No.632345 IS×ウルトラマンHIBIKIさん 2013-10-29 21:32:09 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:1188 閲覧ユーザー数:1158 |
絆「えっと私は・・・一組ですね」
未来「あ、私も!」
命「私もです」
絆「これってまさか・・・」
鈴「3人ともぼさっとしてないで教室へ行きなさい」
絆が3人一緒である理由を考えていると鈴が後ろから声をかけた。
絆「鈴さん。お久しぶりです」
鈴「2年ぶりね。それより早く教室に行きなさい。今日からもう授業があるんだからね」
鈴の言う通りIS学園では入学式は教室で簡単に行なうだけでそれ以降はもう授業である。
なので遅れるといけないので鈴は新入生達を急かしている。
絆「二人は専用機を持っていたんでしたね」
2人は頷いて待機状態を見せる。命のISは腕輪、
未来のISは母のシャルのISと変わらないが色は月の様な青だ。
命「母上のISを元に更にカスタムしたシュワルツェア・レーゲンDカスタムです」
未来「私はラファール・リヴァイブⅡCカスタムだよ。絆姉さんは?」
絆は待機状態の零式・絆を見せる。待機状態はウルトラゼロアイそのものだ。
待機状態の零式は一夏が絆の成長を認め、帰ってきたときに渡したウルティメイトブレスレットの中にある。
絆はウルティメイトブレスレット(以下UB)の中から零式を取り出して見せる。
絆「これが私のIS、零式・絆です」
未来「ゴーグルなの?」
命「始めて見ました」
教室に入るとまた懐かしい顔に会った。
相川清香の娘、
彼女達二人も絆の妹分で命と未来の義姉妹でもある。
他にも千冬や束、鈴、セシリア、簪、弾達の娘や息子も居るが紹介はまたの機会に。
静香「絆姉さん、命に未来!」
本花「久しぶり~姉さん達~」
2人が挨拶すると未来や命、絆も其々挨拶を交わす。
やはりこの二人も絆とは2年ぶりに合うので嬉しそうだ。
鈴「ほら席に付きなさい!私が貴方達の担任になる凰 鈴音よ。副担任の先生は後から来るから
そのときに紹介するわ。さ、入学式が始まるから座った座った!」
鈴の号令で各々振り分けられた席に座る。
入学式は校内放送で校長や理事長の言葉を流し、モニターでその姿を写すという簡単な物だった。
入学式が終ると絆達5人は集まって話し始める。
絆「入学式あんなに簡単な物で良いんでしょうか・・・」
本花「お母さん達の時は体育館でやっていたみたいだけどね~」
静香「理事長がもうなんていうか骸骨みたいになってるからじゃない?」
絆「静香、失礼ですよ」
命「アハハ・・・」
未来「まぁいいと思うよ。お母さん達の世代からはもう20年近く経っているんだし」
一夏や箒達が卒業して正確には22年が経過している。
IS学園に入学する生徒も大分変わった。女子はISパイロット志望が多く、
時折男子も整備関連の勉強をしようと入学してくるようになった。
絆「今年は男子は居ないみたいですね」
静香「此処2~3年は男子は居ないみたいだよ」
絆「え?そうなんですか?」
本花「あ~、絆姉さん光の国に行ってたから知らなかったんだよね~」
絆は18歳から光の国に行き2年間修行をしていて故郷の事は殆ど何も知らなかった。
絆「そういえば皆修行の方は大丈夫?」
未来と命は小学校3年生辺りからシャルとラウラが一夏に預け、修行を付けられていた。
本花は霊感が強いので幼い時から箒の巫女の仕事の手伝いをし、静香は命たちより少し送れて
一夏の元に預けられ暇さえあれば修行をして、現在に到っている。
命「一応は及第点をいただけました」
未来「私もかな」
本花「箒さんからは合格を貰えたよ~♪」
静香「私はもう少し修行が必要って言われたかな。修行は好きだから良いけど」
命と未来は生まれ方が少し訳ありで肉体が絆と同じく純粋な人間ではない。
本花と静香は純粋な人間だが本花は箒とともに過ごし、霊感が更に強くなり
静香は普通の人間より様々な力が強くなっている。
絆「ん、それはよかった。静香もよく頑張ってますね」
静香「ありがと。絆姉さん」
鈴「ほら、もう授業が始まるわよ!席に着きなさい!」
鈴が絆達に授業を行なっている最中・・・
ラウラ「ほらお前等!もっと気合を入れろ!」
「「「「「はい!」」」」」
ラウラはXIGの基地で新人達を扱いていた。
ラウラ「お前達からこれからの未来を地球外からの侵略者から護る為に戦う事があるかも知れんのだ!
手を抜いたら承知せぬぞ!それに保護チームへ入りたい奴!そんな体力で怪獣達と生活できると思うな!」
「「「「「はい!」」」」」
ラウラ「声が小さい!!聞こえんぞ!口だけ動かすな!」
「「「「「はい!!!」」」」」
ラウラ「後30分!終わった者からあがってよし!」
ラウラはXIGやIS学園で教官を勤めている。
他にもXIG長官である千冬の補佐をすることもある。
彼女が訓練を見守っていると束がやって来た。現在束は保護チームの長官をしている。
束「ラウラちゃん、お疲れ様。どう?新人くん達は?」
ラウラ「今年は優秀な者が多いですね。口先だけ者がいないので安心できます」
束「保護チームに立候補している子はいる?」
ラウラ「今年はこの20人ですがこのうち8人が立候補してます」
束「そっか。もう少し少ないと思ったよ」
ラウラ「怪獣保護をする為に鍛えているのですから。これについて来てこそ一人前です」
ラウラは新人達を見ながら笑顔で頼もしそうに束に話す。束も笑顔で嬉しそうに答えた。
束「怪獣保護チームに立候補した子はこっちに来て」
立候補した8人が前に出る。
束「これから保護地域に向う便に乗るけどついたら一日休憩。そして研修期間が半年。
それを終えたら晴れて正式な保護チーム隊員になるからね。確りついて来るように」
「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」
束「それじゃぁラウラちゃんまた今度の休暇にでも」
ラウラ「はい。それでは今日の訓練は此処までにしよう。3日後までに反省点を
レポート2枚以上に纏めて提出するように。明日は丸一日訓練だ」
「「「「「「了解!」」」」」」
此方は此方で大変ながらも充実しているようだ。
絆達は午前の授業が終ると食堂で昼食を食べていた。
弾「オウ!絆じゃねぇか久しぶりだな」
絆「弾さん?何で此処に?」
弾「子供も二人目が生まれたし一人目は成長期だからなぁ・・・稼がないといけないから
此処で働かせてもらっているんだ。まぁ昼食時だけなんだが結構給料良いんだ」
絆「そうなんですか・・・。あ、ハイ食券」
弾「へぇ、皆同じか。さすが義姉妹。一寸待ってな」
ものの一分程で頼んだ料理が運ばれてきた。
絆「弾さんの料理、早いし美味しいですね」
弾「ありがとよ。ま、暖かいうちに食えよ」
絆「はい」
静香「は~い」
5人は席に座り、食事を食べ始める。話は絆の居たM78星雲、光の国に関することで盛り上がっている。
静香「へぇ~光の国でも地球文化って浸透してるんだ」
未来「一寸勘違いされている所も有るみたいだね」
命「そういえば母上達のISもウルトラ兄弟の方々を元にカスタムされていますよね」
本花「そうなの~?」
命の言うようにサーガ事件で活躍した千冬、束、箒、シャル、鈴、ラウラ、簪、セシリア。
そしてその後、努力に努力を重ねてブリュンヒルデまでのし上がった五反田蘭、
10年程前ISが使える事の解った弾、そして現在このIS学園の学園長をしながら科学者として活躍している楯無。
彼女や弾の使用するISはウルトラ兄弟達のデータを元にカスタマイズされかなりの強化をされている。
それだけではなくウルトラ兄弟達の様に義兄弟のような契りを結んでいる。
上から千冬、束、箒、シャル、鈴、ラウラ、蘭、簪、セシリア、弾、楯無の順だ。
一夏は入ってはいないが入ったとしたら一番上になるだろう。
絆「お母さんのISの事は知ってましたが他の方のISについては知りませんでした」
命「そういえば絆姉様のお母様は昔使われていたISを絆姉様のISに融合されたとか」
絆「うん。お父さんの白式とお母さんの紅椿のコアを使ってます。だからお父さんとお母さん
のISは新たに使われた数少ないコアが使われていますね。
もっともお父さんは使っているかどうか怪しいですけど」
静香「あの人と箒さんに絆姉さんって、皆一緒で地球人から見たらとんでもない人だもん」
絆「ただ鍛えただけなのに・・・(ガックシ)」
命「やはり未知の因子であるディファレーター因子が原因なのだろうか?」
絆「そればっかりは解らないです。ご馳走様」
「「「「ご馳走様」」」」
食器を元に戻し、教室へ戻る途中にセシリアに会った。どうやら仕事で来ていたようだ。
セシリア「あら、皆さん元気でした?」
絆「セシリアさんこそお代わりない様で」
セシリア「絆ちゃんは本当に強くなったそうですわね。娘の桔梗にも見習って欲しいですわ」
絆「確か今14歳でしたね」
セシリア「えぇ。元気に鍛錬に励んでいますわ。将来怪獣保護チームに入るんだって」
未来「へぇ~。私と同じだ~」
未来と静香、本花は怪獣保護チームに入るのが夢だ。命は外宇宙調査員となり、絆と共に様々な世界に
行ってみたいと小さい頃から話している。
セシリア「夢を諦めなければきっと叶いますよ。そのためにも沢山勉強して下さいね」
「「「「はい」」」」
セシリアと別れると命達は絆の夢は何か聞いてきた。
絆「解らないです。でも色々な宇宙に行って様々な人々と出会って行きたいという願望はあります」
彼女の名前らしい願望だ。というかそういうのを夢っていわねぇか?
教室に戻り、午後の授業が始まった。午後の授業はISの操縦に関しての実習だ。
鈴「じゃぁ訓練機に乗って各々班長に従って順番に歩行訓練開始!」
絆「私達は打鉄ですね」
「古いなぁ~・・・」
絆「ナニカイイマシタカ?」
「い、いえ!」
少々絆の怒りに触れてしまったようだ。
彼女は打鉄に相当の思い入れがあるので打鉄を馬鹿にされるとかなり怒りやすい。
底冷えする声になり目からハイライトが消え、おぞましい邪気を発する。
鈴「そこ!なにやってるの!!」
鈴の出席簿手裏剣が絆の頭に命中し、絆は元に戻った。
出席簿はブーメランの様に鈴の手に戻る。一応絆には怪我一つ無い。
彼女が頑丈すぎるのもあるが。
鈴「アンタもその程度で止めなさい」
絆「で、ですけど」
鈴「ヤメロッテイッテルノ?ワカル?」
絆「はい・・・」
絆は鈴の気迫で完全に大人しくなった。切断女王の二つ名を絆より前から持っているので
鈴に下手に逆らえばぶった切られるという噂が絶えない。そんな彼女を恐れてか、鈴に逆らう生徒は殆ど居ない。
鈴「後アンタ、古いですって?基本が確りしている機体だから今でも怪獣保護チームで使われ続けてるし
訓練機としてもこれだけ良い機体は無いのよ?それを解ってるの?」
「えっと・・・でもこんな古いんじゃ」
鈴「簡単に新しい機体に乗れると思ったら大間違いよ。アタシだって今でも打鉄によく搭乗して
訓練してるわよ。アタシだけじゃないわ。開発者の束さん、初代ブリュンヒルデの千冬さん、
現ブリュンヒルデの五反田蘭も全員が使っているわ。現に蘭は打鉄で優勝したのよ」
鈴の厳しい言葉に不満をたらしていた生徒達も搭乗して訓練を始める。
静香は打鉄しか搭乗していないので打鉄の操縦に関しては同世代では右に出るものはいないだろう。
静香「これで早く走ったりしてみたいなぁ~」
絆「それはもう少し先ですよ。静香は問題ないけど」
午後の授業も終わり、食堂に行くと珍しく一夏が居た。
絆「お父さん!」
一夏「静かにしろ」
絆「は、はい・・・」
絆達は各々食べたい物を持ってきて食べはじめる。
食堂の彼方此方ではヒソヒソ話がされている。一夏と絆の耳には丸聞こえだが。
まさか世界で始めてISを起動した男がこんな所にいるとは思わなかったようだ。
命「相変わらず厳しいんですね」
絆「でも下手に優しいと違和感が・・・」
未来「確かに・・・」
一夏「未来、口に物を入れて喋るな」
一夏は食べ終えると弾に何かを渡して何処かへ行ってしまった。
絆は弾に渡された物がどんな物か気になったが、その内話してくれるのは間違いないだろうと
確信していたので割り当てられた寮の部屋へも向う。絆は5人部屋でメンバーはやはり未来、命、静香、本花だ。
絆「広いですね。・・・和室洋室が半分半分でベットは3つで布団が2つ・・・」
未来「私ベット!」
命「私もです」
本花「私も~」
静香「私は布団ね」
絆「取り合いになりませんでしたね」
寝る場所はあっさり決まり、風呂に入った後、5人は眠りについた。
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