No.631156

真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第十九話 地球へ

ohatiyoさん

原作に戻ります

2013-10-25 09:44:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:630   閲覧ユーザー数:609

タコ襲撃事件(はやて命名)から早くも1週間が経った

 

その間、何回かガジェットとの激戦が在ったが、特に問題なく終わった

 

そして現在、はやては本局のお偉いさんに呼ばれていた

 

はやて「それで、話とはなんでしょうか?」

 

お偉いさん「うむ、君達機動六課にやってもらいたい任務が在る」

 

椅子に座り、机に肘を付く お偉いさん

 

はやて「何の任務ですか?」

 

お偉いさん「君達の得意分野であるロストロギアの回収だ」

 

はやて「なるほど」

 

そればらば六課が選ばれた事にも納得がいく

 

お偉いさん「ただ、そのロストロギアのある場所が厄介でね」

 

はやて「と言いますと?」

 

お偉いさん「管理外世界なのだよ。しかも魔法文化は一切無い」

 

はやて「そうですか……………………」

 

無暗に魔法を使ってはならないと言う事だ

 

お偉いさん「第97管理外世界 地球という所だ」

 

はやて「そうですか…………………………へ?」

 

聞き覚えのある名に反応する はやて

 

お偉いさん「一体どのような世界か全くわからん、気を付けたまえ」

 

まさかの故郷の名前を出され、キョトンとする はやて

 

お偉いさん「ああ、そうそう、そのロストロギアの詳細はわからんが、かなり高価な物らしい。扱いには気を付けたまえ」

 

お偉いさんとの話が終り、六課へと帰還する はやて

 

ヴィータ「お帰り! はやて!」

 

ヴィータが向かえてくれる

 

はやて「ヴィータ、悪いけど、みんなを集めて来てくれるか?」

 

ヴィータ「わかったぜ!」

 

ヴィータによって六課メンバーが集められる

 

なのは「はやてちゃん、どうしたの?」

 

はやて「うん、知っての通り本局に行って来たんやけど」

 

シグナム「何か文句でも言われたのですか?」

 

六課はエリートだけを集めた部隊であり、他の隊からの嫉妬は尋常ではない

 

その為、上からも圧力が掛かることもしばしば

 

はやて「いや、そんなんとちゃうねん」

 

フェイト「じゃあ何?」

 

はやて「ロストロギアの捕獲任務を言い渡されたんや」

 

ルナ「なんだ、それならそんな深刻にならなくても」

 

はやて「いや、別に深刻になってへんで?」

 

なのは「そんな雰囲気が漂ってるよ~」

 

はやて「まぁそのロストロギアのある場所が、ちょっとな」

 

シグナム「何所です?」

 

はやて「地球や」

 

フェイト「ええ!?」

 

メンバー全員が驚く

 

なのは「地球にロストロギアが!?」

 

カイト「…………………………………………………………」

 

ジュエルシード・夜天の書に続いて、また地球にロストロギアが入ってしまったのか

 

まるで、地球は選ばれているかのようだ

 

カイトも、なのは達みたいに声には出さないものの、驚いている様子だ

 

カイト(やはり、俺と地球は切っても切れない何かがあるんだな)

 

カイトは1人、遠い目をしていた

 

はやて「それで、そのロストロギアの詳細も一切わかってへん。まぁこれは慣れっこやけどな」

 

なのは「これは早く地球に向かった方がよさそうだね」

 

はやて「ウチもそう思う。早速今日向かおか」

 

はやて達は、地球に行く為に準備する

 

はやて「今回は私も行くわ、代わりに指揮は任せるで?」

 

グリフィス「はい、出来る限り頑張ります」

 

はやての代わりに、六課を指揮するのがグリフィスだ

 

はやて「悪いんやけど、お留守番頼むな?」

 

シグナム「はい」

 

ザフィーラ「お任せを」

 

ルナ「ええ」

 

シグナムとザフィーラとルナは留守番のようだ

 

はやて「ほな、行ってくるわ」

 

はやて達は地球に向かう

 

念には念を入れて、シグナムとザフィーラ、ルナをミッドに残して

 

エリオ「そう言えば地球は、なのはさんとはやてさんの生まれ故郷何ですよね?」

 

なのは「そうだよ」

 

フェイト「私も少しの間住んでいたよ」

 

地球に向かい間、世間話をするメンバー達

 

キャロ「どんな所だったんですか?」

 

なのは「う~ん、まぁミッドに似てるかな」

 

フェイト「そうだね」

 

レイン「カイトの旦那も住んでたって聞いたぜ?」

 

カイト「それがどうかしたか?」

 

レイン「旦那の感想を聞こうと思ってさ」

 

カイト「フン、まぁ何にも勝る美しい世界だと言っておく」

 

スバル「へぇ~」

 

はやて「カイト君って昔から地球に拘ってたよね? 何でなん?」

 

はやての言う通り、カイトはまるで地球を守る事こそが使命と言わんばかりの行動を取ることが多かった

 

カイト「それを貴様に答える必要は無い」

 

はやて「なのはちゃ~ん! カイト君が私にだけ異常に冷た~い!!」

 

嘘泣きしながら、なのはの胸に飛び込む

 

なのは「ちょ!! はやてちゃん!! ふざけ過ぎ!!」

 

不意に胸を揉まれた なのは

 

よって、はやての顔にビンタする

 

相変わらず賑やかな場所である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~地球~

 

ティアナ「ここが…………地球」

 

スバル「なのはさんの故郷」

 

キャロ「確かに綺麗な場所ですね」

 

アマル「…………………………………………………………………」

 

地球の絶景に圧巻されているようだ

 

なのは「さて、ロストロギア反応は無し」

 

フェイト「発動する前に捕獲したいけど…………………………」

 

はやて「いくら世界の中でも小さい方やと言っても、探すんはムズい」

 

なのは「でも海鳴に在るのは間違いないんだよね?」

 

はやて「そうや、だからサーチャーでも飛ばしとこか」

 

シャマル「ねぇ、はやてちゃん」

 

不意にシャマルが話しけてて来る

 

はやて「ん? どうかしたんか? シャマル」

 

シャマル「折角、地球に戻って来たんだから、任務中にはアレかもしれないけど、あの場所にいかない?」

 

はやて「………………………………………………………………」

 

シャマルの質問に答えない はやて

 

何やら悩んでいるようだ

 

なのは「行って来てよ」

 

はやて「なのはちゃん………………………」

 

なのは「今度は何時、地球に戻って来れるかわからないんだよ?」

 

フェイト「そうだよ、あの子もきっと待ってるよ」

 

なのはとフェイトは、シャマルが言っている事がわかっているようで、はやてに行く事を進めている

 

はやて「そっか、そうやな……………………じゃあ、そうさせてもらうわ」

 

はやては、ヴィータ・シャマルと共に何所かに飛び去っていく

 

なのは「それじゃ、私たちも………………………アレ?」

 

フェイト「カイトが居ない!?」

 

はやて達 八神一家以外は同じ行動を取る予定だったが、勝手にカイトが単独で移動してしまう

 

エリオ「カイトさんなら、何所かへ飛んで行きましたよ?」

 

なのは「もう、相変わらず勝手なんだから!!」

 

フェイト「仕方ないよ、取り合えず翠屋に行こう」

 

なのは達は翠屋に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~はやて視点~

 

リイン「はやてちゃん、何所に行くですぅか?」

 

はやて「今から行く所はな、ウチら八神家の大切な場所なんよ」

 

リイン「そうですぅか~」

 

はやて達が向かった場所

 

そこは、嘗て復活したディアーチェと戦った場所

 

そして、リインフォース………………Ⅰと再会した場所であった

 

はやて「リイン、ここでな、リインの名を最初に背負った人が眠ってるんよ」

 

リイン「リインのお姉さまがですぅか?」

 

はやて「そや」

 

記憶の欠片として蘇えり、命尽きるまで、はやての為に戦い続けたⅠ

 

そして、彼女の名を受け継ぐⅡが、ここに揃った

 

リイン「リインは、お姉さまに負けないぐらい、はやてちゃんの為に頑張るですぅ~」

 

はやて「期待してるで、リイン」

 

その光景を微笑ましく見ていた、ヴィータとシャマル

 

はやてはとっくにⅠの死を乗り越えている

 

しかし、やはり何所か不安が在った

 

シャマルは、もしここに来て決意が揺らぐようだったら、夢は叶わないだろうと踏んでいた

 

はやて「今度はシグナムとザフィーラも連れて来る、それまで待っといてや」

 

はやてがそう言うと、まるで返事をするかの如く、風が吹く

 

はやて「ついでにもう一か所行きたい所が在るから、先に翠屋に戻ってや」

 

ヴィータ「わかった」

 

シャマル「気を付けてくださいね」

 

ヴィータとシャマルは、はやてを止めない

 

はやてが行こうとしている場所が何となくわかるからだ

 

そう、はやてが向かった場所は………………………………

 

はやて(あそこで1回、Ⅰは死んだ……………………殺されてしまった)

 

そう、嘗てカイトがⅠを殺めた場所だ

 

はやて「嫌な思い出ではあるけど、あれがあったから今があるんやね」

 

不思議なもんや、人生ってホンマわからんで

 

はやてが、その場所に着くと、先客が居た

 

はやて(ん? 誰か居るな………………………アレは!)

 

その場所に立っていたのは、

 

カイト「…………………………………………………」

 

カイトだった

 

はやて「カイト君…………………………」

 

はやては、カイトに近づいて行く

 

カイト「俺は正しいことをした……………………と思っている」

 

はやての方に振り返らずに、語り始める カイト

 

カイト「例え他者には悪に移ろうとも、俺は自分の正義を信じて戦う」

 

はやて「………………………………………………………」

 

はやては黙って、カイトの話に耳を傾ける

 

カイト「何かをすれば、称えられもするが、その半面恨まれもする」

 

はやて(人によって正義は様々やからね)

 

はやてはカイトが何を言おうとしているのか見当が付いていた

 

カイト「だから、俺は貴様に詫びるつもりは無い」

 

リイン「???」

 

リインはカイトが何を言ってるか分かっていない様子だ

 

カイト「だが、貴様は俺を恨む権利はある」

 

はやて「恨まへんよ、絶対に恨まへん」

 

カイトの発言後にすぐに返事をする はやて

 

全く悩んでいない様子だ

 

カイト「お前の家族を……………先のリインフォースを殺めたのにか?」

 

リイン「っ!! あなたが、リインのお姉さまを!!」

 

Ⅰを殺害したのがカイトだと知ると、リインはカイトを睨む

 

はやて「リイン、落ち着きや……………………Ⅰが死ななアカンかった理由は話したやろ」

 

リイン「………………ごめんなさいですぅ」

 

Ⅰは死ななければならなかった

 

はやてを………………この世界を救う為に…………

 

はやて「私はカイト君を恨まへんよ? そんなことしたらⅠが悲しみそうやからな」

 

嘘なのではない

 

これは はやての本心だ

 

カイト「……………俺はもう行く」

 

その場を去る カイト

 

はやて「ありがとうな、Ⅰに会いに来てくれて」

 

久々の地球への帰還は、それぞれの想いが交差する場所であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球編は長くなりそうです

 

次回は銭湯にGO!!

 

と言う訳で、お楽しみに~

 

 

 

 


 
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