里山が羽山病院を去って数ヶ月
「調子はどうだ氷牙」
そう言って病室に入って来たのは
「どうもこうも、もう治ってるんだから早く退院させてくれよ隼人兄」
赤城隼人先生だった
「お前は、阿保か、お前は特殊な体づくりだからまだ入院が必要だ、それとも早く退院して萌香ちゃんの手料理が食べたいのか?」
氷牙の駄々に赤城はからかい気味で答えたが氷牙の反応はというと
「な、何言ってんだよ隼人兄、そりゃー確かに萌香の手料理が食べたいけどどうせなら、四人で帰りたい。
それと、隼人兄に相談があるんだけど聞いてもらってもいいかな?」
珍しく氷牙が真剣な目で相談がある、と聞いてきたので赤城は
「わかった、俺でよければ相談に乗るよ」
そう答え氷牙の方を向いた
「俺、実は萌香の事、好きなんだ。
友達としてでなく、仲間としてでもなく、1人の女性として」
氷牙の突然のカミングアウトに赤城は笑った
「ちょっ、何笑ってんだよ隼人兄!」
自分は真剣に話してるのにそれを聞いた隼人が笑ったので氷牙は軽く怒った。それに対する隼人というと
「いやー、悪い悪い、まさか今頃になって、お前がその気持ちに気づくなんて思わなくてなまぁ、お前もようやく悩める1人の男になったか成長したな氷牙」
まるで本当の弟を見ているかのように隼人は心から喜んでいた
「それでどうしたらいいと思う?隼人兄の意見が聞きたい」
兄に宿題を頼むかのような眼差しで氷牙は隼人に問うのだった
「そりゃー、おめー、告白するしかねーだろ」
あまりのストレートな回答に氷牙は手に持っていたダンベルを床に落としそれと同時に、耳まで真っ赤にした
「ななななな、何を言ってるんだよ隼人兄ここここ告白なんて恥ずかしくてできねーよ」
取り乱す氷牙に赤城は言った
「告白しないと、気持ちは伝わらないぞ、それに萌香ちゃんのことだしっかり聞いてくれるさ、聡子の時もそうだったから」
思い出したかのように赤城は呟いた
それを聞いた氷牙は
「聡子姉が?」
そう短く返したその言葉に赤城は答えた
「あぁ、あの時の俺と今のお前は似ているだから振られるかもなんて気にせずに思いっきりアタックしろ。昔から言うだろ当たって砕けろって」
隼人に昔の隼人と今の自分は似ていると言われ少し自信がついた氷牙、そして、1つの答えを導き出す
「ありがとう隼人兄、おかげで少し吹っ切れた、後は、俺なりに考えて萌香に告白するよ」
自分の考え出した答えをそのまま隼人に伝える氷牙、対する隼人の反応はというと
「そうか、ま、頑張れ、それから、病院では隼人兄ではなく赤城先生だわかったか」
応援の言葉とともにさすがわ先生だと思わせる言葉を言った隼人それに対して氷牙は
「ありがとうございます、赤城隼人病院長、また何かあったらお願いしますね」
と、返事をした
次回おもろい事をおこします
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氷牙が入院して数ヶ月病室内での氷牙と赤城隼人の会話です