No.63369

もしも7

呂布さん

文章が稚拙
キャラ崩壊の可能性あり

戦いに行くまでの話

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2009-03-14 23:39:51 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6073   閲覧ユーザー数:4429

ヒュン!ヒュン!ヒュン!

「せい!やぁ!たぁ!」

諸侯との戦いに備え俺は中庭で鍛練をしていた。

ちなみに、俺が使っている武器は日本刀だ。

倒れていたとき、俺と一緒に発見された物らしい。

「なんで日本刀があったのかはわからないけど…今は素直に有り難いな。」

そう言って、俺は鍛練に戻った。…と、

「おぉ、北郷ではないか。」

そう言って近づいてきたのは…

「や、やぁ刹那!!こんなところでどうしたんだい?そうか鍛練か!それなら邪魔をしたら悪いし俺はこの辺で――「ちょっと待て。」――…はい。」

そう言って立ち去ろうとした俺の腕を、刹那が掴んだ。

「どうしたんだ、北郷?」

「い、いや、別になんでもないですよ?!」

「嘘を言え。明らかに動揺しているではないか。何か隠しているのか?」

「い、いや、そういうわけじゃ…」

ダメだ。刹那を見るとこの前の事を思い出しちまう。

「熱でもあるのか?顔が朱いぞ。」

刹那が心配そうに聞いてきた。

「いや、ホントに大丈夫だからさ!それじゃあ!」

そう言って俺は走り去った。

「あ!おい、北郷!…まったく。暇なら街へ行こうと誘いに来たのに…」

そう言って、刹那は少し残念そうにしていた。

「ハァ…刹那には悪いことしたなぁ。」

というか、逃げる必要なんてなかったんじゃ…

そんなことを考えていると…

「……一刀?」

ん?今誰か俺の事呼んだ?

そう思い辺りを見回すと…

「こちらですぞ!」

おっと。後ろだったか。

振り返った先に居たのは、

「よっ恋。それから音々音。」

天下の飛将軍呂奉先こと恋と、その参謀陳宮こと音々音である。

「二人で茶会?」

「そうですぞ!」

「…一刀も、食べる?」

そう言って、恋は肉まんを一つ差し出してきた。

「良いのか?」

俺が聞くと、

「…(コクッ)!」

「もちろんなのですぞ!」

二人とも笑顔でOKしてくれた。

「そっか。じゃあ、そうさせてもらうかな?」

そう言って俺は近くの椅子に腰掛けた。

ガサッ

「ん?」

今足に何か袋がぶつかった気が…

「あぁ、これか。」

どうやら、肉まんが入っていた紙袋が足に当たって倒れたようだ。

直そうと思ってテーブルの下を覗いた。

「…は?」

テーブルの下には、恋と音々音のふとmゲフン!ゲフン!…大量の肉まんが入ってる紙袋があった。

「…二人とも沢山食べるんだね。」

俺がそう言うと、

「違うのです。それは全部恋殿の物ですぞ。」

…………………は?

「これ全部?」

「…(コクッ)!」

「ホントに?」

「嘘をついてどうするのですぞ?」

…ごもっとも。そう思いながら、お茶を一口。と、

クイッ、クイッ

ん?恋が袖を引っ張ってるけど、どうかしたのかな?

そう思い、お茶を飲みながら振り向き…

「…一刀、あーん」

ブーーーーーー!!

噴いた。それはもう盛大に噴いた。

「ゲホッ!ゴホッ!恋さ、ゲホッ!何をいきなり、ゲホッ!ゴホッ!」

ダメだ、むせて上手く喋れない。

「大丈夫ですか、一刀殿?」

音々音が背中を摩りながら、心配そうに聞いてきた。

「ゼェ…ハァ…だ、大丈夫。ありがとう音々音。」

そう言って俺は、音々音の頭を撫でた。

ナデナデ

「うぅ…子供扱いしないで欲しいのですぞ!」

「おっと、ごめん。」

そう言って音々音に謝っていると…

ガタッ!

恋が急に立ち上がった。

「どうかしたのですか、恋殿?」

「……………。」

音々音の問いかけにも恋は答えない。

そして…

ダッ!

「あ、おい!どこ行くんだよ恋!?」

「恋殿!?」

俺達の呼び止めも聞かないで、恋は走り去って行った。

「ったく。音々音。俺は恋を捜して来るから、君はここにいてくれ。」

「恋殿が戻って来た場合に備えてですか?」

「そう言う事。それじゃあ!」

ダッ!

そう言って俺はその場を後にした。

「一刀殿…頼みますですぞ。」

「おかしいな…確かこっちの方に来たはずなんだけど…」

突然走り去って行った恋を追って来たんだが、どうやら見失ったようだ。

「どこ行ったんだよ恋の奴…」

そう言いながら歩いていると、小さな川についた。

「こんな所に小川があったのか…」

そんなことを言っていた時…

「ヒック…グスッ…」

あれは…恋。

でも、なんで泣いてるんだろう?

「グスッ…一刀、きっと怒ってる…一刀、恋の事嫌いになった。…ヒック…グスッ…」

そう言って恋は、震えながら泣いていた

「…そんなこと無いよ、恋。」

「…!?」

俺が声をかけると、恋はうずくまったままビクッとした。

とりあえずその隣に俺は腰を下ろした。

「そんなことで、俺が恋のことを嫌いになる訳無いじゃないか。」

俺がそう言うと、

「…ホントに?」

恋が捨てられた仔犬のような目で聞いてきた。

…正直、情欲を持て余す。

「そんなことで嘘つかないよ。それに…」

「…??」

涙目で恋が首を傾げる。

…やばい!なんだこの小動物的な可愛さは!このままだと俺がどうにかなっちまう!落ち着け、落ち着けよ俺…

「恋みたいな可愛い女の子を嫌うはずないよ。」

そう言った途端――

「…///」

恋が真っ赤になってた。

…ダメだ!もう抑えられない!

ガバッ!

「…ふぁ」

気づいたら恋の事を思い切り抱きしめてた。

「ご、ごめん!恋が凄く可愛いかったからつい…///」

そう言って離れようとした。…のだが

ギュッ。

「…き。」

ん?

「何か言った、恋?」

そう聞くと、

「…恋、一刀の事、好き。///」

えっと…?

「それは、仲間として?」

「…(フルフル)!」

凄い勢いで首を横に振ってる。

となると…

「じゃあ、一人の男として?」

そう聞くと、

「(コクコクッ)!」

何度も、何度も頷いていた。

それも、とても真剣な眼差しで。

「…ありがとう、恋。」

そう言って、俺は恋に微笑んだ。途端、

チュッ。

「んむっ!?」

恋の唇が俺の唇に重なっていた。

「んむ……クチュ…レロ…ちゅ…好き…はむ…一刀…クチュ…好き……んちゅ…///」

真っ赤になりながら素直に自分の気持ちを伝える恋。

そんな姿が可愛いくて――――――――

そんな姿が愛おしくて――――――――

 

 

何があったかは割愛する。

 

 

 

 

 

 

―――数刻後―――

「…一刀」

俺に少し寄り掛かりながら、恋が呼んできた。

「なんだい、恋?」

俺が返事をすると、

「…恋、一刀好き。恋、一刀のお嫁さんになる。///」

頬を朱く染め、恋が俺に宣言した。

「嬉しいよ、恋。」

そう言って、俺達はまた唇を重ね合わせた。

…と、これで終われば良い話なのだが、そうは問屋が卸さない。

「ちーんきゅーうキーーック!!」

ドガッ!

「ぐはぁ!」

城に戻って一番の出迎えがこれかよ!?

「旦那様、大丈夫?」

ピシッ!

恋が俺の事を呼んだ途端、場の空気が凍り付いた。

「か〜ず〜と〜?旦那様っちゅうんはどういうことや〜?」

「一刀殿ぉぉぉ!」

「このド変態!恋に何したのよ!」

霞さん、詠さん、音々音さん!?とりあえずその不敵な笑顔をやめてください!

「…一刀さんは胸の大きい方の方がいいのでしょうか?」

「フン…どうせ北郷はなんの取り柄もない私なんかよりも恋の方が…」

月、刹那!落ち込んでないで助けてください!

「ふぁあ〜」

ちょっ恋!?どこに行くんだよ?

そんなことを考えていると…

「「「一刀(殿)!!」」」

ヒィッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦の前の平和な一コマ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回に続くはず…

 


 
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