まずい…………
何も策が無いまま三戦目に突入してしまうとは………
どうすればいい………!!?
この危機を乗り越える方法はないか!!?
九節 〜三戦目の奇跡〜
響窃「前回より楽しい戦いを期待しているぞ………大陸の者達よ……」
春蘭「くっ!!舐めるな!!」
春蘭が響窃に突っ込んでしまった
桂花「ちょっと、何も策がないのに何で普通に突っ込むのよ!?」
秋蘭「姉者!駄目だ!危険過ぎる!!」
春蘭「うおぉぉぉぉぉ!!!」
響窃「はぁ…………はぁっ!」
ガキンッ!!
ドカッ!!
春蘭は得物を縦に振り、響窃は打撃でそれを受け止めた
響窃「流石……………だが!!」
ピュン!!
春蘭「ぐうっ!!?」
響窃は『死の魔光』を春蘭に喰らわせた
秋蘭「姉者!?おのれ響窃!!」
カァンッ!!
響窃「ふっ!」
やはり何かないと…………
正面から射っても叩き落されるだけだ
響窃「どうした………?
抵抗をしてくれないと面白くないのだが………」
華雄「っ!ならばお望み通り抵抗してやる!!」
ブォン!!
響窃「ふむ」
シュン!!
華雄「貴様、抵抗してやったというのに『空走』で避けるとはどういう事だ!?」
響窃「攻撃を当たると言った覚えはないぞ………?」
華琳「それよりも響窃、あなた堂々と奪いに来たけど、こそ泥みたいなことはしないって言ったわよね?」
響窃「こそ泥ではないぞ………?」
華琳「そして『楽しい戦いをしたい』って言ったけど、こんな即興で貴方が満足するような闘いは出来ないわよ」
響窃「まぁ………あくまで願いだからな………
今となっては………目的を果たすだけだ!」
ゴウッ!!!
響窃が『気力破』を放ってきたが
沙和「えぇ~と、『吸気』!!」
ギュォォ!
沙和が咄嗟に行った『吸気』によって妨害され、我々は命拾いをした
響窃「『魏の首飾り』をよこせ………曹操よ………」
愛紗「貴様に渡すものか!!」
フォン!!
響窃「くどいぞ……関羽!」
ガシッ!
愛紗「ぐっ!?」
響窃は私の攻撃を避け、喉元を掴んできた
響窃「少し大人しくしていろ………」
ギュォォ!
愛紗「ぐっ…………!?」
た、『体気吸収』………か………!?
くっ…………体の……力が………
霞「アカン!『体気吸収』や!!」
紫苑「愛紗ちゃんを離しなさい!!」
紫苑は弓を構えたのだが
響窃「下手な事をすれば関羽の命はないぞ………」
私を人質として盾にする気か……!
おのれ…………響窃!
焔耶「卑怯者め!!」
桔梗「しかも愛紗は『体気吸収』を喰らった為、自力での脱出は困難じゃぞ!」
響窃「曹操…………関羽の命が欲しければ『魏の首飾り』を渡すのだ………」
華琳「くっ……………!」
春蘭「華琳様!」
華琳「仮に貴方に渡したら…………愛紗は救われるのかしら?」
響窃「………勿論だ
目的を果たしたら此処にはもう用はないからな…………」
華琳「………………」
桂花「渡してはなりません!華琳様!!」
華琳「けれど…………ここで愛紗が死んでしまえば、戦力的に厳しくなるわ
何より…………一刀が………悲しむわ」
桂花「しかし!!」
響窃「どうするのだ?」
雪蓮「華琳」
私のせいで苦渋の選択を迫られた華琳殿に雪蓮殿が声をかけ、こう仰った
雪蓮「……………渡しましょう…『魏の首飾り』を…………」
明命「なっ!?」
思春「雪蓮様!!気は確かですか!!?」
雪蓮「勿論、正気よ」
冥琳「………………」
蓮華「ですが!!」
雪蓮「愛紗を死なせるわけにはいかないのよ……
それとも愛紗を殺させる気?」
蓮華「そ、それは……………」
雪蓮「何より……愛紗を死なせてしまったら……一刀に合わせる顔がないわ………」
響窃「ならば首飾りをこちらに投げろ………」
華琳「くっ………」
華琳殿は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、響窃に投げ渡した………
くそっ…………私がこんな処で捕まらなければ………
響窃「確かに『魏の首飾り』だな……
約束通り、返すぞ……………」
愛紗「くっ…………!」
私は桔梗のいる方向へ投げられた
桔梗「大丈夫か!?愛紗!!」
紫苑「愛紗ちゃん!!華佗さん、お願いします!」
華佗「勿論だ!!」
華佗は直ぐに駆けつけてきた
華佗「くっ!!殆どの気が吸い付くされている!!」
響窃「そうだろうな…………」
響窃はそう笑ったあと、こちらを見てこう言った
響窃「さて…………
少し貴様等を痛みつけるか………」
蓮華「な、なんだと!!?」
春蘭「貴様!!!」
響窃「生憎だが私はしつこいのは嫌いなんだ…………
だから卑弥呼や貂蝉などの管理者共も嫌いなのだ………」
季衣「とおぉぉぉりやぁぁぁ!!!」
ブォン!!
響窃「弱いのも……嫌いだ………」
ドカンッ!!
流琉「打ち返した!?」
季衣「うわっ!?」
ドカッ!!
季衣はなんとか躱したが………
シュン!!
響窃「ふん!」
ドカッ!!
季衣「うわっ!?」
響窃の追い打ちにより負傷してしまった
響窃「もう………終わりにしよう……」
ギュォォ!
秋蘭「あの構えは………」
華琳「『幻龍破』………」
響窃「さらばだ…………」
??F「調子に乗るなよ!響窃!!」
響窃「むっ!?っ!!」
ゴオッッ!!
ドカンッ!!
響窃「ぐっ!!」
愛紗「っ!!?」
響窃は何者かの攻撃を喰らった為、吹き飛ばされていた
??G「『天の領域(てんのりょういき)』、いでよ円陣」
すると、我々に凄く心地よい風が吹き、私達の気や傷が回復し始めた
??F「ふん!『于吉(うきつ)』、回復などしてやるとは何処まで甘いんだ!?お前は」
そう少し小柄な口の悪い男は眼鏡のかけた『于吉』と言った男に話しかけた
于吉「おやおや、『左慈』
貴方こそもう少し言葉の使い方に気をつけたらどうですか?」
左慈「知ったことか!」
………本当に口が悪いな
卑弥呼「おぉ!ようやく来たか!」
貂蝉「待ちくたびれたわよん
左慈ちゃん、于吉ちゃん」
……むっ?此処へ来ることを知っていたのか?貂蝉殿と卑弥呼殿は
………つまり……あの『否定穏便派』の二人で……
響窃を封印したあの二人の男か!
左慈「うるさいぞ!貂蝉、卑弥呼!!
命令するな!というよりも転々と移動しすぎだ!
目的地に行っても誰もいないじゃないか!!」
于吉「もう少し早く伝えて頂ければよかったのに」
卑弥呼「響窃の影響でのぅ、連絡ができなかったのだよ」
于吉「なるほど………そういうことでしたか……」
貂蝉「話は後にしましょう」
左慈「言われなくても分かっている!
響窃!!さっさと出て来い!!」
于吉「響窃………もう一度封印して差し上げますよ」
危機に現れた管理者『否定穏便派』の『左慈』と『于吉』………
ここから我々の戦いは一気に変わった…………
……終……
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突然なんの前触れも無く響窃が現れ
三戦目に突入してしまった愛紗達…………
絶体絶命の危機が訪れた時
遂にあの二人が姿を現す!!