、少しは出来そうなのが出てきたな。
俺の名は紀霊!!名を聞いておこうか!」
心「私は李厳と申します。それでは…」
紀霊「まぁ待てよ。」
心「はい?」
紀霊「『男同士』のタイマンなんだ。武器じゃなく拳で行こうや。」
ピキっ
心「男…同士?」
紀霊「あぁ、テメェもタマ付いてんだろ?」
ピキピキ…
心「…良いでしょう。では武器を置きますので暫しお待ちを。」
そう言うと、心はマントの中から武器を取り出していった。
百連クナイ…吹き矢…トンファー…仕込み刀…麻紐…
紀霊「…色々準備してんだな。」
毒針…短刀…三節棍…鎖帷子…火壺…鉄甲…
紀霊「( ゜д゜)」
角指…猫手…手甲鉤…忍び鎌…鉄扇…微塵…手之内…鎖打棒…棍飛…棍平…南蛮千鳥鉄…鉄貫…ナエシ…簡易寝床…
心「準備出来ました。」
紀霊「何処に入ってたんだよそれ!!!」
心「そんな事はどうでも良いでしょう?
さぁ、来なさい!」
紀霊「くっ…行くぞオラァ!!」
心「遅い!!」
紀霊の攻撃を余裕で交わすと、流れのままに蹴りを浴びせる。
紀霊「がっ?!」
心「私と相対したこと、後悔させてあげます。
どうやら今日は調子がいいようです。…何やら体が軽い。」
紀霊「そりゃ軽いに決まってんだろうがっ!!!!」
---連合軍後方・曹操陣内---
曹操「ふむ…連合軍の中央はもう壊滅状態ね。」
荀彧「はい。勝負が決まるのは時間の問題かと。」
夏侯淵「むしろもう撤退の指示を出さねば危ういのではないか?」
曹操「…。
春蘭!」
夏侯惇「はっ!」
曹操「貴女、あの北郷一刀に一当てしてみない?」
荀彧「なっ!か、華琳様、もう勝負はついております!」
夏侯惇「なんだと?!私はまだ奴に負けたと認めてないぞ!!」
荀彧「アンタのことじゃないわよ馬鹿!!この戦のことよ!」
曹操「えぇそうね。
でも…このままあの男の掌の上にいるのは気に喰わないわ。」
夏侯惇「華琳様!あの男の首を持って帰れば良いんですね?!」
曹操「そこまでは言ってないわよ。
麗羽が撤退の指示を出したと同時に、真横から強襲をかけるわ。
あの男もまさか私が参戦するとは思ってないでしょうし。」
荀彧「ですが…効果は薄いと思います。」
曹操「当然でしょう。ただ、落とし穴の礼みたいなものよ。
春蘭と秋蘭は楽進、李典、于禁を連れて横撃の準備をなさい。」
春蘭・秋蘭「はっ!」
---虎牢関---
その城壁では、息を呑んで戦況を見つめる音々音が居た。
兵「申し上げます!連合軍が撤退を始めました!」
音々音「わかったのです…。」
撤退の知らせを聞きながら、師の教えを思い返す。
詠『いい?敵があなたならどうするか、自分の立場で冷静に考えるのよ?
そうすれば相手の次の手が読めるようになるわ。』
時暮『常に最悪の事態を想定しておくこと。懸念点があるなら、その問題から片時も目を離してはいけません。
動くのなら素早く、的確に。そして躊躇や容赦は捨て置きなさい。』
音々音「そうなのです…。確か一刀殿は曹操殿を警戒していたのです。
自分が曹操殿ならここで動く愚は冒しませんが…。
ん?もしここで敵左翼の後方に居る曹操殿が動くとしたら…あっ!」
思いついたように城壁の上に立ち、旗を取る。
音々音「皆聞くのです!!すぐ銅鑼を鳴らして旗を右に向けるのです!!」
---董卓軍・最前線中央---
恋「…敵、引いてく?」
一刀「あぁ。どうやら勝ったみたいだな。」
その時、虎牢関から銅鑼の音が聞こえた。
目を向けると、旗がそれぞれ左へ振られていた。
一刀「…ははっ、了解。
恋!追撃は無しだ!旗の指す方へ動くぞ!」
恋「…(こくっ)」
---曹操軍・夏侯惇隊---
夏侯惇「進め進め!!敵の横腹に一撃を叩き込むぞ!!」
楽進「春蘭様!敵影確認しました!!」
夏侯惇「よし、このまま突撃するぞ!!」
夏侯淵「待て姉者!」
夏侯惇「秋蘭っ?!待てと言われてももう止まれんぞ!」
夏侯淵「…信じられんことに読まれていたようだ!」
夏侯惇「なんだとっ?!」
李典「う、うそやろ?全員旗がこっち向いとるで?!」
于禁「待ち構えてるなんて聞いてないの~~!!」
夏侯惇「ぐっ…し、仕方ない!全軍転進!!退却するぞ!!」
---虎牢関---
圧倒的な勝利で終えた董卓軍は、歓声に包まれていた。
一刀「音々音!」
音々音「一刀殿!ご無事で何よりですぞ!
わわわっ?!」
一刀は音々音に駆け寄ると、すぐさま抱き上げた。
一刀「よくやったぞ音々音。特に最後の横撃によく気がつけたな!」なでなで
音々音「うぅ…///
え、詠殿や時暮殿に教わったことを思い返しただけなのですぞ…。」
華雄「いや、だがそれを現場で、しかも初陣で見事に活かしてみせたのだ。
私も驚いたぞ。」
音々音「…へへへっ、く、くすぐったいのですぞ///」
心「…ぷんすか。」
一刀「ん?どうした心。機嫌悪そうだけど。」
心「…私にタマなんてありませんっ!!!!!」
一刀「(ビクッ)
た、タマ?えっと…何のこと?」
心「…もう放っておいてください…。」ぐすん
---連合軍・曹操陣営---
曹操「…。
どういう事かしら。」
夏侯惇「も、申し訳ございません!」
曹操「貴女に怒ってるのではないわ。むしろ退却したのは正解よ。」
夏侯惇「華琳様…!」
曹操「問題は…私の一手すら読まれたこと。
自分で言うのも何だけど、この一手は愚策よ。まず打ってくるとは考えられない。」
荀彧「それを見事に対処されました…。」
曹操「えぇ。
どうやら董卓軍は私の覇道にとって、かなり厄介な相手のようね。思っていた以上に、ね。」
---袁紹陣営---
袁紹「あぁ…ワタクシはどうすればよろしいの…!
あの神々しいお姿、力強い眼差し、そしてあの華麗な武芸…!
あぁ北郷様…どうして貴方は北郷様なの!」
猪々子「んあ?姫はどうしたんだ?」
斗詩「え、えーっと…一目惚れ?ま、まさかね…あははっ…」
趙忠「(マズイ…!マズイぞ!この馬鹿が心を奪われよった!!このままではワシの復讐が!ワシの地位が!)」
袁紹「趙忠様?あの北郷一刀という殿方…本当に悪い男ですの?」
趙忠「なっ、今更何を言っておるか!!」
袁紹「だってワタクシ…ワタクシ…。」
趙忠「(ここで止めるわけにはいかん!何か…何か手はないか…?
っ!!そうじゃ!!)
のう、袁紹殿。」
袁紹「は、はい…。」
趙忠「あの北郷一刀という男…欲しくはないか?」
袁紹「…!」
趙忠「見事董卓を討ち、陛下をお助けすれば…あの男を自由にして良いぞ。
(生きておれば、じゃがな。ホホッ)」
袁紹「ほ、本当ですの?!」
趙忠「あぁ、勿論じゃ。」
袁紹「わ、ワタクシ…やりますわ!そしてあのお方を…はぁ~…///」うっとり
斗詩「(うぅ…どんどん変な方向に向かってるよ…)」
趙忠「(よいか?儂が陛下のもとへ行ったら…)」
兵「(…。)」
おまけ拠点 『刺客撃退!女中日記』
劉表「都では、天の御遣いとやらがのさばっておるようじゃな。」
刺客「はっ。」
劉表「邪魔じゃな。始末してくるが良い。」
刺客「恐れながら…あの男、かなりの腕を持っているようで」
劉表「馬鹿者。剣で殺すのではない。
ワシにあって奴にないもの…金と知恵で殺すのじゃよ。」
刺客「金と知恵…でございますか?」
劉表「そうじゃ。奴の女中に金を握らせ、毒を盛れ。」
刺客「なるほど。」
劉表「まぁ金を拒むことはなかろうが…ある程度の望みを与えれば靡くじゃろう。」
女中A「~♪」
刺客「そこの女、止まれ。」
女中A「なんですか?」
刺客「北郷一刀に毒を盛れ。報酬は…この金だ。一生遊んで暮らせるぞ。」
女中A「…。」
刺客「どうした?」
女中A「そんなお金貰ったら北郷様に侍れないじゃない!!馬鹿なの?死ぬの?何なの?」
刺客「は?」
女中A「話は終わりね。私これから北郷様のし、ししし下着を…洗わなきゃいけないんだから!
もちろん洗うだけよ?!か、嗅いだり被ったりなんてしないわ!!」
刺客「(んなこと聞いてねぇよ…って行っちまったし…)
ん?」
女中B「(こそこそ…)」
刺客「そこの女。」
女中B「ひっ!!ち、違うんですよ?わ、私は別に…って誰?」
刺客「この金をやる。食うのに困らぬ生活ができよう。」
女中B「はい?」
刺客「北郷に毒を盛れ。そうすれば渡す。」
女中B「いえ、私本郷様の笑顔を食べて生きてますから間に合ってます。」
刺客「え?」
女中B「じゃあそういう事で。私これから本郷様の布団に潜り込まなきゃいけないので。
もちろん潜りこむだけよ?!そ、それ以上のことはしないわ!先っぽだけよ!!」
刺客「(だから聞いてねぇって…しかもそれ確信犯だろテメェ…)」
女中C「…。」
刺客「おい、お前。」
女中C「なんです?」
刺客「この金をやるから、北郷一刀に毒を「あふんっ」…え?
お、おい、どうした?」
女中C「…~~~~っ」ビクビク
刺客「おい、すごい汗だが…」
女中C「お気になさらず…急に北郷様の名前を聞いて派手にイッただけですので。」
刺客「この城どうなってんだーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
今日も女中たちは己が欲望のまま、知らずのうちに刺客を撃退するのであった。
この度もお読み頂き、誠に有り難うございます。
さて、こういう方向で馬鹿な袁紹というのはあまり見ないと思いますが、如何でしたでしょうか。
もうお気付きかと思いますが、この第二章はスーパー一刀君モテモテルートになっております。
一部、某銀髪の侍が活躍するお話やスーパー高校生が少女を守る物語のパロディがあります。
次回は洛陽到着編です。
これまで多くの方にご愛読いただき、また温かいコメントまで頂いて、非常に励みになっています。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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またもあの変態三人娘が登場です。