悪意の書と呼ばれるロストロギア。
人の悪性を納めたと呼ばれる魔道書は人を悪魔に変えるともいわれる。
聖王オリヴィエの生涯の天敵「悪王」エメラルダの書とも言われる禁断の魔法に手を伸ばした青年。

その封印を解き、魔道書の知識によって強大な魔力を得た。

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彼は思う。この力さえあれば、彼は願う。この力さえあれば・・・

「高町なのは、俺とともにおこう」
彼は長年憧れていた。教導官、高町なのはに。
手を差し伸べ、彼はいう。この力はキミのためだけに使おうと。

しかし、その手は強烈なドロップキックによって身体ごと吹き飛ばされた。
泥だらけになり睨みつける先に、不敵な赤い水着の女がいた。

「あんたさ、私の嫁に、なに、声かけてんの？」
その傲慢、男は叫ぶ。この女こそ悪意をぶつけていい存在だと。

「痛々しいにもほどがある。おまえは何だ」
その女はその問いかけにニヤッと笑い、自分を肯定した。

「その耳よーくかっぽじいて、よく聞きな。」
私は通りすがりの女子レスラー。ただの正義の味方だよ」