我々は響窃を打ち倒す策を考え

何時でも来られるように準備ができた

そして…………

その時が来た!!!

　　　 六節　〜二戦目〜

雪蓮「きゃっ!!?」

その日は『蜀の指輪』が奪われて7日経った日だった

雪蓮殿が突然声をあげたのだ

冥琳「どうしたっ!!?雪蓮!!」

蓮華「姉様！どうしたのですか!?」

華琳「雪蓮!?」

愛紗「雪蓮殿!?」

雪蓮殿は険しい顔つきをしながら振り向いた

雪蓮「…………『髪飾り』が震えだした………」

愛紗「っ!!?つまり、それは……!!?」

貂蝉「響窃ちゃんが近づいているのねん！」

冥琳「どれくらい近づいているのか分からないのか？」

貂蝉「何処までかはt………」

卑弥呼「生憎だが特定までは出来んのだ」

貂蝉「きぃぃぃぃ！お師匠様ん!!

私の台詞を横取りするなんてしどいわん!!」

卑弥呼「貂蝉、お主の話す速度が遅いだけだ」

貂蝉「穴があったら入りたい

穴がなかったら自ら掘って隠れたい気分だわん!!」

雪蓮「卑弥呼、貂蝉に構う必要はないと思うわ」

卑弥呼「うむ、ならば華琳殿………」

華琳「えぇ………皆のもの！

作戦名『流星座(りゅうせいざ)』、準備はいいかしら!?」

全員「「「「おぅ!!!!」」」」

華琳殿が我々に呼びかけると

我々は全員が一つの輪を作るように別れた

後は響窃が来るのを待つだけだ………

…………それからそんなに時間は経っていなかった

雪蓮「『髪飾り』の震えが大きくなってきたわ！」

卑弥呼「そろそろ来るぞ………！」

春蘭「いつでも来い！響窃!!」

愛紗「今度は返り討ちにしてやる!!」

響窃「残念ながら関羽、それはこちらの台詞だ…………」

全員「「「「っ!!響窃!!」」」」

響窃は丁度我々が作り出した巨大な円の中心に『空立』をしたまま立っていた

響窃「さて、さっさと貰って引かせてもらうぞ、孫策よ……………」

雪蓮「残念ながら今回はそう上手くはいかないわよ!!響窃!!」

響窃「ふっ…………そんな戯言が通用するとでも………？」

風「通用すると思っていなければやりませんよー」

冥琳「『呉の髪飾り』を簡単に渡すと思うなよ！」

雪蓮「『江東の麒麟児』の名、思い知らせてやるわ!!」

響窃「やってみろ、孫策………

それが無駄だということが分かる………」

華琳「私達もいるのよ!!響窃!!」

桃香「そうです!!私達もご主人様を助けるんですから!!」

響窃「お荷物はすっこんでいろ………

貴様にその権利はないのだ………」

おのれ………響窃!!

私が叫ぼうとしたその時

焔耶「ふざけるな!!響窃!!」

焔耶に先に叫ばれてしまった

焔耶「桃香様にも参加の権利があるのだ!!!」

響窃「ほぅ…………

それはなぜだ…………？」

焔耶「桃香様も貴様を倒し、お館を助けるお方の一人だからだ!!」

響窃「…………」

焔耶「貴様が桃香様に命令する、その権利こそないのだ!!!」

桔梗「良くぞ言った!!焔耶!!」

雪蓮「そうよ、あんたこそ私達にそんな命令を言う権利なんかないのよ!!」

響窃「なかなか言ってくれるではないか………

なら、それ相応の覚悟をするがいい………」

桃香「(行きましょう！)」

雪蓮「(作戦名『流星座』、失敗は許されないわ！)」

華琳「(行くわよ！)」

華琳殿や雪蓮殿、桃香様は我々に目配せをした

果たして我々の策は奴にどこまで通じるのか…………？

　　　　　　　　　　　……終……