響窃の言った『呪印』とは一体なんだ?
それを今から卑弥呼殿方から聞くのだが…………
これが絶望の幕開けとなるとはまだ私達は知らなかった………
第四章‘封の五呪印’
一節 〜響窃の狙い〜
華琳「『呪印』って何かしら?卑弥呼………」
『次元の狭間』に帰還してすぐに華琳殿は口を開いた
確かに気になっていた……『呪印』とはなんだ?
卑弥呼「…………まさか……これも此処にあるとは………」
貂蝉「もう何だか訳がわからないわよん……」
卑弥呼殿も貂蝉殿も予想外だったみたいだ
蓮華「奴の身体が封印されているの?」
卑弥呼「……そうじゃ」
雪蓮「確か『響窃の身体を封印する為の特殊な石』だったわよね」
冥琳「そうだな
それを『于吉』とやらが5つに分けたのだろう」
貂蝉「それが『封の五呪印』なのよん
だけどぉ『封の五呪印』は本来なら外史に全部かたまってあってはいけないのよん」
秋蘭「すぐに封印が解かれてしまうからだな……」
凪「響窃は『封の五呪印』を集めて自分の身体を取り戻そうとしているわけですか?」
卑弥呼「そういう事になるのだが………」
春蘭「ならば早く見つけなければまずいではないか!」
愛紗「何処にあるか分からぬのか!?」
貂蝉「落ち着いてん、愛紗ちゃん、春蘭ちゃん」
卑弥呼「そこが問題なのだよ………」
どういう意味だ?
卑弥呼「『封の五呪印』は封印された者にしかわからないのだ」
春蘭「??」
季衣「??」
翠「??」
鈴々「??」
華雄「??」
卑弥呼「つまり『封の五呪印』の場所は響窃にしかわからないのだ」
秋蘭「では我々が探し出すのは不可能ではないのか?」
貂蝉「そういう事になるのだけどぉ、『封の五呪印』は自分で感じ取れるか取れないかの微弱な気を発しているらしいのよん」
卑弥呼「響窃の身体が封印されているから禍々しい気を発しているはず………」
穏「ですけどぉ、この大陸の何処かに5つあるんですよねぇ?
探すのはかなり困難ですよ~」
朱里「闇雲に探しても見つかりませんね、この広い大陸からですから尚更です………」
卑弥呼「そこはどうにかなるはずだ」
雛里「??何か知っているんですか?」
貂蝉「響窃ちゃんはご主人様の力が要因で蘇ったのならぁ
『封の五呪印』もぉご主人様と関係ある物だと思うわん」
卑弥呼「ここに居る者達で最近ご主人様から貰い物、特に宝石が装飾された物を貰った者は居らぬか?」
最近で贈り物…………
蒲公英「宝石が装飾された物?」
月「う~ん、覚えがないですね…………」
桃香「あっ!」
紫苑「っ!桃香様、何かご主人様から頂いていたのですか?」
桃香「そういえば三国の平和を象徴して、国一番の装飾屋さんに魏呉蜀それぞれに作ってもらっていたってご主人様が言っていたよね、愛紗ちゃん」
愛紗「確か蜀は『指輪』、呉は『髪飾り』、魏は『首飾り』、そして国の平和の象徴の『同盟の宝玉』を頼んでいましたね」
卑弥呼「恐らくそれであろうな」
華琳「私達の首飾りなら自国にあるわ」
雪蓮「私たちのもよ」
桃香「私達もです」
貂蝉「同盟の宝玉は何処ん?」
愛紗「ご主人様が治めていらっしゃる成都に………っ!まさか!?」
卑弥呼「………響窃はその全てを手に入れる気だ」
華琳「まずいわ、それなら私達が三つに別れてしまうわ」
貂蝉「力も1/3に減少しちゃうわん」
春蘭「くそっ!!どうすればいいんだ!!」
ズズズズズッ!!
鈴々「にゃあ?これなんなのだ?」
秋蘭「むっ?」
鈴々が声をあげた方を見ると一枚の紙が落ちていた
蓮華「こんな所に紙などあったのか?」
冥琳「なかったです
更に言えば紙は貴重な物、こんな所に落ちていたら駄目なのですが」
穏「何か書いてありますね〜」
愛紗「むっ?…………っ!!?」
その紙にはこう書いてあった
『5日後に蜀の指輪を貰いに行く
心して待っていろ 響窃 』
明命「響窃!?」
思春「一体何時………この紙をここに?」
雪蓮「それもそうだけどそれよりもこの紙の内容ね」
亜莎「5日後に蜀の指輪………」
桔梗「今からでも向かわんと間に合わんぞ!」
現在いる場所は蜀側の成都あたり
結構な距離があるのだ
愛紗「『空走』や『龍走』だけで行ける距離か?卑弥呼殿」
卑弥呼「時間は短縮できるがかなりの気を消費する、あまりお勧めはしない
こうなれば………」
貂蝉「『闇行』を使っちゃいましょう」
華佗「『闇行』を?全員移動出来るのか?」
卑弥呼「可能だ
説明している時間がない!さっさと行こう!」
ズズズズズッ!!
我々は貂蝉殿が出現させた『闇行』の中へと入っていき蜀を目指した
しかし………私はこの時一つ疑問思っていた……
魏・呉・蜀に同盟の物、全部で『4つ』………
そう…………『封の五呪印』は全部で『5つ』あるのだ
あと1つはなんなのだろうか?
けれどこの時はこれだけで考えをやめていた………
……終……
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響窃が何かを感じ取り戦闘は一度休戦にはいった
『呪印』という言葉とともに思い出されたのは
響窃の封印された身体……
この事により物語は更に加速する!